◆紙屋ツイート
紙屋高雪
先ごろあるマンガ家の作品を論じる商業原稿を書いたが、(ボーガス注:その作品の描写から?)その作家が(ボーガス注:自分の漫画家としての?)労働内容に関心が薄く、お金を大事にしている*1のが見えた。しかし同時にその基礎の上に人間関係の安寧など「全体性のある幸福」を求めようとする格闘*2が見られた。
「漫画作品or紙屋の原稿」を確認しない限り、このXだけでは「紙屋が何が言いたいのか、意味不明すぎる」ので、せめて「作品名と漫画家名」か「商業原稿の掲載された雑誌名」位は書いて欲しいですね。何で、それらを書かないで隠すのか「?」ですが。
紙屋高雪
赤旗*3で杉江松恋*4と原田ひ香*5の対談。松本大洋*6『東京ヒゴロ*7』など*8を読み解く。
その中で原田の『月収*9』を評し「お金よりも大事なものがある、ではなくて、お金がなければ死ぬ、というのをちゃんと書いている」(杉江)。ぼくが最近論じたあるマンガ家はその両者についてしつこく書いている。
「何で、紙屋君はその漫画家の名前を書かないの?。何処で論じたの?。自ブログ?。最近って事はもしかして岩浪れんじ『バルバロ!』1 - 紙屋研究所(2025.5.4:風俗業で金を稼ぐ女性達が主人公)?。それとも松本大洋とか赤旗対談で出てきた漫画家?。名前をはっきり書かないで、隠す理由は何よ?」ですね。そしてそのぼくが最近論じたあるマンガ家とやらと「別ツイ」の「商業原稿で論じたというあるマンガ家」とやらは別人なのか、同一人物なのか。
まあ、それはともかく「お金よりも大事なものがある」というのが「カネ儲けのために汚い生き方(典型的には贈賄、談合、脱税等の犯罪行為)をしていいのか」つう意味なら正論ですが「カネがなくても幸せはある」として「貧乏を強制する方向」なら勿論「暴論」「曲論」です。「お金がなければ死ぬ」という問題もきちんと直視しないと行けない。
「紙屋が紹介する赤旗対談」の主張はそういうことでしょうが。
そういえば、松田道雄*10『君たちの天分を生かそう』(初版は1962年、筑摩書房)で似たような物言い
・貧乏であることは恥ずかしい。体調が悪いのに医者に行きたくても行けない。皆が弁当を食べてて、自分も腹は減ってるのに自分だけ食べないで我慢してる。「ボロは着てても心は錦」なんて本当の貧乏を知らない人間の言葉だ
云々(正確には覚えてないし、手元に本もない)があったなあ、と思い出しています(俺は松田の本は多分『君たちの天分を生かそう』しか読んでないですが)。
勿論「高卒就職がほとんど(大学進学者は超少数派)なので大学進学について全く論じてないし、就職について論じる箇所も高卒就職が当然の前提(一部、中卒就職*11についても論じてる)」など『君たちの天分を生かそう(想定読者は中高生)』には「時代の限界」があるのですが、今でも十分読む価値がある本だと俺は思っています。
*1:カネさえ儲かれば、「ヘイト漫画」など、どんな仕事でも受ける「志のない、ゲスなマンガ家」で、漫画技術も、出版社側から求められる「最低限のレベル」はクリアしても、仕事のクオリティを高める気も無い「やる気も無い漫画家」という意味か?
*2:「労働内容に関心が薄く、お金を大事にしている」ような人間(どうみてもゲス)が幸福(多分、他人はどうでも良くて、自分だけの幸福)を求めたところでそれは「格闘」なんて美化できる言動なんですかね?
*3:こうした「党内部の人間(赤旗記者や党役員、党所属議員など)の寄稿や対談ではなく、党外部の人間(杉江松恋氏、原田ひ香氏)の寄稿や対談とはいえ、赤旗にも良記事があるとして紹介→党を今も俺(紙屋)は愛してるんだ。だから赤旗記事を好意的に紹介するんだ」「俺(紙屋)や松竹氏などの不当除名を批判してるだけなんだ」アピールする辺り、なかなか紙屋も「狡猾」と言うべきでしょうか。松竹の場合、赤旗記事に悪口しかしませんからね。
*4:1968年生まれ。2015年、『路地裏の迷宮捜査』(2014年、東京創元社)で日本推理作家協会賞(評論その他の部門)候補(杉江松恋 - Wikipedia参照)
*5:1970年生まれ。2005年、『リトルプリンセス2号』(中村比香名義)でNHK創作ラジオドラマ脚本懸賞公募(現・創作ラジオドラマ大賞)の最優秀作を受賞し、しばらくシナリオライターとして活動する。2007年、『はじまらないティータイム』ですばる文学賞(集英社)を受賞、2008年に集英社から刊行され、小説家デビューする(原田ひ香 - Wikipedia参照)
*6:1967年生まれ。2001年、『GOGOモンスター』で日本漫画家協会賞特別賞を受賞。『竹光侍』(ビッグコミックスピリッツ(小学館)で2006年から2010年まで連載)で2007年、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を、2011年、手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞(松本大洋 - Wikipedia参照)
*7:2019~2023年までビッグコミックオリジナル増刊で連載(単行本全3巻)
*8:「など」が具体的には何か気になるところです。
*9:2025年、中央公論新社。「月収」についてはググってヒットした著者インタビュー月収は300万円…夫の遺産と株式投資で収入を得る女性が、たどり着いた“お金の使い道”とは「収入やその使い方には生き方が表れる」 | 文春オンライン(2025.3.18)や書評【話題の新刊】月収|原田ひ香|お金と生き方を問い直す、人生の群像劇|空色書店(2025.3.4)、「お金持ち」にとっての「お金と幸せ」 原田ひ香「月収」 | 人生を変える読書(2025.3.31)、読書レポ/『月収』原田ひ香さん著|👻👒ULA(2025.4.3)を紹介しておきます。
*10:1908~1998年。著書『私は赤ちゃん』(1960年、岩波新書)、『私は二歳』(1961年、岩波新書)、『母親のための人生論』(1964年、岩波新書)、『日本式育児法』 (1964年、講談社現代新書)、『私の幼児教育論』(1965年、岩波新書)、『おやじ対こども』 (1966年、岩波新書)、『恋愛なんかやめておけ』(1970年、筑摩書房→1995年、朝日文庫)、『私の読んだ本』(1971年、岩波新書)、『われらいかに死すべきか』(1971年、暮しの手帖社→2001年、平凡社ライブラリー)、『自由を子どもに』(1973年、岩波新書)、『女と自由と愛』(1979年、岩波新書)、『日常を愛する』(1983年、筑摩書房→2002年、平凡社ライブラリー)、『町医者の戦後』(1988年、岩波ブックレット)、『私は女性にしか期待しない』(1990年、岩波新書)等(松田道雄 - Wikipedia参照)
*11:今や「ほぼ高校全入」で中卒就職などほとんどありませんが、松田本が刊行された1960年代はまだ、かなりあったことは例えば集団就職 - Wikipedia参照