http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2014/0919naigai.html
(注:私、安倍への批判の)一つは、「安倍内閣は、本当は、(注:アベノミクスという)経済ではなく、安全保障*1がやりたいのだ」という指摘です。
(中略)
私の祖父、岸信介*2は、60年の日米安保条約改定を行った総理として、多くの方々に記憶されていますが、実際には、(注:商工次官や東条内閣商工相などを務めた)商工省の経済官僚です。当然、得意分野は「経済」です。
ですから、祖父が総理に就任した時、秘書官だった私の父・安倍晋太郎*3は、「得意な経済で勝負しましょう」と強く進言したそうです。しかし祖父は、「確かに経済政策は重要だ。しかし、同時に安全保障は国の基本であり、やり遂げなければならない。政治家以外には誰もチャレンジできないのだから。」と答えたそうです。
当然ながら祖父も「安全保障ばかり」やっていたのではありません。たとえば、国民皆年金や皆保険といった、世界に誇るべき日本の社会保障制度を創設したのは、岸政権の大きな成果です。そうした基盤の上に、その後の高度成長が生まれたことは間違いありません。
(中略)
不毛なレッテル貼りに、私は、実に違和感を覚えます。
いやー、安倍もああ見えて「安倍は右翼だ、祖父さんも右翼だ」と言われることに傷ついていたようです。信じられませんけど。