kojitakenに悪口する他(2024年12/29日分)

石破茂首相、野党との連立に否定的「視野に入れず」 国民の理解に努力 - 産経ニュース
 勿論「早期解散しない→実際には早期解散」「夫婦別姓に好意的な態度→未だ夫婦別姓について否定的な態度」など「総裁選当時の公約」を反故にした石破ではこうした発言は全く信用できません。
 「連立しなければ政権維持できない」「連立は可能」と思えば「維新や国民民主との連立」「立民との大連立」を画策することも石破は躊躇なくやるでしょう。そもそも自社さ連立(村山*1、橋本*2内閣)、自公連立(小渕*3内閣時に開始)だって「追い詰められての開始」ですし。


「石破首相 来年夏“衆参同日選挙もあり得る”との認識示す」(NHK)/単に石破茂が「俺は不信任されても高市早苗一派なんかに政権を明け渡さずに衆院を解散して衆参同日選挙にするよ」と言っているだけ - kojitakenの日記
 石破*4としては解散論をぶちあげることで
1)ハプニング解散 - Wikipediaのように党内反主流派(kojitakenが名前を挙げる高市*5を含むが彼女に限らない。彼女同様に干されてるとみられる茂木*6前幹事長等も含む)が不信任案に投票したり、棄権したりするのを牽制
2)「衆院の決選投票」で野田*7民主党代表に投票せず、棄権したことでわかるように、自民に立場が近く、石破退陣や解散を必ずしも望んでないと見られる維新や国民民主への「立民が提出しても、不信任案に賛成するな」という牽制
→国民民主の場合、支持率が上がったので議席増を希望して「不信任案支持(解散支持)」になる可能性はありますが、支持率が低迷し、議席減が確実とみられる維新は解散は回避したいでしょう。
といったところでしょうね。
 なお、kojitakenは「高市」云々言っていますが、仮に不信任案可決で石破が解散せず、辞任したとして総裁就任を目指すのは彼女だけではない(2024年総裁選も彼女と石破以外も出馬してる)し、彼女が「最有力候補」かどうかも疑問*8であり、こうした「高市強調」は不適切でしょう。
 高市以外に総裁を目指す可能性がある人間としては
「2024年総裁選に出馬した石破政権幹部(加藤*9財務相、林*10官房長官衆院選敗戦を理由に辞任した小泉*11前選対委員長)」
「2024年総裁選に出馬したが石破政権では要職から外され、干されてる茂木前幹事長」
「2021年総裁選には出馬したが、2024年総裁選には推薦人を集めることができず出馬できなかった野田*12元総務会長」等が考えられます。
 なお、石破が「解散もありうる」といったところで本当に解散するか、できるかは何とも言えません。
 「解散云々」は「不信任案封じ込めのための牽制」にすぎず「解散すれば敗北必至。石破退陣、立民党への政権交代だけでなく、石破が元首相として自民党内に政治的影響力を残す可能性もなくなる」「解散せず、首相辞任した方が政治力が残せる(場合によってはポスト石破に石破に近い人間*13をつけようと動く)」と思って、石破自身が解散を回避する可能性もあります。石破発言も「解散があり得る」としており「解散しないで内閣総辞職」について含みを残している。
 また、石破が解散しようとしても解散を望まない政権幹部(現時点ではそれが誰かは分かりませんが、例えば麻生*14最高顧問、菅*15副総裁、森山*16幹事長等があり得る)が仮にいるならば、石破おろしに動くでしょうし、それを石破が押さえ込めるかどうかも何とも言えません。

*1:社会党国対委員長、委員長、首相、社民党党首を歴任

*2:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、海部内閣蔵相、自民党政調会長(河野総裁時代)、村山内閣通産相等を経て首相。首相退任後も森内閣で行革相

*3:竹下内閣官房長官自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相等を経て首相

*4:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相等を経て首相

*5:第一次安倍内閣沖縄・北方等担当相、第三次安倍内閣総務相自民党政調会長(第二次安倍、岸田総裁時代)、岸田内閣経済安保相等を歴任

*6:自民党茂木派領袖。小泉内閣沖縄・北方等担当相、福田内閣行革相、第二次安倍内閣経産相、第四次安倍内閣経済財政担当相、第四次安倍、菅、岸田内閣外相、自民党政調会長(谷垣、第二次安倍総裁時代)、選対委員長(第二次安倍総裁時代)、幹事長(岸田総裁時代)等を歴任

*7:民主党国対委員長(前原代表時代)、鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)、立民党最高顧問等を経て立民党代表

*8:2024年総裁選で、高市は石破との決選投票に進んでるとは言え、政治状況がその頃とは違うので次の総裁が「総裁選」で決まるにせよ「椎名裁定(椎名副総裁が三木副総理・環境庁長官を指名)」「西村裁定(西村副総裁(田中派「ボス田中角栄元首相」の側近)が鈴木総務会長を指名)」「中曽根裁定(中曽根首相が竹下幹事長を指名)」「竹下裁定(竹下首相が宇野外相を指名)」のような「指名」の形で決まるにせよ「次の総裁最有力」といえるかは疑問です。例えば、2021年総裁選では決選投票に進み石破に敗れた河野は、2024年総裁選では「2021年では河野を支持した石破、小泉(どちらも自分が立候補)、菅(菅は2024年では小泉支持)の支持を得られなかったこと」もあってか、決選投票に進むどころか、小泉元環境相(3位)、林官房長官(4位)、小林元経済安保相(5位)、茂木幹事長(役職は当時、6位)、上川外相(役職は当時、7位)に敗れ、「候補9人の中で8位(9位は現在、石破内閣財務相の加藤)」と惨敗しました。但し、kojitakenは何故か高市が「最有力」と思ってるようですが。

*9:自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣厚労相菅内閣官房長官、岸田内閣厚労相等を経て石破内閣財務相

*10:福田内閣防衛相、麻生内閣経済財政担当相、第二次、第三次安倍内閣農水相、第四次安倍内閣文科相、岸田内閣外相、官房長官等を経て石破内閣官房長官

*11:第四次安倍、菅内閣環境相

*12:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣科学技術等担当相、第四次安倍内閣総務相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、岸田内閣少子化等担当相等を歴任

*13:誰がそれに当たるのか分かりませんが

*14:自民党麻生派領袖。橋本内閣経企庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長、首相、第二~四次安倍、菅内閣副総理・財務相自民党副総裁(岸田総裁時代)等を経て最高顧問

*15:第一次安倍内閣総務相、第二~四次安倍内閣官房長官等を経て自民党副総裁

*16:自民党森山派領袖。第三次安倍内閣農水相自民党国対委員長(第二次安倍、菅総裁時代)、選対委員長、総務会長(岸田総裁時代)等を経て幹事長