今日の中国ニュース(2022年2月1日分)

【正論3月号】特集「いまこそ日台関係」 親台に転換したリトアニアに学べ 産経新聞パリ支局長 三井美奈 - 産経ニュース
 反中国の産経らしい。しかし「リトアニア」においてもリトアニア、親台湾政策めぐり大統領と外相が対立 - 産経ニュースという報道で分かるように「反中国で一直線」という単純な話で話ではない。
 勿論「重要な貿易相手国で隣国」の中国に対して日本が「産経が言うような反中国路線」がとれるわけもない。

 世界はいま、中国やロシアという強権国家と民主主義圏に分かれている。

 「BRICS」という形で「民主主義国ブラジル、インド、南アフリカ」が中露との経済関係を深めていること、米国の同盟国に「サウジのような強権国家」があることなどを考えれば「事実に反する話の単純化」でしかありません。


グテレス国連事務総長に「五輪開会式出席見合わせを」、米国連大使が要請…米誌報道 : 国際 : ニュース : 読売新聞オンライン
 国連事務総長という立場上「安保理常任理事国・中露と露骨に対立することはできない」として要請を断ったのは「当然」というべきでしょう。


対面復活の習主席が五輪外交展開 - 産経ニュース

 習氏は5日、北京市中心部の人民大会堂カザフスタンのトカエフ*1大統領やエジプトのシーシー大統領、セルビアのブチッチ*2大統領ら各国首脳とそれぞれ会談した。同日昼には歓迎宴を開き、国連のグテレス*3事務総長らが出席した。五輪開幕当日の4日に行ったロシアのプーチン*4大統領との会談に続き「五輪外交」を本格化させた形だ。

 過去にもこうした五輪外交はあるので「自然な話」です。勿論「外交ボイコットした国(米国など)」は今回こうした外交はありません。


【主張】ウイグル人権決議 衆院は中国におもねった - 産経ニュース
 今が民主党政権ならタイトルは「民主党がおもねった(最大与党の責任が一番重い!)」でしょうに、自民党政権なら「衆院が」で自民批判を避け、野党との連帯責任にするのだからいつもながら産経もデタラメです。

 中国の新疆ウイグル自治区チベット南モンゴル*5、香港などの「深刻な人権状況」を「国際社会の脅威」とみなす決議を、衆院本会議が賛成多数で採択した。

 「国際社会の脅威?」ですね。では「英国のアイルランド問題」「スペインのカタルーニャ問題」「ロシアのチェチェン問題」「トルコのクルド問題」といった民族問題も「国際社会の脅威」なのか。

 れいわ新選組が中国への厳しい表現が足りないとして反対したのは無理もない。

 俺は「れいわと全く逆の意味(日中友好重視)」で反対ですが、それはともかく。れいわの態度の是非はともかく、これも「反対しても可決されること」を見越してのパフォーマンスですね。これが「れいわが反対しても、文章は変わらず、決議が否決されるだけ」ならこのれいわの主張「中国非難が弱い」が「本心」ならば「賛成した」でしょう。


共産・志位氏「正面からの批判ない」対中人権決議 - 産経ニュース
 「ウヨ政党・自民、公明、維新、国民民主よりマシ」「立民は辻元氏、菅直人氏などがいるので、ウヨ政党とまではいえない物の、松原仁渡辺周などウヨ議員が多数いる上に、連合言いなりで共産党に対して無礼千万」「社民やれいわは党勢が弱すぎる*6」という「消去法」で共産支持の小生ですがこの件では志位氏には賛同できません。日中友好を考えれば、むしろ採択すべきではなかった。
 ちなみに今年は「田中訪中、日中国交正常化(1972年)から50周年」です。


台湾外交部、「重要な友人」と哀悼 メディアも詳報―石原氏死去:時事ドットコム
 「敵(中国)の敵は味方」で「南京事件否定論」石原を持ち上げるのかと心底呆れます。
 なお、この石原ですら、都知事時代に「北京市との姉妹都市関係」を廃止などしなかったことは指摘しておきます。
 「サンフランシスコとの姉妹都市関係を廃止した大阪市」がいかに異常かと言うことでもある。

*1:外相、副首相、首相、上院議長などを経て大統領

*2:情報相、国防相、副首相、首相を経て大統領

*3:ポルトガル首相、国連難民高等弁務官などを経て国連事務総長

*4:大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

*5:内モンゴルと書かないあたりが興味深い。しかし何故か、ウイグル自治区について「東トルキスタン」とは書かない産経です。

*6:正直、社民やれいわを支持しない理由は主として「党勢」なので「共産には失礼ながら」党勢が共産を上回れば支持するのはやぶさかではありません(当面、上回りそうにありませんが)。一方「自民、公明、維新、国民民主、立民」は「政策的にダメ」なので、今後も支持しません。