今日のロシアニュース(2025年5/5日分)

ウクライナ、ロシア軍基地に大規模攻撃 直接協議控え継戦能力を誇示 - 日本経済新聞
 勿論ロシア的には「面子丸つぶれ」でしょうが日経が「継戦能力誇示」と書くように「昭和天皇の一撃講和論」的な意味(交渉を有利にするための行為)が大きいでしょう。残念ながら「軍事的な大規模反撃でロシア軍をウクライナ全土から追放」とはいかないでしょう。
 一方でロシアの攻撃でウクライナ軍訓練部隊の12人死亡60人以上けが | NHK | ウクライナ情勢等が報じるようにロシアも攻撃をしているわけです。


ウクライナ ゼレンスキー大統領 「トルコで待つ」ロシア プーチン大統領に直接会談呼びかけ | NHK | ゼレンスキー大統領
 通常はトップ会談の前に、トップ会談成功のために「事務方会談」「外相会談」などより低いレベルの会談がある*1し、ゼレンスキーとプーチンの主張は大きく違う(四州などロシア支配地域を維持したいプーチンと、ウクライナ支配を回復したいゼレンスキー)ので、本心と言うより「俺は対話する用意があるのにプーチンが拒否してる」と言う広報戦略でしょう(今のところ「トップ会談よりも、低いレベルの会談」をプーチンは主張してるようですが)。
 これに対して仮にプーチンがトップ会談すると言い出しても「プーチンかゼレンスキーか、どちらかが妥協しない限り」、お互いに「相手の主張が不当」と非難する非難合戦にしか残念ながらならないでしょう(そして表向きはどちらも妥協の意思を示してない)。何ともかんともです。


プーチン氏が対ウクライナ核使用を否定、後継者問題にも言及 露国営テレビがインタビュー - 産経ニュース
 核使用を否定したといっても「欧米は、ウクライナを軍事支援し、ロシアを軍事的に劣勢に追い込むことで、核使用させようと画策してきたが、(ロシアが劣勢に追い込まれることはないので)核使用することはないだろう(俺の要約)」という物言いなので「素直に受け取れない」点が何ともかんともです。
 何があろうと核使用しないと言ってるわけではない。
 いずれにせよこのプーチン発言からは「ロシアが劣勢に追い込まれない限り」核使用する気は無いことが窺えます。
 「劣勢なら核使用もあり得る」(俺の要約)と言うプーチンの物言いが意味する「劣勢」が何を意味するのかはよく分かりませんが、恐らく「核使用の条件」を曖昧にしたい(そうすることでNATOを牽制したい)がために「故意に曖昧にしてる」のでしょう。

 将来の後継者について「常に考えている」と述べたものの、具体的な氏名には言及しなかった。

 現時点で「大統領退任時期」や「後継者」について具体的に語ることは「不利益」と言う判断でしょう。
 さすがに「死ぬまで大統領」という話ではないでしょう。
 後継者候補(なお、プーチンは1952年生まれ)としては

【誕生年順】
◆セルゲイ・ショイグ
 1955年生まれ。非常事態相、モスクワ州知事、国防相等を経て現在、ロシア安全保障会議書記
◆ベロウソフ
 1959年生まれ。大統領補佐官(経済担当)、第一副首相等を経て現在、国防相
◆メドベージェフ
 1965年生まれ。プーチン政権で第一副首相、首相など歴任。現在、ロシア安全保障会議副議長(議長はプーチン大統領)、与党「統一ロシア」党首。
◆ミシュスチン
 1966年生まれ。連邦税務局長官等を経て、現在、首相

などがいるでしょう。
 一番可能性が高そうなのは
【1】「現在、政権ナンバー2(安全保障会議副議長、与党「統一ロシア」党首)」で、
【2】「大統領メドべージェフ」の裏切りに備えて、プーチンが「首相とともに与党・統一ロシアの党首だった(大統領として首相解任は出来ても党首解任は出来ない)」とはいえ、「大統領*2としてプーチン首相更迭になど動かなかったメドベージェフ」でしょうが、勿論プーチンは現時点において「誰が後継か」何一つ明言していません。

*1:しかし少なくとも表面上はそうした会談の存在は報じられていません。

*2:憲法に「大統領の連続三選」禁止規定(2000~2008年まで2期8年)があったため、それを逃れるため、一時的(2008~2012年)にメドベージェフが大統領に就任。2012年にプーチンが大統領に復帰。なお、2012年に大統領任期が6年に延長されたものの「三選禁止」規定は残ったため、「2期12年後」の2024年にプーチンが大統領を退任するのかが注目されたが、2020年の改憲で「プーチンには三選禁止規定は適用されず、2024年にいったん過去の任期がリセットされる」という例外規定が作られたため、プーチンは「2024年から12年後の2036年」まで大統領を続けることが可能となった(但し連続三選規定自体は残っているため、2036年プーチンが大統領を退任するかどうかが注目される)。