「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年7/3分:荒木和博の巻)

三度目の正直【調査会NEWS3020】(R01.7.2): 荒木和博BLOG

 今日は釜山の多大浦海岸に昭和58年(1983)12月侵入して捕まった元工作員李相哲氏(仮名・同名の教授がおられますが関係ありません)と事件の現場を見てきました。

 ばかばかしい。そんなことをして拉致の解決にどう役立つのか。「私はここから潜入したんです」なんて話を聞いて何か意味があるのか。大体そんなもん、知りたければ、当時の捜査記録、裁判記録を情報公開請求するとか、当時の新聞記事を探し出すとかで十分じゃないか。
 それにしても

 元工作員李相哲氏(仮名。同名の教授がおられますが関係ありません)

てなんでしょうか?
 本名ならまだしも、「仮名」で実在の人間と同じ名前をつけるとかどういう神経してるんですかね?。
 しかも(仮名。同名の教授がおられますが関係ありません)とわざわざ書く。
 「何か李氏に含むところや恨み辛みでもあるのか?」と疑われても文句は言えないでしょう。
 たとえば刑事ドラマやミステリー小説で犯人の名前に「安倍晋三*1」「石破茂*2」「二階俊博*3」という政府、与党幹部の名をつけたり、あるいは逆に「枝野幸男*4」「小沢一郎*5」「志位和夫*6」だの野党幹部の名をつける人間がいるのか、つう話です。そんなことをすれば「与党支持層(あるいは野党支持層)の程度の低い嫌がらせ」と見なされるのが普通です。まあ「晋三」「一郎」がつかない「安倍」「小沢」ならあり得るでしょうが「石破」「二階」「枝野」「志位」は「茂」「俊博」など下の名前がつかなくてもまずないでしょうね。「石破」「二階」などは一般的な姓とは言いがたいからです。
 あるいは荒木が「刑事ドラマやミステリー小説で犯人の名前(たとえば『ホニャララちゃんを救う会』という『救う会』詐欺組織の幹部)」に「荒木和博」、あるいはそれだとストレートすぎるので「安良城和広」「荒井勝博」(荒木をもじったと思われる名前)とつけられて腹が立たないのか、という話です。

【参考:いわゆる救う会詐欺】

心臓移植受ける男児「救う会」はウソだった。 「怒り心頭」と心臓病患者 | ハフポスト
 心臓病を患う小学校1年生の男児が、渡米し心臓移植を受けるためにとして、11月8日、男児の伯母(36)が厚生労働記者会で記者会見し募金を呼び掛けた。その内容は産経新聞や読売新聞などでも報道されたが、翌日になって虚偽だったと判明、両新聞が謝罪した。
 記者会見した伯母は、男児を「救う会」を結成し、募金活動を始めたと発表。渡航や手術にかかる約1億5000万円を集めたいとして、募金を呼び掛けていた。
 産経新聞などによると、報道を知った知人が両親に連絡をし、虚偽の発表だったことがわかったという。伯母は男児の両親には無断でウェブサイトなどを作成、記者会見を開いていた。実際には、男児は健康で学校にも通っているという。
 伯母は「現金を集めるためだった」と謝罪。毎日新聞の取材に対して、「生活に困窮し、うその募金を思いついた」と話しているという。
 両親の代理人弁護士は「詐欺とみて警察に被害届を出すことも含めて検討している。募金しないでほしい」と話している。

 この「大学教授(龍谷大学教授)の李氏」の方は『金正日金正恩の正体』(2011年、文春新書)、『金正日秘録:なぜ正恩体制は崩壊しないのか』(2016年、産経新聞出版)、『北朝鮮がつくった韓国大統領*7文在寅政権実録』(2018年、産経新聞出版)、『「反日親北」の韓国』(武藤正敏元駐韓大使との共著、2019年、ワック文庫) という本を出してる反北朝鮮ウヨで「荒木の同類」ですが「同族嫌悪」でしょうか。
 なお武藤氏は「元駐韓大使でありながら」、他にも『韓国人に生まれなくてよかった』(2017年、悟空出版)、『真っ赤な韓国:金正恩に操られる親北政権の絶望的な内幕』(辺真一との共著、2018年、宝島社)、『文在寅という災厄』(2019年7月刊行予定、悟空出版)などという嫌韓国本を出してる非常識な御仁です。
 『日本人に生まれなくてよかった』『安倍晋三という災厄』なんて本が韓国で出版されたらどう思うかという程度の常識もないわけです。
 いや『安倍晋三という災厄』は別に問題ないかな?。俺も『災厄だ』と思っていますので。
 ウィキペディア武藤正敏』によれば「駐オーストラリア公使、駐ホノルル総領事、駐クウェート大使」など「韓国関係以外の職務経験」もあるものの、

・1976年:駐韓国大使館二等書記官
・1987年:駐韓国大使館一等書記官
・1989年:駐韓国大使館参事官
・1991年:外務省アジア局北東アジア課長
・2005年:駐韓国公使
・2010年:駐韓国大使

とほぼ一貫して韓国畑を歩いてきた人間がこれとは心底呆れます。「朴クネの類」の反北朝鮮親日派としか付き合ってこなかったのか。

 30分あまり歩いて現地に着きました。当時とは地形も変わっており、本人も場所が分からず、「昔武装スパイが入った場所はどこですか?」と2回ほど尋ねていました。後ろで聞いていて「お前がその武装スパイだろうが」と、ハリセンでもあったらひっぱたいてやりたい気分でした

 こっちの方が「こんな無意味な行為をして恥じない荒木」「しかも無意味であることを事実上認める文章を書いて恥じない荒木」「元工作員氏に悪口して恥じない荒木(手前が同行を依頼したんだろうが、荒木!)」を後ろからひっぱたいてやりたいですね。
 ハリセンなんて軽いもんではなく、とはいえバットや木刀だと下手すると死んでしまうので、「ある程度、懲らしめ効果(?)があるであろう」竹刀当たりで。家族会もよくこんなバカにへいこら出来るもんです。
 つうか、別にこの「元工作員氏」ではなく、一般刑事犯だって犯行現場のことをよく覚えてるかといったら必ずしもそうではないでしょう。

・この事件が明らかになったのは、前年、つまり昭和57年(1982)に浸透していた工作員が怖くなって自首し、二重スパイになっていたことによります。
・李氏から聞いた話で面白かったのは、二重スパイになった工作員の話。彼は同じ釜山の海雲台海水浴場から入って身分を偽装し就職したのですが、3ヶ月ほどして怖くなって会社の社長に「実は私は北朝鮮工作員です」と言ったそうです。社長は「こいつ頭がおかしくなったのか」と思って相手にせず、翌日もう一度言われたのですが、そのときも相手にしなかったとのこと。3回目になってやっと「ひょっとしたら」と思って当局に知らせたそうです。文字通り3度目の「正直」でした。
 当時の韓国は今と比べたら全く別の国と言えるほど安保意識が高かった*8のですが、それでもこんなものだったというのが意外でした。

 イヤー、意外でも何でもないし、普通の人間はそうでしょう。「安保意識が低い」つう話ではない。
 真面目な奴だと思って採用したら、その採用した奴が採用後3ヶ月で「俺はスパイだ」と言い出す。
 「はあ?」ですよね。「潜伏からたった3ヶ月で自首するスパイなんてもんがあるのか?。しかも警察ならまだしも、会社の上司とは言え何で俺に?」「自首するなら警察にするだろ?」ですよね。
 「からかってるのか?。悪い冗談だ」「それとも仕事のストレスか何かで頭がおかしくなったのか?(でもそんなことなくてただの冗談だろ?)」と思うのが普通の人間です。さすがにしつこくやられれば「もしかして本当?(警察に相談してみよう)」「ウソだとしてもからかいではなく病気による妄想?(医師に相談してみよう)」つうことで何らかの対応を考えるでしょうが。

 日本でも「実は私は工作員なんですが」と言ったのに相手にしてもらえなかった工作員がいたかも知れません。やはり工作員に自首を呼びかけるポスターとか警察で作る必要があるのではないでしょうか。

 馬鹿馬鹿しい。「いるか分からない北朝鮮工作員」に自首を呼びかけるポスターなんぞより一般刑事犯の自首を呼びかけるポスターでも作った方がましでしょう。

*1:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*2:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*3:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*4:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)を経て立憲民主党代表

*5:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長、新進党代表幹事、新生党党首、民主党幹事長、自由党代表など歴任

*6:日本共産党書記局長を経て委員長

*7:題名からして朴クネ弾劾運動を「北朝鮮の仕込み」と誹謗でもしてるんでしょうか?

*8:時代が全然違いますからね。ラングーン事件全斗煥暗殺未遂)が起きたのが1983年ですが、最近の韓国ではそんなもん全くありません。