フジ『ゲゲゲの鬼太郎・私の愛した歴代ゲゲゲ』第16回「流浪!妖怪あずきとぎ」(2025年7月20日放送)

◆9:00~9:30
フジ『ゲゲゲの鬼太郎・私の愛した歴代ゲゲゲ』第16回「流浪!妖怪あずきとぎ」

 フジ『ゲゲゲの鬼太郎・私の愛した歴代ゲゲゲ』第15回「鬼太郎危うし!妖怪大裁判」(2025年7月13日放送) - bogus-simotukareのブログの続きです。
 今回は4期34話。セレクターは4期鬼太郎の松岡洋子です。第6回「白粉婆とのっぺらぼう」(2025年5月11日放送、4期21話)に続いて2度目のセレクターです。松岡氏曰く「凶暴な妖怪と鬼太郎のバトル」よりも個人的には「こうした、平和的な妖怪の、ほのぼのした話の方が好き」とのこと。
【あらすじ】
ゲゲゲの鬼太郎(第4作) 第34話 流浪!妖怪あずきとぎ - アニメ - ビデックス
アニメ鑑賞記:ゲゲゲの鬼太郎(第4期・34話)流浪!妖怪あずきとぎ: 春ちゃんのブログ
にゃんにゃん日記 【アニメ感想】ゲゲゲの鬼太郎 私の愛した歴代ゲゲゲ 4期34話「流浪!妖怪あずきとぎ」
今日は小豆連合軍を取材する回でした | taana-chuuのブログ
を元にあらすじを書いておきます。

 山奥に住む人間が少なくなり小豆をとぎながら歌う歌を誰にも聴いてもらえず寂しくなった妖怪「小豆とぎ」は、妖怪ポストに助けを求める。ネズミ男が、小豆とぎを小豆をとぐ職人として和菓子屋に紹介。妖怪が働いているということで和菓子屋は大繁盛する。そこへ、評判を聞きつけた妖怪・小豆はかりがやって来る。彼も小豆とぎと同じく「小豆をはかりながら歌う歌を誰にも聴いてもらえず」寂しい身の上だった。
 コンビを組んだ妖怪職人のおかげで店は大繁盛し、ついにはテレビ局が取材に来るほどになる。しかし観光客が増えすぎたせいで、仕事量が激増し、妖怪コンビは店の人間から「自分の能力を上回る仕事」を押しつけられ「自分の思ったような仕事」ができず、店の人間やねずみ男に反発し、彼らの身柄を拘束してしまう。
 そうした小豆はかり、小豆とぎの暴走を唆したのは、彼らの姿を「妖怪が人間の見世物になっている」と苦々しく思う小豆婆だった。
 しかし、本質的には人のいい小豆はかり、小豆とぎは、鬼太郎のリモコン下駄によって小豆婆が倒されると、店の人間やねずみ男の身柄を解放。「小豆婆を許して欲しい」と鬼太郎に嘆願する。
 しかしこのままでは「小豆とぎ、小豆はかり」が仕事を失うだけになるため、ねずみ男が「小豆とぎ、小豆はかり」が「自分の思ったような仕事」が出来る上に、人間も彼らの歌を聴いてくれる場所を改めて見つけ出すことでエンド。

【感想】

【ゲゲゲの鬼太郎】2期第1話「妖怪復活」視聴【私の愛した歴代ゲゲゲ】 - タリホーです。
 第三週目のエピソードは前に一度見たという薄い記憶しかないのでハッキリとしたことは言えないのですが、妖怪の怖さよりも「悲哀」を描いたストーリーだったかと思います。

とタリホー氏が書くように小豆とぎ、小豆はかりに、人間への反逆を唆し、鬼太郎とバトルする「小豆婆」ですら「怖い妖怪」としては描かれていませんし、小豆婆が鬼太郎のリモコン下駄で倒されるや、「小豆研ごうか(はかろうか)、人取って食おうか、と言ってもわしらは本当は人なんか食ったことはない」とうなだれる小豆とぎ、小豆はかりに至っては「どう見ても悪辣な妖怪」ではなく、「人間と関係を持ちたい」にもかかわらず、人間社会から居場所を失いつつある妖怪として描かれています。

【ゲゲゲの鬼太郎】4期第34話「流浪! 妖怪あずきとぎ」視聴【私の愛した歴代ゲゲゲ】 - タリホーです。
 4期の小豆連合回は原作や3・5期と違い人間の顔を畑にして小豆を収穫するという悪事は行わず、「小豆とごうか、人とって食おか」という歌を歌いながら小豆を研ぎ、その歌を人間に聞いてもらいたいがために廃村と化した村から人里へと降りる、そんなあずきとぎやあずきはかりの悲哀を描いたオリジナルエピソードとなっている。6期では人間から忘れ去られた小豆連合が「小豆の復権」のためにねずみ男にそそのかされてユーチューバーとしてデビューするというお話だったが、今回のエピソードも(方向性は違うとはいえ)小豆連合が妖怪としてのアイデンティティを確立し心の安寧を求めようとするという点では6期のプロットと共通しているのではないだろうか?
 特に4期は今回の小豆連合のエピソードみたいに、妖怪が人間の文明によって妖怪としての存在意義だとか安住の地を奪われるというプロットが多数あり、この間放送された夜叉のエピソードのような「妖怪の怖さ」を描いたお話だけでなく「妖怪の悲哀」という部分にもスポットライトを当てたお話があるのも特徴の一つで、私の知る限りだと以前レビューした22話の「蜂起! 妖怪泥田坊」に加えて、25話「古都の妖怪・おぼろ車」、107話「山の神・穴ぐら入道」などがそれに該当する。
 今回のあずきとぎのエピソードは流石に教訓的なお話としては描かれていないにせよ、単に小豆連合が可哀そうだったなという程度の話でもないと思う。
 それにしても今回のねずみ男は途中までは(ボーガス注:和菓子屋からもらう仲介金という)金儲けのためだったとはいえ、(ボーガス注:鬼太郎親子や猫娘から「一度関わった以上は、最後まできちんと小豆はかり、小豆とぎの面倒を見ろ」と警告されたとはいえ)最終的には見返りなしで、あずきとぎたちの安住の地と彼らの生き甲斐となる人間との交流の助けをしているのだから、(ボーガス注:利益度外視で、ユメコのために頑張ることが多くなった3期はともかく)原作や2期までのねずみ男と比べると随分丸くなった印象を受ける。
 4期のねずみ男って何だかんだ妖怪に対して同情的な所があるというのも他期のねずみ男にはない性格設定であり、この辺りに注目してみるのも面白いだろう。あとどれだけ4期のエピソードがセレクトされるのかはわからないが、「4期のねずみ男と言えばあの回!」というお話がまだ出てないのでそれが放送されるのかどうかも個人的には気になっている。

参考

unseen
 「流浪!妖怪あずきとぎ」は1話で鬼太郎が言ってた「人間と妖怪が仲良くやっていける世の中」の夢を信じさせてくれるような暖かさがあって好き

みつなが
◆松岡さん「おどろおどろしい妖怪よりもこういう平和な妖怪の方が私は好きです」。松岡さん大好き
◆小豆婆「わしらは妖怪じゃ、見せもんじゃない」。この切実な叫び
◆4期のこういうところ大好き。戦闘メインじゃなくて純粋に誰かを助けるための話も良い

データ原口
◆あずきとぎの歌は、演出の #明比正行 さんが絵コンテを切りながら口ずさんで節回しを思いつき、アフレコ現場で歌って声優さんたちに真似てもらったとか。第1期・第60話「笠地蔵」の時の遊び歌も明比さんが幼少時の記憶から追加したもの。彼の演出回にはほのぼの歌が似合います。
◆第4期・第34話「流浪! 妖怪あずきとぎ」。ねずみ男があずきとぎを人材派遣する和菓子屋 「梅の里名菓・紅白庵」のモデルは東京・青梅の「#梅菓子処 #青梅紅梅園」。#明比正行さんが見つけて気に入り、ロケハンした写真を美術の #渡辺佳人さんに渡して映像に生かしたそうです。

浅木汐里/63番通り書店
#私の愛した歴代ゲゲゲ
 4期あずきとぎの回。
 放棄された農村から妖怪たちが町に出てくる話。人のいないところには妖怪もいられないのが面白い。人間に認識されてこその存在なんだな。

あの
 4期はあずきとぎだけど(ボーガス注:3期75話『妖怪小豆連合軍』、5期83話『燃えろ!小豆連合軍』、6期31話『小豆洗い小豆はかり小豆婆」という)他期では小豆洗いと呼ばれることが多い気がする

無明院まだら
 4期小豆とぎ、「人間に聞いてほしい」という他者を前提にした在り方が危なっかしいというか、どこまで行っても不安定にならざるを得なくないか?、という気持ちになる (しかも観客が増えすぎると普通にストレスを受ける!)
 歴代小豆回、世代の贔屓目もあるとは思うんだけどやっぱり5期が好きです。結構ちゃんと怖いし、「小豆パワー全開だッ!!」とか「破壊の小豆、『戦豆』ッ!!」とか異常セリフがポンポン出てくる。破壊の小豆ってなんだよ

めーちゃん🌸たとえ君が花だとしても
 (ボーガス注:小豆とぎたちが情けないから居場所を奪われたと小豆婆は憤慨するけど)居場所を奪われたのは別に小豆とぎたちが情けないからじゃあないと思うけどな

にゃこ@流合マキ
小豆婆「わしたちは妖怪だ!見せ物じゃない。おまえたち、食べてしまいな!!」
小豆とぎ&小豆はかり「わしらは、人を食ったことがないんじゃ。小豆婆の事は許してくれ」
 優しい