今日の産経ニュースほか(2023年9/5日分)

「出来の悪いやつ」維新市議がパワハラで離党 愛知・東海市 - 産経ニュース
 除名しない点が実に維新らしい。「ほとぼりが冷めた頃に復党か」と疑います。
 なお、コメント欄の「宮崎市議」ですがスーパークレイジー君議員を逮捕、女性に暴行容疑…宮崎市議選で2位当選 : 読売新聞のことです。「アホ」だとは思っていましたが「婦女暴行」をやるほどのバカだとは思ってもみませんでした。こんなのに投票した宮崎市民は猛省すべきです。
 コメント欄の

 千葉の八街市議選も市議になった一人が「おいおい」

というのは「後藤真希元モーニング娘。)の弟」でしょうか?(小生も「タレントの弟だから投票したのか?」と疑いますが)


【正論】部活動の地域移行に対する懸念 九州大学教授・施光恒 - 産経ニュース

 中学校や高校の部活動の主体を学校から地域に移行することを文科省は進めている。従来、教師が担ってきた部活動の指導を、学校から切り離し、地域のスポーツクラブや民間事業者、外部団体などに任せようという試みである。

 「外部団体をどう学校側がコントロールするのか(丸投げは不適切)」「外部に委託することで参加費が高くなるのであれば、貧困家庭の生徒は部活動に参加できなくなる」という難問はある物の「方向性としては良い」のではないか。
 教師は必ずしも部活動(スポーツ、芸術活動)の専門家ではなく「名ばかり顧問」が少なくない上に、本来「部活動についても教師の給与とは別途報酬を払う」べきところ、ただ働きが少なくないとされるからです。

 日本の学校では、多くの一般生徒が部活動としてスポーツや武道、文化活動に打ち込み、学校側も部活動を教育の一環であり、大切な人間形成の場だと捉えてきた。

などという施*1の主張は現状では「実態に反する、ただのきれいごと」でしかない。また「外部委託すれば当然に教育性が失われる」というもんでもないでしょう。


マイナカードで不正転売防止や本人確認など実証実験 今月中旬以降のイベント - 産経ニュース

 イベント会場の特設エリアへの入場時や酒類提供の際にはマイナカードで本人確認や年齢確認をした上で、対象者と分かった場合にリストバンドを付与する。酒類購入時などのたびに毎回、マイナカードをイベント主催者に提示すると、紛失の恐れがあるため、リストバンドを使う方式にしたという。

 「マイナカードを1回使ったら後はリストバンドで代替する」て、それはむしろ「マイナカードが不便であること」の証明になってないか。「1回で証明終わり、後はリストバンド」なら「運転免許証」などマイナカード以外でも問題ないでしょう。


【京アニ初公判】真相解明で無差別殺傷の「連鎖」絶て - 産経ニュース
 そもそも「無差別殺傷の連鎖」などないでしょう。従って真相解明は少なくとも「この種の事件の再発防止」にはあまり役立たないのではないか。


◆また文春砲、森補佐官が官邸私物化
岸田“公邸忘年会”報道からわずか3カ月で…森まさこ首相補佐官(59)が娘と友人たちを首相官邸ツアーに招待していた! 「官邸の私物化」と波紋広げる | 文春オンライン

森雅子補佐官、長女ら官邸招待 官房長官「意見交換した」 - 産経ニュース
 森雅子*2首相補佐官自民党参院議員)が8月に自身の長女とその友人を官邸に招いて「見学ツアー」をしていたと週刊文春電子版が報じた。
 松野博一官房長官は9月5日の記者会見で「森氏は執務室で、補佐官の担当である女性活躍に関連する意見交換を行ったと聞いている」と説明した。

 松野発言は「仕事の一環で問題ない」という「かばい手」でしょうが、「長女と友人」は

【『女性活躍』でヒットした本】
大沢真知子*3『女性はなぜ活躍できないのか』(2015年、東洋経済新報社
大沢真知子『なぜ女性は仕事を辞めるのか』(編著、2015年、青弓社)
大沢真知子『なぜ女性管理職は少ないのか:女性の昇進を妨げる要因を考える』(編著、2019年、青弓社)

等の「女性活躍について意味ある意見交換ができるような知見」等持ってないでしょうから苦しすぎる言い訳です。
 「どんな意見交換をしてどう政治に生かすのか」と聞かれても、森にも松野にも回答できはしないでしょう。
 しかしどこからこんな情報が文春に流れたのか?。自民党関係者や霞が関官僚が「マイナカード問題」「木原*4官房副長官疑惑(週刊文春)」等で「岸田はもう長くない」と見ての「岸田おろし」の可能性もあるのではないか?。茂木幹事長*5などは内心「むしろこれで岸田が辞めれば俺の総裁の芽が出てくる」と大喜びかもしれない。
 そしてこうなると「今後行われる」と見られる「党役員、内閣改造人事」後の内閣支持率にも寄るでしょうが、岸田も「解散」など当面できないでしょうし、それどころか「岸田辞任→後継首相(誰になるかはともかく)になってから解散」もあり得るでしょう。

また”文春砲”森まさこ首相補佐官に「官邸の私物化」報道で批判相次ぐ 「首相官邸は自民議員の遊園地」「脱帽の危機管理」:中日スポーツ・東京中日スポーツ
 見出しに使われた「官邸の私物化」がネット上でトレンド入りした。
 岸田首相の秘書官だった長男が、年末の首相公邸忘年会報道によって辞任してから3カ月後の”文春砲”。元自民党幹事長で立憲民主党小沢一郎*6衆院議員(81)は事務所のX(旧ツイッター)アカウントを連続更新し「自民党は変わらない。すぐに国民は忘れると思っている。だから、いつも同じことを繰り返す」「要は国民は、自民党による不正や腐敗に相当『免疫』があるということ。自民党はいわば市役所か町村役場みたいなもので無くなりはしないと思っていて、『ああ、またか』でおしまい。結局はお上に従う。いま問われているのは、自民党などではなく国民の政治意識・倫理観である」と厳しく指摘した。
 X上では「脱帽の危機管理」「首相官邸は自民議員の遊園地」「(ボーガス注:首相の長男と大同小異のことをやるとは)学習能力ゼロだな」「(首相の長男が)散々騒がれて辞任したあとにコレやってんのかよ。流石に自浄能力なさすぎる」「自民党の議員の劣化が著しい」「この人物の首相補佐官は『適材適所』ですか?*7」と、さらに厳しい声が相次いだ。

 それにしても「岸田の息子が叩かれた後」で「似たような所業」ですからね(呆)。
 「国民が馬鹿にされてる」「これでも自民党を支持し、与党にし続ける人間が一番悪い。だから自民が国民を舐める」という指摘には全く同感です(「西松疑惑」小沢にそういう主張をする資格があるかどうかはともかく)。
 ちなみに、森ですがググったら

松尾貴史のちょっと違和感:ブライダル補助金 業界の支援でしかない | 毎日新聞2023.8.20
 「ブライダル補助金」とは何か。補助金をブライダルに出すということの趣旨がよく分からない。ブライダル業界はコロナ禍などでダメージを受けたので、救済してほしいと願う人たちはいて当然だとは思うが、(ボーガス注:他の業界等ではなく?)なぜブライダルなのだろう。
(この記事は有料記事です。)

森雅子首相補佐官が言っているブライダル補助金って必要?日本国民は何のために税金を払っているのか フジテレビ上席解説委員 平井文夫|FNNプライムオンライン2023.8.18
 森雅子首相補佐官SNSに投稿した「ブライダル補助金」についてネット上でいろいろ盛り上がっている。
 経営が苦しい企業は倒産した方が資本主義的には健全ではないのか。
 なぜ我々の税金をブライダル産業にあげなきゃいけないのか。

がヒットしました。

松尾貴史のちょっと違和感:旧統一教会問題 もう「忘れてくれた」と思ってる? | 毎日新聞2023.5.21
 岸田文雄氏という政治家は、何がしたくて首相になったのだろうか。この国では平均賃金が30年以上もほぼ横ばいのままで、国民や企業が所得から税金や社会保険料をどれだけ払っているかを示す「国民負担率」は5割になろうとしている。物価も上がって生活苦に陥っている人も増え続けている。食料自給率(カロリーベース)は4割を切って、出生率もどんどん下がり続け、子どもの7人に1人は貧困にあえぐ中、アメリカの兵器を言い値で爆買いするという目先の利かなさ、優先順位のとんちんかんは、一体どういう不都合から生まれる現象なのだろうか。
 そういえば、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の問題はどうなったのか。昨年からあれだけ大騒ぎをして、政治と『犯罪的組織との批判もある団体』の根深い癒着について光が当てられたというのに、今ではまるで「なかったこと」のように振る舞う自民党日本維新の会に所属する政治家たちを見て、強い違和感を覚えずにはいられない。

松尾貴史のちょっと違和感:岸田首相の「全国行脚」 聞いたふりのパフォーマンス | 毎日新聞2023.7.30
 岸田文雄首相は、政策を巡って国民と意見交換をするという名目で、いわゆる「全国行脚」を開始したのだという。「積極的にさまざまな声や現場の声を聞かせていただこうと。全国視察、この夏、特に力を入れる」のだそうだ。首相に就任した時、「聞く力」を自慢していたが、それ以来、彼が国民の声をいかに軽視、いや無視してきたか。

という自民党批判派「松尾」の森批判には意外性はないですが、「あのフジの平井(どんな詭弁を使ってでも自民党万歳するクズ)が森を叩いてる」ということは、「自民党内(あるいは右翼業界)において森やブライダル産業の政治力が(観光業や外食業、あるいはそれらを支持者に持つ政治家(例:観光族議員の二階元幹事長など)に比べて)弱い」んですかね?。
 なお、ブライダル業界から政治献金をもらい、コロナ禍を理由にブライダル業界への国の財政支援(gotoブライダル?)を主張してるのは森だけではない(例えばブライダル議連会長は三原じゅん子*8)ので森だけ叩く平井は明らかにおかしいでしょう。かつ、この平井の主張ならコロナ禍を理由にしたgotoトラベル、gotoイートも「なぜ我々の税金を旅行産業(あるいは外食産業)にあげなきゃいけないのか」「経営が苦しい旅行企業、外食企業は倒産した方が(以下略)」と言うべきではないのか?(多分、平井はそんなことは言わないでしょうが)
 しかしこうなると森首相補佐官も、「木原官房副長官週刊文春が疑惑報道)」等と一緒に次の内閣改造で更迭か?

*1:著書『リベラリズムの再生』(2003年、慶應義塾大学出版会)、『英語化は愚民化』(2015年、集英社新書)、『本当に日本人は流されやすいのか』(2018年、角川新書)

*2:第二次安倍内閣特命担当相(女性活力・子育て支援等)、自民党女性活躍推進本部長、第四次安倍内閣法相等を経て岸田内閣首相補佐官(女性活躍・LGBT理解増進担当)

*3:日本女子大名誉教授。著書『新しい家族のための経済学:変わりゆく企業社会のなかの女性』(1998年、中公新書)、『ワークライフバランス社会へ』(2006年、岩波書店)、『日本型ワーキングプアの本質』(2010年、岩波書店)、『21世紀の女性と仕事』(2018年、放送大学叢書)、『「助けて」と言える社会へ:性暴力と男女不平等社会』(2023年、西日本出版社)等

*4:第二次安倍内閣外務大臣政務官、第三次安倍内閣外務副大臣等を経て岸田内閣官房副長官

*5:茂木派ボス。自民党政調会長(谷垣、第二次安倍総裁時代)、第二次安倍内閣経産相、第四次安倍内閣経済財政担当相、第四次安倍、菅、岸田内閣外相等、要職を歴任

*6:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、自由党党首、民主党幹事長等を歴任

*7:長男の秘書官起用、岸田首相「適材適所の観点で判断した」…立民は「理解できない」 : 読売新聞首相秘書官に長男起用 岸田文雄首相「適材適所で判断」 - 日本経済新聞(2022.10.5)等の過去の岸田発言への皮肉でしょう。

*8:菅義偉内閣で厚労副大臣