今日のロシアニュース(2023年8月3日分)(副題:ゼレンスキー政権を批判する、ほか)

ロシアに急接近?パキスタン いったいなぜ?その思惑は? | NHK

※以下、ビラワル・ブット外相の話。インタビューは7月2日に行いました。ビラワル・ブット外相は1988年生まれの34歳。母親は1980年代と90年代、2回首相を務め「イスラム世界初の女性首相」として知られる、ベナジル・ブット元首相です。2007年、選挙運動中に自爆テロで暗殺されました。父親は、その翌年から5年間大統領を務めたアシフ・アリ・ザルダリ氏。祖父は1970年代に大統領と首相を務め、パキスタン人民党*1を創設したズルフィカル・アリ・ブット氏*2です。

 なぜロシアからの原油輸入を始めたのか?

 パキスタンの国民にとって当面の関心事は、エネルギー需要です。いままさに、エネルギー危機に直面しています。
 私たちは国民のニーズを満たす必要があり、多くの国と同じように、ロシアからの調達を始めただけです。特定の国を選んだということではありません。

 制裁の効果が失われるという懸念もあるが?

 それは私の関心事ではありません。私の関心事は国民に食料を供給し、日々の生活に必要なエネルギーを提供することです。

 ウクライナへの軍事侵攻についての立場は?

 意味のある解決のためには、両国、または全ての国が外交の道を探る必要があります。
 もし、「誰が悪い」などと非難することから始めるのであれば、その道を追求することは難しくなるでしょう。

 一応紹介しておきます。


岸田政権は「デモ黙認やめよ」 対日参戦78年でロシア外務省:時事ドットコム
 左翼デモ、政府批判デモには公安警察で嫌がらせしてるんだから「日露友好を考えれば同じことがウヨにできるはずだ」と岸田政権がロシアに嫌み(本気ではないでしょう)を言われるのも自業自得でしょう。


ロシアで徴兵事務所に放火相次ぐ…露FSB「ウクライナが電話で特殊詐欺」主張 : 読売新聞
 「嘘の多いロシア」なので真偽不明ですが事実なら勿論ウクライナは批判されて当然です。目的(ロシア軍撤退)は手段(詐欺)を正当化しない。


ウクライナの6月攻勢-「捕らぬ狸の皮算用」-(浅井基文)
 将来はともかく現時点においては「ウクライナの前宣伝」程の成果はなく「取らぬ狸の皮算用(浅井氏)」「大山鳴動して鼠一匹」「竜頭蛇尾」と言わざるを得ない「ウクライナの反転攻勢」ですね。勿論ロシアが大勝利してるわけでもなく「以前からの戦争膠着」が続くわけです。
 また「NATO加盟(早期の加盟を求めるウクライナとそれに消極的なNATO)」「武器供与(ウクライナの要望に全て応えてるわけではない欧米)」を巡る思惑の違いも表面化しています。「浅井氏のロシアへの甘さ」は問題ですが「ウクライナ戦争はウクライナ自画自賛するほどウクライナ有利ではない」という浅井氏の指摘は正論でしょう。
 浅井氏が言うように「ロシア、ウクライナ共に既にダメージはかなり大きい」ので停戦に動く余地は十分あるのではないか。


「停戦すべき」はひどい考え 日本語学ぶ学生が思うウクライナの平和:朝日新聞デジタル
 「ロシアにどんなに有利な条件」でも「停戦さえすればいい」とはさすがに思いませんが既に開戦から1年が経ち、展望が全く見えませんからね。「停戦を全否定する」ようなこのタイトルには疑問を感じます。


プーチン政権崩壊なら、北方領土も解決へ? ロシア反体制派が「宣言」 東京で「自由な民族フォーラム」:東京新聞 TOKYO Web
 ソ連が崩壊しても「北方領土返還」にはならなかったのだから関係ないでしょう。まあ、現時点で「プーチン政権崩壊」を云々するのは「あまりにも気が早すぎます」が。


ウクライナ大統領府顧問、ロシアで「未確認の無人機増える」とSNS投稿…本土攻撃を示唆 : 読売新聞

 ロシアの首都モスクワで無人機による攻撃が相次ぐ中、ウクライナのミハイロ・ポドリャク大統領府顧問は1日、SNSで「これからロシアで起きる全てのことは客観的な歴史的プロセスだ。未確認の無人機が増える」と投稿した。

 事実上「ドローン攻撃の犯人=ウクライナ政府」を認めていますが先日、TBSラジオ森本毅郎スタンバイ」で森本氏が

【なお、以下は一言一句同じ訳ではなく俺の要約】
「軍事基地限定ならともかくオフィスビル(民間施設)まで攻撃するのはまずいのではないか?。むしろ、モスクワ市民のウクライナへの反感を助長しプーチンを利するだけではないか?」
「ロシアによるウクライナの民間施設攻撃をウクライナが批判してることと整合性がとれてないのではないか?」
「私はロシアを批判しますが、ウクライナのこんな行為まで容認する気はない。ウクライナ政府は国際社会の支援を受ける内に、何か勘違いして思い上がってるんじゃないか?。NATOなどはさすがにウクライナ批判した方がいいんじゃないか?」

とゼレンスキー政権やNATOを批判していましたが全く同感です。
 まあ「kojitakenのようなロシア批判しかしない輩」は森本氏を「ロシア擁護」と誹謗しそうですが。

*1:ズルフィカル・アリ・ブット死後も娘のベナジル・ブット、女婿のアシフ・アリ・ザルダリが党首を歴任。現在はビラワル・ブットが党首を務め「ブット一族の政党」色が濃い(パキスタン人民党 - Wikipedia参照)。

*2:1971年~1973年まで大統領、1973年~1977年まで首相。1977年に軍部クーデターで失脚し、1979年に死刑執行(ズルフィカール・アリー・ブットー - Wikipedia参照)