常岡浩介
◆JSF
生前のナワリヌイはウクライナやグルジアを侮辱する発言*1を繰り返していた背景を知らないと、このような素人同然の間違った「分析」になる。ブダノフGUR局長は意図的にナワリヌイに冷淡な態度を取っている*2だけに過ぎず、自然死という情報を実際に持っているわけではない。
◆鳩山友紀夫(由紀夫)
北極圏刑務所で獄死したナワルヌイ氏について、(中略)ロシアと戦っているウクライナの国防省情報総局長が「彼は血栓で死亡。自然死だ」と述べた。敵が不利な嘘をつくはずも無いので、事実なのだろう。
「素人の小生」も鳩山氏同様に認識していたし、マスコミも「ナワリヌイ美化に都合が悪いからか」、彼が「クリミア併合やグルジア戦争でプーチン政権を支持していたこと」をまるで報じないのだから、「専門家以外」の大抵の人間はそう理解するでしょう。
鳩山氏の「ロシアへの甘さ」はともかく、この鳩山発言での「ナワリヌイは病死では?」は「常岡や類友が悪口する」ほど非難に値するとは俺個人は思いません。
そもそも暗殺説に未だに明確な根拠は提出されてないのではないか?
むしろ問題は鳩山氏が「病死だから問題は無い」と言いたげな物言いであることです。
仮に暗殺ではなく病死だとしても「刑務所の過酷な環境」が病死を招いた(投獄がなければ健康を害して死ぬことは無かった)のなら「プーチンはナワリヌイの死について無罪」とは言えない(勿論この点は素人には判断できません。投獄がなくてもナワリヌイは病死したかもしれない)。
例えば「直接の死因は結核などによる病死」だからといって「野呂栄太郎など戦前共産党員の獄死(獄中で病状が悪化)」に「政府に問題は無い」とはまともな人間は「反共右翼ですら」誰も思わないでしょう。
むしろ最近は「仮に病死でも、投獄が理由」とする非難が強まり、暗殺説に実は明確な根拠はなく、本当に病死ではないかと俺は思います。
また「死亡が暗殺か、病死かどちらか」に関係なく「投獄は不当であった」でしょう。
なお、「ブダノフがナワリヌイへの敵対感情からデマカセふかしてる(そしてそれをゼレンスキーが容認してる)」のか、「それなりの根拠がある」のかは不明です。
後者ならともかく前者なら勿論「そんな人間が政権幹部でいいのか」「欧米の反感を買ってウクライナの立場が悪くならないか」と言う意味で非常に問題です。
またナワリヌイがクリミア併合を支持していたことからは反プーチンだからと言って手放しで評価できないことが分かります。