今日の中国&ロシアニュース(2023年2月25日分)

首相のキーウ訪問「ウクライナの力になれることない」 維新代表 | 毎日新聞
 「訪問に反対してる」というよりは「岸田は訪問しない」と予想した上で、「何故訪問しないのか」という「予想される岸田批判」に対して「自民補完勢力」として今から岸田擁護してると言うことでしょう。当然ながら予想が外れ岸田が訪問すれば「訪問」を絶賛するでしょう。維新にとって大事なことは「自民党に媚びること」だからです。


中国外交トップ、ロシア高官と会談 習主席訪露へ調整 | 毎日新聞

 ロシアのプーチン大統領は2022年12月末に習氏とオンライン形式で協議した際に、23年に国賓として招く意向を表明。早ければ3月の訪問実現に向けて調整を進めているとみられている。

 本当に習主席が訪露するのか、訪露したとしてプーチンと何を話すのかが注目ですね。


【世界を解く-細谷雄一氏】ウクライナ侵略1年の「勝者」は中国 狡猾外交で米を翻弄 - 産経ニュース
 有料記事なので途中までしか読めませんが、「はあ?」ですね。
 戦争がどんな決着になるかまだ不明なのに何で「勝者」云々が言えるのか。「中国の和平提案」を元に中国主導で和平が進めば「中国がある種の勝者になる」かもしれませんが、それは現時点では「一つの可能性」でしかない。
 中国脅威論を煽ってるだけの駄記事ではないか。


NATO事務総長「中国にはそもそも信用ない」停戦呼びかけ文書で | NHK | ウクライナ情勢
バイデン大統領 “中国提案の対話と停戦 ロシアを利するだけ” | NHK | ウクライナ情勢
 後でも触れますが「かなり一般的、抽象的な停戦内容」でロシアにそれほど有利とも思えない。
 実際

澤藤統一郎の憲法日記 » 中国監視社会の恐るべき姿を見よ。日本の権力者に、この真似をさせてはならない。2022.12.22
澤藤統一郎の憲法日記 » 中国共産党の野蛮が、香港の文明を制圧している。2023.1.2

等の中国非難記事を書くアンチ中国の澤藤氏も澤藤統一郎の憲法日記 » 中国政府の「ウクライナ停戦」に期待を寄せる。で「かなり好意的に評価している」のに中国をここまで敵視するとはNATO事務総長とバイデンに呆れます。
 なお、中国の停戦案に問題があるとしたらそんなことではなく澤藤氏も指摘していますが、現時点では「ロシア、ウクライナはまずは双方とも停戦し交渉のテーブルにつくべき」等、「一般論、抽象論に留まること(具体性に欠けること)」でしょう。この点は、澤藤氏も指摘するように、ロシア、ウクライナともに停戦の姿勢を見せない以上「やむを得ない面(具体的に書いても意味が無い)」はありますが。


ゼレンスキー氏中国に理解 日本の支援に感謝 露の侵攻1年で記者会見 - 産経ニュース
仏大統領、4月に中国訪問 「中国の平和努力」を歓迎 - 産経ニュース
 勿論こうした発言は「単純な本心」ではなく政治的思惑がありますが、「中国に冷淡なNATO事務総長やバイデン」と違い、マクロンやゼレンスキーは「中国の和平提案」に「一定の好意的な理解、評価」を示し、ゼレンスキーに至っては「習主席と近く会談したい(実際に会談するか分かりませんが)」と語ってる点が謎です。彼らの意見に食い違いがあるのか、はたまた「あえて立場を変えて、中国やロシアの様子を見る戦術*1」なのか。

「中国がロシアに武器を供与しないことを強く信じている」ともクギを刺した。

 反中国・産経らしいですが「釘を刺した(相手が約束を破ったり、逃げ口上を言ったりできないように念押しするという意味、つまりはゼレンスキーが中国に疑心を持っている)」といえる根拠がなければ

「信じている」と語った

程度に軽く書くべきでしょう。


【主張】中国の停戦案 まやかしの言動に警戒を - 産経ニュース
 既に上に書きましたが「マクロンやゼレンスキーは一定の好意的評価」だし、この停戦案は「ロシアやウクライナが停戦意思を見せないため、具体的なことは書き込めず、かなり抽象的、一般的な内容に留まる」のでまやかし呼ばわりは明らかに不当です。

 露軍の即時撤退など、一方的にウクライナを侵略したロシアの暴挙をやめさせることから始めなくてはならない。

 「アホか」ですね。そんなことをロシアが果たして飲むのか。現実的な停戦案は「ロシア、ウクライナ双方が飲めるモノ」でないといけない。

*1:とはいえ外部からは「単に意思統一がとれてないだけ」にしか見えませんが。