今日のMSN産経ニュース(12/13分)(追記あり)

■【正論】「原発即ゼロ」なんて幻影です 評論家・木元教子*1
http://sankei.jp.msn.com/life/news/131213/trd13121303320002-n1.htm
 内容も酷いと思いますがその前に木元氏は正気なのかと思いますね。
 ウィキペ「木元教子」を見ればわかりますが彼女は

内閣府原子力委員会委員(1998年1月〜2006年12月)
・なお次男は福島原発に勤務しており、東日本大震災当時も福島原発にいたと朝まで生テレビ(2012年3月10日放送分)で明らかにした。

と言う人物です。そういう人間が「原子力委員会委員でありながら福島原発事故を阻止できなかったという過去についてのまともな反省なし」に「福島原発事故についてのまともな反省がないメディア産経」に原発万歳と書いても「醜い居直り」と受け取られるのが落ちでしょう。いや実際、俺は醜い居直りだと思いますし、こんな木元氏の酷い居直り文章は産経以外掲載しないでしょうけど。
 ま、木元氏のトンデモ発言に突っ込んでみましょう。

民主党共産党みんなの党、生活の党も「原発ゼロ」を軸とする政界再編や、共闘などは微塵(みじん)も考えてはいない。一言でいえば、「原発ゼロ」は「この指止まれ」の錦の御旗にはなり得ないのである。

でそれが事実*2だとして何だと言うんでしょうか?。「だから私の原発推進論は正しい」とでも強弁する気なんでしょうか。

確かに、現在、国内の原子力発電は一切稼働していない。ゼロである。だが、代わりに、国民生活や経済に支障を来さぬよう、火力発電がフル稼働していることは周知の事実ではないか。

でそれが何だと言うんでしょうか?。木元氏は「原発の方が火力よりマシ」と思ってるようですが、その考えは理解できませんね。
1度事故ったらあれだけの被害がおこることが福島事故でわかったでしょうに、「原油輸入で金がかかる(なお、廃炉費用や事故が起こったときの賠償費用など諸々考えれば原発の方が高コストです、廃炉や事故が現実化してなかったため表面化しなかっただけです)」「CO2が出る」だの言って火力否定するのはキチガイの沙汰でしょう。
 大体福島事故はいまだ収束せず、除染費用などに多額の金もかかってるわけです。金が勿体ないというならそれこそ福島事故処理にかかってる費用を勿体ないと思ったらどうなのか。
 そして短期的にはともかく長期的には「脱原発派の多く」は火力万歳ではなく、地熱、潮力、風力、太陽光などの「再生エネルギー推進」を唱えてるのですが。

主婦仲間でも最近は、電気料金値上げや消費税増税を受け、「このことは原発が停止していることと無関係ではないわね」と悩ましげに話している。

 電気料金値上げはともかく『消費税増税原発停止』と何の関係があるんでしょうか?。

小泉さんは「原発ゼロは無責任だという人もいるが、トイレも作れないで何が無責任だ」と言われた。
 その高レベル放射性廃棄物処分地の選定については、「国が前面に出てプロセスを見直す」と、茂木敏充*3経済産業相が言明したように、処分場を適地に作るべく今、政府が先頭に立とうとしていることを小泉さんはご存じなのか。

でその茂木大臣の言明後に「トイレ(放射性廃棄物処分場)は出来た」んですか?。出来てないでしょうに。
偉そうな事を抜かすのはトイレが出来てからにして下さい。

民主党政権が高々と掲げていた「原発ゼロ」政策は、改めて幻影と化しつつある。

 自民党原発推進政党ですのでね。でそれは正しいんですか?。間違った道を歩んでるだけじゃないんですか?

*1:著書『ちょっと待って! 暮らしとエネルギーを考える』(2001年、エネルギーフォーラム)、『私たちは、なぜ放射線の話をするのか』(2008年、WACテーマBOOK)

*2:政界再編はともかく一定の共闘はあり得ると思いますが

*3:小泉内閣沖縄・北方等担当相、福田内閣金融担当相、自民党政務調査会長(谷垣総裁時代)を歴任