今日の産経ニュース(2021年6月23日分)

夫婦別姓禁止は「合憲」 最高裁 - 産経ニュース
 残念ながら「今の最高裁では予想の範囲内」ですが、4人の反対意見がついたことは「不幸中の幸い」ではあります。


社民・福島党首に仏勲章「人権問題に尽力」 - 産経ニュース
 「最下位の5等(シュバリエ)」とはいえ、フランス政府の勲章(レジオンドヌール)というのが興味深い(なお、マクロンの元々の出身は社会党とは言え、現マクロン政権は、中道右派であって、社会党政権ではありません)。失礼ながら今の福島氏*1は「ミニ野党党首」に過ぎず、おべっか言っても大してメリットもないでしょう。にもかかわらずフランス政府が「男女共同参画死刑廃止運動への尽力を評価」して勲章を授与したというのは「誇るべき事」でしょう。与党幹部がお手盛りでもらうのとは訳が違うでしょう。「死刑廃止派の一人」として俺も素直に先ずは喜びたい。
 ちなみに
レジオンドヌール勲章 - WikipediaCategory:レジオンドヌール勲章受章者 - Wikipediaによれば、日本の政治家としては

山縣有朋(1897年受賞)
 最高位のグランクロワ。受賞当時は、陸軍卿、第一次伊藤、黒田内閣内務相、首相、第二次伊藤内閣司法相、枢密院議長など歴任(後に元老)
伊藤博文(1898年受賞)
 最高位のグランクロワ。受賞当時は、首相、枢密院議長、貴族院議長など歴任(後に元老)
西園寺公望(1907年受賞)
 最高位のグランクロワ。受賞当時は、第二次伊藤内閣文相、第三次伊藤内閣文相等を経て首相(後に元老)
大隈重信(1916年受賞)
 最高位のグランクロワ。受賞当時は参議(大蔵卿兼務)、第一次伊藤、黒田、第二次松方内閣外相、首相など歴任。早稲田大学創設者
高橋是清(1922年受賞)
 最高位のグランクロワ。受賞当時は第一次山本、原内閣蔵相を経て首相(後に田中、犬養、斎藤、岡田内閣でも蔵相。岡田内閣蔵相在任中に226事件で暗殺される)
中曽根康弘(受賞年はググった限りでは不明)
 2等のグラントフィシエ。岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相
森喜朗(2010年受賞)
 2等のグラントフィシエ。中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相
舛添要一(2016年受賞)
 3等のコマンドール。第一次安倍、福田、麻生内閣厚労相を歴任。受賞した2016年当時は都知事
石原伸晃(2018年受賞)
 4等のオフィシエ小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相など歴任

が過去に受賞しているとのこと(受賞理由は不明)。


連合会長、立共連立「全く意味不明」 - 産経ニュース
 「全く意味不明」なのは
1)今の立民の支持率では共産との共闘なしでは政権交代どころか、議席増すら困難なのに
2)立民支持者だと言いながら、共産との共闘に反対する「反共」の連合執行部
の方です。まあ、連合執行部(旧同盟・民社系のウヨ)の場合、彼らが敵視してるのは共産だけではなく「市民運動」も敵視してるわけですが。連合執行部なんて「第二自民党みたいなもん」ですからね。連合執行部の無茶苦茶さには怒りを禁じ得ません。


【主張】沖縄慰霊の日 史実に沿った平和伝承を - 産経ニュース

 最近、犠牲者をしのぶ「英霊」や「散華」などの言葉に「戦争賛美」のレッテルを貼り、批判する傾向が県内で強まっている。来年度から使用される一部の高校歴史教科書*2が戦没学徒兵の碑を「顕彰碑」と紹介したところ、「戦死を美化する用語」だと批判され、検定合格後に「慰霊碑」に自主訂正する騒動もあった。

 沖縄戦を美化したら批判されるのは当然でしょう。なお意外なことに「集団自決の軍命令問題(産経や日本会議などウヨは必死に軍命令を否定しようとしている)」についてはこの社説では「触れずに逃げています」。
 また

 県民が地獄の苦しみを味わったのも事実だ。日本兵に避難壕(ごう)を追われたり、スパイと疑われて殺害されたりした例もある。

として日本軍の住民虐殺があったことも一応は認めています。


【主張】「赤木ファイル」 国は真摯な対応に努めよ - 産経ニュース
 産経ですら建前ではこう言わざるを得ないわけです。まあ「黒塗りを全部取ること」など本心では全く希望してないでしょうが。

*1:社民党幹事長、副党首、鳩山内閣少子化等担当相などを経て党首。著書『結婚と家族』(1992年、岩波新書)、『裁判の女性学』(1997年、有斐閣選書)、『福島瑞穂的弁護士生活ノート』(1998年、自由国民社)、『福島みずほの刑務所の話』(2003年、現代人文社)、『迷走政権との闘い』(2011年、アスキー新書)など

*2:要するに育鵬社の教科書でしょうがそう書かないのが姑息です。