【張成沢失脚その他】今日の北朝鮮・韓国最新ニュース(11/3分)その1「猪木氏再訪朝」(追記・訂正あり)

 11月の日付のエントリで、紹介記事は2014年1月の記事と日付が大幅にずれてますが連続更新の形にしたいので。
時事通信金永日党書記*1と会談=スキー場も見学−猪木氏』
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014011500776
産経新聞
『訪朝の猪木氏、朝鮮労働党幹部と会談』
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140116/stt14011608450000-n1.htm
北朝鮮「拉致担当相もお越しを」 猪木氏が帰国』
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140116/stt14011622400009-n1.htm
NHK『猪木氏訪朝 キム・ヨンイル書記と会談』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140115/k10014514711000.html
 要するに北朝鮮は猪木氏を重要なパイプ扱いしていると言う事でしょう。悪いことではないと思います。


NHK北朝鮮 猪木氏に「粛清は国内問題」』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140116/k10014543731000.html
 一部で出ていた「日朝交渉に乗り気なのは粛清された張成沢・前国防副委員長、朝鮮労働党行政部長だけ」という悲観論(?)を北朝鮮自ら打ち消したという話。日本にとって悪い話ではないでしょう。


■TBS『アントニオ猪木議員、北朝鮮のスキー場を“絶賛”』
http://news.tbs.co.jp/20140116/newseye/tbs_newseye2104436.html

 訪朝の様子は、15日夜の朝鮮中央テレビでも報じられました。
 「日本の国会参院議員、猪木寛至氏一行が14日、馬息嶺スキー場を訪問しました」(朝鮮中央テレビ
 伝えられたのは、昨年末に完成した馬息嶺(マシクリョン)スキー場を猪木氏が視察する様子。このスキー場はスポーツに力を入れる金正恩第一書記の肝いりでつくられたものです。放送では猪木氏が日本語で視察の感想を述べたインタビューも流されました。
 「今日は天気が最高でしょ。心が洗われるような感じです。初めて5000メートルのコースを見て、感動しました」(アントニオ猪木参院議員)
 このインタビュー、不自然に一部音声が途切れているものの、内容は新しく完成したスキー場を絶賛するものでした。
 「こういう施設がたくさんあるってやっぱり生きる――(音声途切れる)元帥が考えていろいろ――(音声途切れる)気配りをされているということに非常に感動しました」(アントニオ猪木 参院議員)
 この音声カットについて、特定失踪者問題調査会で会長を務める荒木和博氏は・・・
 「向こうの人民が絶対使えないような言い回しを使っているから、それじゃ困るっていうことでそこだけ直してしまったのでは」(拓殖大学 海外事情研究所 荒木和博 教授)
 また、荒木氏は猪木氏の訪朝について、こう着した日朝関係を前に進める取っかかりになると一定の評価を与える一方で、こんな危惧も口にしました。
 「完全に利用されていると思います。あのスキー場に行ったこと自体そういう意味がある。(北朝鮮では)猪木氏は非常に有名な人だから、この人が金正恩第一書記を褒めたたえたことをアピールする必要があり、それがあのようになったのでは」(拓殖大学 海外事情研究所 荒木和博 教授)

荒木みたいなバカを専門家扱いするなんてTBSはどれほどバカなんでしょうか。
それはともかく。荒木が『猪木氏の訪朝について、こう着した日朝関係を前に進める取っかかりになると一定の評価を与える』と言うのが面白い。
 以前の荒木の立場なら猪木氏にただ悪口雑言でしょうけどね。いい加減、拉致問題から手を引きたいんでしょうか。


■ハフィントンポスト『アントニオ猪木氏、北朝鮮から帰国 「拉致担当大臣もおいでください」』
http://www.huffingtonpost.jp/2014/01/16/inoki-north-korea_n_4611019.html?utm_hp_ref=japan

記者会見の内容は以下の通り。
――どなたにお会いになられたか
 いつもお会いする金永日書記。あとは朝日(友好)親善協会のパク・クングァン会長。あと何人かにお会いしました。
――今回はどういったお話を
 前回行ったときの確認というか、ひとつは議員団の訪朝、それともう一つは私が1995年に大会を開会した(「平和のための平壌国際体育・文化祝典」)、2日間で38万人という、それ以上の大会を開催しようということになって、それと日本スポーツ平和交流協会*2の今後の事務所のあり方と、この3点の確認でした。
――それぞれ時期や今後の方向性は
 とりあえず早い時期ということで、できれば国会中じゃない方が、(注:参院渡航許可が取れなくて)またまた騒ぎになるといかんので、大会は夏休みあたりですね。もう一つは議員団の訪朝、これは前回は口頭でしたから、皆さんもあまりそこは重く扱ってもらえなかった。対話なくして何か進展があるのか、私が言いつづけてきましたし、その環境作りというのを今までやってきましたし、今回、朝日親善協会が「とにかく、ぜひおいでください」と、この中にはうたっていないんですが「拉致担当大臣の方もよかったらおいでください」という言葉もありました。
――その言葉はどなたが
 金永日書記です。
――張成沢氏の件についてはどの程度話題になりましたか
 パク・クングァン会長からですね、とりあえず新聞に出てる感じの話だと思います。反党……なんですかね、もう一つは……
――今回新たに、(注:粛清された張成沢・前国防副委員長、朝鮮労働党行政部長が務めていた)国家体育指導委員長の後任という方には会われたのか
 いや、まだそこまで決まっていないようです。秘書の娘さん、パク・ミンチョルさんという方が体育の方の担当になったという話は聞いておりましたけど、今後の指導の部分は今んとこ、キム・ヨンジュさん。
――夏のイベントと訪朝議員団というのは同じ時期に
 同じ時期じゃなくてもいいということです、いつでも。まあいろいろ、国会中とか難しいということで。本来、今回同行したいという人がずいぶんいました。実際に去年の張成沢さんの事件が起きて、ちょっと腰を引いたというのが現状だったんですが、今回の私の報道も含めて、そういう意志を持っている方がいますんで、まず呼びかけて、まあできれば自民党の方が行かれれば、政権政党ですから話はもっと進むんじゃないかな。前から言っているように、安倍総理が言っている「日朝問題は自分が任期中に解決する」、ただその中で、何も動いていないというのが現状だと思います。
――今回の話を、拉致担当大臣の方なり、安倍政権関係者に言うつもりはありますか
 いろんな、間に入った方が、いろいろ事務所の方には言ってこられております。私から積極的に言っても構いません。
 ひとつお願いがありますということがあって、人の行き来が途絶えておりますんで、私も(朝鮮)総連とはそんなに深いお付き合いがあるわけではありませんけど、幹部の人たちが全部渡航できない状況になっている。制裁とは別に人の交流を再開させてもらって。そうすればもっと確かな話が、私以上に皆さんの方に伝わると思います。
――金永日氏とは
 とりあえず労働党の本部で1時間ぐらいですね。宴会になったときは非常に打ち解けた話になりますんでね。前回もそうだし、バッジをはめる前から言っていること、同じことを言っているつもりです。
――金正恩第1書記もこのことは知っていると思われましたか
 そうです、全部上につながらないと返答ができないと思います。
――拉致問題自体に言及はあったということですか
 皆さんに喋る問題よりも、今後の展開に支障がないような。非常に私も言葉を選んでますけども、批判じゃなくて、皆さんが動いてもらいたい。ただし、向こうの要人とお会いしてきましたんで、パイプというのが今本当に途切れて、ないと思います。これだけ皆さん国民が心配して、拉致の問題もしかり、何も動かない状況の中で、私なりの、バッジをはめて男一匹自分の仕事をさせてもらおう。今後どういう問題が起きるか知りません。こないだは懲罰でしたが、今回は処分かも知れません。それも結構。
――国会始まりますんで、次行くとすれば……
 今回は手続きすればやりますと議運の皆さんも言ってくれましたね。そのルールは別にして、それもすべて受け入れましたんでね。
――夏のスポーツ交流には大いに……
 これはちょっと、我々だけじゃなくてアメリカの団体もあります。ヨーロッパの格闘団体も含めてですね。皆さん、ま、前回か前々回ぐらいにその話をしたときに「いや、北朝鮮か」って言う人もいましたからね。今回はそういう意味ではそういう使命を感じてくれれば参加してくれると思います。
――金正恩第1書記のプレゼントは何を
 いやいや、赤いタオル。
――(馬息嶺)スキー場も行かれたと
 ああ、行ってきました。まあ施設は素晴らしいんです。真新しいのといろんな設備が、部屋も。スキー場も5000mが10本って言ってましたね。頂上から元山(ウォンサン、北朝鮮東部の都市)が見えて、天気が良ければ海が見える。その辺はある意味で国のアピールをしたいんだろうとも感じました。
 本当に真っ青な空で、白銀の中でね。ただまだ雪がちょっとまだ足りなかったのかなという感じがしたけど。それにしてもすごいゲレンデで、10年かかるところを1年で仕上げましたというのが各案内人の話でしたから。そのくらい燃えてますよという、誰かがメッセージを送ってもらいたいんだと思います。
――日本維新の会橋下徹・共同代表が「猪木さんの活動は問題が多い」と会見で話していた。これについてはどう思うか
 いや、別にまったく。それ以上に、東京の維新の皆さんとも今回は打ち合わせをしていきましたんでね。ちゃんとした方が「このパイプを大事にしなきゃしょうがないな」ということは言ってくれました。
――平沼さん*3
 いえいえ、名前は出しません。もっとほかにもいるじゃないですか*4
――猪木さん、都知事選出馬への期待もありますが
 いっぱい来てましたねえ、事務所に。ありがたいですけど、国際関係やってますんで。

*1:外務次官など外交畑を歩む。朝鮮労働党書記・国際部長、朝日友好親善協会顧問。

*2:猪木氏が代表を務めるNPO法人平壌に事務所がある。

*3:村山内閣運輸相、森内閣通産相小泉内閣経産相たちあがれ日本代表などを経て現在、日本維新の会国会議員団団長

*4:他って誰?。石原?