「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年3/8日分:荒木和博の巻)

衆議院拉致特委開催【調査会NEWS3573】(R4.3.8): 荒木和博BLOG
 「ロシアのウクライナ侵攻」「コロナ蔓延」「北京パラリンピック」といったビッグニュースがあるとはいえ、この委員会がまるで話題にならないことが「拉致の風化」を痛感させます。


3月10日木曜日13:30現地ライブやります【調査会NEWS3572】(R4.3.8): 荒木和博BLOG

 拉致問題に関心を持っている人でも、その現場に行かれる方はごく一部です。

 そりゃ行かないでしょう。「特定失踪者」という論外の代物は無視して「本物の北朝鮮拉致」に限定しても事件発生から何年もたってから行っても事件の痕跡などないし、当然、拉致被害者救出、拉致実行犯逮捕などには何一つ役立たないからです。


言葉のゴマカシ(R4.3.8): 荒木和博BLOG

 「敵地攻撃能力」を「自衛反撃能力」とか、言葉のゴマカシは止めるべきです。「自衛隊」などその最たるものですが。

 6分の動画です。タイトルと説明文だけで見る気が失せます。俺は一応見ましたが、見ることをおすすめはしません。
 そんなことが「拉致被害者救出」と何の関係があるのか。何の関係もない。
 荒木は勿論「極右政党・旧民社党の元職員」「極右大学・拓殖大学の教員」「極右団体・国家基本問題研究所の副評議員長(役員紹介 « 研究所概要 « 公益財団法人 国家基本問題研究所参照)」という極右として「敵基地攻撃能力の保有賛成」「九条改憲自衛隊を国軍に」のわけですが。
 「言葉のごまかしはやめろ」といっても社民党日本共産党のように「ごまかしで違憲の行為(敵基地攻撃能力の保有)をするな」という批判ではない。
 それはともかく、むしろ「あえて言えば」敵基地攻撃能力や九条改憲は拉致解決に逆行するでしょう(敵基地攻撃能力や九条改憲の問題点の本筋は勿論そこではないですが)。
 北朝鮮の反発で外交交渉が進まなくなる恐れがあるし、北朝鮮拉致問題で協力を得るべき隣国(中韓)も協力してくれなくなる。
 また、国内においても「社民党共産党のような左派」が典型ですが、荒木(特定失踪者問題調査会代表、予備役ブルーリボンの会代表、元救う会事務局長)、西岡(救う会会長)、島田(救う会副会長)ら救う会関係者が「敵基地攻撃能力保有賛成」「九条改憲自衛隊を国軍に」などと右翼主張をすればするほど、極右以外は拉致問題から距離を置いてしまい、拉致問題が「極右の運動」に先細りしてしまう(というか既に「極右の運動」に先細りしていますが)。
 さて荒木の与太と関係なく「俺の考え」を書きますが「拉致問題」ほど「言葉のごまかしが横行してる」酷い世界もない。
 例えば荒木の「特定失踪者」。

拉致の可能性を排除できない事案に係る方々|警察庁Webサイト
拉致容疑行方不明者 | 奈良県警察本部
拉致の可能性のある方々の情報提供のお願い|徳島県ホームページ

などの方がよほどわかりやすい。「特定失踪者」という言葉には「北朝鮮」「拉致」といった言葉は何も出ないのだから予備知識がなければ意味不明です。
 しかも特定失踪者が国内で何人も発見されても、しかもそれが「北朝鮮と何一つ関係ない自発的失踪者」だろうと「全ての特定失踪者が北朝鮮拉致と関係ないと言えるのか」「人間誰しも間違えることはある。あなた方は一度も間違ったことがないのか」「むしろ我々が騒いだから国内で発見されたのではないか」などと言葉のごまかしで居直るのが荒木ですから呆れます。
 あるいはオールジャパンの取組|日本国政府:北朝鮮による日本人拉致問題
 しかし「拉致被害者救出」という総論では誰も異論はないとは言え、各論においては「オールジャパンなど嘘であること」は「バーター取引論主張や特定失踪者デマ批判によって、家族会を蓮池透氏が除名されたこと」で明白です。
 「オールジャパン」とは拉致問題においては「家族会や救う会の言うことに無条件で従え」という「言論抑圧の言葉でしかない」。
 戦前日本の「非国民」、スターリンソ連文革中国での「反革命分子」などと似たり寄ったりの言葉でしかない。
 あるいは「拉致は最重要課題(安倍、菅、岸田政権)」。
 しかし、どう見ても「進展が見られない拉致問題と違い、法律を成立させるなどの一定の成果があった」「安倍らが『政権の売り』として大々的に宣伝していた」

◆安倍政権
 安保関連法、特定秘密保護法働き方改革法、改定入管法、消費税増税など
◆菅政権
 デジタル庁、携帯電話料金引き下げ、不妊治療への保険適用など
◆岸田政権
 デジタル田園都市国家構想、こども家庭庁(仮称)、経済安全保障推進法案など

の方が「重要課題」でしょう。拉致は明らかにこれらに比べ軽い扱いをされています。