今日のMSN産経ニュース(1/6分)

産経抄】1月6日
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130106/plc13010603080001-n1.htm

ご承知の通り、新聞記事には署名入りと無署名のものとがある。署名入りは「文責」を明確にするためだが、無署名の記事も無責任であっていいはずは決してない。

 産経の場合「阿比留瑠比」「安藤慶太」「黒田勝弘」「古森義久」「花岡信昭」と署名入りでも無責任な記事が多いので苦笑。


【主張】出生数最少 結婚しやすい環境作りを
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130106/plc13010603170002-n1.htm

少子化対策は従来、現金給付や待機児童の解消など子育て支援*1に力点が置かれてきたが、日本では結婚による出産が大半を占める。結婚しやすい社会をどう実現するかが、今後、取るべき措置の大きなポイントになるだろう。

「今後、取るべき措置の大きなポイント」
 通説的見解では子育て支援も大事なんですけどね。子育て支援と「結婚支援(?)」がトレードオフの関係にあるわけでもなければ、少子化克服において結婚支援が一番大事なわけでは全くない。
「日本では結婚による出産が大半を占める」
 「結婚が減ってる*2→結婚だけが減ってるわけではなくおそらく『男性と女性の交際』それ自体減ってる→当然、性交渉自体がないから少子化」と言う流れならともかく、意味が今ひとつわからない文章。もしかして「日本は未婚の母が少ない」ってことですか?。そりゃそうでしょう。「未婚の母」に日本社会は冷たいですから。「未婚の母」にも暖かい社会なら、「未婚の母の妊娠中絶も減って出生率も多少*3向上するんじゃないか」という説もありますけど産経さんはいかが思いますか?。まあ、純潔教育の産経さんには聞くだけ野暮でしょうが。

低収入ゆえに、結婚したくてもできない人や、結婚しても子供を持つことをためらう夫婦は少なくない。まずは若者の雇用環境を安定させることが喫緊の課題だ。

で、具体的にどうするの?。「少子化克服のためにも最低賃金引き上げなどで雇用改善を」とか言うと「企業の利益」持ち出して反対してきたのが産経でしょう?。低収入なのは企業が賃金払いたがらないからなのだからそれを変えようとしたら企業とがちバトルになりますけど?。

*1:そもそも子育て支援はそれ自体が「母親の育児ノイローゼを予防する」「子どもを持ちながら女性も外で仕事ができる」等のメリットがあると思います。少子化対策だけが目的じゃない。

*2:確か減ってます

*3:あくまでも多少です。「よーし、おじさん、少子化克服のために未婚の母増やしちゃうぞ」という話ではない。