「性格と頭の悪い」kojitakenを批判する(2025年7/27分)

ラサール石井を立てて辛うじて国政政党要件を守った社民党の福島瑞穂党首は、社民主義政党とは到底いえない現状をどう立て直して次代にバトンタッチするつもりか - kojitakenの日記
 kojitakenが福島氏一人を非難してる辺りに心底呆れますね。党首である以上、彼女に責任はありますが、彼女一人の責任ではない。
 「大椿副党首」など、社民党関係者全て責任があるわけです。
 かつ俺個人は福島氏よりも「社民党を見捨てて立民党に逃げ込んだ辻元氏(社民党で政審会長、国対委員長。現在、立民党代表代行)」など「立民党への移籍組」の方が「自分さえ良ければそれでいいのか?」とよほど腹が立ちますがkojitakenは違うようです。
 なお、
1)「社民主義政党」の定義をkojitakenが何一つしない
2)例えば江田三郎江田五月親子、菅直人らが関わった社民連社民主義政党に当たるのか説明しないため「社民党は、社民主義政党とは言えない(kojitaken)」云々は全く無意味な主張です。

 このインタビュー中で、佐高*1

 新自由主義に真正面から対峙できるのは社会民主主義をおいてほかにない。

と言っている。その言葉には私も異論はない。

 とはいえ「新自由主義を批判する社民主義的な政党」なら、社民党の他に、共産党が既に存在します。こうした佐高発言、kojitaken発言は俺のような「共産支持者」にとっては全く賛同できません。

福島みずほ参議院議員社民党党首)
 わたしは、神野直彦*2(ボーガス注:東大)名誉教授のファンで、社会民主主義の本を読んで来た。お弟子さん*3である井手英策さん*4の本*5を読む。

 井手英策に対してはむしろ批判の方が先に立つ(某地方都市を「日本のスウェーデン」に擬した件や、前原誠司*6とつるんだことなどによる)

 井手の名前でググれば、井手の著書『富山は日本のスウェーデン』(2018年、集英社新書)がヒットするのでkojitakenの言う「某地方都市」が富山であることは容易に分かりますが、なぜkojitakenは「富山」とはっきり書かないで「某地方都市」とぼかすのか。そしてなぜ「A(例えば、富山の女性就労率の高さ)という理由で井手は富山をスウェーデン扱いするが、B(例えば女性就労率は高いが、女性管理職率は低い。スウェーデンと違い、「自民王国」富山は、富山県知事も富山市長もスウェーデンのような社民主義政策など採ってない。富山の福祉行政も充実などしてない)」という理由でそれは間違ってる」と批判しないのか。単に意味不明なだけです。
 「富山という地名を隠さないといけない事情でもkojitakenにあるのか?」「富山という地名を出すことがkojitakenにとって都合が悪いのか?」と疑いたくなります。ええ、俺はkojitakenはそういう「人間のくず」だと思ってます。
 また、前原誠司とつるんだとは、
◆井手、前原共著『分断社会ニッポン』(2016年、朝日新書)のことでしょうが、果たして共著を出しただけで「つるんでる」と言っていいのか。
 また、問題は「著書の内容」ではないのか。なぜkojitakenは井手、前原共著『分断社会ニッポン』(2016年、朝日新書)の記述について具体的な批判をしないのか。
 そもそも井手について具体的な批判をしない(能力がないから、批判できない?)kojitakenは、井手著書『分断社会ニッポン』(2016年、朝日新書)、『富山は日本のスウェーデン』(2018年、集英社新書)について「前原なんかと共著を出すな!(呆)」「何が富山(自民党王国)が日本のスウェーデンだ!(怒)。富山の自民党スウェーデンのような北欧社民主義を目指してるとでも言う気か!(呆)」などと憤慨するだけで、『読む価値などない』と決めつけて、読んですらいないのではないか。
 なお、俺個人は井手著書『分断社会ニッポン』(2016年、朝日新書)、『富山は日本のスウェーデン』(2018年、集英社新書)を未読です。最近は正直、拙ブログで紹介してる

新刊紹介:「前衛」2025年8月号(その1) - bogus-simotukareのブログ(月刊前衛)
新刊紹介:「経済」2025年9月号 - bogus-simotukareのブログ(月刊経済)
新刊紹介:「歴史評論」2025年8月号 - bogus-simotukareのブログ(月刊歴史評論
7/25発売号の漫画ゴラク(7/26日記載) - bogus-simotukareのブログ週刊漫画ゴラク
7/16発売号のグランドジャンプ(7/18日記載)(副題:グランドジャンプが「特定失踪者」を事実扱いしてることに呆れる、ほか) - bogus-simotukareのブロググランドジャンプ:第1、第3水曜刊行)
7/21発売号のヤングキングBULL(7/24日記載)(副題:立ち飲み屋紹介漫画『すたんどあっぷ』第8話) - bogus-simotukareのブログヤングキングBULL:第1、第3月曜刊行)

以外(全て雑誌)は本を全く読んでいません。
 なお、俺も井手著書『富山は日本のスウェーデン』(2018年、集英社新書)を未読とはいえ、

◆自民王国・富山はスウェーデンではないだろう。

“若い女性の転出” なぜとまらない? 一旦出たら戻りたくない富山…人口100万人から減り続け 親が聞いたらショックな本音も | TBS NEWS DIG (1ページ)2024.8.25
 2024年4月1日時点の人口が99万9476人と、100万人を割り込んだ富山…。それから3か月後、7月1日時点でも99万7948人と減り続けています。中でも若い女性の流出が止まらず、大きな課題となっています。
 中村彩乃さんは富山出身で、富山大学を卒業後、東京で就職しました。現在は都内で美容サロンの店長を務めています。富山県を出た理由について聞いてみると…。
◆中村彩乃さん
「私は大学生まで地元(富山)にいたんですけど、就活をするタイミングになったら、美容だとかアパレルとか、そういった関連のお仕事に就きたかった思いになったんです。やっぱり富山だと、そういった会社が数少なくて、東京のほうがいいなと…。」
 富山大学の中村真由美*7教授は、製造業中心の富山の産業構造が大きく関係していると話します。
◆中村教授
「県内に女性が好むような就職先が少ないということが言えると思います。一般に女性はサービス業で働く傾向があるんですけど、富山県は(ボーガス注:富山県高岡市に本社がある三協立山アルミ、富山県魚津市でスタートしたYKK(吉田工業)など)製造業が盛んということで、サービス業で働くような選択肢が限られている。無理やり女性をとどめようとしているとすごく忌避感が高まって、むしろ富山にいたくないと思ってしまうので、魅力的な企業がある、魅力的な働く機会があるから富山で働きたいと思うようにしないといけないですね。」

富山の女性活躍のカギは「男性の家庭進出」 大学生が県庁で研究発表 [富山県]:朝日新聞2025.3.8
 男女別の生活時間をみると、全国でも富山は女性の仕事時間が長く、男性の休息時間の長さもトップクラス。「仕事と家庭の両立が女性の負担になっている」と考察した。それが管理職を望む女性の少なさや、若い世代の流出につながっていると推し量り、「男性の家庭進出を進めることが必要」と指摘した。

などが報じるように富山も他の地方都市と同様に「若年女性の都市(東京など)への流出」が多い。スウェーデンなら「若年女性の都市への流出」はないのでは?

と思います。しかし、井手著書『富山は日本のスウェーデン』(2018年、集英社新書)を未読であり、残念ながら、内容を知らないので批判は出来ません。
 ちなみにググってヒットした「井手著書『富山は日本のスウェーデン』(2018年、集英社新書)への批判記事(週刊金曜日など)」を以下の通り紹介しておきます。
 未読とは言え、批判記事を読む限りでは、井手著書『富山は日本のスウェーデン』(2018年、集英社新書)批判には正当性があるように思いました。kojitakenも、井手を非難するなら、俺のように「井手批判記事の紹介」くらいはしたらどうか。なお、井手『富山は日本のスウェーデン』(2018年、集英社新書)に触れたわけではないとはいえ、Xで井手に肯定的な発言をした福島氏(社民党党首)が「週刊金曜日など一部左派の井手批判」をどう評価するのか聞きたいところです。
 斉藤正美・富山大学講師(恐らく社民党に立場が近い左派、リベラル派)に至っては自民党の家族観・女性観と変わらない井手英策氏の『富山モデル』とまで井手を酷評してますからね。まあ「自民王国・富山」を「日本のスウェーデン」扱いすれば「左派、リベラル派らしい斉藤氏」がそのように井手を酷評するのも「ある意、当然」とは思います。

『富山は日本のスウェーデン 変革する保守王国の謎を解く』(井手英策/集英社新書) | マガジン92018.10.10
 (自営業主や家族経営のために無給で働くのではなく)富山県で勤めに出る女性が多いのは、三世代同居の率が高く、子どもを祖父母に預けられるからである。スウェーデンのように、個々人の生活が国民の高い税負担によって制度的に支えられているわけではない。
 富山県には働く女性が多いといっても、男女の社会的地位が等しいわけではなく、家事や冠婚葬祭の担い手は女性が中心だ。女性の正社員率が高いとはいえ、管理職の割合は全国の都道府県で下から7番目である。

富山=日本の北欧 論争 中島岳志:中日新聞Web2019.2.1
 『週刊金曜日』2018年12月14日号は「富山県民座談会『富山は日本のスウェーデン』か?」を掲載し、井手の議論を批判する。ここで指摘されるのが富山の父権主義的な伝統の弊害である。自治会、町内会、老人会、消防団などの地域活動が活発であるものの、女性はお茶くみなどの雑役を強いられ、差別が横行する。男性の家事負担が少なく、女性に負担を押し付けることで、家族や社会の安定が成立している。
 この座談会に参加する(ボーガス注:富山大学講師の)斉藤正美*8は、「WEBマガジン・WEZZY」掲載の論考「『富山は日本のスウェーデン』ではない。自民党の家族観・女性観と変わらない井手英策氏の『富山モデル』」の中で、井手の議論が「自民党改憲論議での『家族の助け合い』条項や安倍政権の女性・家族政策」と「大同小異」であると指摘する。安倍内閣は「女性が輝く社会」や「女性活躍」などを打ち出しているものの、男性中心主義的な家族観を土台としているために、女性に過剰な負担を強いる政策になっている。女性は家事労働、家庭教育などを引き受けた上で、経済活性化のための労働者として活躍しなければならない。井手の「富山モデル」は、この安倍内閣の政策と酷似しており、問題が多いと言う。まさに正鵠を射た議論だろう。

斉藤正美氏(富山大学講師)のブログ記事『富山は日本のスウェーデン』(井手英策著・集英社新書)への異論をいう集会の記事 - ジェンダーとメディア・ブログ2019.2.21
 井手『富山は日本のスウェーデン』(2018年、集英社新書)では、出生率や女性労働力率が高いことから北陸と北欧の類似を指摘する。しかし、県内では女性の就業率が高くても管理職の割合は低く、家事負担率も高いことから、女性の地位の低さや負担の大きさなど重要な視点が抜け落ちていると批判も出ている。二十数年前にスウェーデンを視察した「認知症の人と家族の会」の勝田登志子さんは「介護の生活実態が書かれていない。富山がスウェーデン?。全く逆だと思う」と語り、高岡市のウェブ制作フリーランス笠谷亜貴子さん(48)は「(ボーガス注:井手著書は)(富山では福祉が)女性の犠牲と我慢によって成り立っていることを称揚している。スウェーデンで公的な福祉である部分を、自助努力でカバーしている富山はすごいという褒め方に違和感がある」と話した。

「富山は日本のスウェーデン」なのか――井手=小熊論争を読み解く/吉田徹 - SYNODOS2019.6.24
 週刊誌『週刊金曜日』(2018年12月18日号)は富山大学講師の社会学者・斉藤正美、小杉町(現射水市*9)元町長・土井由三*10、さらに匿名の30代女性による鼎談を掲載し、この中で(ボーガス注:富山の)生活保護者の捕捉率の低いことや、待機児童の数が低いことのからくり、また男性優位の社会の中で、(ボーガス注:富山の)女性の社会進出は社民主義のベースにある公助ではなく、自助・共助の強要によるものであることなどが、井手への反論として出された。

「富山は日本のスウェーデン」説に、富山住み40歳女性が抱いた違和感(藤井 聡子) | 現代ビジネス | 講談社2019.11.23
 2018年夏頃、我が富山の書店には軒並み、『富山は日本のスウェーデン』という新書が平積みにされていた。著者は経済学者・財政学者の井手英策氏。富山でトップシェアを占める地方紙、北日本新聞をはじめ様々なメディアでも紹介された。気になったので買って読んでみたが、その中身はタイトルと同じく「ピンとこない」の連続だった。
 富山は、女性の就労率が高く、勤労者世帯の実収入も4位であると井手氏は指摘する。自民党一強の保守王国ながら、社会民主主義スウェーデンのような相互扶助があり、老若男女が「住みやすい県」とのこと。しかもそれは、家族または地域の共同体による、助け合いの精神が富山の豊かさを支えている、と結論付けていた。
 私が富山に戻ったのは2008年、29歳になる年だった。いざ故郷に逃げ帰ると、想像以上に窮屈な社会が待ち受けていた。様々な生き方に寛容で、いい意味で個性が埋没する東京とは違い、富山における私という人間は、未婚、子なし、アラサー女というだけで既に(ボーガス注:結婚して子どもを持つのが「正しい富山県民(女性)の道」という)道を外れていた。
 森雅志・富山市*11は2018年8月の定例会見で、同性カップルの関係性を自治体が公に証明する「同性パートナーシップ制度」についてこう発言している。
「社会的要請をまったく感じない。皮膚感覚的にもない」
 富山が閉鎖的であるという事実を、図らずも市長が証明してしまったのだった。(ボーガス注:同性婚を容認するスウェーデンと違い、同性パートナーシップ制度すら認めない)富山は「日本のスウェーデン」ではない。

*1:最近の著書に『佐高信の昭和史』(2018年、角川ソフィア文庫)、『日本の権力人脈』(2018年、講談社+α文庫)、『反・憲法改正論』(2019年、角川新書)、『企業と経済を読み解く小説50』、『時代を撃つノンフィクション100』(以上、2021年、岩波新書)、『反戦川柳人・鶴彬の獄死』(2023年、集英社新書)、『佐高信評伝選』(全7巻、2023年、旬報社)、『日本の闇と怪物たち:黒幕、政商、フィクサー』(共著、2023年、平凡社新書)、『石橋湛山を語る:いまよみがえる保守本流の真髄』(共著、2024年、集英社新書)等

*2:著書『システム改革の政治経済学』(1998年、岩波書店)、『二兎を得る経済学:景気回復と財政再建』(2001年、講談社)、『人間回復の経済学』(2002年、岩波新書)、『地域再生の経済学』(2002年、中公新書)、『財政のしくみがわかる本』(2007年、岩波ジュニア新書)、『「分かち合い」の経済学』(2010年、岩波新書)、『税金常識のウソ』(2013年、文春新書)、『「人間国家」への改革:参加保障型の福祉社会をつくる』(2015年、NHKブックス)、『増補・教育再生の条件:経済学的考察』(2024年、岩波現代文庫)、『財政と民主主義』(2024年、岩波新書)等

*3:井手は神野とは、『希望の構想:分権・社会保障・財政改革のトータルプラン』(2006年、岩波書店)という共著がある。

*4:慶應義塾大学教授。著書『日本財政』(2013年、岩波新書)、『財政から読みとく日本社会』(2017年、岩波ジュニア新書)、『幸福の増税論』(2018年、岩波新書)、『欲望の経済を終わらせる』(2020年、集英社インターナショナル新書)、『ベーシックサービス:「貯蓄ゼロでも不安ゼロ」の社会』(2024年、小学館新書) 等

*5:福島ツイートに貼り付けてある画像に寄れば、井手『財政から読みとく日本社会』(2017年、岩波ジュニア新書)のこと

*6:鳩山内閣国交相菅内閣外相、野田内閣国家戦略担当相、民進党代表、国民民主党代表代行等を経て、現在、維新の会共同代表

*7:著書『弁護士のワークライフバランスジェンダー差から見たキャリア形成と家事・育児分担』(編著、2015年、明石書店)等

*8:朝日新聞に有料会員登録してないと読めないが、斉藤氏には井手批判論文富山のどこがスウェーデンか? - 斉藤正美|論座アーカイブがある。

*9:2005年に富山県新湊市射水郡大島町、小杉町、大門町、下村が合併して、射水市が発足

*10:1999~2005年まで小杉町長

*11:富山県議(1995~2002年)、富山市長(2002~2021年)を歴任。現在は市長を退任