「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2024年1/3日分:荒木和博の巻)

◆荒木ツイート

 令和6年1月4日木曜日「荒木和博のショートメッセージ」第1350号。「分けるか、分けないか」とは何だか訳の分からないタイトルですが、難しく言えば社会科学の方法論と言えるかも。

 4分19秒の動画です。
 そんなことが「荒木の建前上の活動目的」拉致被害者救出と何の関係があるのかと呆れます。「分ける」とは要するに「分類」ですが当然ながら学問上「分類が必要なら分類するし、不要なら分類しない」「分類が適切かどうかは個別に議論する」話です。
 当然ながら「分類それ自体に意味がある」わけではない。

2024年で初のYouTube動画をアップしました | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
 私にとってがんばる目的は、どうやって国民の命と暮らしを守るのかということです。目的が大事なのであって、共産党のあり方がどうかとか、そのために再審査が不可欠だとかは、ただの手段なのです。

という松竹風に言えば「分類」とは「研究に役立つ優れた分類なら高く評価される」とは言え、「研究成果」という「目的」を達成するための「手段、道具」にすぎません。
 しかし、社会科学において「分類を何もしない」わけにもいかないでしょう。荒木は「分類それ自体が不要であるかのような暴論」を動画内でかましていますが、結局、それは荒木が「分類も分析もしないで適当な思いつきを書いてるインチキ学者」だからでしょう。
 荒木ってぶっちゃけた話、拓殖大が右翼大学だから教員になれただけでまともな学問業績は何もないでしょう。

◆『拉致救出運動の2000日』(2002年、草思社
◆『拉致』(2005年、勉誠出版
◆『日本が拉致問題を解決できない本当の理由』(2009年、草思社
◆『なぜ北朝鮮は崩壊しなかったのか』(2011年、光人社NF文庫)
◆『山本美保さん失踪事件の謎を追う』(2012年、草思社
◆『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』(2015年、展転社
◆『北朝鮮の漂着船』(2018年、草思社

といった荒木の著書も学問業績と言える代物ではない。
 荒木和博も、朴正煕や全斗煥をそんなに高く評価するのなら、拓殖大学の紀要や極右雑誌でないまともな学術誌に彼らの時代制約もふくめて論じる論文でも投稿したらどうか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)と言われてもそんなことはできないのが荒木です。
 勿論、id:Bill_McCreary氏も「荒木にはそんなことはできない(する意思も能力もない)」と見なした上で、皮肉、嫌みとして書いてるでしょうが。

荒木和博
 令和6年1月3日水曜日「荒木和博のショートメッセージ」第1349号北朝鮮での金氏王朝三代*1の健康問題について質問にお答えしました。

 7分12秒の動画です。
 そんなことが「荒木の建前上の活動目的」拉致被害者救出と何の関係があるのかと呆れます(特に既に死去している金日成金正日について)。
 勿論「金正恩の健康(100キロを超える巨漢とされ、糖尿病、高血圧等の成人病を抱える疑いが指摘されている)」だって「拉致解決」と関係がある話ではない。
 まあ、荒木ら反北朝鮮ウヨは「金正恩が持病で死去すれば北朝鮮崩壊がー」なのでしょうが、仮に金正恩が死去したとしても「彼に代わる指導者」が登場し崩壊はないでしょう(そもそも「内戦状態だったイラク」のように、下手に崩壊されたら拉致被害者救出どころではありませんが)。俺も「北朝鮮ウオッチャー」ではないので、彼の後継が誰なのかはわかりませんが。彼の子どもが成人してれば「子どもが後継」でしょうが、彼の子どももまだ小さい*2ですからね。
 もしかしたら金正恩が死去したら「金氏の世襲」が終了する(勿論その場合でも金氏は政権幹部として好待遇でしょうが)のかもしれないし、世襲を続けるために「金正恩の妻・李雪主(公式発表では無役)」、「金正恩の妹・金与正(金与正 - Wikipediaによれば、国務委員、朝鮮労働党宣伝扇動部副部長)」「金正恩の弟・金正哲金正哲 - Wikipediaによれば、朝鮮労働党行政指導課長)」ら「まだ幼い子ども以外の金正恩の親族」が後継となるのかもしれないし、「金正恩の子」を指導者とした上でまだ幼いので「後見役に彼の妻や弟妹らがつく(江戸時代において幼君に後見がつくようなパターン)」のかもしれない。いずれにせよ拉致解決とは関係のない話です。

*1:祖父「金日成北朝鮮国家主席朝鮮労働党総書記)」、父「金正日北朝鮮国防委員長、朝鮮労働党総書記)」、子「金正恩北朝鮮国務委員長、朝鮮労働党総書記)」の「三代世襲」のこと

*2:2010年に第1子(男児)、2013年に第2子(女児、金主愛と言う名前とされる)、2017年に第3子(性別不明)が誕生したと推測されている。第1子、第3子は公に姿を見せていないが、「第2子」と思われる女児が金正恩と共に何度か公に姿を見せていることから「彼女が後継有力候補」とする見方がある(金正恩 - Wikipedia金主愛 - Wikipedia金正恩の娘、わずか10歳で「後継者」扱いに…ワインレッドのレザーコート姿にこめられた“深い思惑”とは:時事ドットコム(2023.12.11)、金氏娘「有力な後継者」 韓国情報機関が見解:東京新聞 TOKYO Web(2024.1.3)、金正恩氏の娘、「現在のところ有力な後継者」 韓国の情報機関が分析:朝日新聞デジタル(2024.1.4)参照)