今日のしんぶん赤旗ニュース(2024年1月16~21日分)

21日記事
主張/自民3派閥の解散/隠蔽・幕引きの企て通用しない

 派閥の存否は議論のすりかえです。派閥の解散で、重大な違法行為を隠蔽することは許されません。

 指摘の通り、今回の問題は「裏金疑惑の真相究明と再発防止(政治資金規正法の改正)」で「派閥の有無」とは別問題です。
 実際「裏金疑惑」が浮上したのは「麻生派(麻生副総裁)、安倍派、岸田派(岸田首相)、二階派(二階元幹事長)、茂木派(茂木幹事長)」であって「石破グループ(石破元幹事長)」「谷垣グループ」「森山派(森山総務会長)」にはそうした疑惑は今のところ出てはいない。
 あえて言えば「派閥が政策研究集団に留まり、派閥として政治資金集めは一切しない。派閥所属議員の政治資金の面倒も見ない。派閥は政治資金には今後一切ノータッチ。個々の政治家や自民党全体としてのみ政治資金に関与する」だったら「派閥による裏金問題は起こりえない(個々の政治家や自民党での裏金問題はあり得ても)」ので「今回の件(裏金問題)に話を限れば」派閥解散する必要はない。そして派閥を解消したところで個々の政治家や自民党での裏金問題とは関係ない。
 というか、所詮、岸田の言う派閥解散とは「その程度の話(派閥は政治資金には関わらない)」ではないか。その程度の話ですら本当に実現できるのか怪しいですが。
 それにしても

kumamasa
 「岸田派に続き、安倍派、二階派解散へ」と新聞見出し。誰だ「派閥・分派はつくらない」(共産党規約第三条)を指して「閉鎖的な党」と言ってたのは?

という「嫌み、皮肉ツイート」を見つけましたが、共産の「派閥(分派)禁止規定(派閥には弊害があるから認めない)」に散々悪口してた面子は「岸田、安倍、二階派の派閥廃止方針(一方で麻生派、茂木派、森山派など他派閥からは廃止方針は今のところ無し)」をどう評価するのやら。共産の派閥禁止規定を今も批判するのなら、「派閥解消と裏金と関係ない!。裏金を作らない派閥ならいいのだ!」「自民党共産党の分派禁止規定を今どう評価するのか!」と岸田らに突っ込んで欲しいですね。
 岸田らに突っ込まないのなら今後「整合性の点から」共産の派閥禁止規定を批判するなと言う話です。
 どうせ「ただの反共連中(そして自民党批判できない腰抜けや自民党シンパ)」がほとんどでしょうから自民には何も言わないで「にもかかわらず派閥禁止規定での共産非難は続ける」のでしょうが。全く呆れます。

【8面】
山口智*1、斉藤正美*2宗教右派フェミニズム』(2023年、青弓社
 神社本庁統一協会モラロジー*3等「右翼宗教」の「フェミニズム攻撃(性教育LGBT法の敵視等)」が取り上げられてるようですね。評者は元赤旗記者で『統一協会』(1992年、かもがわブックレット)、『現代こころ模様:エホバの証人ヤマギシ会に見る』(1995年、新日本新書)、『霊・因縁・たたり:これでもあなたは信じるか』(1995年、かもがわ出版)、『自己啓発セミナー』(1999年、新日本新書)、『現代葬儀考』(2006年、新日本出版社)、『悩み解決!これからの「お墓」選び』 (2013年、新日本出版社)、『創価学会の「変貌」』(2018年、 新日本出版社)等の宗教関係著書がある柿田睦夫氏です。


自民3派閥会計責任者ら起訴/派閥解散より真相解明を/小池書記局長が会見2024.1.20
 小池氏が言うように「派閥解散より真相究明、再発防止(例:政治資金規正法改正による派閥による政治資金パーティーの禁止、架空パーティー防止のため企業、団体によるパーティー券購入禁止など)」ですね。まあ、派閥解散も恐らくは「偽装解散」で終わるのでしょうが。そんなに簡単になくせるようならとっくになくなっているでしょう。


希望ある党の政策伝えたい/田村委員長就任後メディア初出演/TBSラジオ2024.1.20

 田村智子氏は同日夕、TBSラジオ「荻上チキ*4・Session」に出演し、就任後初めてメディアで今後の抱負などを語りました。

 リベラル派の荻上らしい。「右翼色の強い」文化放送ニッポン放送ではこうしたことはないのでしょう。


19日記事
【5面】
 自衛隊丸刈り撤廃方針について下記「東スポ記事」と同様の批判(丸刈りを維持し続けるよりはマジだが、パワハラ・セクハラの撲滅や自衛官の処遇改善が同時に行われないなら意味に乏しい)をしています。しかしググっても東スポ記事以外にこの件で「自衛隊批判記事がヒットしないこと」には「所詮マスゴミなどその程度」とは思いながらもげんなりします。
 例えば新人自衛官の髪形ルール緩和へ 丸刈り推奨廃止、女性の長髪容認 | 毎日新聞なんか「ただの客観報道」ですからね(呆)。

自衛隊〝丸刈り〟廃止で人材不足解消できるか 元自衛官「上司のしごきの方がつらかった」 | 東スポWEB
 自衛隊では厳しい労働環境に加え、理不尽な上下関係などが指摘されていた。最近では陸上自衛隊郡山駐屯地に所属していた元自衛官の五ノ井里奈さん*5が元上司3人から受けたセクハラを告発。強制わいせつの罪に問われた元上司3人に福島地裁から懲役2年、執行猶予4年の有罪判決が言い渡された。
 SNS上では「丸刈りを廃止したから応募者が増えるの?」といった声も。
 元自衛官の男性は今回の丸刈り禁止について「丸刈りよりも連帯責任によるしごきなどの方がつらかった」と振り返る。


日本共産党第29回大会 来賓あいさつ/国民主人公の政治を/熱海市長 齊藤栄さん2024.1.17
 斎藤氏*6に限らず熱海市長は「会場が熱海」ということで「大会出席を拒否する反共右翼」でない限り、基本的には自民党系でも「常に来賓として出席」しているのか、気になるところです。


16日記事
【2面】
 党大会に来賓として出席した各国外交官(大使等)に「キューバベトナムラオス」といった共産国があるのは意外ではないですが「フランス(現政権は左翼政権ではないし、G7諸国ではフランスだけが出席)」があるのは意外です。

*1:モンタナ州立大学准教授。著書『社会運動の戸惑い:フェミニズムの「失われた時代」と草の根保守運動』(荻上チキ、斎藤正美氏との共著、2012年、勁草書房)、『海を渡る「慰安婦」問題:右派の「歴史戦」を問う』(共著、2016年、岩波書店

*2:富山大学非常勤講師

*3:麗澤大学(元「つくる会」会長・八木秀次、副会長・高橋史朗救う会会長・西岡力など右翼活動家が教員として在籍する右翼大学)」の母体

*4:「ストップいじめ!ナビ」代表理事。著書『ネットいじめ』(2008年、PHP新書)、『検証東日本大震災の流言・デマ』(2011年、光文社新書)、『いじめを生む教室』(2018年、PHP新書)等

*5:著書『声をあげて』(2023年、小学館

*6:1963年生まれ。2006年から熱海市長(現在5期目)