今日のしんぶん赤旗ニュース(2024年1月22~27日分)

企業・団体献金禁止 政党助成金廃止/共産党が2法案提出/参院
 「政治パーティー券の企業、団体購入の禁止」「パーティー券購入の公開金額と政治献金の公開金額を同じ5万円に統一」「政治資金規正法での連座制導入(会計責任者が勝手にやったことという言い逃れを許さない)」等と言った基本的な方向性には全く同感です。


陸自幹部らの靖国集団参拝/「私的」釈明 通用せず/自主ルール二つ破る
 1)時間休暇を取ったとは言え勤務時間中で、2)公用車を使い、3)防衛官僚が集団で参拝し、4)参拝計画を作成して省内に公文書として保管していた。どう見ても公式参拝でしかない。


真相解明なし 献金禁止なし 派閥全廃なし/裏金事件 自民「刷新」中間まとめ
 「政治資金集めやポスト(政務三役や党役員)配分をする派閥から、そうしたことをしない政策集団に生まれ変わる」というのだから「派閥解散」ではなく「看板の掛け替え」でしかない。それでも「政治資金集めやポスト配分」を本当に辞めれば一定の評価ができますが、果たして本当にそんなことができるのか。


松本氏性加害報道の対応変更/吉本「事実確認進める」
 当初「事実無根」と言っていたのが随分とトーンダウンしました。「松本の言い分を鵜呑みにしていた」「しかし批判を受けて、事実無根と言えるだけの根拠がないことを認めざるを得なくなった」と自白してるのも同然でしょう。


裏金事件 全関与議員の説明要求/4党国対委員長が一致
 れいわと社民の名前がない点が気になる点ではあります。勿論「維新や国民民主」と共産が野合することは無いとは思いますが。


松井陣営 水1本 1万円パーティー/京都市長選告示直前 利益率91%
 食事も酒も出さずにミネラルウォーターだけで1万円とは「架空パーティーも同然」の「政治献金の法規制逃れ」といっていいのではないか。政治資金規正法の改正が急務でしょう。


派閥解消で疑惑解消しない/徹底した真相解明こそ/小池書記局長が会見
 記事が指摘するように「派閥解消の是非」はともかく、解消したところで「派閥が犯した悪事(裏金)」を語らずごまかしていい訳では全くない。


論拠ある追及期待/田村新委員長に田中優子氏/TBS番組

 21日のTBS「サンデーモーニング」で、日本共産党の大会で田村智子さん*1が初の女性委員長に就任したことが取り上げられました。
 番組では、田村さんが安倍晋三首相(当時)をただした参院予算委員会の映像が流され、「『桜を見る会』疑惑を厳しく追及したことでも注目される」と紹介。
 田中優子*2法政大学名誉教授・前総長は「最近、大企業(日本航空)の社長さんも、こういう党首も、どんどん女性になっている。」と指摘。「共産党といえば、『赤旗』が調査報道をきちんとやっていて、今度のパーティー券問題も、『赤旗』がスクープをして、それからスタートしている。『桜を見る会』の追及もしているので、そういう意味で、調査報道や論拠ある追及というものを、これからも期待したいと思います」と話しました。

 ひとまず紹介しておきます。田中氏自身も勿論「女性学長」という変化の一例です。これについては2つの大きな組織のトップが女性に交代したのも、時代の変化なのだろう(日本航空と日本共産党) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)も紹介しておきます。

*1:共産党副委員長、政策委員長等を経て委員長

*2:著書『江戸の想像力』(1992年、ちくま学芸文庫)、『江戸の恋』(2002年、集英社新書)、『樋口一葉「いやだ!」と云ふ』(2004年、集英社新書)、『江戸はネットワーク』(2008年、平凡社ライブラリー)、『未来のための江戸学』(2009年、小学館101新書)、『春画のからくり』(2009年、ちくま文庫)、『江戸っ子はなぜ宵越しの銭を持たないのか?』(2010年、小学館101新書)、『江戸百夢:近世図像学の楽しみ』(2010年、ちくま文庫)、『グローバリゼーションの中の江戸』(2012年、岩波ジュニア新書)、『張形と江戸女』(2013年、ちくま文庫)、『カムイ伝講義』(2014年、ちくま文庫)、『芸者と遊び』(2016年、角川ソフィア文庫)、『江戸とアバター』(2020年、朝日新書)、『布のちから』(2020年、朝日文庫)、『苦海・浄土・日本:石牟礼道子・もだえ神の精神』(2020年、集英社新書)、『遊廓と日本人』(2021年、講談社現代新書)等