今日のロシアニュース(2023年4月14日分)(副題:ウクライナの徴兵逃れ、ほか)

ゼレンスキー大統領 クリミア含む全領土を奪還する考え示す | NHK | ウクライナ情勢
 「本当かいな?」ですね。現状はクリミア奪還を云々できる状況ではないと思いますが。


ワグネルトップ「停戦すべき時が来た」 露軍の敗北にも言及 - 産経ニュース
 記事が事実なら興味深い発言です。

1)停戦発言は「プーチン批判」か、逆に「プーチンの意向の反映」か
2)プーチンの意向として「本気で停戦意思がある」のか、それとも、ウクライナNATOを油断させ「ウクライナ軍事支援」「ウクライナ反攻」を遅らせるための虚偽発言にすぎないのか
3)プーチン批判としてワグネルorプリゴジン*1プーチンによって排除されることがあり得るのか、それともプーチンにとってワグネルorプリゴジンはそこまで簡単に切れない存在なのか
政治的野心をプーチン氏が警戒か、ワグネル創設者の排除を加速 : 読売新聞はショイグ*2防相など「プーチン政権幹部」との対立からワグネルorプリゴジンの排除の可能性を指摘

等、どう評価するかによって話は大きく違ってきます。
 但し、一方で「停戦理想も合意不可能」 ウクライナ反攻に備え―ワグネル創設者:時事ドットコムと言う報道とは「産経記事は大分ニュアンスが違う(時事記事は、「停戦が理想だが、ウクライナが乗り気でないため、事実上不可能」とプリゴジンが発言したとしており「停戦したいがウクライナが応じないから悪い」と責任転嫁しているだけに見える)」のでそもそも「産経記事が正しいのか?」と言う問題はあります。


ウクライナ国防相「真実と偽りの情報が混在している」 米機密情報流出問題について | TBS NEWS DIG
 興味深いのは「全てが虚偽だ」とは言ってないことです。
 勿論「何が虚偽で何が真実か」はできる限り「曖昧にしようとする」のでしょうが。


【主張】米機密文書の流出 同盟国の不信食い止めよ - 産経ニュース

 韓国大統領府高官の間のやり取りを米当局が通信傍受した記録とされる文書では、ウクライナに殺傷力のある武器を供与しない方針の韓国が、米国から韓国製弾薬をウクライナに送るよう要請されたことを懸念するやり取りが記載されていた。ウクライナと韓国は、自国に関わる記載内容について「偽情報」とする公式見解を表明した。

 勿論、何者か(ロシア?)に寄る「偽情報」の可能性はありますが「日米の密約(米兵不起訴密約など)」を認めない日本政府と同様に「韓国やウクライナにとって都合が悪い」ので「本当の情報」なのに「偽情報」と言ってる可能性もあります。その点は今後の調査報道に期待したい。


ウクライナ軍が抱える“弱点”/横行する「徴兵逃れ」の実態・・・【4月13日(木)報道1930】 | TBS NEWS DIG2023.4.13

ウクライナで徴兵逃れ横行 「富裕層にあっせん」 - 日本経済新聞2022.12.9
 男性はウクライナ中部の医大生。仲介の依頼があれば、仲間の医師がいる徴兵事務所などで検査を受けてもらい、心臓病や脚の障害、精神障害などを装った診断書を軍に提出する。その後、1週間ほどで兵役免除の証明書、通称「ホワイトチケット」を入手できる。
 公文書偽造や徴兵忌避の容疑で当局に摘発される可能性があり、依頼を受けるのは、知り合いかその知人のみ。
 また総動員令では、18歳未満の子どもが3人以上いれば徴兵を免除されるため、3人分の偽造した出生証明を国境の検問所に提出し、摘発された男性もいる。

「徴兵を逃れるため…」父の決断でウクライナの少年は国境を渡った:東京新聞 TOKYO Web2023.1.25
 南部クラクフの避難所では、18歳の少年2人と出会った。彼らは言葉少なに、「徴兵を逃れるために、国境を渡った」と語った。
 ウクライナでは、総動員令で18歳から60歳の男性は徴兵対象となり、出国が認められていない。領土防衛隊で故郷を守っている父親(50)が、オレクが17歳の間に家族でポーランドに行くよう決めたという。ペトロは経緯を詳しく語らないが、同様の理由で17歳の時に出国し、現在はオレクたちと共に暮らす。
 一家を知るウクライナ避難民の30代女性は、「息子の徴兵を逃れさせたい親の気持ちもわかるが、国の男たちは命を懸けて戦っている」といい、「とても複雑な気分だ」と話した。

 「ウクライナ国民皆が戦意に燃えてるかのような報道」は「事実に反する」という興味深い指摘です。

*1:ワグネルは今まで通り重用されるがプリゴジンを排除

*2:非常事態相、モスクワ州知事等を経て国防相