珍右翼・黒坂真に突っ込む(2022年6月16日分)

◆黒坂のツイート

黒坂真
 昔の日本共産党侵略戦争に反対したという宣伝ですが、これは32年テーゼ以降の話と考えます。侵略戦争などやっていないから。その前の27年テーゼの頃には、侵略戦争反対という目標はないと考えます。満州事変も、侵略戦争とはいいがたい。満州ですから。

 「32年テーゼ以前に侵略戦争などやってない」も相当に酷い(例えば
シベリア出兵 - Wikipedia(1918~1922年)、
山東出兵 - Wikipedia(1927~1928年)は明らかに侵略戦争でしょう)ですが、赤字部分に絶句ですね。
 「満州関東軍が以前からあろう」とも、だからといって「満州事変(満州国建国)」が侵略ではないとは常軌を逸している。

黒坂真
 大山奈々子議員の同性婚法制化論*1には賛成できませんが、台湾は日本の隣国という主張には賛成です。
◆大山奈々子(誰1人置き去りにしない県政を)
 アジアで初めて同性婚を法制化した台湾の背景を知りました…。
 こちらの連続ツイートは貴重です。
 日本の遅れた社会は隣国に学ぶべき。
栖来ひかり@『時をかける台湾Y字路』 on Twitter: "昨日の大阪地裁の判決のあとから、2016年に亡くなった畢安生さんのことを何度も考えています。 台湾大学で長年フランス語を教えていた畢安生さんは、2016年、67歳で自宅のアパートから飛び降りました。原因は、前年に35年連れ添った同性のパートナーを癌でなくしたことでした。 →つづく" / Twitter

 いつもながら「くだらない揚げ足取りに走る黒坂」に心底呆れます。大山氏(神奈川県議(共産))の「隣国」表現が「日台国交樹立」や「台湾独立支持」を意味するわけではないこと(大山氏にとって「隣の社会」などと書き換えても別に構わないこと)ぐらいわかるでしょうに。また、「日本での同性婚合法化反対」といいながら「台湾ロビーのウヨ」であるがゆえに「台湾での同性婚合法化」について何もコメントできない黒坂も実に無様です。
 「台湾での合法化反対」とは「台湾ロビーのウヨ」として言いづらいが「台湾は賛成だが日本は反対」という理屈も思いつかないのでしょう。ならば黙ってればいいのに「くだらない揚げ足取り」(呆)。そもそも「幸福実現党のようなマイナー右翼政党」ならまだしも、日本の主要政党で「日台国交樹立」や「台湾独立支持」なんて主張をするところは、どこにもないのによくもこんなことで共産党に悪口できたもんです。

黒坂真
 田村智子議員。中朝露なら、国際法国連憲章に依拠して日本、台湾にミサイル攻撃を断行しうる。

 「軍事対応をする前に、国際法を守らせる外交努力(経済制裁含む)をすべき」という田村氏の「反論のつもり」のようですが、主張が意味不明すぎです。勿論「日本や台湾へのミサイル攻撃=(日本や台湾の侵略に対する)反撃行為以外は国際法違反」ですので。
 「税法に依拠しながら脱税する」「公選法に依拠しながら買収する」「ルールに依拠しながらボクシングで武器を使う」レベルに意味不明です。「(中朝露は)詭弁で依拠してる、と言い張る」と黒坂が言いたいのだとしても*2「そんな詭弁が世間に通用するか、バカ」で終わる話です。

黒坂真
 堀川あきこさん。中朝露は日本を支配したいのです。中国共産党は日本に国家安全維持法を適用したい。朝鮮労働党金正恩の命令に日本人全員が従うようにしたい。プーチンも同様。

 堀川氏のツイートは省略します。まさか本気ではないでしょうが、黒坂が非常識過ぎて絶句です。
 黒坂のいうような事態を作り出すには「中朝露が日本全土を支配する必要がある」でしょうがそんなことは現実的にできるわけがない。

黒坂真
 宮本徹議員は、自衛隊がモスクワや北京を空爆できる能力を持つ事に断固反対、と話していますが、現状でも技術上はモスクワや北京を空爆できますよ。

 果たして本当にそうなのかはひとまず置きます。仮にそうならば「現状が既に専守防衛に反する状況で、問題ではないか」という認識がない辺りが極右の黒坂らしい。

黒坂真リツイート
 くるみわりさん。田村智子議員は大日本帝国には言論の自由が全くなかったと確信していますね。言論の自由がないなら、(ボーガス注:1929年に発表された小林多喜二蟹工船』などの)プロレタリア文学や(ボーガス注:1932年の野呂榮太郎らの『日本資本主義発達史講座』などの)マルクス主義経済学は存在しえない。

 完全な詭弁であり、心底呆れます。この黒坂の詭弁なら多くの独裁的国家の「言論抑圧行為」が免罪できるでしょう。
 「反政府言論」を完全に封じ込めてる国など、勿論そうはないからです。あのプーチンロシアですら「投獄」などの弾圧があるとは言え「デモなどの反政府活動」は一応はある。多くの国は独裁的国家でも【1】「ガス抜き」的な意味や【2】国際的批判を恐れることなどで「完全な言論封殺などはしない」。
 しかも最終的には戦前日本においてそうした「マルクス主義について語るささやかな自由」すら「戦時体制の中」で完全に否定されたことは今更言うまでもないでしょう。

*1:大山氏は「台湾の同性婚合法化」を好意的に評価する「栖来(すみき)ひかり氏(現在、台湾在住。著書『台湾と山口をつなぐ旅』(2018年、西日本出版社)、『時をかける台湾Y字路』(2019年、ヘウレーカ))のツイート」を紹介していますが、黒坂が「栖来氏のツイート」についてコメントしないのも滑稽です。

*2:とはいえとてもそんな文章とは理解できませんが。