今週の週刊漫画ゴラク(2023年9/2記載)(追記あり)

 読まないと理解できない感想が多いですがご容赦ください。読んだ本 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明へのコメントの形で書いていきます。

 秋刀魚が不漁で小さくて高いっての、その状況でも獲るから駄目なんだろ。2~3年禁漁する位しないと。でもきっと密漁が横行するだけだろうな。日本の漁業だと。>酒のほそ道@ラズウェル細木

 まあ、そういうことですね。そういう社会派的な描き方をゴラクラズウェル細木には期待していませんが。
 「サンマの塩焼きが食えないなら、鮭の幽庵焼き*1でも鯖の竜田揚げ*2でもいくらでも他にうまい魚はある。無理してサンマを食う必要はない(仲間たち)」というのは「一つの真理」ではあるでしょう。
 一方主人公は「どうしてもサンマが食いたい」といい、小料理屋の女主人からは「塩焼きでは美味しくない」といわれ、彼女の作る

◆サンマのユッケ
 ごま油とコチュジャンで味付けし、最後に卵黄を載せる
◆サンマのピザ
 サンマ以外の具はチーズ、トマト、キノコ
◆サンマのメンチカツ

といった「変わり種のサンマ料理」を食べます。
 そういえば、「反党分子」松竹が「サンマの不漁」については

「反党裏切り分子」松竹伸幸&「松竹シンパinti-sol」に今日も悪口する(2023年8/24日分)(追記あり) - bogus-simotukareのブログ
中国は太平洋でのサンマ漁も中止かな | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba

 報道によれば、今年のサンマの初水揚げはあったが、1キロ何万円での取引になっているらしい。店頭価格で1尾1000円を超えると予想されている。
 (ボーガス注:日本の水産物を受け入れないという)中国の判断のおかげで、今年は今後、(ボーガス注:中国はその立場上、自らサンマ漁はしないだろうし、また、日本から輸出されていた中国向けサンマの一部が日本に流通し、日本国内での)サンマの水揚げは増えるかもしれない。それだけがこの関連ニュースの明るい要素かな。哀しいけれど。

 いつもながら「松竹のアホさ」には「おいおい(呆)」「お前はアホか(横山ホットブラザーズ風に)」ですね。

と言う酷い感想でした。「サンマの不漁」について自称「政治活動家(松竹)」が「ただの漫画ファン読んだ本 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明」の感想「当面、禁漁にすべきでは」よりお粗末な感想「中国での消費が減れば日本のサンマが安くなるかも?」なんだから呆れます。

レッドリスト~警視庁組対三課PO~@神崎裕也。

 主人公と思われた人物(主人公のように描かれていた人物)が組対三課POの任務中に「殉職(絶命)した」ような描かれ方で「ええ?」感が。
 次回、1)殉職したかのように一見見えたが、瀕死状態とは言え、幸いにも絶命はしてなかったとなるのか、はたまた、2)主人公の「ワトソン役」かと思われていた人間(同僚)が「殉職した主人公の遺志を継ぎ」主人公に「昇格(?)」するのか?
【追記その1(1週間後)】
 1)殉職したかのように一見見えたが、瀕死状態とは言え、幸いにも絶命はしてなかったでした。しかし主人公が「過剰防衛で訴追」ねえ。

読んだ本 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明
 襲撃してきた相手を殺害して警察官が逮捕されるってあるのか?流石に無理がない?>レッドリスト~警視庁組対三課PO~@神崎裕也。

という指摘の通り、漫画を見る限り、主人公が瀕死の重傷を負ってるので、襲撃犯を返り討ちにして殺害してるとは言え「過剰防衛(殺さなくても要人警護できた)」といえるか疑問です。
【追記その2(2週間後)】
 その後、死亡した襲撃犯は「重度の覚醒剤中毒」で直接の死亡理由は「覚醒剤の多量服用によるショック死」と判明し、主人公は釈放て「おいおい」ですね。それ、すぐに分かると思うんですけどね。2週間後まで引っ張るべき話なのか?

 次回結婚式で最終回。>44歳の彼女@ホリユウスケ

 「キリさんとの結婚式」なんだろうな。それにしても「キリさん(ヒロイン)に結婚を申し込むか、うだうだしていた優柔不断な主人公が、車にひかれ病院に入院、夢の中で(夢の中では生死の境にいる*3)、意識を回復したら告白すると決意」で夢から覚めて「実際にキリさんへの告白をする」シーンを「上手く描いてくれる」と嬉しいところ、夢から覚めて意識を回復したら「夢の中のことは寝言で全部聞いて知ってるから言わなくていい(病室に見舞いに来たキリさん)」で「告白シーン全省略」てのはギャグ色の強い漫画とは言え、ちょっとなあ(呆)。
 そもそも現実問題「寝言で全部わかる」なんてことがあるわけもないし。
【追記(10/7)】
 最終回ですが結局主人公と「キリさん(ヒロイン)」は結婚せず(但し恋人関係にはあり、結婚の可能性は高い)。
 「次回、結婚式」と言う予告は「友人の結婚式」に主人公と「キリさん(ヒロイン)」が出席し、「結婚意欲を高める」だけ、という「予告が完全にだましじゃねえか」「そんな肩透かしが面白いと思ってるのか!」つう酷い代物でした。

 粛清新選組@荒木俊明×和夏弘雨。

 芹沢暗殺編・前編で「芹沢の乱行」に業を煮やし、ついに会津藩から近藤等に芹沢暗殺の命令が下ります。次回が「実際に暗殺が行われる」後編(最終回)になります。
 乱行の理由がどうであれ、芹沢が迷惑な存在として描かれてはいるのですが、
1)「芹沢」の「酒に泥酔しての乱行」は「芹沢が妹のようにかわいがっていた八木家(芹沢が下宿していた家)の幼女」がなくなったことに精神的衝撃を受け酒に溺れるようになってから
→意外なことに芹沢が子ども好きの好人物キャラとして描かれている、また乱行は常に「泥酔時」であり素面では良識人とされている。
2)「芹沢」自身、「酒での乱行」で「会津藩や近藤、土方一派」に疎まれていることを十分自覚しており、いずれ彼らによって粛清(暗殺)されるのではないかと危惧(しかも酒の弊害で手が震えるなど、剣の腕が若干落ちてることも自覚している)しながらもどうしても酒が止められない
→但しこの作品では、芹沢が思っているほどには近藤らは芹沢を敵視しておらず、会津藩の度重なる粛清要求をかわしきれず渋々粛清となっている。作品によっては「芹沢粛清を渋る会津藩」を「近藤らが説得した(近藤らの方が粛清に乗り気)」と描かれるのと大分違う
3)このままでは愛人「お梅」まで「巻き添えで殺されかねない(実際、史実や過去の小説、漫画作品では巻き添えで殺されますが)」と危惧して「万一のことを避けるため別れて欲しい」「お前も俺の巻き添えで死にたくはないだろう」と芹沢から言い出すが、芹沢に惚れているお梅からは「本当は自分が嫌いになったのではないか」「何があろうと絶対に別れない」「芹沢と一緒に死ねるならむしろ本望」と反論され、結局別れられない
→作品によっては「お梅は別れたがっていたが芹沢が手放さない」と描かれるのとは大分違う
といった「人間的弱さを持った人間」として描かれており、「憎みきれないキャラ」とはなっています。
 この作品において、「粛清された新見錦」が「公金横領の下劣漢」として全否定的に描かれていたのとは大分違います。
【2023.11.3(金)記載】
 最終回掲載が前回から大分時間が経っているので忘れかけてましたが芹沢暗殺編・後編(最終回)
 しかし今作品では芹沢は斬られるのではなく土方らに「会津藩の命令」と聞かされるや、「お前らを斬ったところでいずれ会津藩から第二、第三の刺客が来ていずれは俺は死ぬだろう(だから今日、命を長らえてもあまり意味がない)」「暗殺命令は酒乱の俺にも非がある」と観念して自ら切腹(随分と潔い最期)。
 お梅については芹沢が土方らに「新選組の居る京都からは立ち去らせ、今回の暗殺劇の実行犯についても他言しないよう言い含めるからお梅の命だけは救ってくれ」と芹沢が命乞いにするにもかかわらず「京都から立ち去る気も他言しない気もない」「むしろ土方らの芹沢暗殺を世間に吹聴し、土方らに口封じで殺された方がまし」「芹沢がいない世界では生きていても意味がない、いっそ今すぐ芹沢の手で殺して欲しい」という彼女にほだされて芹沢自ら彼女を斬殺します。
 粛清自体は芹沢暗殺後も「野口健司(芹沢派(水戸派)の一人。芹沢暗殺後も新選組に留まったが後に切腹切腹理由はよく分かっていない)」「山南敬助(隊規違反による切腹)」「油小路事件(御陵衛士伊東甲子太郎藤堂平助らを殺害)」「武田観柳斎新選組を脱退後、倒幕活動に関わったことで暗殺)」等ある(新選組隊内において粛清された隊士 - Wikipedia参照)のですが、それについては「芹沢死後も粛清は続いた」として簡単にしか触れられません。


◆わたしの死に方ゴラク
 「身近にある死の危険」の紹介漫画で、今回は「広東住血線虫症寄生虫・広東住血線虫に基づく病気)」です。

触らないで! 「広東住血線虫」に注意 アフリカマイマイなどに寄生 豪でナメクジ食べ男性死亡 - 琉球新報デジタル
 予防策として(1)ぜんそくや夜尿症の治療と称してナメクジなどを摂取しないこと(2)アフリカマイマイやカタツムリはむやみに触らない、触ったらしっかり洗う(3)野菜や果物を生で食べる場合は流水で十分に洗う―などを挙げ、「特に好奇心の強い小さい子どもは注意が必要」と注意喚起した。
 県内の保育園などでは、園児にアフリカマイマイやカタツムリを触らないように注意喚起している。
 那覇市あじゃ保育園は、散歩や雨の多い時期には「見てもいいけど触らないように」と園児たちに教えている。触った場合は消毒することを徹底しているという。

国内にも死亡例あり―広東住血線虫症生野菜への付着で摂取の恐れも|医療ニュース トピックス|時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイト
 「ナメクジは積極的に食べないでしょうが、生野菜に付着したものを無意識に口に入れてしまうことはあり得ます。精力を付けるためカタツムリなどを生食する国もあるようです」と大利院長。中間宿主には食用のカタツムリのほか、ヒキガエル、淡水のエビやタニシの一種などがある。
 多くがメベンダゾールなどの駆虫薬や経口ステロイド薬による治療で軽快するが、昏睡状態に陥り、死に至るケースもある。国立感染症研究所の報告によると、日本での人への感染は50例以上。うち1例は死亡している。
 大利院長は「中間宿主は決して生で食べないことです。生野菜はよく洗ってから食べてください。広東住血線虫の接触感染は確認されていませんが、可能性はゼロではありません。他の寄生虫疾患を防ぐ意味でも、調理器具は常に清潔に保つよう心掛けてください」と注意を喚起している。

広東住血線虫|愛知県衛生研究所
◆ヒトが感染するとどうなるの?
 寄生虫がクモ膜下腔などに寄生して、好酸球性髄膜脳炎を起こすことがあります。その場合、約1~2週間の潜伏期の後、激しい頭痛、発熱、知覚異常等の症状を示します。
 一般に予後は良好ですが、まれに失明や知的障害といった後遺症を残すことがあり、2000年には日本で初めての死亡例も発生しています。
◆予防はどうすればいいの?
1)幼虫が寄生している可能性のあるナメクジ、カエル等の生食を避けること。
2)ナメクジやマイマイ、カエル等に触れた場合は、よく手を洗うこと。
3)基本的な衛生対策として、野菜や果物を生で食べる場合や、加熱前の食材に使用したまな板等は適切な水洗い等を行うこと。

だそうです。あまり一般的な感染症ではない気がします。
 しかし1)ナメクジ、カエル等の生食は完全にゲテモノ食いですね。

*1:幽庵地(醤油、酒、味醂の調味液にユズやカボスの輪切りを入れたもの)を用いた魚の付け焼き(幽庵焼き - Wikipedia参照)

*2:肉や魚に醤油で下味をつけてから片栗粉をまぶして油で揚げた料理(竜田揚げ - Wikipedia参照)

*3:但し実際は幸いにも足を骨折した(その際に激痛で気絶した)だけで命に別状はないし、足の骨折も「一生歩けない」程の重傷ではない。