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フジ『ゲゲゲの鬼太郎・私の愛した歴代ゲゲゲ』第17回「泥田坊と命と大地」
フジ『ゲゲゲの鬼太郎・私の愛した歴代ゲゲゲ』第16回「流浪!妖怪あずきとぎ」(2025年7月20日放送) - bogus-simotukareのブログの続きです。
今回は6期54話。セレクターは6期鬼太郎の沢城みゆきです。第3回「たんたん坊の妖怪城」(2025年4月20日放送、第6期3話)に続いて2度目のセレクターです。
第13回「妖怪復活」(第2期第1話)でも泥田坊が登場しましたが、今回も泥田坊の登場回です。
あらすじは後で紹介するブログ記事の通りです。
【感想】
以下は「作品全否定」ではなく「テーマ性を強調する(黒須社長の存在を強調する)ために、現実性の欠けた話にするのではなく、現実性に配慮してほしかった」程度の話です。
黒須社長を前面に出したいからでしょうが、泥田坊が暴れまくる「あれほどの大事件」になりながらも「黒須しか出てこない」のが「何だかなあ」ですね。
黒須の個人事業ではなく「市からの委託事業」であり、「市の判断で中止した」(アニメ内での説明)というなら、市長であれ、誰であれ、「市の担当者、関係者」が一度も出てこないのは変な話です。
黒須をアピールしたいのなら、いっそ「市の委託」ではなく「市から補助金が出ているが、事業は黒須が許可を得てやっている(主導権は黒須にあるが、市の意向を完全無視は出来ず、その結果、市の要請で中止する)」と言う設定でも良かったのではないか。
また、これも黒須社長を前面に出したいからでしょうが、黒須父子しか出てこず、黒須の妻(子どもの母)が出て来ないのも「何だかなあ」ですね。
勿論、離婚か死別かはともかく「何らかの理由で妻と別れた(今回、アニメ内での説明はない)」と脳内補完すればいい*1わけですが、
【1】「話が面倒になるから、黒須の妻(子どもの母)は出さない」ではなく「出した上で30分にまとめて欲しい」
【2】あるいは出さないなら「子どもが幼い頃に病死した(だからこそ黒須父子の絆が深い)」など「(黒須にとって)妻、(黒須の子にとって)母不在の理由を簡単に説明して欲しい」気はします。
【参考:6期「泥田坊」あらすじ】
ゲゲゲの鬼太郎(6期)第54話「泥田坊と命と大地」視聴 - タリホーです。
これまでの2~5期の泥田坊回では、「小さいながらも泥田坊が住める田んぼを残す」「田んぼ付きの一戸建てという形でセールする」という、融和的な解決方法をとってきたが、今期は痛み分けとでも言うべき決着を見せている。
これは、今までのシリーズでは人間側の一方的な開発に反省すべき点があるという設定だったからだと思うが、今期の場合人間側にもやむを得ない事情があり、一概に人間が悪いと言えないのが特色となっている。
30年前のゴルフ場開発時の一件は確かに人間側に落ち度がある。バブル景気真っただ中の時代に行なわれた開発は崩壊後の現代から見れば、良くも悪くも人々が「調子に乗っていた」頃であり、人間の都合で行われた開発に泥田坊や鬼太郎が怒るのも無理はないだろう。
ただし、30年後の現代におけるメガソーラー発電所の開発は以前とは事情が違う。開発は財政破綻寸前の市の打開策であり、既に人と金が動いている。
ここでちょっと考えてもらいたい。もし仮に泥田坊の要望通り開発を中止して土地を田んぼにしたとしても、誰がその田んぼを管理するのだ?そしてその費用はどこから捻出されるのだ?
先述した通り市は財政破綻寸前。当然ながら市に管理費用を出すだけの金は無いし、財政破綻寸前の市に新たに田んぼを管理してくれるような人が来る訳が無い。
計画を全面中止すればその通りでしょうが、2期鬼太郎(歴代ゲゲゲでも放送)では「学校に付属した小さな田んぼ(教育用?)」でも納得して暴れるのを辞めた泥田坊です。「2期レベルの小さな田んぼ」でいいなら「計画を全面中止する必要は無い」ので「何だかなあ」感があります。
今回人間が一概に悪いとは言えないもう一つの理由が、発電所建設に関わる社長の黒須の存在である。
彼は30年前に暴れた泥田坊によって、開発に携わっていた父親と己の右眼を喪うことになった。そして30年後の現在、一児の父親となった彼は亡き父が死の直前に語った〈開拓者の信念〉とでも言うべき思いを受け継ぎ、開発を頑なに行おうとした。
結局、開発は中止となり土地は立ち入り禁止区域として放置されることになったが、この様な痛み分けの決着をもたらしたのがねずみ男だというのも脚本の巧い所だと思う。もしねずみ男が今回の件をマスコミにリークしてなかったら、被害はもっと甚大なものになっていた可能性があったからね。
個人的には「ねずみ男がリーク」しなくても、工事が長期間にわたって停滞すれば、「税金を使った市の事業」なので、市に対する「マスコミや議会の追及は必至」の気もします。
ゲゲゲの鬼太郎(第6期) 第54話「泥田坊と命と大地」感想|みんなの森-徒然安芸日記-
メガソーラー発電場の建設現場に泥田坊が出現し、作業員が襲われる事件が続発。
実はこの場所では、30年前にも同様の事件が起こり、鬼太郎が苦悩の末に泥田坊を倒し解決していた。
前回は田を潰してゴルフ場に。
そしてそれがダメになると、今度はゴルフ場を潰して、メガソーラー発電場にするという。
警告の為に現場に向かった鬼太郎は、30年前の事件では少年だった建設会社の社長、黒須と再会する。
鬼太郎の忠告を聞きながらも、頑なに工事は続けるという黒須。
黒須の父親は30年前の泥田坊の事件で犠牲になっていた。
なんとか工事を中止させようともう一度話し合いに臨む鬼太郎とそれに応える黒須。
確かに泥田坊は父の仇であるが、黒須にはそれ以上に、父から受け継いだ信念と覚悟があった。
泥田坊
泥田坊からすると、自分の住処を潰してゴルフ場を作ろうとする人間に対して、田んぼを守るために暴れたわけですが、見かねた鬼太郎の介入で倒され、田んぼはゴルフ場に。
それから30年、今度はそのゴルフ場を潰して別のものに変えるというのですから、泥田坊としては怒りが収まらないでしょう。
しかし、この時点ですでに田んぼはなく、仮に工事が中止になっても、この土地が田んぼに戻る保証は全く無いわけで・・・。
もちろん泥田坊はそこまで考えているわけではなく、もはや田を奪われた悲しみと恨みに執着しているのみで、なんだかんだ最終的には住処となる田んぼを手に入れた歴代泥田坊たちと違い、そこもとても切なく感じてしまいました。
泥田坊に、苦悩と葛藤の末の体内電気が炸裂!
再び泥田坊は退治されました。
結果的に工事は中止となり、泥田坊の墓(?)に手を合わせる黒須親子。
結果だけ見れば痛み分けのようですが、「勝ち負けの問題」ではない余韻がありましたね。
事件解決後、鬼太郎が「弔ってやってください」と言って去るのも印象的。
歴代では、2期、3期、4期、5期に登場。
デザインや話の大筋が一番原作に近いのは3期ですね。
途中の展開は違っても、やはりいずれも最終的には住処となる田んぼを手に入れているだけに、6期の泥田坊は少し可哀想ではありますね。
黒須
泥田坊と黒須の一騎打ち!
泥田坊の弱点が熱であることを見抜いて準備万端で迎え撃った黒須に軍配が上がりました。
(ボーガス注:どや顔の黒須に)駆けつけた鬼太郎も思わず感情的になり、黒須に指鉄砲を向けてしまいます。
それでも「撃ちたければ撃て」と全く怯まない黒須。
ラスト、泥田坊の墓と思しき塚に手を合わす黒須と息子・大輝。
立場としては4期穴ぐら入道の時の現場監督と同じなんですが、彼ほど悪役(こういうと語弊がありそうですが)でもなく、これはこれで寧ろ好感すら持てる一本芯の通った人物でした。
ねずみ男
黒須にボコられた腹いせか、金目的か、ねずみ男がマスコミにリークしたおかげで、工事の件は炎上案件に。
結果的には泥田坊は鬼太郎が退治し、工事の方も中止になったわけで、ねずみ男がいい仕事したといえなくもないのかな。
鬼太郎
住んでいた田を奪われそうになり、人間たちを皆殺しにする勢いで暴れ回った泥田坊を、やむなく退治した鬼太郎。
しかし身勝手な人間たちに、鬼太郎は「お前たちなんて助けるべきじゃ・・・」と怒りを顕わにします。
この辺は鬼太郎には珍しい描写ですが、歴代に比べまだ精神的に未熟であり、それ故に成長も描かれる6期らしいシーンですね。
このまま人間たちに向かっていってしまいそうな鬼太郎を思い止めたのは、瀕死の父親に寄り添う子供。
それが30年前の黒須でした。
黒須にとって泥田坊は父の仇。
しかし工事を続ければまた同じことが起こる危険もある。
それでも黒須は工事をやめる気はない。
今度は泥田坊と話に行く鬼太郎ですが、泥田坊も鬼太郎の説得に耳を貸しません。
人間側にも事情があり、妖怪側にも事情がある。
双方の事情が並び立たないなら、どちらかが引くしかないのですがそれもままならない。
今回は本当に考えさせられます。
だから鬼太郎も苦悩する。
黒須と泥田坊の一騎打ちで退治される泥田坊。
駆けつけた鬼太郎に勝利宣言する黒須に対し、鬼太郎はまさかの指鉄砲を向けます。
しかし、泥田坊は完全に退治されたわけではありませんでした。
突然の雨で分裂して復活する泥田坊。
黒須や大輝、鬼太郎に襲い掛かります。
大輝を抱えたまま泥田坊の集団に潰されそうになる黒須。
泥田坊を退治したくはない。しかし、大輝まで巻き込んでしまうのも良しとしない。
泥田坊への体内電気が炸裂し、吹き飛ぶ泥田坊。
立ち尽くす鬼太郎の手を握って、「ありがとう」とお礼を言う大輝。
泣いていいのか、笑っていいのか、どう答えたらいいのか分からない、そんななんともやるせない表情を見せる鬼太郎が印象的でした。
同じようなテーマの4期穴ぐら入道*2とは後味が全く違うのは、ひとえに黒須社長のおかげでしょうね。
(ボーガス注:黒須のような信念や覚悟があるようには描かれなかった)4期の現場監督と違い、黒須社長はちゃんと筋の通った信念と覚悟を持った人物だったのが大きいと思います。
個人的には、4期穴ぐら入道回へのひとつのアンサーのようにも思えました。
(他期は未見なので分かりませんが)2期では「泥田坊は殺せない、退治できない(だから土地を与えてなだめるしかない)」という設定でしたが、6期は違うようです。
まあ「なだめることが出来ない」という設定にしたら「退治できる」ことにしないと話が落ちませんが。
水木しげる記念館
Jul 27
今日の「#私の愛した歴代ゲゲゲ」は沢城みゆきさんセレクト6期54話「泥田坊と命と大地」でした。先月放送の第2期1話「妖怪復活」にも泥田坊が登場しましたね。見比べると色々な発見があるかも?。ちなみに、JR境線後藤駅には「どろたぼう駅」の愛称がついています。
2022山陰旅行記1日目その8~米子から境港までの駅の愛称(妖怪名)は?~: 行政書士中村裕司の日記2022.9.16
12時39分、後藤駅に到着した。この駅の愛称(妖怪名)はどろたぼう駅という。どろたぼうは泥田坊と書き、手の指が3本しかなく、子孫に田を遺して死んでしまったが、その子孫が田を継がなかったどころか放蕩しているため、妖怪となって「田を返せ、田を返せ」と罵ったそうだ。
12時47分、河崎口駅に到着した。この駅の愛称(妖怪名)は傘化け駅という。傘化けとはからかさ小僧という妖怪のことである。
12時50分、弓ヶ浜駅に到着した。この駅の愛称(妖怪名)はあずきあらい駅という。ショキショキと音を立ててあずきを洗うといわれる妖怪である。
13時10分、高松町駅に到着した。この駅の愛称(妖怪名)はすねこすり駅という。犬のような姿形をしており、雨の降る夜に現れ、夜道を歩いていると足の間をこすりながら通り抜けるとされている妖怪である。
13時12分、余子駅に到着した。この駅の愛称(妖怪名)はこなきじじい駅という。
13時15分、上道駅に到着した。この駅の愛称(妖怪名)は一反木綿駅という。一反木綿は鹿児島県肝付町に伝わる妖怪である。その正体は土葬の際に木綿の旗を立てて弔う風習があり、その木綿の旗ではないかと言われている。
13時18分、馬場崎町駅に到着した。この駅の愛称(妖怪名)はキジムーナ駅という。樹木の精霊といわれる妖怪である。沖縄諸島周辺で伝承されてきた伝説の妖怪である。
駅の看板は愛称(妖怪名)の下に正式駅名が書かれている。
【参考:4期穴ぐら入道】
みつなが
◆沢城くん悩むだけ悩んで良い着地点考えないのがもやるんだよなあ
◆沢城くんの対応見てると「なんだかな」ってなっちゃう。4期の穴ぐら入道は争いを好まない松岡くんが泣きながら人間殴ってたから映えるのであって人間嫌いの沢城くんに同じ展開持ってきてもそこまでの旨み出ないんだよな
◆沢城くんがなんで人助けしてるのかの理由が弱いまま、ずっと来てるから「やめたら?」としか言いようがないのがなぁ
穴ぐら入道 (あなぐらにゅうどう)とは【ピクシブ百科事典】
第4作107話では開発による環境破壊で住処を追われ続けたことに怒り、病虫や大百足を操って工事現場を襲うが、その最中に水が噴出する事故が起き、大百足と共に石化してせき止める。
105話〜109話
107話 山の神・穴ぐら入道
鬼太郎が人間を殴った。後味の悪さではダントツNO.1の話かもしれません。
住処の山をトンネル工事のために崩されて怒った穴ぐら入道が、飼っている病虫を使って工事現場の人間達を襲わせました。
カラスから話を聞いて現場に急行する鬼太郎。
穴ぐら入道は今までも人間達に追われて住処を転々としていたようです。
工事を担当する社長の方も、村から町まで1時間の距離を10分にするために、引くに引けない状況。
しかし、穴ぐら入道と話をするために鬼太郎が洞窟に入っていることを知っているのに、工事を再開して穴を埋めようとしているあたり、社長の肩をもつ気は失せますね。
結局、湖に繋がる水脈に穴を開けてしまったようで洪水が!!。水から村人を守るため、自ら犠牲になる穴ぐら入道の頑張りに涙ですよ。
そうした気持ちは社長には通じなかったようで、工事はあっさりと再開。穴ぐら入道は自分達に恩を売るために「わざと演技をした」と言う社長に、鬼太郎の怒りは爆発。
でも、鬼太郎が社長を殴っても、結局工事はそのまま続行なんですよね。どうにもやるせない・・・・。
過去ログ > アニメ感想 第4シリーズ その4|設立!鬼太郎委員会
第107話 山の神・穴ぐら入道
大人としての常識を疑わせる言動が多い工事現場の監督と、意固地になっている穴ぐら入道の感情的な対立(ただのケンカ)になってしまっているように見えました。
工事現場の監督ですが、彼の主張は正しいと思うのです。問題はその傲慢な態度です。
もし今回の現場監督が人間的に出来た人で、誠意を尽くして穴ぐら入道を説得していたら今回の騒動は起きなかったかもしれない。そう思えてならないのです。
えいにようこそ : アニメ・トワイライトアニメ ゲゲゲの鬼太郎「山の神・穴ぐら入道」見ましたか?
監督は、穴ぐら入道のやさしい気持ちもわからない、愚か者だった。
殴り飛ばし「穴ぐら入道は、穴ぐら入道は・・・」。
結局、工事は止められず鬼太郎たちと、お婆さんは、穴ぐら入道を、弔います。
*1:アニメ内で親子関係について確か詳しい説明はなかったので『パパと呼ばないで - Wikipedia』の「安武右京(石立鉄男)と橋本千春(右京の姉「橋本豊子」の娘:杉田かおる)」のような可能性も一応はあります(普通に考えて黒須の実子でしょうが)。
*2:4期107話『山の神・穴ぐら入道』