「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年6/16日分:荒木和博の巻)

UAゼンセンからカンパ金贈呈【調査会NEWS3619】(R4.6.16) : 荒木和博BLOG
 UAゼンセンがいくら「旧民社・同盟系のウヨ労組」で、荒木が「旧民社党本部職員」とはいえ、よくもまあ荒木のウヨ運動にカンパなんぞするもんです(呆)。


大森勝久氏の新し論文です: 荒木和博BLOG
専門家の誤り―国防軍を持たなければ、中露北に対する抑止力を持ち得ない | 新・大森勝久評論集
 勿論、現状の「専守防衛自衛隊」で十分抑止力であることは言うまでもない。
 それ以前に「中露朝の日本侵攻」などあり得ませんが。特に「ロシアの侵攻」なんてあるわけがない。
 現状、ウクライナで苦戦してるロシアが兵力を日本に振り向けたら、さらに苦戦しますので。「ウクライナ戦争」が終結しない限り「日本に限らず」ロシアがウクライナ以外を侵攻することはあり得ない。
 それにしても専守防衛を否定する前自衛隊統合幕僚長・河野克俊の暴論には心底呆れますね。
 専守防衛で何の問題もないし、専守防衛が義務づけられたのは「戦前日本が無謀な侵略戦争を起こしたからだ」ということを何とも思ってないのか。河野の他にも「田母神やヒゲの佐藤」などウヨがいる「自衛隊防衛省」はウヨの巣窟なのか、戦前日本軍の反省はないのか?とげんなりします。
 そもそもそんなに「敵国の攻撃が怖い」のなら原発を全廃すべきでしょう。原発一基でも敵の攻撃で破壊されれば被害は甚大だからです。原発を大量に稼働してる時点で、政府与党や防衛省が「日本への侵略の危機」など本心では全く感じてないことは明白でしょう。
 彼らは「米軍の副官」として「専守防衛の枠」を外して「海外で軍事力行使したい」がゆえに九条改憲を叫んでるに過ぎない。だからこそ専守防衛を敵視するわけです。
 それにしても大森氏も「日本侵略の危機」なんて寝言よりも「自らの死刑執行の危機」を恐れたらどうなのか。
 日本侵攻に比べたら「大森氏の死刑執行のハードル」は遙かに低い。何せ「冤罪の疑いがある人間を死刑にするな」という国内外の批判を無視すれば今すぐにでも死刑が執行できます(なお、現行法制度上、恩赦や再審の請求には死刑執行停止の効力はありません。そうした請求中に死刑を執行すると批判を免れないので執行しないだけです)。大森氏が本気でウヨ発言してるのか、荒木に媚びてるのか知りませんが、元左翼が随分と劣化したもんです。アムネスティ日弁連が「冤罪認定」し、そうした批判を恐れて、法務省が死刑執行しないのだから「冤罪の可能性は高い」とは思いますが、正直、大森氏のようなトンデモ極右を「積極的に支援する気」にはさすがになりません。


外務省の話(R4.6.16): 荒木和博BLOG

 北村滋*1・前国家安全保障局長が「文藝春秋」6月号に書いた論文*2で面白かったことがありました。

 6分16秒の動画です。説明文から考えればタイトルは「北村論文の話」の方が適切でしょうがそれはさておき。
 「北村氏の主張の是非」はともかく「北村主張」が

【1】「拉致解決につながる主張」なら北村主張を広めて
あるいは
【2】「拉致解決に逆行する主張」なら北村主張を批判して

「拉致解決を促すこと」は当然あり得ます。
 ただ、新連載 外事警察秘録① 横田めぐみさん「偽遺骨」事件 北村滋(前国家安全保障局長)|文藝春秋digitalを読めば分かりますが、何ら直接に「拉致解決につながる話」は出てきません。何せただの回顧録ですからね。しかし小泉訪朝直後ならともかく新連載 外事警察秘録① 横田めぐみさん「偽遺骨」事件 北村滋(前国家安全保障局長)|文藝春秋digitalは全く話題になりません。北村氏について触れた記事も

Mr.インテリジェンスの正体は 北村滋元国家安全保障局長が語る10年 | NHK政治マガジン2022.2.22
◆北村は、およそ10年間にわたり、民主党・野田政権、第2次安倍政権、菅政権と3代の政権に仕えた。このうち内閣情報官を8年間近く、国家安全保障局長を2年近く務め、国家の情報収集と安全保障に携わった。
 在任期間の多くが第2次安倍政権で、安倍総理からの信頼が特に厚いことで知られた。安倍の首席秘書官などを務めた今井尚哉と並ぶ最側近の1人に数えられる。北村は何を成し遂げてきたのか。ひとつが平成25年の特定秘密保護法の制定だ(施行は平成26年

は「内閣情報官、国家安全保障局長時代」には触れても、「警察庁外事課長時代の拉致との関わり」について全く触れていません。拉致の風化を実感します。

【参考】

新連載 外事警察秘録① 横田めぐみさん「偽遺骨」事件 北村滋(前国家安全保障局長)|文藝春秋digitalから一部引用
 北朝鮮による国家犯罪の中でも非人道性が際立つ*3拉致問題について、記憶に残る任務の一つとして「第3回日朝実務者協議」での訪朝を挙げることができる。北朝鮮側が拉致被害者に関する資料を引き渡し、北朝鮮内部での関係者への事情聴取などを認めることとなり、この協議で、拉致事件の捜査に携わる警察が日本政府訪朝団に加わることになる。私は外事課長として、その任務を遂行するため、警察チームを率いて訪朝することになった。
 中国・北京乗り継ぎの高麗航空機で平壌順安国際空港に降り立ったのは、2004年11月9日のことだった。
 訪朝団は外務省の藪中三十二*4アジア大洋州局長を団長に総勢約20人。警察チームは7人で、課長以下、外事課北朝鮮担当のほか鑑識や情報保全などの部署から精鋭を集めた。
 北朝鮮側が「死亡した」と主張する被害者ら*5に関する詳細な捜査報告書を、出発直前まで頭に焼き付けてきた。警察チームには、関係者への聴取で成果を得て、また先方から提供される資料については精査の上、確実に日本に持ち帰る重要な役割が与えられていた。
 訪朝の約3週間前、10月20日午後4時、私は、霞が関・中央合同庁舎2号館19階にある警察庁長官室で漆間巌*6警察庁長官と対面していた。
「実務者協議の代表団への警察の関与の仕方は、瀬川君(勝久警備局長)とも相談して、いろいろ考えたんだが、担当課長の君がヘッドで参画するのが良いということになった。北村君、ご苦労だけど行ってくれるか」
 漆間長官は外務省からの要請に従って、私が政府訪朝団に同行し、北朝鮮側から提出された資料の保全と鑑定を指揮するよう既に決定していた。
 私は直ちに出張準備に取り掛かったが、訪朝については警察庁内部から疑問や反対の声が上がっていた。
 全国の警察には、我が国に対する国益侵害行為や安全保障を脅かす外国による犯罪を監視し、取り締まり、情報を収集・分析する専門部署として外事部門が置かれている。それら外事部門を指揮監督するのが警察庁外事課である。そのトップである課長が“対象国”に自ら乗り込むことなどありえない、というのが反対論の中心だった。
 後輩の中には「朝鮮外事は外事警察の根幹です。外事課長が北朝鮮に行くなどということは全国の外事警察にも示しがつかず、士気にもかかわります。決定されたことかもしれないが、私は反対です」とわざわざ自分の意見を伝えに来た者もいた。
 しかし、拉致という国家犯罪の被害実態を解き明かす証拠資料の鑑定や、関係者への事情聴取などの捜査手続は警察にしかできない。国交のない国に赴き、政府の方針と責任において行う作業に中央官庁からしかるべき立場の者が行かず、現場職員だけを派遣するわけにはいかない。それに権限がある者がいなければ、先方に軽んじられる恐れもある。私は、粛々と任務を遂行すべきであると考えた。
 日本メディアは、北朝鮮側に2つの狙いがあると見立てていた。1つは、金正日国防委員長(総書記)が日本との協議を進展させる見返りに数兆円とされる資金を獲得すること、もう一つが、日本との国交正常化を対米関係改善へのレバレッジ*7にするというものだった。いずれもあながち外れてもいないように思えた。
 一方、当時の官邸と外務省は、最初の日朝首脳会談から2年もの間、進展がみられない日朝関係を動かし、国交正常化交渉に入る流れを取り戻したかった。これは、藪中団長も折に触れて言及していた。
 その上で、外務省が警察に現地への同行と鑑定を要請してきたのは、捜査権限があり高い対応力を持つ警察が資料の受領から鑑定の手続に関与することで、その信憑性を裏付けることが目的だったのではないか。つまり外交当局としては、証拠品など北朝鮮側が出してきた“誠意”を日本政府が受け入れるにあたり、国内世論に対し公正な根拠を示すことで、国交正常化交渉に入る勢いを得ようと考えていたのではないか。そんな思いが今もしている。
 到着以降、警察チームは外国で礼を失することがあってはならぬと警察礼式にいう頭を下げる「室内の敬礼」はしたが、先方の誰とも握手はしなかった。初日の夜に開かれた歓迎夕食会も辞退した。こうした対応は警察のメンバー全員に徹底した。「外交」のプロトコルで動く外務省と、犯罪捜査規範で動く警察の組織文化の違いからくるものかもしれないが、外事警察として対決すべき相手との間合いを考えた上での判断だった。
 我々は、盗聴など北朝鮮側の情報活動には細心の注意を払った。とにかく一人で行動しない原則を周知徹底した。客室は相部屋にした。これを申し入れると、外務省の同行職員から「警察の人は相部屋がお好きなのですか」と妙な質問をされるはめになったのだが……。
 「調査委員会」に突き付けた質問は、北朝鮮側が「死亡」と回答した横田めぐみさんら8人の消息や入境した事実が確認できないと主張する4人の被害者に関するものだった。
 横田めぐみさんについては、物証として写真や北朝鮮での身分証明書、自筆の紙片などを要求した。これらは指紋検出や写真、文書からの本人との同一性を確定するために必要だった。
 そして、めぐみさんの元夫とされるキム・チョルジュン氏か、めぐみさんが入院していたとされる「49号予防院」が保管しているはずの「めぐみさんの遺骨」とされるものも、DNA型鑑定などによる同一性鑑定に用いる趣旨で求めた。
 さらに、めぐみさんの生活状況や健康状態を知り得るキム・チョルジュン氏本人や入院先の「695病院」の医師、また北朝鮮側の主張によるところのめぐみさんの「自殺」の直前に散歩に同行していた「49号予防院」の医師や看護師、埋葬に関与した者らへの直接聴取も要請した。
 加えて、我々は、(中略)以下のような疑問点も提示していた。
 まず、欧州で拉致された男女3人の被害者、石岡亨さん(拉致当時22歳)、北朝鮮で石岡さんと結婚したとされる有本さん、そして松木薫さん(同26歳)の3人*8について。
 警察の最大関心事は、特殊機関「朝鮮労働党対外連絡部56課」の副課長で工作員キム・ユーチョル(「KYC」と呼んでいた)と、その配下で指示を受け、石岡さんら3人を拉致したとみられる共産主義者同盟赤軍派の「よど号」グループとの関連性だ。
 北朝鮮側は認めていないが、有本さんは英国留学中にコペンハーゲンに旅行した際、「よど号」グループの魚本(安部)公博容疑者と中華料理店で会食したとの証言がある。
 「よど号」メンバーの元妻*9による証言だが、我々は、様々な角度から検証した結果、真実性が高いと判断していた。さらに、有本さんが消息を絶つ直前、デンマークカストロップ空港で「KYC」と一緒にいる場面を第3国*10の情報機関が撮影した写真の存在だ。
 石岡さんについては卒業旅行の途中でスペイン・バルセロナに立ち寄った際に「よど号」メンバーの妻と一緒に行動していた。バルセロナ動物園で石岡さんの旅の同行者が、「よど号」メンバーの妻*11と石岡さんが並ぶスナップ写真を撮っている。こうした証拠が多数存在するにもかかわらず、北朝鮮は「よど号」グループの関与を一切認めていないのである。
 我々が示した疑問点に対し、北朝鮮側はほとんど回答しなかった。
 たとえば田口八重子さん(拉致当時22歳)に関して「当方(北朝鮮)の安全保障の観点もあり、今後提起される質問を考えていただきたい」とかわしてきた。都合の悪いことは一切、聞くなという意味だろう。
 拉致直前の田口さんの足取りは判明していなかったため、拉致実行者とともに東京を出発して船に乗せられたとみられる宮崎までの移動経路、手段の解明は必須*12であった。
 しかしながら、日本国内で誘拐・国外移送行為を補助した者*13について詳細な情報提供は全く受け付けられなかった。また田口さんが日本語を教え、接点があったとされる大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫工作員との関係も、一切語られることはなかった。
 疑問の数々に北朝鮮が寄越した回答では、「特殊機関がやったことなので、詳細は調べようがない」というものが多かった。「組織も改編されており、調査は困難を極めた」との釈明を繰り返すだけだった。中でも大きな疑問は、(中略)大韓航空機爆破事件のような「テロ」の(中略)関与を一切認めないことだ。テロリストが関与したとなれば、北朝鮮は「テロ支援国家」としての実態を上書きし、国際社会や米国からの更なる制裁の根拠となる可能性があったからだろう。
 こうした北朝鮮側の「涙ぐましい努力」は、2008年10月11日、米国による北朝鮮テロ支援国家指定解除で実を結ぶ*14ことになる。
 北朝鮮は日本側の調査要望事項について、「695病院」「49号予防院」「招待所に当時勤務していた者」等の「関係者」への直接聴取を容認した。北朝鮮のような閉鎖国家がよくも受け入れたものだと思うが、逆に言えば当時、金正日政権にはそれだけ拉致問題を「解決」させたい意思があったということなのだろう。北朝鮮がそう考えるに至った背景の1つには、対米関係を含むその頃の国際環境があった。
(ボーガス注:以下は有料記事なので読めません)

 長い引用になりましたが、引用してみました。で予想の範囲内ですが

当時の官邸と外務省は、最初の日朝首脳会談から2年もの間、進展がみられない日朝関係を動かし、国交正常化交渉に入る流れを取り戻したかった。これは、藪中団長も折に触れて言及していた。国交正常化交渉に入る勢いを得ようと考えていたのではないか。で「やはり小泉内閣、外務省は国交正常化に前のめりだった、けしからん」

と悪口したり、

警察チームは外国で礼を失することがあってはならぬと警察礼式にいう頭を下げる「室内の敬礼」はしたが、先方の誰とも握手はしなかった。初日の夜に開かれた歓迎夕食会も辞退した。という警察に比べ外務省は北朝鮮に甘い

と悪口したりと「荒木なら予想の範囲内」ですが動画内で「外務省に悪口する荒木」です。この動画において北村論文は「外務省に悪口するためのネタ」の扱いでしかない。
 とはいえ動画内で警察万々歳かと言えばそうではなく「群馬県警山本美保 (拉致被害者) - WikipediaさんDNA鑑定捏造を許さない」と今だに警察をデマで誹謗だから心底呆れます。
 なお、北村氏が「第3回日朝実務者協議」メンバーとして、訪朝した2004年には以下の出来事がありました(赤字が朝鮮半島関係です。役職は全て当時)。

2004年 - Wikipedia2004年の日本 - Wikipedia参照
◆1月19日
 自衛隊イラク派兵開始
◆2月12日
 秘書給与の流用による詐欺罪に問われていた辻元清美衆議院議員に対し、東京地裁が懲役2年、執行猶予5年の判決。検察、被告とも控訴せず、同月26日に判決が確定
◆4月7日
 高遠菜穂子*15郡山総一郎*16今井紀明*17の三人が拉致されるイラク日本人人質事件発生。日本政府の交渉により4月15日に3人全て無事解放。
◆5月22日
 小泉首相北朝鮮を再訪問(小泉第二次訪朝)。平壌日朝首脳会談拉致被害者の家族5人が帰国

◆5月7日
 年金未納問題で、福田康夫官房長官が辞任。5月10日には民主党菅直人代表が辞任
◆5月27日
 イラクで取材中の日本人フリージャーナリスト2名(橋田信介*18、橋田の甥・小川功太郎)が乗った車が銃撃され炎上、2名とも殺害される
◆7月9日
 曽我ひとみ氏が、夫ジェンキンス氏や娘とインドネシアで面会(どれほどの効果があったかはともかく、7月11日投開票の参院選での集票目当てもあったと見られる)
◆7月18日
 曽我ひとみ氏の夫ジェンキンス氏や娘が日本入国*19(以上は曽我ひとみ - Wikipedia参照)
◆7月21日
 小泉首相盧武鉉韓国大統領が済州島で会談

◆9月19日
 江沢民中国共産党中央軍事委員会主席を退き、胡錦涛が後任に就任。既に党総書記、国家主席に就任している胡が中国の党、政府、軍の全権を掌握
◆10月23日
 新潟県中越地震
◆10月27日
 「イラクの聖戦アルカイダ組織」を名乗るグループが香田証生氏の拉致を発表。10月31日に香田氏が他殺体で発見される(イラク日本人青年殺害事件 - Wikipedia参照)。
◆11月2日
 米国大統領選投票日。現職のブッシュ子(共和党)が民主党ジョン・ケリー候補(後にオバマ政権で国務長官。現在、気候問題担当大統領特使)を破り再選
◆11月11日
 パレスチナ自治政府ヤセル・アラファト大統領死去
◆11月3日
 米軍軍法会議ジェンキンス氏(曽我ひとみ氏の夫)に逃亡罪及び利敵行為罪を認め、軍曹から二等兵に降格処分の上、不名誉除隊と禁固30日の判決を下した。脱走兵でありながら「禁固30日」の軽い刑にとどまったのは「重罰を科した場合の曽我氏や日本国民の反発」への配慮と見られる(チャールズ・ジェンキンス - Wikipedia参照)。
◆12月17日
 小泉首相、鹿児島県指宿市盧武鉉韓国大統領と会談

*1:徳島県警本部長、警察庁警備局警備課長、警備局外事情報部外事課長、第一次安倍内閣首相秘書官、警察庁刑事局刑事企画課長、兵庫県警本部長、警察庁警備局外事情報部長、内閣情報官(野田~第四次安倍内閣)、国家安全保障局長(内閣特別顧問兼務:第四次安倍、菅内閣)など歴任。現在、日本テレビ監査役。著書『情報と国家』(2021年、中央公論新社)、『経済安全保障:異形の大国、中国を直視せよ』(共著、2022年、中央公論新社)(北村滋 - Wikipedia参照)

*2:新連載 外事警察秘録① 横田めぐみさん「偽遺骨」事件 北村滋(前国家安全保障局長)|文藝春秋digitalのこと

*3:価値観の違いではあるでしょうがむしろ「非人道性が際立つ」のは拉致よりも「大韓機爆破」のような大量殺人ではないか。

*4:シカゴ総領事、外務省アジア大洋州局長、外務事務次官など歴任。著書『国家の命運』(2010年、新潮新書)、『日本の針路』(2015年、岩波書店)、『世界に負けない日本』(2016年、PHP新書)、『トランプ時代の日米新ルール』(2017年、PHP新書)、『世界基準の交渉術』(2019年、宝島社)、『外交交渉四〇年:藪中三十二回顧録』(2021年、ミネルヴァ書房)。回顧録拉致問題についてどう書かれているかは気になるところです。(薮中三十二 - Wikipedia参照)

*5:政府認定の拉致被害者|外務省によれば政府認定拉致被害者17人について、北朝鮮の対応は「生存を認め帰国(蓮池夫妻、地村夫妻、曽我ひとみ氏の5人)」「拉致を認めたが死亡発表(市川修一氏、増元るみ子氏のカップル、横田めぐみ氏、田口八重子氏、石岡亨氏、松木薫氏、原敕晁氏、有本恵子氏の8人)」「入国否定(久米裕氏、松本京子氏、田中実氏、曽我ミヨシ氏の4人)」。なお、なぜ政府は2人の拉致被害者を見捨てるのか?(12・結) - 高世仁のジャーナルな日々も指摘しているが「北朝鮮が、政府認定拉致被害者の一人である『田中実氏』の『北朝鮮での生存』を日本政府に対して認めたが、『即時一括全員帰国以外認めない』という家族会、救う会を恐れて、その事実を日本政府が隠している」という疑惑がある。

*6:奈良県警本部長、愛知県警本部長、大阪府警本部長、警視庁副総監、警察庁警備局長、警察庁次長、警察庁長官麻生内閣官房副長官など歴任(漆間巌 - Wikipedia参照)

*7:梃子のこと

*8:北朝鮮は3人について拉致を認めた上で「死亡」と発表

*9:何故、北村氏が名前を書かないのか謎ですが八尾恵 - Wikipediaのこと

*10:このくらい「米国」「韓国」などと書いていいと思うのですが「書くな」という話が相手からあるのか。

*11:石岡亨 - Wikipediaによれば「田宮高麿の妻・森順子」と「若林盛亮の妻・若林佐喜子」

*12:「拉致実行犯の処罰」がもはや現実的でない以上「必須」とは思いませんが、警察の建前上はこう主張するしかないのでしょう。

*13:そもそもそんな人間が本当にいるのかどうか自体が「疑問符」がつきますが、仮にいたとして北朝鮮が教えるわけもないでしょう。北村氏もまさか本気で情報提供があるとも思ってないでしょう。

*14:米国は大韓機爆破を北朝鮮の犯行認定しているので「涙ぐましい努力」とやらは指定解除とあまり関係ないと思いますが

*15:著書『戦争と平和』(2004年、講談社)、『破壊と希望のイラク』(2011年、金曜日)、『命に国境はない:紛争地イラクで考える戦争と平和』(2019年、岩波ブックレット

*16:著書『人質:イラク人質事件の嘘と実』(共著、2004年、ポプラ社)、『戦争の後に来たもの:カンボジアが映す時代』(2005年、新日本出版社)、『原発と村』(2011年、新日本出版社

*17:著書『自己責任:いま明かす「イラク拘束」と「ニッポン」』(2004年、講談社)、『ぼくがイラクへ行った理由』(2004年、コモンズ)

*18:1942~2004年。日本電波ニュース社ハノイ特派員、バンコク支局長、ローマ支局長を歴任。著書『走る馬から花を見る:東南アジア取材交友記』(1993年、新潮社)、『戦場特派員』(2001年、実業之日本社)、『イラクの中心で、バカとさけぶ』(2004年、アスコム)、『戦場の黄色いタンポポ』(2004年、新潮文庫)。橋田については 橋田信介さんの思い出 - 高世仁のジャーナルな日々(2008.1.16)を紹介しておきます。

*19:彼らは「新潟県佐渡に住んでいた曽我ひとみ氏」と違い「初めての日本入国」なので「帰国」とは表現しません。