今日のMSN産経ニュース(6/13分)(追記・訂正あり)

【主張】北の対日工作 スパイ防止の法整備急げ
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120623/plc12062303090001-n1.htm

兵庫県の中小企業支援制度を悪用し、融資金をだまし取った容疑で、運送会社社長らが大阪府警に逮捕された。
 単なる詐欺事件ではない。容疑者の社長は元在日朝鮮人で、北朝鮮の工作機関からの指示で、さまざまな工作活動を行った疑いが持たれている。

・本当に産経はろくでもない記事しか書きませんな。現時点では単なる詐欺事件です。疑惑云々というのは逮捕理由ではなく公式発表されたわけでもない。
 松本サリンの時、逮捕もされてないのに、当初、無責任に警察リーク(公式発表ではない)を元にマスゴミが河野さん犯人視報道を繰り広げましたが、それと同レベルの話です。警察と産経にはその反省がないらしい。

北朝鮮工作員に限らない。先月末には、在日中国大使館の1等書記官が外国人登録証明書を不正に使って銀行口座を開設した容疑で警視庁に出頭を求められたが、大使館が拒否し、書記官は帰国した。書記官は日本でスパイ活動を行った疑惑が否定できない。

現時点では「大使館員が不正行為を起こし、出頭を求めたら中国大使館がかばいだてした」と言うだけの話です。それはそれで問題ですが、スパイじゃない。
そしてこういう話の時、金大中事件の実行犯の一人で外交特権をたてに韓国に逃亡した、KCIA工作員・金東雲*1韓国大使館一等書記官(当時)の名前が絶対でないところがすばらしいですな。さすが韓国軍事独裁に甘い産経。
 ああそういえば、以前もネタにしましたが「レフチェンコソ連スパイと暴露されて反論できずに辞職した山根卓二・元産経編集局長」の名前も絶対に出ないですね。

参考
産経愛読者倶楽部
レフチェンコ事件を清算しない産経新聞(1)」
http://d.hatena.ne.jp/sankeiaidokusya/20110514/p1

レフチェンコ事件を清算しない産経新聞(2)」
http://d.hatena.ne.jp/sankeiaidokusya/20110516/p1

レフチェンコ事件を清算しない産経新聞(3)」
http://d.hatena.ne.jp/sankeiaidokusya/20110518/p1

レフチェンコ事件を清算しない産経新聞(4)」
http://d.hatena.ne.jp/sankeiaidokusya/20110520/p1

レフチェンコ事件を清算しない産経新聞(5)」
http://d.hatena.ne.jp/sankeiaidokusya/20110523/p1

20日には、プレス機械の図面データを中国企業に流出させたとする不正競争防止法違反容疑で、川崎市の機械メーカー元課長らが神奈川県警に逮捕された。別の容疑者の銀行口座に中国企業から金が振り込まれており、産業スパイの可能性が濃厚である。

外国企業だからって産業スパイは、国家機密を外国がスパイするのとは全然性格が違うでしょうに。

自衛隊法や国家公務員法など個別の法律でそれぞれ守秘義務を求めているが、日米相互防衛援助協定(MDA)に伴う秘密保護法に比べ、罰則が極めて甘い。

そもそも本当に甘いかどうか自体疑問ですが、だったら重くすればいいだけの話です。産経の言うような新法制定が必要な話じゃない。

米国では戦時の国防情報を漏らした場合、最高刑は死刑だ。

 それをしたら、戦前の大本営発表的なこと(大本営発表は嘘だなんてやったら国家機密漏洩で引っ張られかねない)がまた起こりかねないという恐怖は能天気な産経にはないようです。

*1:犯行現場から指紋が検出された