6/23にあった出来事(2023年6/28日分)(副題:「珍右翼・高世仁に突っ込む」番外編)

慰霊とはどうあるべきか - 高世仁のジャーナルな日々

 6月23日は沖縄慰霊の日だった。1945年のこの日、(ボーガス注:第23軍の司令官・牛島満、参謀長・長勇が自決し)沖縄での(ボーガス注:日本軍の)組織的な戦闘*1が終わったとされる。

 6/23には他にも以下の出来事があったのでメモしておきます。

6月23日 - Wikipedia参照
◆1281年
 弘安の役(元軍が九州に再襲来)。幕府はこの後、元軍の再度の襲来に備えて異国警固番役を継続したが、この戦いで日本側が物質的に得たものは無く、「恩賞の不足」と「異国警固番役の負担」は御家人たちを不満にし、鎌倉幕府滅亡の要因になったとされる。
◆1757年
 プラッシーの戦い。英国東インド会社の軍がベンガル太守(ムガル帝国の地方長官)及び太守を支援するフランス東インド会社の連合軍に勝利し、英国のインド支配が確実となる
◆1894年
 クーベルタン*2によってIOC創設。この日はIOCによってオリンピックデーとされている
◆1944年
 昭和新山が誕生
◆1945年
 能崎事件。千葉県で撃墜された戦闘機から脱出した米兵が住民に殺害され、戦後、BC級戦犯裁判が開かれた。事件の呼称は事件現場の第152師団長だった能崎清次陸軍中将からとったものである。事件現場が佐原町(現・佐原市)だったことから、佐原町事件とも呼ばれる。
 能崎事件ではないですがこの種の「米兵捕虜殺害→戦犯裁判」については以下を紹介しておきます。
石垣島事件
28歳のBC級戦犯が死刑囚に…家族に宛てた7千字の遺書|【西日本新聞me】2020.5.22
BC級戦犯となった元海軍一等兵曹の平和への思いを伝える<九州沖縄ドキュメント ムーブ> | WEBザテレビジョン2020.12.11
【西部軍事件】
元死刑囚の戦犯がつづった3000ページの「獄中記」|福岡の戦跡 薄れる戦争の記憶 NHK2018.8.1
元戦犯6年間の獄中記 福岡大空襲後に米兵4人処刑 償いの思い遺族継ぐ|【西日本新聞me】2019.8.16
“金網越しに話したおやじは死刑囚だった”米兵捕虜を殺害した元戦犯の遺族の思い | TBS NEWS DIG (1ページ)2022.8.16
◆1960年
 新日米安保条約及び日米地位協定が発効。条約及び協定が発効したこの日に岸信介*3首相が退陣を表明(正式退陣は7月19日)
◆1989年
 中国共産党総書記(国家中央軍事委員会第一副主席、党中央軍事委員会第一副主席兼務)の趙紫陽天安門事件(6月4日発生)の引責で全職務を解任され、2005年に死去するまで、自宅軟禁下に置かれる。江沢民上海市党委員会書記が総書記に就任。
◆1993年
 小沢一郎*4羽田孜*5らが自民党を離党し新生党を結成(羽田が党首、小沢が代表幹事)。
 なお、この2日前の6月21日には武村正義*6らが自民党を離党し新党さきがけを結成。
◆1995年
 沖縄県平和祈念公園戦没者23万4千名の氏名を刻んだ平和の礎を建立(大田昌秀*7知事時代)
◆1999年
 男女共同参画社会基本法公布、施行。このことを記念し、6月23日~29日までの1週間は「男女共同参画週間」とされ、国や自治体による啓発事業*8等がされている(例えば男女共同参画週間について | 内閣府男女共同参画局参照)。また先日、6/24、6/25にG7日光サミット(男女共同参画担当相会合)が開催されたのも「6/23~29が男女共同参画週間」だからそれにあわせたのでしょう。
◆2009年
 東京高裁が足利事件の再審開始を決定。その後、2010年3月26日に宇都宮地裁で無罪判決(検察が、上訴権放棄を表明したため即日、判決確定)
◆2014年
 日本学術会議が、提言「男女共同参画社会の形成に向けた民法改正」において選択的夫婦別姓制度の導入を提言(偶然ではなく「6/23~29が男女共同参画週間」にあわせたのでしょう)
◆2016年
 英国でEU離脱の是非を問う国民投票。離脱派が勝利し、英国は離脱を決定。また、EU残留派のキャメロン首相が辞任に追い込まれた(後任首相はキャメロン内閣内務相だったメイ)。その後、2020年2月1日(ジョンソン*9首相時代)に正式に離脱

*1:勿論、この日に沖縄戦が終わったわけではない。

*2:1863~1937年。IOC事務局長、会長を歴任

*3:1896~1987年。戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を、戦後、日本民主党幹事長、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相、首相を歴任

*4:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、自由党党首、民主党幹事長等を歴任

*5:1935~2017年。中曽根、竹下内閣農水相、宮沢内閣蔵相、新生党党首、細川内閣副総理・外相、首相、民政党代表、民主党幹事長(菅、鳩山代表時代)、最高顧問等を歴任

*6:1934~2022年。細川内閣官房長官、村山内閣蔵相等を歴任

*7:1925~2017年。琉球大学名誉教授。沖縄県知事参院議員を歴任。著書『沖縄の帝王・高等弁務官』(1996年、朝日文庫)、『沖縄・平和の礎』(1996年、岩波新書)、『沖縄は主張する』(1996年、岩波ブックレット)、『新版・醜い日本人:日本の沖縄意識』(2000年、岩波現代文庫)、『沖縄、基地なき島への道標』(2000年、集英社新書)等

*8:これについては例えば実力と個性生かす社会を 落語家・桂二葉さん 25日・宇治で男女共同参画講演会 /京都 | 毎日新聞(2023.6.4)、母親が気軽に外出できる社会に 大府で男女共同参画講演会:中日新聞Web(2023.6.24)参照

*9:ロンドン市長、メイ内閣外相を経て首相