常岡浩介に突っ込む(2022年1月3日分)

広河隆一氏を擁護する卑劣なる輩について - The Chicken Reports2021.12.11
広河隆一氏を擁護する卑劣なる輩について(2) - The Chicken Reports2021.12.13
広河隆一氏を擁護する卑劣なる輩について(3) - The Chicken Reports2021.12.16
 長い間、ブログが「死亡状態だった」常岡が久しぶりに更新した記事がこれです。
 常岡の本業が「セクハラ問題」で

【『セクハラ』『性犯罪』でググってヒットした著書をいくつかあげています(著者名順)】
◆池谷孝司*1『スクールセクハラ:なぜ教師のわいせつ犯罪は繰り返されるのか』(2017年、幻冬舎文庫)
◆鈴木伸元*2『性犯罪者の頭の中』(2014年、幻冬舎新書)

などの著書があるならともかく『ロシア 語られない戦争:チェチェンゲリラ従軍記』(2011年、アスキー新書)、『イスラム国とは何か』(高世仁との共著、2015年、旬報社)などの「過去の著書」でわかるように、建前では「ロシアやイスラム国」が奴の「取材テーマ」の「はず」ですからねえ。
 もちろん、これを契機に「広河問題限定」ですら、「ジャーナリストとしてセクハラ問題に真剣に取り組む*3」わけではない。
 単に「広河擁護の変な奴が俺に絡んできた」というブログ記事を書いてるだけの話です。
 ジャーナリスト廃業状態の常岡にとっては「廃業状態をごまかす*4とともにいい暇つぶしのネタがやってきた」つう所でしょう。
 まあ、確かに単に「個人的恨みから広河氏に悪口してるだけ」に過ぎない「常岡ごとき」に「絡んだあげく」、その絡み方があまりにも無茶苦茶なので常岡にこけにされて、まともに反論も出来ないつうのは「変な奴」ではありますが。


◆常岡浩介*5ツイート

常岡浩介がリツイート
 満州大日本帝国の死活的安保上の利害であると、鬼畜米英は理解しちょらんきに!
◆岩間陽子*6
 コール元首相のブレーン、ドイツ保守派歴史家シュトゥルマー久々の登場。ウクライナ危機に関して、NATOが2008年ブカレスト*7サミットで、ウクライナ加盟申請を歓迎する宣言を出していることを批判。ロシアとの戦争に突入する危険があると。
 彼が言おうとしているのは、ロシアにとってウクライナが自国の死活的安保上の利害であるということを、あまりに西側が理解していないということ。右寄りのヴェルト紙の読者の圧倒的多数がこれに「イイね」をしている。これがドイツ人のごく常識的な感覚だと思う。
 アメリカが戦争の危険を本当に分かっているのか、非常に不安である点は共感。

 常岡は(岩間氏あるいはシュトゥルマーに)皮肉を言ってる気かもしれませんが、「1930年代の満州」と「今のウクライナ」では「政治情勢が全く違う」ので何の皮肉にもなっていません。
 なお、

 満州大日本帝国の死活的安保上の利害であると、鬼畜米英は理解しちょらんきに!

というのは「少なくとも日本の主観」においては実際その通りで、にもかかわらず「満州から撤退せよ」というハルノートについて米英が「日本が反発して開戦に動くかもしれない」と思ってなかったのは「真珠湾マレー半島での被害」を考えれば間違いないでしょう。
 また、ここでの岩間氏の指摘は「戦争の危険性を米国がきちんと理解してるか疑問」というだけですので「このツイートだけ」では彼女が「だからウクライナNATO加盟させるべきではない」と主張してるかは分かりません(どうも常岡は加盟反対論と理解した上で「ロシアに対して軟弱だ」と非難したいようですが)。
 岩間氏は単に「ウクライナNATO加盟を軽く考えてる疑いのある米国」に「加盟を是とするにしてももっと真剣にリスクを考えてほしい」と批判してるに過ぎないと理解する余地はあります(もちろん「加盟反対論」かもしれませんし、俺個人は常岡と違い「加盟反対論が間違いだ」とは必ずしも思いませんが。戦争のリスクを犯してまで加盟させるべきかは疑問に思います)。

常岡浩介がリツイート
◆ラウタ郎
 日共さん、近年は生活者目線でそれとなく良さげな政策案とか立法府に投げ込んだりしたりするんで勘違いしやすいんだけど、根本的には反米帝*8でさえあれば虐殺容認のポジションで、人権は常に二の次、政争の具でしかない*9ってのは忘れちゃいかんよね。

 さすが常岡の同類です。今時「日共呼ばわり」とは非常識です。「日共呼ばわり」は「公安警察か、極右か、極左過激派(革マル派中核派など)か」、とにかく「日本共産党を異常に敵視してる組織構成員」でも無い限り、まず「使わない用語」ですが「反米帝でさえあれば虐殺容認のポジション」つうのは具体的に何のことなのか?
 と言えば、「過去の常岡の言動」から一応、予想はつきます。
【予想1:イラク戦争批判】
 例えばイラク戦争の10年/大義なき開戦の代償について「イラクフセイン政権の独裁や反体制派弾圧を容認するのか」と悪口。
【予想2:トランプやバイデンのシリア攻撃への批判】
 例えば主張/米英仏、シリア攻撃/事態の解決に逆行する暴挙(2018.4.15、トランプ政権時代)、米国バイデン政権によるシリア攻撃に厳しく抗議する/志位委員長が談話(2021.2.27、バイデン政権時代)について「シリア・アサド政権の独裁や反体制派弾圧を(以下略)」と悪口。
【予想3:トランプによるスレイマニ暗殺への批判】
 例えば米国を世界が批判/イラン司令官殺害 国連総長も懸念について「スレイマニの行為(虐殺など違法行為への関与が指摘されている)を(以下略)」と悪口。
 で、言うのも愚かな気がしますが以上は「共産党の主張の是非*10」はともかく、全て「反米帝でさえあれば虐殺容認」なんて話ではないわけです。「相手が悪党だろうと国際法違反は良くない」つうだけの話ですから。
 このケースで「攻撃された国々が反米帝」なのは単に「攻撃者が米国だから」にすぎません。「米国以外の国が親米国家に同じ事をすれば」日本共産党は同様の批判をするでしょう。ただしそういうケースがないだけの話です(ロシアのクリミア編入は、「人権擁護のための正義の行為」という旗印を掲げた米国と違い「正義の行為」という旗印ではないのでまた話が違います。なお、ロシアの行為については軍事介入 撤回求めよ/クリミア問題 紙議員、政府に迫るで分かるように共産党は批判しています)。
 そもそも

米国を世界が批判/イラン司令官殺害 国連総長も懸念
 アニェス・カラマール国連特別報告者は同日、ツイッターで米国による空爆国際法上の合法性に疑問を呈し、国連がより強力に介入する手段を活用するよう要請。「今ほど国連とその指導性の強化が現実に求められているときはない」と語りました。
 米国の野党・民主党からも「新たな破滅的戦争にわれわれを導く」(バーニー・サンダース上院議員)、「中東における新たな衝突や、より多くの死者を出す可能性を増大させる」(エリザベス・ウォーレン上院議員)などと批判が相次いでいます。

ということで例えば「スレイマニ暗殺」については共産党以外も批判しています(まあ、『常岡と同類』は『共産党に対する悪口』と同様の悪口『スレイマニの行為を容認するのか!』をカラマール国連特別報告者などにするだけでしょうが)。
 共産党の主張は例えるなら

必殺仕事人シリーズ(1979年から放送。朝日放送の時代劇、江戸時代が舞台)
ブラック・エンジェルズ(『週刊少年ジャンプ』に連載されたマンガ(1981~1985年)、現代日本が舞台)
◆善悪の屑(2014~2016年)→外道の歌(2016年~)(『ヤングキング』連載のマンガ、現代日本が舞台:善悪の屑 - Wikipedia参照)
【主な登場人物】
・鴨ノ目武(かものめ・たけし)
 主人公。復讐代行屋。犯罪者に対して一切の情けをかけず、同情の余地が無いと判断すれば相手が未成年者や女性であろうと、復讐代行として凄惨な拷問を加えることや殺害することにも躊躇がない。
・島田虎信(しまだ・とらのぶ)
 鴨ノ目の相棒。
【エピソード】
 2016年2月に、単行本第4巻が「猟奇的で残虐」「私刑を正当化している」などの理由で東京都青少年健全育成条例に基づく不健全図書に指定された。

のような「非合法殺人は悪党相手でもまずい」つうだけの話です。
 むしろ常岡と同類(今回はラウタ郎)の方が「反米帝イラクフセイン政権、シリア・アサド政権、イラン)相手でさえあれば国際法違反の疑いのある行為をしてもいい。連中が人権侵害行為をしてるのが悪い」という「トンデモ」でしょう。つうか「ラウタ郎」はともかく常岡の場合、どう見ても「常岡が想定するファンにそれが受けるから共産に悪口してる」つう「商売としてのアンチ日本共産党」でしょうが(過去にも常岡浩介に突っ込む(2021年9月25日分) - bogus-simotukareのブログで批判した常岡ツイートなど、この種のレベルの低い『日本共産党への言いがかり』が多いので)。
 まともなジャーナリスト活動もしない(つうか、おそらく、もはや、やる気すら無い)輩「常岡」がこうして「反共活動」にいそしむとは「共産支持者」として怒りを感じはしますが、それよりも「自称ジャーナリストが他にやることはないのか?」と「哀れみ」を感じます。
 だってこんな「日本共産党への悪口」をしたところで「反共活動家」として常岡が注目されてるわけでもないですしね(注目されることが名誉かどうかは疑問ですが)。本当に「常岡って一体何がやりたいんだろう?」「今の常岡の自己認識って一体何?」と思います。常岡自身も「何をどうしたらいいか分からず」迷走してるのではないか。こうした「反共ツイート」をしても常岡には「反共活動家でガンガンやっていく」ほどの覚悟は見えません。勿論「戦争ジャーナリスト(あるいは国際ジャーナリスト)でやっていく覚悟」などもっと見えませんが。
 まあ、以上の「共産党の主張」は別に「隠してるわけではなくホームページで公開してる」し、それについてこういう悪口する「人間ばかりではない」。しかも「是非はともかく」この種の「外交話」てのは日本ではほとんど選挙の集票に影響しませんので、「俺的には」ある意味どうでもいい話です(とはいえ、共産支持者としてこういう不当な非難は、不愉快ではあるので、こうやってオレ流の批判はしますが)。
 まあ、「野党共闘支持」を表明する「容共分子」高世(過去には常岡と共著も出した)が「反共分子・常岡を見捨ててトンズラしちゃう」のもよく分かります。
 こういう共産党への悪口に賛同する「野党共闘支持者」がそんなにたくさんいるとも思えませんのでね。
 常岡と下手に付き合えば、高世が「常岡みたいな反共右翼といつまで付き合ってるの?」ということで「野党共闘支持の知人、友人」と確実に溝が生まれます。
 他にも常岡は「CO2削減のためには原発推進は不可避」とツイートしてますし、高世(脱原発派を自称)からすれば、常岡は「二度と相手にしたくない疫病神(多分、共著本も大して売れなかった*11)」でしかないでしょう。

常岡浩介がリツイート
◆SuehiroKa
 主権国家論を振りかざしたり内政不干渉だとか言ったりするのは、ナチスルワンダカンボジアでは何も学ばなかったのかと思ってしまいます。

 上で紹介した「共産党などの米国の武力行使批判」への「反論」のつもりのようですが、おいおいですね。確かに「ルワンダ虐殺」「ポルポト虐殺」、あるいは「既に事実上の内戦状態に突入したとも言われるミャンマー」などを考えると悩ましい問題ではある。俺も「ベトナムカンボジア侵攻(ポルポト政権が崩壊)」を非難する気は無いのですが、その常岡らの理屈だと「エジプトやミャンマー軍事独裁」「中国、北朝鮮ベトナムラオスキューバ共産党一党独裁」「サウジやカタールの王政」など独裁的国家に「人権侵害」を理由に(米国であれ他の国であれ)特定の国が勝手な判断でガンガン軍事侵攻していいのか、つう話になる。
 常岡と同類は「その通りです」といいそうですが、それはさすがにまずすぎるでしょう(まあ、それ以前に現実問題としてどこの国もガンガン軍事侵攻などしていませんが)。そもそも米国の侵攻は「彼らの国益判断」によって行われてるのであり、ぶっちゃけた話「人権」云々はきれい事でしかありません。

常岡浩介がリツイート
◆ラウタ郎
 日共の曲者具合は、例えばベネズエラのチャビスタ政権には反対姿勢示したりと一貫性に欠けており、その場その場で恣意的に都合良く正義を自称してる欺瞞性だと思います

 何が「一貫性に欠けてる」んだか、さっぱりわかりません。
 「社民政権として過去にベネズエラ政権を、日本共産党は好意的に評価したことがある」から問題点が表面化しても評価し続けろとでも言うのか?
 それとも「フセイン政権やアサド政権はかばったのに」とでも言うのか。お断りしておけば「ベネズエラ政権を人権の観点から批判してる」とはいえ「米軍が軍事侵攻でベネズエラの政権を転覆しても問題ない」と言ったことは一度も無く、日本共産党は「ベネズエラフセイン政権もアサド政権も『武力転覆は不可』と言う意味では対応は一貫」しています。

*1:共同通信社編集委員論説委員。著書『死刑でいいです:孤立が生んだ二つの殺人』(編著、2013年、新潮文庫)、『子どもの貧困連鎖』(2015年、新潮文庫

*2:NHKプロデューサー。著書『加害者家族』、『新聞消滅大国アメリカ』(以上、2010年、幻冬舎新書

*3:まあ、今の常岡の「ジャーナリスト廃業の醜態」を見るに「奴が真面目に取り組む」のならそれこそ戦争ジャーナリストから「セクハラ問題を扱うジャーナリスト」に鞍替えした方がましではないか。あるいは長崎放送時代の「警察裏金問題追及」をまた始めた方がまだましではないか。まあ、能力以前にそんな意思もないのでしょうが。

*4:まあ、客観的に見てごまかせていませんが

*5:著書『ロシア 語られない戦争:チェチェンゲリラ従軍記』(2011年、アスキー新書)、『イスラム国とは何か』(高世仁との共著、2015年、旬報社)など

*6:政策研究大学院大学教授。著書『ドイツ再軍備』(1993年、中公叢書)、『核の一九六八年体制と西ドイツ』(2021年、有斐閣

*7:ルーマニアの首都

*8:米帝は「米国帝国主義」の略

*9:むしろ人権を「政争の具にしてる」のは「中国叩きの時だけ人権を持ち出す(一方でウィシュマさん死亡事件などについては無関心な)」自民党、維新、国民民主のウヨ政治家でしょう。全く共産への誹謗も大概にしろよと言いたい。

*10:俺は是の立場ですが

*11:高世との共著『イスラム国とは何か』(2015年)の版元である旬報社から常岡の新刊が刊行されないとはそういうことでしょう。