常岡浩介に悪口する(2023年1月25日分)(追記あり)

常岡浩介がリツイート
◆石田昌隆
 東京新聞編集局は、森喜朗*1元首相がこのように発言したとだけツイートしている。バカなの?。朝日新聞藤原学思記者のように、適切な解説を加えないでトンデモ発言だけを垂れ流している。
東京新聞編集局 on Twitter: "森喜朗元首相は25日、東京都内のホテルで開かれた会合で、ロシアのウクライナ侵攻を巡り、日本政府の対応を疑問視した。 「こんなにウクライナに力を入れてしまって良いのか。ロシアが負けることは、まず考えられない」と述べた。 https://t.co/WcalqHAPeO" / Twitter

 東京新聞が「日本に森氏ほどロシア政府(プーチン)贔屓の人間も少ないし今更批判の必要も無いだろう」という考え*2であろう事は容易に理解できるでしょうにね(呆)。
 過去の

森喜朗 - Wikipedia
自民党全国組織委員長時代の1988年4月3日、京都市でのパーティーで「大阪人は金儲けばかりに走り、公共心も選挙への関心もなくした。言葉は悪いが、たんつぼだ」と発言
→大阪差別だと批判
自民党幹事長時代の2000年1月13日、福井県敦賀市で行われた講演において「初めて選挙に出たときは泡沫候補だった。選挙運動で行くと農家の皆さんが家の中に入っちゃうんです。なんかエイズが来たように思われて…」と発言
エイズ患者差別だと批判(例えば民主党:自民・森幹事長がエイズ患者蔑視の暴言 「ただちに謝罪を」今井担当大臣が談話参照)
◆首相時代の2000年5月15日、神道政治連盟国会議員懇談会*3結成三十周年記念祝賀会で演説し、「日本の国、まさに天皇を中心としている神の国であるぞということを国民の皆さんにしっかりと承知をしていただく」と発言
国家神道への反省がないと批判(例えば森首相の「神の国」釈明会見について不破委員長の記者会見(大要)衆院決算委・志位書記局長の質問『「神の国」発言──森首相はただちに退陣せよ』参照)
◆2000年6月25日の投票日を前にした20日、遊説先の新潟市内の演説で、「無党派といわれる人たちの判断が最後は選挙を決める。自民党が強い、というと、判官びいきみたいなこともある。まだ決めていないという人が40%ぐらいいる。そのまま寝てしまってくれれば、それでいいんだが、やっぱりそうはいかない。」と発言
→投票棄権を容認するのかと批判
◆2003年6月26日、鹿児島市内で開かれた「全国私立幼稚園連合会の討論会」で「子どもを沢山つくった女性が、将来国がご苦労様でしたといって、面倒を見るのが本来の福祉です。ところが子どもを一人もつくらない女性が、好き勝手、と言っちゃなんだけど、自由を謳歌して、楽しんで、年とって、税金で面倒見なさいというのは、本当におかしいですよ」と発言
→出産は義務ではない。また、そもそも結婚したくてもできなかった未婚女性、出産したくても産めなかった不妊女性(例えば、安倍昭恵がそうか?)もいるし、福祉は「権利」であって「義務を果たしたことへのご褒美ではない」との批判(例えば“子ども産まない女性税金で面倒おかしい”/少子化問題討論会 森前首相が暴言参照)
◆2014年2月20日ソチ五輪ショートプログラム浅田真央*4に転倒が相次いだことに関して、「見事にひっくり返った。あの子、大事なときには必ず転ぶ」と福岡市での講演で述べた。
→浅田に対して無神経だと批判
◆2016年7月に「リオ五輪壮行会で、日本人選手が国歌を斉唱しなかったこと」を「国歌を歌えないような選手は日本の代表ではない」と発言
→国歌斉唱は義務ではないと批判。なお、この時は国歌独唱だったので斉唱しないのは当然で森の勘違い(例えば「国」の重荷 背負わせる圧力/五輪壮行会での森元首相発言 組織委会長の資質問われる/「君が代」歌うかは個人の自由参照)
◆2021年2月3日、JOCの臨時評議員会で、「(JOCの)女性理事を4割というのは(男女平等の観点から所管官庁の)文科省がうるさくいうんですね。だけど女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります。女性っていうのは優れている所ですが、競争意識が強い。誰か1人が手を挙げると、自分も言わなきゃいけないと思うんでしょうね、それでみんな発言されるんです。女性を増やしていく場合は、発言の時間をある程度規制をしておかないとなかなか終わらないから困ると言っていて、誰が言ったかは言いませんけど、そんなこともあります。」と発言
女性差別だとの批判でJOC会長を辞任に追い込まれる(例えば主張/森氏が辞任の意向/「沈黙しない」力が追い込んだ参照)

といった森失言にしてもそうした考え(詳細に批判しなくても問題性は分かるはず)からマスコミ報道は「必ずしも批判コメントとセット」でもなかったでしょうに。
 まさかとは思いますが常岡と石田は「東京新聞は森発言支持」とでも思ってるのか?。「明確に批判しない=支持、容認」では必ずしもない。
 そもそも藤原の解説とやらは

藤原学*5
 ウクライナ支援に力を入れるのは、ロシアに2度と同じことを起こさないため。国際法、民主主義、日本自身を守るため*6

という程度の代物で「解説」というご大層なもんではない。なお、「国際法を守る」はともかく、民主主義国だからといったって、戦争、あるいは帝国主義、民族問題と無縁ではない(当たり前) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が指摘するように「民主主義と戦争」は関係ない。
 ロシア非難決議に棄権した国にはインド、南アのような民主主義国もあるし、逆に賛成した国には「軍事独裁のエジプト、ミャンマー」など独裁国家もある(例えば国連総会のロシア非難決議、反対は5カ国のみ。賛成141カ国で採決 議場から拍手、その時ロシア大使は… | Business Insider Japan参照)。
 また、「日本がウクライナ支援しようがすまい」がそんなことと「日本を(対外侵攻から?)守ること」は全く関係ない。
 その理屈なら「ロシア非難決議」に反対した国や棄権した国は「自国への対外侵攻を助長してるのか?」という話です。
 そういう意味で藤原の解説は「あえて言えば」全く適切ではない。

常岡浩介がリツイート
JSF
立憲・泉代表 反撃能力保有は「国際法違反で反対」
 国際法では禁止されておりません。

 常岡と類友は「反撃能力は先制攻撃ではない」と強弁するわけですが、「反撃能力(敵基地攻撃能力)=先制攻撃能力」で「先制攻撃=国際法違反」なので、泉の主張は何ら間違いではありません。
 それにしても「維新にすり寄ってる」とはいえ、俺が思うよりは「泉はまともだった」ようです。
 それにしても「敵基地攻撃能力」を合憲だと強弁するのが常岡では、高世も常岡を見捨てるでしょう。
 高世はさすがにそこまで右傾化していませんので。
 なお、このように「右翼ツイート」をしても常岡には「右翼活動家としてばりばりやっていく」決意は未だにできないようです。
 とはいえ過去に売りにしていた「警察裏金」「ロシア」でも大した活動はできていません。
【追記】

泉健太🌎立憲民主党代表 on Twitter: "テレビ朝日さん、このような「誤報」は困りますね! 私の発言は、「攻撃『着手』段階での敵基地攻撃は国際法違反の先制攻撃となる」。 であって、「反撃能力保有が国際法違反」とは一言も言ってない!! https://t.co/sJd7CYFW4Z" / Twitter

 「そうだよな、所詮泉だもんな、俺も人を見る目がなかった(自己嫌悪)」というのが正直な感想です。
 まあ「先制攻撃は国際法違反」と言っただけ「岸田よりマシ」ですが。

*1:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相

*2:勿論「それでも批判すべきだ」と言う考えはあり得ますが

*3:神道政治連盟国会議員懇談会 - Wikipediaによれば麻生副総裁(元首相)、茂木幹事長、萩生田政調会長、高木国対委員長、鈴木財務相高市経済安保相、谷国家公安委員長、永岡文科相西村明宏環境相西村康稔経産相、浜田防衛相、林外相、松野官房長官などの岸田内閣閣僚、自民党幹部が構成員

*4:2010年バンクーバー五輪女子フィギュアスケート銀メダル

*5:著書『Qを追う 陰謀論集団の正体』(2022年、朝日新聞出版)

*6:ウクライナウクライナ支援国家(米英仏独など)との友好関係」と藤原が書かないのが興味深い。きれい事しか書きたくないんでしょうか?