今日の産経ニュース(2023年8/30、31日分)

男女別学の県立伝統校、早期の共学化実現を 諮問機関が勧告 埼玉 - 産経ニュース
 埼玉など一部の県を除いて「別学公立高」の方が少ないわけで、時代を考えれば当然の勧告ですが、果たしてどうなるか?
 なお、以前も書きましたが、少子化の影響で、高校統廃合により

◆行田女子高校
 2005年に県立行田工業高校、行田進修館高校と統合し進修館高校(共学)となり廃校(校名の進修館は忍藩の藩校名に由来)
秩父東高校
 全国でも珍しい女子高を名乗らない女子高校。2005年に、県立秩父農工高校と統合し、秩父農工科学高校(共学)となり廃校

等、既に共学化してる県立高校もありますが

【埼玉県公立高校の歴史を紐解く】第1回 明治時代創立編 | 埼玉新聞社 高校受験ナビ参照
浦和高校(明治期(1895年創設)の埼玉第一尋常中学(いわゆるナンバースクール)がルーツ)、浦和第一女子高校(1900年創設)(さいたま市浦和区
熊谷高校(明治期(1895年創設)の埼玉第二尋常中学がルーツ)、熊谷女子高校(1911年創設)(熊谷市
川越高校(明治期(1899年創設)の埼玉第三尋常中学がルーツ)、川越女子高校(1906年創設)(川越市
春日部高校(明治期(1899年創設)の埼玉第四尋常中学がルーツ)、春日部女子高校(1911年創設)(春日部市
◆松山高校(1922年創設)、松山女子高校(1926年創設)(東松山市

といった伝統校が別学です。よく知りませんが未だにOB、OGの共学化反対があるのか。
【追記】

2C1太平洋
 OB・OGの思い入れはあるんだろうけど、(ボーガス注:共学の県立)大宮高校や市立浦和高校の人気を見ると、川越高校春日部高校は共学にしたほうが(ボーガス注:志望者が増えて学力)レベル上がるだろうね。
 男子については(ボーガス注:いわゆる偏差値や人気などは)浦和>大宮だろうけど、女子については既に大宮≧浦和一女くらいになってるようにも思えるので、いわゆる1U3K(ボーガス注:浦和、熊谷、川越、春日部)の男女別学体制はいろいろと危うくなっているようには思いますね。

キタトシオ
 実際問題として、仮に浦和高や川越高、春日部高などの男子校が共学化するとしても、少なくともしばらくは(ボーガス注:共学化初期の)大宮高校のような同じ校舎でクラスは男女別という「なんちゃって共学」になるんじゃないかと思うけどね。

 「へえ、そうなんや」感が。

佐藤倫子*1
 PTA卒業生在学生による共学化反対については、当時、伝統校のエリート意識と特権的地位を温存しようとするものに過ぎないという批判がありました。正直なるほどなと思いましたし、理屈のない関係者のエリート意識やノスタルジーのために(ボーガス注:浦和高、浦和第一女子高という)県立トップ校が共学化されないなんて怖いなと思ったものです

 全く同感ですね。


埼玉県立高の「共学化」求め勧告 県の第三者機関、20年ぶり2度目:朝日新聞デジタル
 無知なので県民でありながら知りませんでしたが、「約21年前(2002年に同様の勧告)に共学をやっていろよ」「OBやOG、県議会最大会派の自民が反対したんか?」感がひしひし。なお、2002年当時の知事は土屋義彦*2です。
 2002年と言えば「2001年には小泉内閣が史上最多の女性閣僚5人(扇*3国交相、川口*4環境相、田中*5外相、遠山*6文科相(非議員でいわゆる民間大臣)、森山*7法相→但し田中氏が更迭され、後任外相が川口氏、川口環境相の後任が男性の大木浩*8だったので途中で四人に減少)」でしたし、確かにそういう機運はあったかもしれない。


埼玉県立高校の男女共学化勧告 大野知事「多くのニーズ聞いてしかるべき」 - 産経ニュース
 「是非、共学化をやります」と言わない辺りが「何ともかんとも」ですが、「やらない」とも言ってないので、「問題は県民世論や県議会の動き」でしょう。
【追記終わり】


参政、松田代表の辞任発表 後任に神谷氏 - 産経ニュース
 なお、三春充希氏に寄れば参政党の支持率は漸減傾向にあり、
参政党、衆院選奈良県1区、西田氏の擁立断念|奈良新聞デジタルといった事実もあり、今回の「内紛(代表交代)」でさらに支持率が減少するのではないかと三春氏は予想しています。トンデモ右翼政党「参政」は大嫌いなので是非そうなって欲しい。


自民・石破氏、入閣拒まず 打診あれば「国民のため」 - 産経ニュース
 岸田から水面下で入閣要請があったのか、石破*9が勝手に入閣できるモノと決めつけてるのかが気になるところです。勿論後者なら入閣できない可能性があります。

 内閣支持率が下落する状況に対し、首相の政権運営を擁護。
 1980年代に消費税導入*10を批判された竹下登*11内閣の支持率が1桁に落ち込んだのを引き合いに「当時の竹下首相は使命感を持っていたし、支持率が1桁や10%台の内閣は複数あった」と語った。

 竹下内閣は短命に終わってるので擁護になってないのでは?。
 いずれにせよ「岸田から入閣要請」ならともかくそうではなく、これほど媚びても「無役のママ」なら石破もむしろ「政治生命の終了」ですが果たしてどうなるか。


維新、「汚染水」と発信する野党打倒を宣言 - 産経ニュース
 維新が「自民党の補完勢力でしかないこと」が良く分かる話です。


【衝撃事件の核心】教え子の下着盗撮し画像共有 四谷大塚元講師の卑劣 「日本版DBS」で防げるか - 産経ニュース
 当初「公立学校(その後私立学校に拡大)」を対象に考えられていた日本版DBS(教師に採用時に性犯罪の前科がないことの証明を求める制度*12)ですが「四谷大塚のわいせつ事件」を契機に「学校だけではなく、私立の塾やスイミングスクールの講師など幅広く適用すべき」と言う声が出ているようです。
 但し公立以上に私立(特に学校ではない、塾やスイミングスクールなど)は「そうした制度の採用を企業側に求めることの是非」に議論があるでしょう。
 まずは「できるところ(公立校)からやるべき」で徐々に広げていけばいいかと思います。
 しかしこういうのはまさに性犯罪とかに関する人間の闇の部分にいまさらながら絶句する(追記有。地裁で懲役10年の判決) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)ですね。
 「見ず知らずの児童相手ならやっていいわけでは勿論ない」ものの、相手(生徒)は顔見知りなわけで「相手が自分に感じるであろう不快感(今まで存在した信頼関係の破壊)」「犯行が親などにばれる危険性の高さ(実際発覚し、懲戒解雇と刑事処罰)」等を考えればよくもこんなことができるもんです。
 そもそも

高校同級生が新証言「警察に呼ばれたと…」四谷大塚の元講師 わいせつ“盗撮”事件 警察が高校時代にも事情聴取か | TBS NEWS DIG (1ページ)
 四谷大塚の元社員で講師を務めていた森崇翔容疑者(24)は教え子の小学生の女子児童(9)に下着が見える状態で体育座りをさせ、スマホで盗撮したなどの疑いがもたれています。
 森容疑者の高校時代の同級生がJNNの取材に応じ、「高校時代、男の子のわいせつ動画を撮影し、警察に事情を聴かれていた」と証言しました。

が事実ならもはや病気です。高校の時点で何とかならなかったのか。
 こんな馬鹿者は少数派とはいえ「四谷大塚」や「同業他社」もいい迷惑です。
 その結果、四谷大塚では四谷大塚が全教室ライブ中継へ 女子生徒を盗撮受け再発防止策 | 毎日新聞だそうです。
 まあ、「性犯罪の闇」という点は昨日、記者会見があったジャニー喜多川の問題もそうですが(例えば【ノーカット動画】ジャニー喜多川氏以外の性加害「内容は答えない」 再発防止特別チーム会見 - 産経ニュース参照)。

*1:『結婚の自由をすべての人に』訴訟弁護団メンバー。弁護士。著書『司法の現場で働きたい!:弁護士・裁判官・検察官』(編著、2018年、岩波ジュニア新書)

*2:1926~2008年。大平内閣環境庁長官自民党参院議員会長、参院議長を経て県知事(1992~2003年まで)。3期目の途中である2003年に土屋の政治資金管理団体をめぐる問題で土屋の長女・市川桃子が逮捕され、土屋が県知事を引責辞職し政界引退。しかし引退後も次女の土屋品子衆院議員(1996年初当選、自民所属、第一次安倍内閣環境副大臣、第二次安倍内閣厚労副大臣等を歴任)を支援し、政治力を保持し続けたとされる。

*3:森、小泉内閣国交相参院議長を歴任

*4:小泉内閣環境相、外相を歴任

*5:村山内閣科技庁長官、小泉内閣外相、野田内閣文科相を歴任

*6:文化庁文化部長、文化庁次長、文部省教育助成局長、高等教育局長、文化庁長官を歴任。退官後も国立西洋美術館館長、独立行政法人国立美術館理事長、財団法人新国立劇場運営財団理事長等、文教関係の要職を歴任

*7:労働省婦人少年局長を最後に退官し政界入り。海部内閣環境庁長官官房長官、宮沢内閣文相、小泉内閣法相を歴任。田中内閣科技庁長官、大平内閣運輸相を歴任した森山欽司は夫

*8:外務省ホノルル総領事を最後に退官し政界入り。橋本内閣環境庁長官小泉内閣環境相を歴任

*9:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相等を歴任

*10:リクルート疑惑について触れないのが産経らしい。

*11:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)を経て首相

*12:証明を求めた結果「前科がある場合」に「採用するかどうか」は学校側の判断になります。普通はリスクを犯してまで採用しないでしょうが。