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フジ『ゲゲゲの鬼太郎・私の愛した歴代ゲゲゲ』第20回「謎の妖怪城出現!!」
フジ『ゲゲゲの鬼太郎・私の愛した歴代ゲゲゲ』第19回「吸血鬼エリート!」(2025年8月10日放送)(追記あり) - bogus-simotukareのブログの続きです。
今回は第3期1話。セレクターは3期鬼太郎の戸田恵子。
歴代ゲゲゲ第3回「たんたん坊の妖怪城」(2025年4月20日放送:もともとは6期3話。感想はフジ『ゲゲゲの鬼太郎・私の愛した歴代ゲゲゲ』第3回「たんたん坊の妖怪城」(2025年4月20日放送)(追記あり) - bogus-simotukareのブログに書いた)と原作は同じなので「見比べる意味」で6期たんたん坊の記憶が残ってる近い時期に放送して欲しかったですね。
フジ『ゲゲゲの鬼太郎・私の愛した歴代ゲゲゲ』第14回「まくら返しと幻の夢」(2025年7月6日放送)(追記あり) - bogus-simotukareのブログの放送は「目玉になる前の目玉おやじ登場」と言う点でつながりがある『ゲゲゲの謎』と近い時期に放送してますからね。
正直「最新の6期やゲ謎だけが大事なのか。他の期(例えば3期)はどうでもいいのか」と言いたくなりますよね。
なお、
【ゲゲゲの鬼太郎】6期第3話「たんたん坊の妖怪城」視聴【私の愛した歴代ゲゲゲ】 - タリホーです。
3期の妖怪城はYouTubeで無料配信されている
ので、歴代ゲゲゲを待たなくても3期1話「たんたん坊」を一応視聴はできます*1(6期3話「たんたん坊」は無料配信はないようですが)。
あらすじは後で紹介するとおりです。
今回のセレクト理由は戸田によれば
1)第一話であること
2)第2話から登場する猫娘を除き鬼太郎ファミリー(ねずみ男、子泣き爺、砂かけ婆、一反木綿)がほぼ登場してることですね。
また3期から登場した「小道具」妖怪オカリナが早速、鬼太郎ファミリーを呼ぶ道具として使われます。
6期鬼太郎「たんたん坊」回についてうろ覚えで書いていますが、3期と6期は色々と違います。
1)3期では鬼太郎は早い段階で出撃するが、6期は「人間と妖怪は近い関係でない方がいい」と言いだし、すぐに出撃しない
→3期鬼太郎(ちょうど小学生時代)がなじみ深いので、6期の「少し引いた態度」には違和感を感じます。
2)3期ではねずみ男が「コメディーキャラ」として活躍し、おかしみを添えるが6期はそうではない(そもそも6期はねずみ男が出てこなかったと思います)。
3)3期では鬼太郎の他、鬼太郎ファミリーとして子泣き爺、砂かけ婆、一反木綿、ぬりかべがたんたん坊ら敵妖怪とバトルするが、6期では子泣き爺、砂かけ婆、一反木綿、ぬりかべの他、猫娘もバトル(そもそも3期では猫娘が登場するのは2話「鏡じじい」からで1話には登場しない。)
→3期に比べて6期はかなり猫娘がバトルするシーンが多い気がします。
【あらすじ】
今日は妖怪城のたんたん坊の回でした | taana-chuuのブログ
ビルの建設工事中に何かを封印していた石塚が誤って崩されました。その影響で工事現場が滅茶苦茶になる怪奇現象が起きます。
一方、天使役の少女はピエロとドラマ撮影をしていました。そこに突風が吹き、天使役の少女が突風で吹き飛んでしまいます。その突風の正体は妖怪・かまいたちでした。
ゲームセンターの窓から怪しい髪の毛が出現し、髪の毛はゲームをしていた少年をさらってしまいます。怪しい髪の毛は妖怪・二口女の髪の毛でした。
その夜、塾に通っていた眼鏡の少年は帰宅途中にたんたん坊の痰で石にされ、さらわれてしまいます。
一方、鬼太郎と目玉おやじは(ボーガス注:奇妙な誘拐事件や工事現場が目茶苦茶になる怪奇事件を報じる)テレビのニュースを見ていました。
(ボーガス注:工事現場に)駆けつけた鬼太郎は近くに強い妖気を感じ、上空に怪しい落雷が発生。怪しい落雷は石塚に落ち、そして都会のど真ん中に不気味な城・妖怪城が突如出現!これらは全て、人間の子供を妖怪に変えてこの世を支配しようとするたんたん坊率いる妖怪一味の仕業でした。
鬼太郎はさらわれた子供たちを探します。
3人の子供たちは妖怪城の天井裏へ脱出しようとするも失敗し、かまいたちに見つかってしまいます。3人の子供たちはたんたん坊の目から出たビームで石化されてしまいます。鬼太郎は二口女に苦戦しており、食べられそうになります。
そこで(ボーガス注:妖怪オカリナで呼ばれてやってきた)砂かけ婆が二口女に反撃し、鬼太郎の拘束を解きます。
(ボーガス注:砂かけ婆や鬼太郎の攻撃で)二口女は妖怪城から転落します。かまいたちは二口女を倒された事で怒っており、鬼太郎と砂かけ婆を襲います。そこで一反もめんが駆け付け、かまいたちを締め付けて拘束します。
鬼太郎はたんたん坊と再戦し、霊毛ちゃんちゃんこをたんたん坊に被せると、たんたん坊が穴に落ちてしまいます。
妖怪城が崩れ始めます。鬼太郎は一反もめんに乗って妖怪城から出ます。石化された3人の子供たちは元に戻って妖怪城を脱出します。子泣きじじいは倒れたねずみ男を起こし、砂かけ婆と一緒に妖怪城から脱出します。
妖怪城は石塚が元通りになった影響で崩れてしまいました。たんたん坊の妖怪城が現れたのは、石塚が崩れた影響でしたね。
参考
【ゲゲゲの鬼太郎】3期第1話「謎の妖怪城出現!!」視聴【私の愛した歴代ゲゲゲ】 - タリホーです。
3期の初回が放送されたのは1985年の10月12日。基本的に歴代鬼太郎シリーズは約10年おきに新たな作品が作られているが、(ボーガス注:1971~1972年放送の)2期と(ボーガス注:1985~1988年放送の)3期の間は13年も空白の期間があり、この空白期間は歴代の中でも(ボーガス注:『1期鬼太郎(1968~1969年)と2期鬼太郎(1971~1972年)の間の3年間』『3期鬼太郎(1985~1988年)と4期鬼太郎(1996年~1998年)の間の8年間』『4期鬼太郎(1996年~1998年)と5期鬼太郎(2007年~2009年)の間の9年間』『5期鬼太郎(2007年~2009年)と6期鬼太郎(2018年~2020年)の間の9年間』を超えて)最長だ。
3期鬼太郎のDVDボックスに付属のブックレットに収録された岩佐陽一氏の解説によると、当時「鬼太郎」のメイン出版社である講談社*2は「機動戦士ガンダム*3」や「ウルトラマン*4」「仮面ライダー*5」、そして自社コンテンツの「タイガー・マスク*6」「あしたのジョー*7」といった作品に力を入れており、とても「鬼太郎」にまで手が回る状況ではなかったのではないかと、そしてそういった作品の人気が落ち着いた1980年代半ばになってようやく「鬼太郎」を復活させることが出来たのではないかと述べている。
当然ながら10年以上も経てばテレビ放送におけるトレンドも大きく変わっており、2期までの(良くも悪くも)原作から大きく逸脱しない「鬼太郎」ではいけないと3期の制作陣は考えたようで、当時の1980年代、それも原作のような田舎ではなく科学技術によって闇が失われた現代都市に妖怪が出没するということをメインテーマにしたのが3期の最大の特徴と言えるだろう。
そして初回の「妖怪城」は、原作だと四国山中にあった城が3期では大都会の中心、建設途中の工事現場から突如出現するという形で大幅に改変され、たんたん坊・かまいたち・二口女との戦闘も、原作だと鬼太郎が一人でこの三体の妖怪と戦う※1展開になっているが、3期では砂かけ婆・子泣き爺・一反木綿・ぬりかべが救援に駆けつけチーム一丸となって戦う様子が描かれているのも注目すべきポイントだ。
今では全然珍しくも何ともないが、原作でチーム一丸となって戦うエピソードが描かれたのは3期以前だと「妖怪大戦争」のお話くらいで、それ以外は鬼太郎とねずみ男に加えてもう一人参戦する程度の少人数での戦いが当たり前だった。こうしたチーム戦が原作でも描かれるようになったのは3期以降の話で、4期と5期の初回*8もチーム一丸となって妖怪を退治するというプロットになっている。
元々「ゲゲゲの鬼太郎」はそこまでバトルシーンに特化した作品ではなく、特に原作の「妖怪城」では鬼太郎はたんたん坊たちと派手なバトルを繰り広げてはいない。
なので、3期でバトルシーンも見応えのある作品へとアレンジしたのはアニメ化として英断だったと言えるだろう。
アニメだと鬼太郎がやられっぱなしのまま封印によって妖怪が退治されてしまうという原作通りの展開だと視聴者のウケが悪いのは容易に想像がつくので、これに関しては改変して本当に良かったと思う。
3期のダイナミックなアクションシーンに大きく貢献したアイテムと言えば、アニメオリジナルアイテムのオカリナだ。このオカリナは4期でも使われたアイテムで、仲間を呼ぶ際の笛になったと思えば、短剣になったりムチになったりと様々な形で活用され、この追加要素によって原作では描かれなかった派手なアクションが生み出された。
ちなみに、このオカリナのアイデアは読売広告社の木村京太郎氏が提案したらしく、バンダイに継続的なスポンサーになってもらうため、アニメのグッズ(おもちゃ)商品のアイデアとしてオカリナや鬼太郎の家(ゲゲゲハウス)といったものが取り上げられたようである。
そして忘れてはならないポイントがもう一つ。本編で初登場する妖怪やキャラクターの名前が字幕で画面に表示されるようになるのは3期が初で、これは4・5・6期と引き継がれている。
このように、3期は
①原作が執筆された年代ではなく放送当時の1980年代の都市部をメインの舞台としてストーリーを改変。
②鬼太郎単独の戦いよりも(ボーガス注:子泣き爺、砂かけ婆、猫娘、一反木綿、塗り壁など)味方妖怪とのチーム戦を重視。
③(ボーガス注:妖怪オカリナなど)アニメオリジナルアイテムを追加し、よりダイナミックなアクションシーンを演出。
④初登場の妖怪・キャラクターを字幕表示する。
といった、今現在の鬼太郎アニメの基礎となる原作改変やアニメならではの演出を行っており、この3期で生み出されたアイデアによって鬼太郎シリーズは何代にもわたりリメイクされる長寿アニメになり得たと言っても過言ではないだろう。
今私たちが知っている鬼太郎アニメのベースとなる設定・物語の様式は3期で完成・定着したものだということはもっと知られても良いと個人的には思うのだけどな…。
※1:一応目玉おやじやねずみ男もいたが、目玉おやじはサポート程度の活躍しかしていないし、ねずみ男は鬼太郎の力で半ば強制的に妖怪城の封印をする羽目になったので、鬼太郎がほぼほぼ一人で頑張って妖怪を退治・封印したと言って良いだろう。
f.a.たちばな
「#ゲゲゲの鬼太郎 私の愛した歴代ゲゲゲ」#20。選者は再び戸田恵子、第3期初回「謎の妖怪城出現!!」。先に放送した6期版と違い初回らしいキャラの見せ方、初出動からしてヒロイックでバトルを押し出し2期までとの方向性の違いが顕著に。
ゆうむ
3期鬼太郎1話「謎の妖怪城出現」
・使ってる重機が古い…
・ドラマの撮り方が昔だー!
・ゲームがテーブル筐体
・BGMがバブル期に流行った曲調
・バブル期なのに(ボーガス注:相談料1万円と)取る金額が安い鼠
まっけん
#私の愛した歴代ゲゲゲ
3期1話「謎の妖怪城出現!!」
妖怪城、6期に続いて3期で再登場!
10歳の長女は当時のゲーセンの薄暗い雰囲気を珍しがってた。
中澤憲ぽー
第1話「謎の妖怪城出現!!」で強烈なインパクトを放った「かまいたち」
実はその後、鬼太郎さんの頼もしい仲間として再登場します。
第74話「妖怪万年竹」で!
けけけ
1話の「謎の妖怪城出現」の鬼太郎が(ボーガス注:敵妖怪に寝返った)ねずみ男に言った「お前のような人間と妖怪との間に生まれた半端妖怪などにもう用はない」
酷いセリフではあるけど元はこっからかな。
「妖怪大戦争」「釜鳴」
妖怪大戦争の方は戦力外通告みたいな感じで違うから「釜鳴」からきたのかな?
logic@大魔道士的家庭教師&XXXナビゲーター
12:37~「お前の様な人間と妖怪との間に生まれた半端妖怪などにもう用はない」
(ボーガス注:3期の設定では鬼太郎の母は人間なので)鬼太郎も人間と妖怪のハーフです!。「コロコロ裏切る愚か者に用はない」と言うべき!
無明院まだら
「人間と妖怪との間に生まれた半端妖怪」、直球差別!。しかも(ボーガス注:3期の設定では鬼太郎の母は人間なので)3期鬼太郎はブーメランになっちゃうだろ
みつなが
◆来たあ、(ボーガス注:僕ではなく)1人称俺w。1人称俺の戸田くん*9は水虎*10でも聞ける!。水虎もすごく良い話なのでみんな見て!
◆(ボーガス注:「人間など見捨てて俺と手を組め」というたんたん坊に対する鬼太郎の)「誰がお前なんかと!」の言い方が本当に可愛い
たまにこういう感じの言い回しになるんだよね戸田くん
あんまり怖い感じにならないよう気を使って演じてるのかなって気がする
◆「人間と妖怪との間に生まれた半端妖怪」、地獄編だけ(ボーガス注:の設定)とは言え一応戸田くんも人間と妖怪の間に生まれたの踏まえると本当に味わい深いセリフ
ドラ
改めて観ると特に驚きなのが砂かけ婆を演じられた江森浩子さん。(ボーガス注:3期鬼太郎が放送開始された1985年は)何とデビュー2年目で当時24歳!。同時期に「蒼き流星SPTレイズナー」のヒロイン・アンナを演じられていたが、それと違う演技で凄い上手い!
めのめのん
(ボーガス注:第1話は)夢子ちゃんは出ないけど、夢子ちゃん世代の鬼太郎だ!
子供の頃、再放送とかで散々みたから一番親しみのある鬼太郎*11だ!
コミックボンボン*12な鬼太郎だ!!!
*1:戸田恵子のセレクト理由も聞きたいので、俺は歴代ゲゲゲを録画してちゃんと見る予定ですが。
*2:3期鬼太郎が放送された1985年当時は『月刊コミックボンボン』(講談社)で鬼太郎を連載。またそれ以前も『月刊少年マガジン』(講談社)で鬼太郎を連載。
*4:1972年~1980年代前半(第2期鬼太郎から第3期鬼太郎の間)は『ウルトラマンA』(1972~1973年)、『ウルトラマンタロウ』(1973~1974年)、『ウルトラマンレオ』(1974~1975年)、『ザ☆ウルトラマン』(1979~1980年)、『ウルトラマン80』(1980~1981年)をTBSで放送(ウルトラシリーズ - Wikipedia参照)
*5:1972年~1980年代前半(第2期鬼太郎から第3期鬼太郎の間)は『仮面ライダー』(1971~1973年)、『仮面ライダーV3』(1973~1974年)、『仮面ライダーX』(1974年)、『仮面ライダーアマゾン』(1974~1975年)、『仮面ライダーストロンガー』(1975年)、『仮面ライダー (スカイライダー) 』(1979~1980年)、『仮面ライダースーパー1』(1980~1981年)を放送(仮面ライダーシリーズ - Wikipedia参照)
*6:1968~1971年まで『ぼくら』(1968年1月号から1969年10月号まで)、『週刊ぼくらマガジン』(1970年1号から1971年23号まで)、『週刊少年マガジン』(1971年26号から同年53号まで)といった講談社の漫画雑誌で連載。テレビアニメとして『タイガー・マスク』(日本テレビ、1969~1971年)を放送
*7:『週刊少年マガジン』(講談社)において、1968年1月1日号(発売日は1967年12月15日)から1973年5月13日号まで連載。テレビアニメとして『あしたのジョー』(フジテレビ、1970~1971年)、『あしたのジョー2』(日本テレビ、1980~1981年)を放送
*8:4期1話『妖怪! 見上げ入道』、5期1話『妖怪の棲む街』
*10:3期9話「不死身の妖怪水虎」のこと
*11:俺(1970年代生まれで3期鬼太郎(1985~1988年)当時はちょうど小学生)も世代的に「一番親しみのある鬼太郎」ですね。
*12:講談社が発行していた月刊児童漫画雑誌。1981年10月15日創刊、2007年11月15日休刊。『月刊コロコロコミック』(小学館)に対抗する形で創刊。1985年10月号から1987年9月号まで『ゲゲゲの鬼太郎』を連載(3期鬼太郎が放送された1985~1988年とかぶる)(コミックボンボン - Wikipedia参照)