ニコンサロンに行ってきた(追記あり)

 写真展の詳細についてはライプツィヒの夏「新宿のニコンサロンに、元従軍慰安婦関係の写真展を見に行った」(http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/91e660be7ac2a3a390db8025c3164126)を見て下さい。
 小生、「機会があったら行きたい」と書いたもので行ってみました。ちなみに隣のスペース「ニコンサロン bis 新宿」では「奥山和朗写真展・Shibuya(私が生まれ育った街)」というのをやってました。
 で感想。
id:Bill_McCrearyさんは次のように書いていますが、小生も全く同感でしたね。

肝心の写真展の内容はというと…。
これ、抗議するようなものかなあ、というのが正直なところです。
写真は、つまりは植民地時代の朝鮮から中国へ慰安婦として連れてこられた女性たちの「現在」を映し出したもので、深いしわの女性たちが印象的でしたが、でも写真には説明とかコメントなどはありません。あえて書けば、単に女性が写っているだけです。
これで抗議をして、それに屈して(か、どうか詳しいことは知りませんが)写真展中止ですかあ? 抗議するほうもどうかと思いますが、写真展を中止しようとしたニコンの態度もかなりのものだと思います。
そもそも、抗議した人たちも、この写真を見たら中には抗議する気をなくす人もいたんじゃないかとすら思いました。もちろんそのほとんどは中身など関係なく抗議したんでしょうが、でもそのように感じた人もぜったいいるはずだと私は思います。
ていうか、なんであろうと「従軍慰安婦」をテーマにした写真展など許せない、というのであれば(たぶんそうなんでしょうけど)、そんな主張は相手にする価値もないどうしようもないものとしかいえません。

俺も見ましたが率直に言って「元慰安婦の方の写真」と言われないと「ただのおばあさんの写真」です。
「日本政府への抗議集会の写真」とか「元慰安婦の方の被害告白が写真のキャプションとしてつく」とか右翼の神経を逆なでするようなものがあるかと思ったんですがそう言うものはありません。もちろんそう言う写真やキャプションがあれば今回のニコンの行為が正当化できるわけではありませんが。
コレを見て「元慰安婦の方の苦労」を感じ取るにはそれなりの想像力と予備知識を必要とします。「慰安婦って何?」レベルの人ではまずそれは無理です。そして予備知識があってもそれなりの想像力がないとね。小生にはそう言う想像力はないので簡単に一通り見たらその場を退散しました。10分ちょっとぐらいですかね。情けない話ですが。
・他にもいろいろ感想を書くと
1)出入り口にはガードマンがいましたが特に厳重な警戒態勢というわけでもなかった。
2)右翼の嫌がらせを危惧したのだがそう言うこともなかった
3)結構人がいた。正直今回の件で「どんな写真展か見てみよう」と言う俺みたいな人がかなりいたことは間違いないでしょう。お隣の部屋というかスペースでやってる「奥山和朗写真展・Shibuya(私が生まれ育った街)」が3〜5人程度だったのに対し、10〜20人ぐらいはいましたかね。数は適当ですが。
4)中央のテーブルにいろいろと資料が置かれていました。確か今回のニコンの問題を取り上げた週刊金曜日今週号(7/7号)記事「仮処分決定で開催された「慰安婦」写真展を妨害工作?! 地に堕ちた三菱グループ・世界のニコン」(新藤健一氏) ってのがありました。


【追記】
 正直、「慰安婦のお婆さん」と言うキャプションがないと「普通のお婆さん」にしか見えないこの写真展の意義が小生には全くわからず、「意味あるんかいな?」と思っていました。(Bill_McCreary氏も似た感想のようです)。
そういう感想は小生やBill_McCreary氏だけではない様子。

http://roodevil.blog.shinobi.jp/Date/20130919/
スーパーゲームズワークショップエンタテイメント『安世鴻の本性 その1』
 さらに疑惑を深めているのは、安世鴻の逃げ腰・及び腰な態度だろう。「私はあくまでも写真家であり、政治的立場や活動として自分の写真を発表してきたことはない。あのハルモニたちが70余年もの間、苦しみを解くことができずに幾重にも重なった胸の奥深く固まった恨(ハン)を、私が撮影した写真で、多くの人たちに知ってほしかっただけだ」というように、飽くまでも自分の写真は「政治的」ではないと必死に言い訳している。これは完全な「逃げ」でしかなく、こんな態度では加害者である日本国家の責任を問う事はとても出来ない。従軍慰安婦のような日帝の植民地支配問題は政治的な問題そのものであり、だからこそ日本の国家犯罪として突き付ける事が出来るのだ。安のこの発言を見ていると、この男は最初から従軍慰安婦被害者を写真に撮って商売する事しか考えていないのではとすら思えてくる。
 安世鴻は本当に従軍慰安婦問題を追及する気があるのか。
(中略)
 というのが、筆者が安に対して抱いてきた疑いなのだ。
 そうした疑問がここへ来て一気に解けた。と言うのも、安自身が結局は自らボロを出してくれたからである。
 安世鴻という男の本性は果たして何なのか。この男は一体何の為に従軍慰安婦問題に関わっているのか。それをこれから解き明かして行きたい。
(中略)
(この項続く)

その2以降が楽しみですね。