今日のロシアニュース(2022年2/2日分)

露国営ガス企業、プーチン氏と親交深い独のシュレーダー元首相を取締役候補に指名 : 国際 : ニュース : 読売新聞オンライン
 シュレーダー(元ドイツ首相、元ドイツ社民党党首)がプーチン(ロシア大統領)と親交が深いとは知らなかったのでメモしておきます。
参考

ゲアハルト・シュレーダー - Wikipedia
 2006年3月、ガスプロムの子会社「ノルド・ストリームAG」の役員に就任。
 2014年4月28日にサンクトペテルブルクで70歳の誕生日をプーチン露大統領と抱擁して祝った。
 2017年8月11日に欧米による経済制裁の対象になっているロスネフチの取締役にメドベージェフ首相の署名により指名されていたことが発覚した。ドイツのメディアはシュレーダーの行為を一斉に批判した。メルケル首相から政権奪還を目指しているショルツ社民党党首はシュレーダーとは距離を置き、「自分ならそのようなことはしない」と批判した。この結果、西側諸国の政財界要人がロシアに篭絡されることを揶揄する「シュレーダリゼーション」という造語が生まれた。


新型コロナ: ロシア・アルゼンチン首脳会談 エネルギーなど協力拡大: 日本経済新聞
 アルゼンチンにとって「ロシアの石油資源は魅力的だ」ということでしょう。
 勿論、今のアルゼンチンは民主国家です。
 黒井文太郎や常岡浩介などは「ロシア陣営(強権体制)VS米国陣営(民主体制)」という話をしたがりますが、話はそれほど単純ではありません。
 「BRICS」としてロシアとつながりがある「ブラジル、インド、南アフリカ」も民主国だし、一方米国の同盟国(米軍基地を置いているなど)にも「サウジのような強権体制」がある。


◆I濱ツイート

I濱Y子
 2008年の北京夏季オリンピックの開会式の日、オリンピック停戦ガン無視してロシアがグルジアに侵攻したので、明日もウクライナ侵攻があるのではないかとウワサされている。そこで習近平が今回はメンツをつぶされないよう水面下でプーチンをとめているとか

 習近平主席云々の話も勿論「信憑性が怪しい」ですがそれはさておき。
南オセチア紛争 (2008年) - Wikipediaによれば

この戦闘開始時、ロシアのプーチン首相*1は2008年北京五輪の開会式に出席しており不在であった。グルジア軍はこの隙を突いて攻撃したと言われている

ということで「グルジアがロシアに侵攻した(グルジアはロシアの侵攻と主張するが、プーチン批判派の多くも支持する通説的見解)→しかしかえってロシアの反撃で敗北」であってI浜の主張は事実に反しています。学者ともあろう人間が事実に無様です。
 勿論「だから全てグルジアが悪い」という「単純な話でもない(それ以前から軍事衝突はあったので)」ですが、I浜が「ロシアは悪、だからグルジアの言うとおり2008年の戦争はロシアが先に侵攻したに違いない」という偏見で物を見ていることは間違いないでしょう。
 そしてそうしたロシア敵視の一因は「プーチン北京五輪開会式出席(また習主席との首脳会談を予定)」でしょう。
 このツイートにしても「ダライ盲従分子」彼女の「日頃のアンチ中国言動」を考えるに「思惑がどうであれ、戦争阻止に動く習主席を評価する」ではなく「北京五輪のためなら何でもする習主席が滑稽」などという悪口の意味合いではないか。


プーチン大統領「欧米がロシアの懸念無視」と批判 NATO不拡大 - 産経ニュース

 プーチン氏は、2014年にウクライナから編入したクリミア半島は「ロシアの主権が及ぶ領土だ」と強調した。もしウクライナNATOに加盟し、武力による奪回を試みた場合、ロシアはNATOと戦うことになると指摘。NATO不拡大を求めるのはそれを回避するためだと説明した。

 最初からそういう思惑での「ウクライナ国境付近での軍配備」なのか、「軌道修正を図ってる」のかはともかく、プーチンが「ウクライナ侵攻」を公言するほど無謀でないことは分かります。2000年から政権を維持し続ける人間はやはり「なかなかのやり手、有能な政治家」というべきでしょう。

*1:肩書きは首相でメドベージェフ大統領より下だが1)メドベージェフ首相を後継大統領に指名したのはプーチン大統領、2)プーチンは首相とともに与党「統一ロシア」党首を兼務、ということで実質は「プーチンが上(大統領の連続三選禁止逃れに過ぎない)」と認識されていたし、実際プーチンはその後大統領に復帰しました。