今日の中国ニュース(2022年1月3日分)

【国際情勢分析】イスラエルと中国の急接近にいらだつ米国 - 産経ニュース
波紋を呼ぶイスラエル最大の港、運営は中国企業 現地を訪れてみると:朝日新聞デジタル
 もちろんイスラエル共産国ではありません。要するに「中国ビジネス重視」なのでしょうが、反中国ウヨの言う「中国の孤立」がいかに事実に反するか、よくわかる話の一つではあります。


中国 習近平国家主席 異例の党トップ続投に向けた動き加速か | 中国 | NHKニュース
 2期10年の任期制限を撤廃した以上「3期目に突入」の可能性は当然ありますがどうなることか。
 3期目突入に否定的な勢力も当然いるでしょうし、習氏の考えもわからないところがある。
 単に1)「3期目もあり得る」とすることでレイムダックを防ぎ、有利な状況を作って自分の後継に側近を付け、一定の政治力をキープする、2)その上で2期できれいに退任し、「辞める必要は無いのにきれいに辞めた」イメージを残すのかもしれない。
 わかりやすい例だと「日本の岸首相(退任後も実弟佐藤栄作首相、子分の福田赳夫首相、女婿の安倍晋太郎*1で一定の政治力を保有)」「米国のブッシュ父大統領(大統領退任後もブッシュ子大統領で一定の政治力を保有)」がありますが、どこの国でも「辞めたから政治力がすぐに衰える」とは限りません(勿論「女性醜聞の宇野首相」「佐川疑惑の細川首相」など辞め方が良くないと政治力はとても残せませんが)。習氏も仮に「2期で退任」でも政治力をできる限り確保しようとはするでしょう。

 習近平国家主席の権威を高める動きは、習主席の父親の功績を強調する形でも進められています。
 習仲勲氏は、改革開放が打ち出された1978年に広東省共産党幹部として赴任し、のちに経済成長をけん引する役割を担う「経済特区」のアイデアを提案したとされています。
 地元で開かれている改革開放について学ぶ常設の展示会では、習仲勲氏が今の発展の礎を築いたなどとして大きく宣伝しています。

 確かに権威付けの意味はあるのかもしれませんが一方で実際に「習仲勲*2切れ者だった」のも事実でしょう。                     

 中国との貿易額は、おととしは32兆5898億円と日本の貿易全体の23.9%を占め、貿易額全体に占める割合も過去最高となりました。
 また、中国にある日系企業の拠点はおよそ3万3000か所に上り、日系企業の拠点の数は国や地域別で最も多くなっています。

 ということで「極右の中国敵視」は実に馬鹿げています。


◆I浜Y子ブログ『かつてのチベット社会では、何人もダライラマの上にたつことはできない』
 リンクを張ると激怒する御仁なのでリンクは張りません。

 ダライラマが滞在する部屋はそれが亡命中の地方の僧院であれ、何であれ最上階の部屋が準備された。もし最上階でないと上階の人の足がダライラマの頭上にくるからである。
 チベット仏教においては普通にご本尊の上に人が足おいちゃいけないという感覚である。
 ダライラマ14世が1959年にチベットをでる*3と、昔ほど厳格にダライラマの上を禁地にすることはなくなったが、今でも外遊先で準備されるホテルの部屋は最上階であることが多い。
 ちなみに私は數年前ダライラマ14世がおとまりになった部屋の真下に泊まったことがあるが、(ボーガス注:ダライ猊下という高僧の足下にいたので)ありがたくてテンション上がった。

 ということでこの「上に立つことは出来ない」というのは「地位的な意味(ダライが最高権力者)」は当然ですが「物理的にもそうだった(しかも今もその名残がある)」と言う話です。
 日本史で有名な話で

カニの横ばい拒否事件 - Wikipedia
 昭和天皇への面会の際は「天皇に尻を見せては不敬になる」との理由により、天皇に頭を向けたまま横向きに退出する習慣が行われていたが、松本治一郎は「カニの横這いのようなことは、人間のやることではない」と主張し、これを拒否。

なんてのがありますがそれに近い話です(上皇や今の天皇はそういうことはなかったのでしょうが)。というと女史は「ダライ猊下の話とかにの横ばい事件と一緒にするな」と激怒するのか、はたまた「その通りです、ダライ猊下は日本人にとっての昭和天皇と同じなのです」といったあげく「松本は不敬だ」とか言うのか。まあ、女史はどう見てもウヨなので、後者だとしても全く意外ではありませんが。

*1:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)など歴任

*2:中国建国後、党中央宣伝部長、国務院副総理(秘書長兼務)等を歴任するが文革で失脚。文革終了後、復権広東省党第一書記(広東省長兼務)、全人代全国人民代表大会)常務副委員長等を歴任(習仲勲 - Wikipedia参照)

*3:勿論亡命のこと