【安倍首相インタビュー】集団的自衛権も対中戦略
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121231/plc12123102070000-n1.htm
安倍晋三首相は30日の産経新聞との単独インタビューで、「参院選前に私の考え方を隠そうとするつもりは全くない」と述べ、かねて見直し方針を表明していた「村山談話」に代わる「安倍談話」を作成する考えを表明した。
書き手は阿比留です。本当に阿比留も安倍スポークスマンであることを隠さないな。
安倍がかねてから言ってる見直しって「歴史捏造主義」の立場からの見直しですからね。安倍談話って何を作る気なのかって事ですよ。下手なことをすれば中国、韓国との関係がまずくなる。本気で「参院選前に私の考え方を隠そうとするつもりは全くない」といって参院選前にとんでもない談話を出す気なんでしょうか。
というか島田洋一*1と八木秀次*2に寄れば
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/909701/
島田
村山談話自体は一内閣の決定に過ぎず、別の内閣で修正すればよいのですが、江沢民*3が来日した際の平成10年11月26日の日中共同宣言において「日本側は、1972年の日中共同声明及び1995年8月15日の内閣総理大臣談話を遵守し、過去の一時期の中国への侵略によって中国国民に多大な災難と損害を与えた責任を痛感し、これに対し深い反省を表明した」と盛り込んでしまいました。公式の対外文書にして、わざわざ自らの手を縛ったわけです。*4
八木
安倍晋三元首相も同じことを「正論」2月号の対談で述べています。村山談話に代わる「安倍談話」を出そうとしたが、日中共同宣言をほごにすることはできなかったと振り返っています。
だそうで過去も安倍談話を出そうとしたが、挫折したそうですが今回挫折しないと安倍が考えてる理由はなんなんだか。
なお、安倍が挫折の理由にしたという「日中共同宣言」は外務省のサイト(http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/nc_sengen.html)で見ることができます。
当時は小渕内閣で外相は高村正彦*5・現自民党副総裁です。
当時の福田康夫首相はそのまま報告書を棚上げ
福田さんは安倍ほど極右ではなかったと言うことです。もしかしたら彼も集団的自衛権容認の立場なのかもしれません。しかし彼は安倍と違い「それをやっても長期政権どころか国民世論や野党の反発で短命に終わったり自民党の支持率が落ちる危険性が高い。中国、韓国との関係も悪くなるかもしれない」「短命政権になったり自民党の支持率を落としたり、隣国との関係を悪くしてまでやりたいこと、やるべきことではない」「不況対策などと比べ、今、緊急性が高いことではない」と考えるだけの常識があったんでしょう。
なにが何でも極右路線という安倍でない限り、こんなものには固執しないでしょう。
首相周辺は「日本が一刻も早く集団的自衛権行使を認めるよう求める声が伝わっている」と明かす。中国の台頭に脅威を覚えている国々も、日米同盟強化に期待しているのだ。
本当かよと思いますね。いずれにせよここからわかるのは他の人間はともかく、安倍や産経にとって集団的自衛権とは「いざとなったら中国とドンパチする覚悟がある」という態度を見せて中国を封じ込めるというきわめて危険性の高い考えであることだとわかります。
ま、「生意気な中国なんかそういう態度で何が悪い」という右翼脳の方もいるんでしょうが隣国ですからね。バカも大概にしろという話です。