今日のロシアニュース(2023年10月20日分)

ウクライナ和平66カ国協議 マルタで会合、ロシア不参加:東京新聞 TOKYO Web
 当事者のロシアが不参加では「和平協議」としては意味がない。
 結局「この和平案を受け入れないロシアは酷い」とウクライナと「参加国(親ウクライナ?)」がロシアに悪口するだけではないか。それでは「親露」の国は勿論ですが、「反露」の国でも「和平協議ではなく、ただのロシア非難ではないか、開催することに意味があるのか?」と参加しなくても不思議ではない。


プーチン氏にウクライナとの停戦交渉訴え ロシア改革派野党元代表が会談 - 産経ニュース
 これで「停戦交渉が進む」「ロシアで政府批判派への抑圧が緩くなる」あるいは「(反体制派に融和ポーズを取らざるを得ないほど)プーチン政権が崩壊の危機に瀕してる」と思うほど楽観的ではないですが、「会談しない選択肢」も当然あるわけで、この会談をどう評価すべきか気になるところです。


ウクライナのダム決壊、3兆円損失か 露の環境破壊、戦争犯罪で捜査 | 毎日新聞

 ウクライナ環境保護・天然資源省のエブゲニー・フェドレンコ次官は23日までに共同通信のインタビューに応じ、6月に起きた南部ヘルソン州のカホフカ水力発電所の巨大ダム決壊による損失が総額240億ドル(約3兆6000億円)に上る可能性を指摘した。

 これはウクライナの言い分でしかなく、ダム決壊の原因は未だ不明でしょう。


ウクライナ、ロシアで暗殺関与か CIAが訓練―米紙:時事ドットコム

 米紙ワシントン・ポスト(電子版)は23日、ロシアの侵攻を受けるウクライナの情報機関・保安局(SBU)が、米中央情報局(CIA)の訓練を受け、ロシアで起きた暗殺事件に関与していたと伝えた。昨年8月に右派思想家アレクサンドル・ドゥーギン氏の娘ダリヤ氏が殺害された事件では、SBUの協力者によって、爆弾の材料が猫用キャリーバッグに入れられ、車でロシアに持ち込まれたという。

 こうした情報がロシアではなく米国側から出ることが興味深い。ウクライナの暴走に米国も苦慮し牽制したいのではないか。ロシアの侵攻を批判するのは当然としてウクライナも決して「完全な正義」ではない。
 いずれにせよこうなると「ダリヤ暗殺」は当初「一部の反露、親ウ勢力」が主張した「露の自作自演」の可能性は低そうです。


「これ以上の皮肉ない」 プーチン氏警告にドイツ首相 - 産経ニュース
 確かにウクライナ戦争で民間人の犠牲を出すプーチンに「イスラエル批判の資格はない」でしょうが、批判自体は正論である。
 そして「ショルツに限りません」が「イスラエルが民間人の犠牲を出してること」にまともな批判を加えなければNATO首脳こそが「ロシア批判の資格はない」でしょう。


ロシア、選挙の信頼低下を画策 米分析、偽情報を流布:東京新聞 TOKYO Web
 ロシアが何を仕掛けようが「米国民主主義が健全」なら恐れる必要は何もないし、そもそも「米国につけいる隙がない」のならロシアも「何も仕掛けない」でしょう。
 「上院襲撃を使嗾したトランプ」が未だ無視できない政治力を保有してる「米国民主主義」自体に勿論問題があります。


イスラエルとウクライナ同時支援「矛盾」 米国務省幹部、抗議の辞職 [イスラエル・パレスチナ問題] [イスラエル・パレスチナ問題]:朝日新聞デジタル
 「イスラエル」や「イスラエルに迎合的なバイデン」への批判に大いに共感するので紹介しておきます。勿論、一方で「こうした批判が処罰はされないこと(ロシアではプーチン批判派に処罰)」は米国民主主義の誇るべき点ではあります。


「プーチン氏とハマスは共通の敵」 バイデン米大統領が演説 - 産経ニュース
 バイデンのように、ウクライナに非があるとは言いがたい「プーチンウクライナ侵攻」とイスラエルに大いに非がある「ハマスの行為」を「一緒の扱い」にするのは問題がありすぎます。そもそもこうした態度は明らかに「イスラエルの軍事攻撃」を助長するでしょう。
 イスラエルが軍事攻撃に踏み切った場合にバイデンはどうするつもりなのか。支持した場合は勿論「批判した場合」も「軍事攻撃を助長するような無神経な発言をして今更何を言ってるのか!」というバイデン批判は避けられないでしょう。

「別々の脅威だが、民主主義の隣国を滅ぼそうとすることで共通する」と非難。

 軍事大国「ロシア」はともかくハマスにそんな力はないでしょう。どう見てもイスラエルの方が強者です。
 むしろ「米国が肩入れ」するイスラエルの方こそ(ハマスではなく)「パレスチナ自治政府」という「隣国を滅ぼそう」としているのではないのか?