今日の産経ニュース(2023年11/16~18日分)(副題:池田大作死去ほか)

創価学会の池田大作名誉会長死去 95歳 公明党を設立、政界に影響 - 産経ニュース
 創価学会を一代で大きくした「事実上の創価学会初代会長*1(初代牧口、二代戸田がいますので三代目ですが)」であり、また公明党を日本有数の政党にした怪物ですね。牧口や戸田の扱いは現在の創価学会では正直「牧口や戸田自体が評価されてる」というよりも「戸田=池田先生を見いだした人物」「牧口=戸田を見いだした人物」的な扱いでしょう。
 彼によって日本の「宗教」と「政治」は勿論大きく変わりました。わかりやすい例だと「彼がいなければ公明党はなかった」かもしれない。そうであれば、1998年からの自公連立(小渕内閣)はなかった。1998年からは自民はずっと野党だったかもしれず、あるいは与党だとしてもその統治は今とはかなり違ったでしょう。
 「自公政権がなかった日本」が良かったか悪かったかはイフの話なので分かりませんが。勿論これは自公政治を評価してるという訳ではなく「勿論今の自公政権より良くなった可能性もあるが、残念ながらもっと酷くなった可能性も否定できない」と言う意味です。共産支持者の俺は当然自公政権批判派です。
 年齢(1928年生まれ、95歳)を考えれば勿論死去に驚きはない。例えば、池田と同じ年に生まれた土井たか子社会党委員長(2014年死去、85歳)は既に故人です。
 池田大作氏、直近十数年は公の場に姿見せず 聖教新聞は写真掲載も健康不安説 - 産経ニュースも書くように健康を害してたのか、ここ数年、表舞台(創価学会の公式行事など)に出てないので多分、創価学会公明党への実質的影響も大してないのでしょう(追悼記事が聖教新聞公明新聞に連日載るでしょうが)。


激動の人生、多くの人に影響、反発も 池田大作氏死去 - 産経ニュース

◆平成20年5月、来日した胡錦濤中国国家主席と会談している。会談は胡氏が池田氏を「日本で会いたい民間人3人のうちの1人」と指名して実現した。
池田氏は文化人としての顔も持っていた。趣味のカメラでは写真集を出版。詩人としても知られた。池田氏は「世界、人類の運命、文明の未来は、まさしく青年の教育にかかっている」と語り、教育の充実に力を入れた。昭和43年に創価中学校・高等学校を開校。46年に創価大学を開校させるなどした。創価学会のホームページでは「創価教育の同窓生は5万人を超えている」と紹介している。
 世界の文化人や政治家らとの「対話」も精力的にこなした。対談相手は英歴史学者のアーノルド・トインビー氏、中国の周恩来首相、米出身の音楽家のユーディ・メニューイン氏など広い分野にわたった。

 自公連立のパートナー「公明党」の創設者池田を持ち上げまくる産経です。マスコミと言うより政治アジビラです。


池田大作氏死去 岸田首相「歴史に大きな足跡残した」 - 産経ニュース
池田大作氏死去 「深い悲しみにたえない」自民・茂木敏充幹事長 - 産経ニュース
池田大作氏死去 「各国との友好親善に尽力」立民・泉健太代表 - 産経ニュース
池田大作氏死去 維新・馬場伸幸代表「世界で平和の尊さを訴えた」 - 産経ニュース
 公明党がこの種の声明を出すのは当たり前なので、公明党については紹介は省略しました。一方、共産、社民、れいわは特にこの種の声明は出してないようです。公明党との距離の違いではあるでしょう。


「男性専用車両」が都電で運行、「痴漢冤罪の心配なくなる」と期待の声 国際男性デー前に - 産経ニュース
 「変な逆張り女性専用車両への当てこすり、嫌み、皮肉)」ではなく、まともな運動のようですが「痴漢冤罪の心配がなくなる」とは「世知辛いなあ」とは思います。女性専用車両もそうですが本来は通勤混雑が緩和されるべきでしょう。


映画「宮本から君へ」の助成金不交付、最高裁が取り消し 製作会社が逆転勝訴 - 産経ニュース
 まずは勝訴を素直に喜びたい。


江東区長選 酒井菜摘区議が立候補表明 - 産経ニュース
 立民、共産が支持ということで野党共闘が一応成り立ちそうなことは素直に喜びたい。


元信者との合意書「無効」 旧統一教会巡る訴訟で東京高裁 - 産経ニュース
 追い詰められる統一協会です。


皇族復帰、家柄差別の例外 皇位継承策巡り内閣法制局 - 産経ニュース
 勿論「元皇族復帰」以外にも手はある(女帝容認)なので相当に疑問符がつく解釈でしょう。


公務員特別職給与増額法17日成立 首相ら引き上げ分は自主返納 - 産経ニュース
 返納するのなら最初から上げなければいい。
 ここで「身を切る改革!、他の公務員は上げますが首相と政務三役(大臣、副大臣政務官)は今回は上げません!」とすれば人気取りに多少なった(内閣支持率も多少上がった)かもしれないのに結局「可能なら返納しないでごまかしたい」「返納する場合も今年1回だけで終わらせたい、来年以降は1円も返納したくない」「今回給与を上げないと、当面上げられないかもしれない」というスケベ心があることが見え透いています。


安倍派の塩谷立座長、勉強会発足の高市早苗経済安保相を牽制 「おかしな方向に行く」 - 産経ニュース
 「予想の範囲内」ですが、安倍生前に安倍派が高市を支援したのと違い、安倍派はやはり高市支援はしないのでしょう。
 「塩谷(座長という事実上の会長)、安倍派五人組(松野官房長官、萩生田政調会長など)、下村の誰かを担ぐ」のか、それとも「派閥分裂を恐れて」安倍派内で立てる人間を決められず「岸田首相や茂木幹事長など他派閥の領袖を担ぐ」のかはともかく「無派閥の高市」を支援することはないのでしょう。それで果たして高市が立候補できるかどうか。

*1:「池田と同様の意味」で「徳田書記長の武力闘争方針」で壊滅的状態にあった共産党を立て直した宮本顕治も「事実上の戦後の日本共産党初代党首(書記長→委員長)」のように思います。