今日のロシアニュース(2024年5月4日分)

プーチン氏の憲法解釈批判 「ゼレンスキー氏に正統性」―ウクライナ議長:時事ドットコム
 プーチンは選挙を延期したことの「政治的妥当性」を問題にしているのであって「合法かどうか」は問題にしてないでしょうから「合法だ」と言っても反論にはならないでしょう。


ウクライナ大統領在任5年超え 「正統性」ロシアが問題視:時事ドットコム

 ゼレンスキー大統領は20日、就任から5年を迎えた。本来なら任期5年の満了日だが、ロシアによる侵攻を理由に戒厳令を延長し、3月に予定された大統領選も先送りしたため当面留任。ロシアは、選挙を経ないゼレンスキー政権の「正統性」「合法性」を問題視する情報戦を展開

 「プーチン独裁」ロシアにそんなことを言う資格があるとは全く思いませんが、それとは別に「選挙延期は果たして適切だったのか?」「ゼレンスキーが選挙の敗戦を恐れただけでは無いのか?(ロシア侵攻は口実にすぎないのでは無いか?)」「ゼレンスキー体制は民主主義の観点から問題は無いのか?」は議論されるべきでしょう。「ウクライナが有事」であることはゼレンスキーが何をしても構わないと言うことを勿論意味しません。
 戦前日本ですら戦時下に選挙(1942年の衆院選)をしています。
 時事通信記事も

 米紙ワシントン・ポストは18日、5年超となるゼレンスキー政権でイェルマーク大統領府長官が人事権を掌握し、対外交渉も独占していると報道。直接選挙を経ない高官が権力を振るうことに疑問の声もあると紹介した。

と書いて懸念を示しています。


ウクライナ軍 “ハルキウ州で一部の部隊移動” 事実上撤退か | NHK | ウクライナ情勢
 ウクライナも苦しい状況であり、一方でロシアも戦争決着の決め手に欠け、このままでは戦争長期化は避けられないでしょう。


中国ロシアは「日和見な侵略者」 米海兵隊司令官、同時戦争に警鐘:東京新聞 TOKYO Web
 ウクライナに侵攻したロシアはともかく、中国の何処が侵略者なのかと心底呆れます。本気と言うより「軍拡の正当化」でしょうが。


ショイグ国防相を交代 安全保障会議の書記に任命 後任にベロウソフ第1副首相 ロシア | NHK | ロシア
 国防相を辞めたとは言え、ショイグ*1は「安全保障会議の書記」に就任したので左遷ではないのでしょう。
 従来「安全保障会議の書記」だったパトルシェフ*2大統領補佐官に就任し、また「農水相だったパトルシェフの息子」が「第一副首相に昇格した」ので、これも左遷ではないのでしょう。


米高官「ことしいっぱい ウクライナは防衛に力入れることに」 | NHK

 フィナンシャル・タイムズによりますとホワイトハウスで安全保障政策を担当するサリバン*3大統領補佐官は4日、首都ワシントンで行われたイベントで軍事支援の効果について「当面はロシア軍の進軍が続く。スイッチを切り替えるようにはいかない」と指摘しました。
 その上で「ウクライナが前線を防衛し、ロシア側の攻撃に耐えることを確かなものにする」として、「今年いっぱいはウクライナは防衛に力を入れることになる」という見通しを示しました。
 そして来年について「ロシアが奪った領土を取り戻すために前進するだろう」と述べ、ウクライナが反転攻勢に転じるとしています。

 「来年のことを言えば鬼が笑う」ですが、これは
1)「軍事支援したからと言ってすぐには目立った成果は出ないだろう」として楽観論を戒めるとともに
2)うがった見方をすれば「今年、トランプ当選だと来年、ウクライナ支援がどうなるか分からない(だから支援希望派はバイデンに投票してくれ)」という「バイデン再選狙いの意味合い」もあるのかもとは思います。
 まあ、「ウクライナ支援派」はともかく「支援消極派(トランプ支持派)」はこんな発言は無視するでしょうし、支援派でも「最近の物価上昇(バイデン政権の対応が鈍い)」「イスラエルへの甘い態度*4」等を理由に「トランプを支持しない」までも「バイデンに失望して棄権する人間」は結構いるかもしれませんが。


ウクライナ東部の要衝「陥落は避けられない」…高官が分析、露軍が制圧すれば主要都市が砲撃対象に : 読売新聞

 ウクライナ国防省情報総局のバディム・スキビツキー副局長は2日の英誌エコノミストのインタビューで、露軍が制圧を狙う東部ドネツク州の要衝チャシフヤールに関し、陥落は避けられないとの見通しを示した。

 勿論「苦境をアピールすることでNATOの軍事支援を期待してる(実態以上に苦境を宣伝してる)」可能性があるとはいえ、「反攻の成功(あるいは成功の可能性)」をアピールしないという点が興味深い。

*1:非常事態相、モスクワ州知事、国防相等を経て安全保障会議書記

*2:連邦保安庁長官、安全保障会議書記等を経て大統領補佐官

*3:オバマ政権のバイデン副大統領補佐官(国家安全保障担当)等を経てバイデン政権大統領補佐官(国家安全保障担当)

*4:とはいえ、この点はトランプの方がもっと甘いのですが