◆荒木ツイート
令和5年4月3日月曜日「荒木和博のショートメッセージ」第1084号。前にお話ししましたが「失踪」というのはどこかの場所で突然本人が空に上るとか地下に潜るわけではありません。見方によって同じ失踪でも全く違って見えてしまいます。一つの例が中村三奈子さんです。
5分49秒の動画です。中村氏の失踪について「何処*1で失踪したか分からない」といいながら「北朝鮮拉致」と認定するのだから「はあ?」ですね。
さて、中村氏の名前でググってヒットした記事を紹介しておきます。
失踪から24年 中村三奈子さんとの再会を信じて活動を続ける母 - 産経ニュース2022.9.24
三奈子さんは平成10年3月に地元の県立長岡高校を卒業後、予備校に行く予定だった4月6日、突然失踪した。翌7日、三奈子さんの名前で予約された韓国往復航空券を持った女性*2が、新潟空港から韓国・金浦空港に向かった。その後、韓国からの出国記録はないという。
当たり前ですが「韓国からの出国記録がない→出国記録無しで出国することはまずあり得ない→韓国国内で何らかの事件、事故に巻き込まれた」と考えるのが一番自然でしょう。
ここで「北朝鮮に拉致された」と見なすことは何ら合理的解釈ではない。勿論、「北朝鮮拉致」を疑うまともな根拠は何もない。
なお、「三奈子さんの名前で予約された韓国往復航空券を持った女性」という表現からは、産経や荒木は「韓国に行った女性は替え玉の可能性がある」と言いたいようですが、そのように見なす根拠は何もない。
勿論「替え玉説」をとったところで「替え玉たちは北朝鮮工作員で、北朝鮮に拉致された」と見なすことは何ら合理的解釈ではない。まあ「替え玉ではない」でしょうが。ミステリではよくある「替え玉トリック」ですが、実際には「ばれる可能性がある」だけでしょう。
令和5年3月30日木曜日「荒木和博のショートメッセージ」第1080号。政府拉致問題対策本部の事務局長が今回交代になるようですが、どちらも警察官僚。前の石川さんも口の堅い人でした。
後任の方にはもう少し話してもらいたいと思います。
7分32秒の動画です。口の堅い人と言う表現は一見「信頼できる人」と言う褒め言葉のように見えますが、後任の方にはもう少し話してもらいたいから「荒木らに冷淡な態度だった」という悪口だと言うことがわかります。そういう意味では荒木は、石川氏について「口が堅い」というよりは「口が重い」とでも言うべきではないか。
しかし、拉致対策本部は別に「荒木ら拉致右翼」の為に存在するわけではない。大体「山本美保さんDNA鑑定捏造疑惑」というデマで「山梨県警」を誹謗しながら「警察出身の石川氏等に対して」良くもふざけたことが言えたもんです。
なお、前任の石川正一郎氏は以下のような御仁で警察官僚です。
石川正一郎 - Wikipedia
秋田県警本部長、 栃木県警本部長、警視庁公安部長、神奈川県警本部長、内閣官房拉致問題対策本部事務局長等を経て内閣参与
後任の福本茂伸氏も「滋賀県警本部長」等を歴任した警察官僚のようです。
それにしても荒木が「拉致対策本部の仕事は拉致被害者家族会、特に横田一家、特に横田早紀江さんのご機嫌取り(但し、官僚の本心は面従腹背)」と動画で言い出したのには「語るに落ちる」と呆れました。
ここで「有本恵子氏の父親」「増元照明(増元るみ子氏の弟)」など他の拉致被害者家族でなく「横田一家」、特に「横田早紀江」の名前を出すこと自体、荒木ら拉致右翼がどれほど横田一家、特に早紀江を政治利用してきたかということであり、その一方で「早紀江以外の拉致被害者家族」をどれほどないがしろにしてきたかと言うことです。
「横田一家、特に早紀江の罪」は非常に重いと改めて思います。
また荒木が「警察が話をしない(情報を出さない)から拉致が風化する」と言い出したのにも「語るに落ちる」と呆れました。
要するに荒木は「拉致が風化してること」、それについて「荒木ら拉致右翼が何も打つ手がないこと」を事実上認めてるわけです。その結果、拉致対策本部、特に警察に対して逆ギレして悪口です。
それにしても事務局長交代について「事務局長にホニャララして欲しい」「岸田首相等、政治家は事務局長にホニャララと指示して欲しい」ではなく徹頭徹尾「拉致が風化してるのは警察のせいだ」「俺たちを特別扱いしろ」。「拉致解決につながることが言えないのか」と呆れます。