今日のロシアニュース(2023年7月6分)(副題:プリゴジンの反逆、米のクラスター爆弾提供問題ほか)

米のクラスター弾供与決定にNATOの一部が反対 ウクライナ支援で温度差 - 産経ニュース
 「どこまで反対が本気か(「公明党の自民への態度」みたいなもんでただのアリバイ作りの疑いあり)」はともかく、クラスター爆弾禁止条約に調印してる以上、反対しないと筋が通りませんからね。


米国、弾薬不足で「禁じ手」 ウクライナにクラスター弾 - 日本経済新聞

 サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は7日の記者会見で「我々の弾薬生産が拡大するまでの間は供給の空白を埋めることが極めて重要だ」と力説。クラスター弾の供与を正当化した。

 いかなる意味でも「クラスター爆弾供与」は正当化できないと思いますが米国が我々の弾薬生産が拡大するまでの間として「一時的措置(但しそれが1年を超えるようではとても一時的措置と言えないと思いますが)」と言い訳してることを指摘しておきます。批判派としては「一時的措置というならいつ中止の見込みなのか」「可能な限り早期に中止せよ」という追及もすべきでしょう。


米、ウクライナにクラスター爆弾の供与を検討 反転攻勢1カ月 | 毎日新聞
米、クラスター弾供与か ウクライナの反転攻勢支援 - 産経ニュース2023.7.7
米、ウクライナへクラスター弾供与発表 反攻支援 - 産経ニュース2023.7.8
 「当初は供与検討」だったのが最終的には「正式に供与表明」です。おいおいです。

【毎日】
 殺傷力は高いが不発弾も多く、紛争終結後も子供を含む民間人に被害を及ぼすおそれがあるため、製造や使用はオスロ条約で禁止されている。
【産経】7/7記事
 民間人に犠牲をもたらす恐れがあり米政府内にも反対意見があった
 非人道性が問題視され、オスロ条約で開発、製造、貯蔵などが全面禁止

なんて物を供与しようとは無茶苦茶にも程がある。これこそ目的は手段を正当化しない | inti-solのブログ - 楽天ブログでしょう。
 そもそもロシア側(ロシアの兵隊や民間人)どころか「不発弾」でウクライナ側にも犠牲が出かねないのではないか。
 そもそも「軍事的成果があれば使っていい」わけではありませんが、クラスター爆弾は国際的批判を無視してまで使うことに意味があるのか?。恐らくは「対ロシアの戦局」が大幅にウクライナ有利に転換するという代物でもないでしょう。

【毎日】
 米露やウクライナはこの条約に加盟していない。

あるいは「既にロシアがウクライナ相手にクラスター爆弾を使用してる、こっちも使用しないと劣勢になる(ウクライナの主張)」なんてことは正当化理由にならず「戦争の大義」を汚すことになるでしょう。こういう「米国やウクライナの問題点」を無視しkojitakenの日記で「ロシア批判しかしない『米国の忠犬ポチ』kojitaken」も呆れたバカです。


対ロシア強硬派の代表的論客、エストニア・カラス首相「ウクライナ支援に疲れてはいけない」 : 読売新聞
 これは裏返せば「支援疲れが始まってる(そしてそれは『支援疲れ』している他国*1の面子に配慮した水面下交渉だけでは打破が難しい、あえて表に出す必要がある)」と「このエストニア首相が認識してる」ということでしょう。そのような認識がなければこんなことを言う必要はありませんので。


プリゴジン氏「必ずロシアに戻る」 現地専門家に聞く - 日本経済新聞
 プーチンが戻したがるわけもないし、そんなことを断言できるまともな根拠があるとは思えません。仮に「本当にそうなった」としてもただの偶然にすぎず「反プーチン派の放言」ではないか?


プリゴジン氏がロシアのサンクトペテルブルクに滞在…ベラルーシ大統領が言及 : 読売新聞
“プリゴジン氏はロシア国内にいる” ルカシェンコ大統領 | NHK | ロシア
 おいおいです。ベラルーシに亡命したんじゃなかったのか?。意味不明すぎて頭痛がします。
 とはいえ、プリゴジン氏“豪華邸宅”映像がロシアで放送 信用失墜狙いか | NHK | ロシアを考えるに「もはやプリゴジン復権の目がないであろうこと(プーチンがそんなことを許す気はないこと)」は確かでしょうが。
 なお、プリゴジン氏“豪華邸宅”映像がロシアで放送 信用失墜狙いか | NHK | ロシアの背景はプリゴジンが「ショイグ国防相、ゲラシモフ参謀総長」を批判するにあたり、彼らを特権階級呼ばわりし、「庶民派ポーズ(一般の兵隊の味方ポーズ)」を取っていたことに対する「むしろプリゴジンこそが特権階級である」という反撃でしょう。

*1:何処の国をエストニア首相が想定してるのかは不明ですが