安倍晋三の死からしばらくたって、あらためて「日本の言論の自由なんてしれたものだ」と痛感する - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
上記記事を読んで改めてそう思いました。
まあ、前川氏の場合「外務省を不当にも追放された田中氏」同様、安倍政権時代に天下り斡旋問題で「事務次官を引責辞任させられています(田中氏の場合と違い、引責辞任自体は当然であり、安倍以外の首相でも辞任させたでしょうが)」ので
◆俺の場合、OBからの長い慣習だった。俺が悪くないとは言わないが、俺一人の責任じゃない(実際、前川氏以外も処分されている*1)。しかし、安倍、お前の加計疑惑は完全にお前個人の私利私欲じゃねえか。「竹下首相」「宮沢蔵相」「安倍晋太郎幹事長」「渡辺政調会長」(役職は全て当時)など複数の自民党幹部議員の名前が挙がったリクルート事件などと違い、お前の名前しか出ないじゃないか。
◆不祥事を理由に俺を引責辞任させたお前が、俺以上の悪行をやってのさばってることが許せない
つう「恨み」はあったかもしれない。
そして告発後、明らかに安倍側の謀略で「出会い系バー通いガー」と「少女買春してるかのようにネガキャンされたこと」もそうした恨みを助長したかもしれない。
なお、この「出会い系バー通いガー」について週刊文春が「少女買春などしてない」という前川擁護記事を書き(前川前次官の出会い系バー通いの真相 - 高世仁のジャーナルな日々参照)、その後も文春が「モリカケ桜疑惑」「甘利経済財政担当相(当時)のUR疑惑」と安倍政権の疑惑を書き立てたこと(ただし文春は極右なので、九条改憲、河野談話否定など安倍政権の極右的な部分への批判はないですが)も興味深い。
それにしても、やはり、安倍生前からの前川氏の安倍批判は評価したい。
しかし、
【1】「安倍の暗殺」が統一協会二世「山上」の恨み
【2】前川氏は1997年当時、文化庁宗務課長で「1997年当時は改名許可なんて雰囲気ではなかった」「役所は前例を踏襲する組織、2015年の改名許可は政治家(要するに当時の安倍首相、下村文科相)の圧力があったとしか思えない」と証言
で「また、前川氏に注目が出る」と言うのも皮肉です。
「出会い系バー」云々で潰そうとした前川氏を安倍が結局潰せず、死後に前川氏から「改名疑惑*2」で非難されるというのも「安倍の不徳」でしょう。
それにしても「安倍に世話になった麻生(安倍政権で副総理・財務相)や菅(安倍政権で官房長官)」ならまだしも野田が「安倍追悼演説」で安倍を美化しまくったのには呆れました。
そんな奴が元民主党代表、元民進党幹事長、そして現在、立民党最高顧問。安倍に批判的な菅直人氏も元民主党代表で現在、立民党最高顧問ではありますが、立民のダメさには心底呆れます。