「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(10/3分:荒木和博の巻)(追記・訂正あり)

原油価格が左右する「新冷戦」の帰趨(名越健郎*1
http://www.kaiken.takushoku-u.ac.jp/column.html

 オバマ大統領は今年9月の国連演説で、「人類が直面する3大脅威」として、「エボラ出血熱イスラム国、ロシアの欧州侵略*2」を挙げました

 エボラ出血熱イスラム国と並べるとは随分オバマプーチン*3政権を敵視してるもんです。
 ロシアの対ウクライナ対応に問題があると言ってもこれは酷すぎるんじゃないですかね。
 この間「事情はともかく中国を訪問し友好関係をアピールした」のとは偉い違いです。それほどロシアのウクライナ介入はオバマにとって許せないことだったのか。一方日本ウヨは逆に「プーチンロシアより中国を敵視している」わけです。


■国家基本問題研究所・直言【第273回】中国に屈服したオバマ大統領(櫻井よしこ
http://jinf.jp/weekly/archives/14581
 よしこら日本ウヨがオバマに期待する事って「打倒中国」ですからね。そんなことはできるわけがない。オバマに限らず米国の政治家はまともな人間なら誰だってそんな事はできないし、しないでしょう。中国に多数の米国企業が進出してるのに何でそんな事ができると思うのか。で「打倒中国に乗り出さないなんて屈服だ」てよしこら日本ウヨには「中国打倒か、中国への屈服か」二つしかないんだから話になりません。


■安倍政権に拉致問題を解決する意志はあるのか
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/post-2340.html
 もちろん「あるのか、いやない(のではないか?)」と言う反語ですね。ついに荒木も「安倍の交渉路線への反発」からここまで安倍を罵倒するようになりました。

 啓発は民間と自治体に任せ、特に税金を使うなら民間を政府がバックアップするようにした方がはるかに効率が良いはずです。

 もちろん「民間=荒木ら巣くう会一味」です。大体「民間」つうなら荒木が何故か非難する*4「拉致啓発コンサート(http://www.rachi.go.jp/jp/archives/2014/1104gyoji.html参照)」だって出演する歌手の皆さん(宇崎竜童・阿木燿子夫妻、森昌子など)はもちろん公務員ではなく「民間人」なんですけど。
 全く「拉致解決のためには宇崎竜童・阿木燿子夫妻や森昌子なんかより俺達巣くう会に税金をくれ」とはどれほど恥知らずな銭ゲバ野郎でしょうか。

私自身団長だった伊原外務省アジア・大洋州局長には何度も文句を言いましたが、考えてみれば伊原さん自身、事実上当事者ではない

 おいおいですね。荒木の言う「当事者ではない」とはどういう意味なのか。「悪いのは、伊原局長じゃない、彼の上司である岸田外相や安倍首相だ」とでもいいたいのか。ならはっきりそういえよ。

拉致被害者を救出するために具体的に必要なのは何なのかを選挙を通じて与野党が闘わせていくべきです。

 まあ、そんなことは「小泉訪朝後の衆参両院選挙」で1度もありませんでした。2004年の参院選で出馬した増元は自民、公明、民主どころか、「青島元都知事や共産」にも負ける惨敗を喫しました。
 今回もそんなことはないでしょう。ただし過去においてはそんな論戦がなくても荒木は不平不満を言いませんでした。
 政府が制裁路線で、それに野党も批判的意見を別に述べなかったからです。荒木にとって都合の悪いことは何もなかった。ところが今度は「安倍が交渉路線で、与党は勿論ほとんどの野党やマスコミがそれに批判意見を述べない」「一部のウヨ政党(次世代の党)やウヨマスコミ(産経)が安倍批判するが安倍は無視するし世間も賛同しない」「大体ウヨ政党やウヨマスコミの安倍批判は安倍への仲間意識から、腰が引けてる」という荒木にとっては最悪の展開になってるわけです。だから慌てて「論戦よ、起これ」というわけですが起こるわけがない。拉致なんて日本人のほとんどは興味関心を失っています。政治家とは与党であれ野党であれ人気商売です。
 「アベノミクス批判」「消費税増税反対」「原発再稼働反対」など「人気商品」を差し置いて「不人気商品・拉致問題」の売り出しなんかするわけがない。


■全道庁労
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/post-4034.html
 何で「全道庁労(自治労北海道庁労働組合連合会)」の機関紙に「圭運丸事件」なんて与太話が載るのかさっぱり分かりません。おそらく「旧民社党の元職員」荒木と親密な仲にある「労組内の右翼分子(旧民社党・旧同盟系?)」の仕業でしょうがここまで愚かな事が良くできるモンです。


■非公開失踪者1名国内での所在確認
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/1-755d.html
 まーた「特定失踪者」が国内で発見されたそうです。小山修司さんや山本美保さんと違い「生きた姿で見つかったこと」は幸いです。事件性はないようですので「自発的失踪」だったのでしょう。
 しかしこれほどまでに認定のデタラメさが明白になっても「特定失踪者認定」を続ける荒木一味と言い、それにつきあう拉致議連や家族会と言いそのバカさには呆れて物も言えません。

40年近くご家族と離れていたため、容姿では分からず、DNA鑑定も行い、また色々話を聞いて本人と確認したそうです。

 要するに「我ながらしつこい」ですが、「砂の器みたいなこと(三木謙一*5や本浦千代吉*6が和賀英良*7が本浦秀夫の成長した姿だと気付く)」は普通あり得ないという話です。

 今後事態の進展によって本人が出てきたりした場合の確認作業についても準備が必要であると痛感します。
 警察は可能なご家族からDNAデータを取っており、大事なことだと思うのですが、山本美保さんの事件からも分かるようにDNAデータだけでは十分な確認ができるとは思えません。

 意味がわからないですね。山本美保さんの件は荒木の言いがかりだと言う事はひとまず置くとしても、「DNA鑑定より確実な本人確認法」なんて何があるのか。
 指紋や声紋は本人確認に使えるでしょうが、「本人の指紋や声紋のデータ」が残ってなければ使えません。で普通、「指紋や声紋のデータ」なんか残ってないでしょう。一方DNA鑑定は「当人のデータがなくても」肉親のデータをつかうことで「肉親と血縁関係があること」は確認できるわけです。
 「肉親と血縁関係があれば」まあ、本人と考えていいでしょうね。

 ちなみに調査会では不完全ではありますが、専門家のアドバイスのもと本人確認のための作業は進めています。

 具体的に何をやってるんだ、専門家とは誰なんだと聞きたいですね。


増元照明さんの選挙について
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/post-d139.html

増元照明・前家族会事務局長が総選挙に次世代の党公認・宮城2区(仙台市宮城野区若林区泉区)から出馬することになりました。この出馬が日本における拉致問題への取り組みの構造を変えるきっかけになることを期待しています。

まあ変えないでしょうね。理由は簡単で
1)増元の当選の可能性はゼロに等しい
2)家族会が増元を支援してない
3)以前も増元は参院選に出馬したことがあるが何ら社会に反響を与えなかった
からです。

以下は増元さんと相談して決めたことでもなく調査会の決定ということでもありません。特定失踪者問題調査会の代表である荒木和博個人の判断ということでお伝えする次第です。

 つまりは家族会が増元を見捨てた今、「巣くう会や特定失踪者問題調査会」という団体としては増元を支援できないということでしょう。そこで荒木が「荒木個人の思い」とやらを語ることになると。

オールジャパン」という言葉を安倍政権はたびたび使ってきましたが、そもそも民主党政権であれその前の自民党政権であれ、平成14年の小泉訪朝で金正日が拉致を認めて以来野党が拉致問題で足を引っ張ったということはほとんどありません。

 「足を引っ張らない」とはつまり「日本政府は小泉訪朝後は、基本的に荒木ら巣くう会の言いなりでそれに対し野党も日本社会も特に批判しなかった」ということです。それで拉致解決の成果が上がらなかったと言う事は要するに「荒木らの方針が間違っていた」「荒木らの言いなりだった日本社会が愚かだった」ということでしかないと思うのですが。

 むしろ政府代表団平壌派遣の直前、先月20日与野党協議会では各党代表のほとんどが反対であったのに総理の意向ということで派遣を押し切ってしまいました。
 結局「オールジャパン」を強調すること自体が、安倍政権の拉致問題への取り組みに対する(注:家族会や巣くう会、拉致議連の)批判を封殺しようとしているのではないかとすら思えます。

 安倍が交渉路線に踏み切って以後、荒木もついにここまで安倍を罵倒するに至りました。まあ、それはともかく「オールジャパン」を強調し「批判を封殺してきた」のは荒木本人でしょう。全く荒木も盗っ人猛々しい男です。荒木の言う「オールジャパン」に当てはまらない人間はたとえ「拉致被害者家族」であっても蓮池透さんのように裏切り者として拉致被害者救出運動から追放されるわけです。
 なお,小生は「オールジャパン」と言う物言いはばかばかしいと思います。「拉致被害者救出」と言う総論はともかく、その為の方法論、つまり各論では意見の違いが出るのは当然だからです。「オールジャパン」なんてのは虚構に過ぎない。その虚構が暴露されたのが「家族会からの蓮池透氏除名」であり、「今回の増元の事務局長辞任」でしょう。

 増元さんの出馬に対しては色々な圧力もあるようです。もちろん本人がほとんど誰にも相談していないのだから軋轢があるのは当然でしょう。

 荒木は増元を擁護したいようですが、増元が家族会や巣くう会の何の相談もせずに勝手に出馬を決めたこともあって「何故家族会は増元さんに事務局長辞任を求めた!」などと家族会批判はできないようです。おそらく荒木にとっては家族会が増元に求めた「事務局長辞任」も圧力でしょうが「巣くう会は家族会の支援団体」という建前上、荒木ら巣くう会関係者に家族会批判は出来ない訳です。

 本当は同じ場にいた他の家族会の皆さんも大なり小なり政府に対する不満はあるのですが、「安倍さん以外で誰がやるのか」ということや10年前の家族会バッシング*8もあり、本音はなかなか言えないのが現状です。

 やれやれですね。「安倍さん以外で誰がやるのか」とさんざん宣伝してきたのは当の荒木なのですが。安倍が荒木を裏切るという荒木が予想しない展開によって荒木が追い詰められているのは滑稽です。

拉致問題は現状では争点になりにくいどころか選挙の中で話題自体が埋没しかかっています。

 そもそも拉致について言えば、どこの党も「家族会の要望に応えたい」としている以上、争点になりようがないでしょう。荒木は一体どういう「争点化」を展望してるんでしょうか。

その意味で増元さんの出馬が今の構造を変えるきっかけとなることを期待しています。

増元の当選可能性が低い上に家族会が増元を支援せず見捨てているのにどう「変えるキッカケ」になるというのか。というかこれは「日朝交渉路線という現状を何とか変えたい」という荒木のぼやきでしかありません。


■岡山・広島現地調査報告
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/post-4f7b.html
 荒木が代表を務める「特定失踪者問題調査会」の調査報告です。
 まあ、率直に言って「失踪者発見などに役立つ情報」は何一つありません。役立たない調査はやるだけ無駄です。まあ「やった結果役立たない」とわかるのなら「試行錯誤」と言う意味で仕方ありません。
 たとえば映画「砂の器」で今西刑事(丹波哲郎)が「秋田県の亀田」に「亀田に現れた謎の男」について捜査に行ったことは仕方のないことでしょう。あの時点では殺された三木(緒方拳)の「東北弁のカメダ」は「東北弁に響きが似ている出雲弁(島根弁)の島根県カメダケ(亀嵩)」なんてわからなかったわけですから。
 今西も吉村刑事(森田健作)相手に「謎の男を追うと言ったって追いようがないよ、宿帳の住所は偽名だし、手がかりが全くない*9」「捜査には無駄がつきものなんだよ」と言ってましたが。 
 が荒木の場合「警察にわからなかったことが素人の荒木に分かるわけがない」と言う意味で全く無意味です。

(2)家族会:増元照明事務局長

 増元が「次世代の党からの出馬を理由に事務局長辞任を求められ実際に辞めた今」、今後家族会から参加者があるかどうかが気になるところです。たぶん「ないんじゃないかな」と思いますが。
 今まで増元しか参加者がいなかったわけですからね。一方増元は今後も参加し続けるのでしょう。
家族会が増元以外参加しない理由としては
1)特定失踪者は北朝鮮拉致か疑わしい
2)北朝鮮拉致だとしても政府認定されてないし、当然、特定失踪者家族も家族会会員ではないので家族会に関係ない
3)そもそも特定失踪者問題調査会は建前では巣くう会と別団体だ(巣くう会の友好団体の一つ)
4)特定失踪者が北朝鮮拉致だとしても警察が失踪直後捜査してろくな物がわからなかったのに素人の荒木が失踪後、何年も経ってから調査しても分かることがあるわけがない。実際失踪者の発見などにつながる情報は未だかつて得られてない
5)「若くて無職」の増元以外の拉致被害者家族は「高齢化していたり」「仕事があったり」などで参加してられない
といったところでしょう。
 なお、増元の事務局長辞任後て事務局長職はどうなってるんでしょうか。空席なのか、新しい事務局長が選ばれたのか。空席だとして「事務局長代行」みたいな物が置かれてるのか。気になるところです。
 いずれにせよ増元も辞任した以上、仮に選挙に落選した*10としても「また事務局長にしてくれ」と言うほど恥知らずでもないでしょうし、さすがにそれを許す家族会でもないでしょう。それを許す家族会なら「事務局長辞任」ではなく選挙期間だけ「事務局長休職」「事務局長一時辞任(選挙後のことは今後の検討課題)」にでもしたでしょうからね。
 まあ、おそらく落選しても増元は「次世代の党の政治活動家(政治家浪人とでも言うのか?)」だか、次世代に近い右翼団体(たとえば田母神の「頑張れ日本」)の活動家として生きるつもりで「家族会役員は政治的中立であって欲しい、特定政治団体と拘わって欲しくないと言う家族会の縛りを嫌う」のでしょうからそういう心配はしなくてもいいのかな?(当選したら事務局長になりたいとは増元は言わないでしょうし「家族会は政治的中立が望ましい」との観点から家族会も増元を事務局長にはしないでしょうが)。

(5)支援者:日本会議広島福山支部救う会山口・中丸啓事務所・予備役ブルーリボンの会他の皆さん

 右翼団体日本会議」と公然とつきあってることを隠そうともしない荒木には呆れます。
 なお、「中丸啓事務所」の「中丸氏」とは広島三区から出馬予定の「次世代の党の現職代議士」です。前回衆院選は自民、民主の下に位置する三位(なお当時は維新の会)でしたが比例で復活当選しました。ただし今回はおそらく落選でしょう。なぜなら次世代の支持率は世論調査に寄れば最大野党民主党どころか、他の野党(共産、維新、社民、生活)をも大きく下回っているからです。
 中丸氏のような「次世代の右翼政治家」と荒木が親密な関係におそらくあること、そうしたことが増元の「次世代からの出馬の背景」であることが想像できます。

(1)松村哲史さん
 オ 失踪年月日:2001(平成13)年2月14日
(4)酒井 勇夫さん
 オ 失踪年月日:1999(平成11)年12月23日
(5)和田 佑介さん
 オ 失踪年月日:2002(平成14)年5月7日

 家族会結成が1997年(平成9年)、いわゆる「九州南西海域工作船事件」が1999年(平成11年)*11、小泉訪朝が2002年(平成14年)です。つまりは「松村さん、酒井さん、和田さんの失踪が北朝鮮拉致」だなんて事は非常に考えづらいと言う事です。

キ (注:松村さんの)失踪状況 :
 2月12、13日会社を休んでいた13日の夜11時過ぎ*12頃「遊びに言ってくる」と徒歩で家を出て12時前に帰宅した。その際家の鍵を忘れて出ていたらしく家族が玄関を開けてやった。その後両親が就寝後の12時過ぎに再度家を出て以来消息不明。

 さすがに荒木も「就寝後、12時過ぎに家に押し入って工作員が拉致の痕跡も残さずに無理矢理拉致した、同居の家族も気付かなかった」と言う気はないようです。そんな馬鹿な事はあり得ませんからね。
 しかし「両親就寝後、何も言わずに自分から家を深夜12時過ぎに出て行った」と言う時点で「北朝鮮拉致」の可能性は低いですよねえ。
 要するに「家族に気付かれずに深夜外出したいような」「家族に外出理由を言えないような」「翌朝以降の外出では嫌な」事情が松村さんにはあったと言う事です。その後の失踪が「自発的失踪」なのか「犯罪に巻き込まれた」のか、はともかくポイントは「深夜12時の謎の外出」でしょう。
 また「深夜11時の外出は深夜12時の外出と何か関係があるのではないか」「たとえば深夜11時の外出で何かトラブルを起こして12時に再度外出せざるを得ない羽目はなったとか」という点もポイントでしょう。

無言電話は2001年12月頃から翌年2月までに3回あったが、いずれもこちらが「もしもし」と言ったらすぐ切れてしまった。

ばかばかしいですね。無言電話は
1)「いたずら電話」の可能性もあるし、
2)「もしもし」と言う声を聞いて「あ、この人、Aさんじゃない。Aさんにかけたつもりが間違い電話だ!」と思って間違い電話がその人にとっては非常に恥ずかしいので、お詫びの言葉も言わずに叩ききった、と言う可能性もあります。
 失踪と関係あるなんて根拠はどこにもありません。もちろん「この3度の電話が同一人物」なんて根拠もない。つうか「いたずら」であれ「間違い」であれ別人と見た方がいいんじゃないですかね。
 「3回もいたずら」「3回も間違える」と言うことがないと言いませんがそういう人はあまりいないんじゃないか。

(a)失踪前の状況について
 哲史さんは12日(月曜・祝日)は「風邪を引いた」ということで会社を休んでいた。
 ご両親の記憶によれば12日の夜、又は13日の早朝、いつも迎えに来てくれる同僚に迎えを断る電話を入れていた。

「12日の夜」と「13日の早朝」では大分違うと思いますがもはや記憶があやふやなのでしょう。
 しかし「13日も欠勤&13日の謎の失踪」を考えるに「12日の欠勤は本当に病欠だったのか」と言う疑問はどうしても出てきます。「12日には、13日の失踪につながる何かがあり、その何かのために休んだのだが、その理由を家族や会社に言いたくないので病気休暇にしたんじゃないか」ということです。

 13日、ご両親は朝から仕事に出かけ、夕刻帰宅した際に哲史さんが自宅に居たため、既に仕事先から帰宅していたと思っていたが、行方不明後に13日も会社を休んでいたことが判明した。

 正直訳のわからない文章です。

いつも迎えに来てくれる同僚に迎えを断る電話を入れていた。

のに何で「仕事に行った」と思うのか。仕事に行くのなら断りの電話は必要ないでしょう。そしてその日の会話で「会社に行ったかどうか」両親も、松村さんも話題にしなかったのか。何が何だかさっぱりわかりません。

 誰かに家の近くで呼び出される形で家の外に出て行ったと思われるが、当時の地図を参考に周辺の状況を確認した結果、自宅から50mほどの位置にある公園に呼び出された可能性が高いとの結論に至った。

 この荒木の分析が正しいかどうか知りませんがもし正しいならそれこそ北朝鮮拉致じゃないでしょう。「飲み屋にでも呼び出される」のならまだしも、「2月の寒い深夜に公園に呼び出されたら」普通の人間なら「ふざけんな!、誰がこんな夜遅く公園なんか行くか!」と言うところでしょう。それをわざわざ公園まで行ったと言うことは「よほど親しい関係の人間」とでも見るべきでしょう。「その親しい関係の人間が実は北朝鮮工作員だった!」なんてことは絶対にないとまでは言いませんがまあ、現実性に乏しいですね。

 呼び出された経緯については哲史さんの携帯電話の通話記録にヒントが残されていた可能性が高いが、当時、ご両親が電話会社に何度も通話記録の提供を望んだが拒否され

 これが事実なら「家族でも情報提供しないんだ?。プライバシー的な問題?」と意外ですね。何か荒木は電話会社が悪いみたいな物言いですが、さすがに警察には情報提供したんじゃないですかね。
 そもそも「失踪直前に通話記録がある人間=失踪に関係がある人間」とは限りませんし、「失踪に関与したことが疑われるよほどの証拠がなければ」、「失踪前に電話しただけで疑われちゃ迷惑ですよ」で終わってしまう話でしょう。

(2)清水桂子さん
(b)捨てられていたキャッシュカードについて
 桂子さんの行方不明から約1ヵ月後の翌年1月、井原市内の宇田川に架かる井原大橋の近くの土手で、四つ折にされた桂子さんのキャッシュカード1枚が発見されている

 これは残念ながら「事件に巻き込まれた可能性が高い」と見ざるを得ないでしょうね。

 桂子さんの行方不明後、口座からは現金は引き出されておらず、カードが四つ折にされていた状況から第三者が「桂子さんの口座から現金を引き出そうとしたが暗証番号が合わず、四つ折にして捨てた」とも考えられる

と荒木が書くとおりでしょう。ただしその事件が「北朝鮮拉致だ」とする根拠は何一つありませんが。

 岡山県警のホームページには調査時点で「拉致の可能性を排除できない事案に係る方々」という情報提供を求めるホームページがなく、これは全国でも岡山県警滋賀県警だけであり、その姿勢には問題があると思わざるをえない。

 いやいやむしろ岡山県警滋賀県警の方がまともなんですよ。しかし「あの平沼拉致議連会長が岡山選出であること」を考えると意外ではあります。

ア 氏名: 佐々木薫(ささき かおる)
キ 失踪状況 :1991(平成3)年正月、差出人が薫さんになっている年賀状が兵庫県相生市在住の叔父宅に届くが、記載されていた愛媛県今治市の住所は実在の住所だが別人が住んでいた。

 その「別人さん」には大変迷惑な話ですよね。荒木だと「その別人が失踪に関係あるかも知れない」と言い出しかねませんから。

(4)酒井勇夫さん
■調査結果
(b)12月23日の行動について
 地元の人は通常窓口で預金の出し入れをしており、あまりATMを使っていなかった。監視カメラもなかった。
(中略)
 捜査の攪乱のために遠隔地のATMで金を下ろしたとも考えられる。

 荒木は何言ってるんですかね。ATMでおろしたのが酒井さんか、別人かはわかりませんが、まあ別人としましょう。その場合、そのATMでおろしたのは荒木も書いてるように「ほとんど誰も使わないから目撃者が少ない上に監視カメラもないから」、ただそれだけの話でしょう。捜査攪乱とか言う話じゃない。別に他のATMでも良かったのでしょうが、犯人の知ってる「監視カメラも利用者もない」ATMはそこだったってだけの話でしょう。

(7)藤倉紀代さん
 キ 失踪状況:弟・靖浩さんと同時に失踪。失踪当日、母親はいつも通り夕刻5時か6時頃、子供たちの夕食を用意して自宅アパートから仕事に出かける。母親が深夜2時ごろ帰宅すると、二人の姿がなかった。玄関には鍵がかかっており(鍵は子供たちも持っている)、母親の布団が敷かれ、夕食をとって食器が流しに運ばれているなど、いつもと変わった様子はなかった。
(中略)
 当時は警察が「誘拐」を視野に入れて自宅に電話の逆探知装置を設置したり、張り込んだということが無かったという話が聞かれた。

 身代金目的誘拐だと疑う根拠がなければ誰も「逆探知装置」なんか設置しないでしょう(仮に誘拐であっても性的いたずらなどが目的なら電話などかけませんから逆探知装置の必要はありません。身代金目的誘拐の時のみ逆探知装置が必要になります)。そもそも「お前の子どもを誘拐した、返して欲しければカネを出せ」なんて電話はなかったんですから逆探知装置を設置する必要なんかどこにもなかったわけです。
 大体

・仕事のため、夕刻5時か6時頃外出
・深夜2時頃帰宅

と言う荒木の記述からは、この家族が「母子家庭で、母親は水商売」と言うことが予想されます。
 「女性が夜間にやる商売」といったらやはりいわゆる水商売でしょう。
 当然生活は裕福ではないでしょう。「銀座のホステスで高給」なんてのはごく限られた「水商売エリート」だけでしょう。
 どこの世界に貧乏な母子家庭の子どもを身代金目的で誘拐する人間がいるんでしょうか。

 また報道によれば警察は200人を動員した旨の記事が見られるが、ご家族にそのような記憶は無く、警察は最初から「家出」と決め付けて実際に捜査が行われていなかった可能性がある。

 警察への誹謗も大概にして欲しいですね。「捜査員200人」が「延べ人数であり1度に動員された数は、20人などもっと少ない」にせよ「1度に動員された数が200人」にせよ何もご家族に「200人動員しました」などと説明する必要もないわけです。
 「ご家族が認識してない=警察の嘘」ではないし、何でこんなことで警察が嘘をつかないといけないのか。

 室内が荒らされた様子もないことからすると、例えば何者かが「お母さんが事故に遭った」などと2人に伝え、おびき出した可能性もある。

 まあ、「連れ出された」のならそうなんでしょうね。ただしその場合「誰が何のためにそんなことするのか」てわけのわからない話ですが。少なくとも「北朝鮮の工作活動」と疑えるような失踪事件じゃないでしょう。


■酒井勇夫さんの失踪
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/post-2625.html
 1999年という失踪時期から考えて酒井さんの失踪は北朝鮮拉致の可能性は低いでしょう。何せ家族会結成が1997年で、小泉訪朝が2002年ですから。「家族会結成の2年後に北朝鮮拉致があった」「小泉訪朝の3年前に北朝鮮拉致があった」と言って本気にする人もまずいないでしょう。
 まあ、そんなことは荒木ら巣くう会も分かってるでしょうが。そもそも荒木の文章を読んでも北朝鮮拉致扱いする根拠はいつも通り、何一つ出てきません。


健さん
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/post-c055.html
 「健さん」とはもちろん先日なくなられた俳優・高倉健氏のことです。しかし高倉氏も「高倉」をつけないで、「健さん」で通用するんだからすごい人です。まあ逝去直後のエントリだから「高倉さんのことだな」と連想できる、てのもありますけど、そうでなくても「健さん」と言ったらやっぱり最初に想像するのは高倉氏のように思います。
 愛読している「ライプツィヒの夏」も『「午前十時の映画祭」で、高倉健の作品を3本見ることができる』(http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/ad70d2c6f97f1ab257c3ee9fad0323da)で高倉氏について触れてますし、小生も触れてみましょう。

中国でも大きく報道された

何故かというと

http://j.people.com.cn/n/2014/1120/c94473-8811754.html
 中国の人々が高倉さんに出会ったのは、1979年に「君よ憤怒の河を渉れ*13」が公開された時だ。改革開放が実施されて間もなかった当時、中国国産の映画はほとんどなかった。「君よ憤怒の河を渉れ」で主演を演じていた高倉のクールな姿や角刈りのヘアスタイル、濃い眉毛、一重まぶたは、中国で「もてる男」の象徴となった。
 中国で高倉さんと言えば、同映画を連想する人が多い

http://j.people.com.cn/n/2014/1120/c94473-8811735.html
 日本で、高倉さんの代表作と言えば、「幸福の黄色いハンカチ」(1977年)だが、中国では、「君よ憤怒の河を渉れ」だ。日本で76年に公開された同映画は、78年に中国語に翻訳され、翌79年に公開された。同映画で高倉さんは、暗殺されそうになる東京地検検事・杜丘冬人を演じ、その寡黙で男らしい姿が、改革開放(78年)*14を実施したばかりの中国の人々の心を鷲掴みにした。そして、中国は、高倉さんや同映画を通して、日本や現代化された社会を知った。

と言う話です。もちろんその後、日中文化交流が進む事によって高倉健以外の日本俳優も知られるようになるわけですが1970年代後半の中国において「最も有名な日本人俳優」は高倉健だったわけです。
 また「プロ右翼活動家として悪名高く、右翼映画『プライド・運命の瞬間』にも出演した津川雅彦」と違い高倉氏は中国の反感を買うような右翼活動家でもないので中国としても高倉氏を批判する動機がないと(津川辺りが死んだら逆に「日本を代表する右翼俳優」として非難の対象かも知れません)。
 しかし日本で、「君よ憤怒の河を渉れ」を高倉作品の代表作としてあげる人はまずいないでしょう。
 日本人と中国人の感覚の差でしょうかね。

私自身は「新幹線大爆破」とか「駅 STATION」とか「海峡」とか「鉄道員(ぽっぽや)」といった、その筋の映画が特に印象に残っているのですが、高倉健と言えば一世を風靡したのは「昭和残侠伝」「網走番外地」シリーズなど東映のヤクザ映画です。

・荒木の言う「その筋」てのは一体何なんでしょうか。荒木があげる映画の共通点は「東映を離れた後の非ヤクザ映画」と言う以外には特に共通点はないと思いますが。「東映を離れた後の非ヤクザ映画=その筋」なのか(追記:コメ欄でid:Bill_McCrearyさんにご指摘いただきましたがこれらは全て何らかの形で鉄道が絡む映画ですね。そして荒木は鉄道マニアを公言してる男です)。
・なお、荒木が名を挙げた映画の監督は次の通りです。
■「駅 STATION」(1981年)、「鉄道員(ぽっぽや)」(1997年):降旗康男
 降旗氏はこのほかにも高倉氏主演映画として「捨て身のならず者」(1970年)、「ごろつき無宿」(1971年)、「冬の華」(1978年)、「居酒屋兆治」(1983年)、「夜叉」(1985年)、「あ・うん」(1989年)、「ホタル」(2001年)、「単騎、千里を走る。(日本編*15)」(2005年)、「あなたへ」(2012年)を製作(ウィキペ「高倉健」「降旗康男」参照)。
 寅さんの渥美清を「山田映画の常連」と呼ぶのをもじればまさに高倉氏は「降旗映画の常連」だったわけです。
「海峡」(1982年):森谷司郎
 森谷氏はこのほかに高倉氏主演映画として「八甲田山」(1977年)、「動乱」(1980年)を製作。
■「新幹線大爆破」(1975年):佐藤純弥
 佐藤氏はこのほかに高倉氏主演映画として「ゴルゴ13」(1973年)、「君よ憤怒の河を渉れ」(1976年)、「野性の証明」(1978年)を製作。
 なお一世を風靡した高倉健ヤクザ映画ですが、さすがに当人もずーっとヤクザ映画の人であることには我慢がならずヤクザ映画以外にも出して欲しいと要望しても東映の態度は冷たい物だったと言います(ウィキペ「高倉健」参照)。
 また、「仁義なき戦い」、「仁義なき戦い:広島死闘篇」、「仁義なき戦い:代理戦争」(以上、1973年)、「仁義なき戦い:頂上作戦」、「仁義なき戦い:完結篇」(以上、1974年)の「仁義なき戦い」シリーズの成功以降、東映は「高倉の任侠映画は飽きられた」とみなし「新仁義なき戦い」(1974年)、「新仁義なき戦い:組長の首」、「県警対組織暴力」(以上、1975年)、「新仁義なき戦い:組長最後の日」(1976年)、「北陸代理戦争」(1977年)、「極道の妻たち」(1986年)など、「実録ヤクザ映画路線」に突入していきます。「仁義のあるヤクザの誇りある戦いを演じてきた高倉健」にとってはこうした「仁義なき権力闘争」を描いたヤクザ映画は「自分には向かない物」と考えられていたでしょう。実際ファンも「実録ヤクザ映画」に高倉氏が出演することを望んでないでしょうし会社からもそういうオファーはなかったわけです。ますます東映にいる理由がなくなる。で独立するわけです。

 ヤクザ映画の健さんは耐えに耐えて、最後に相手のところに殴り込みにいくわけですが、まったく殴り込みにいかないのが日本政府です。
(中略)
 (注:しかしひょっとしたら「もしかしてだけど、もしかしてだけど」)健さんが殴り込みに行って悪い奴らを成敗する直前なのかも知れません。

 「殴り込み」「成敗」て何考えてるんでしょうか。拉致被害者救出より「殴り込みによる成敗(北朝鮮軍事攻撃?)」の方が荒木にとって大事なのか。さすがに俺も高倉氏の訃報をネタに荒木が「高倉健が演じたヤクザみたいに北朝鮮に殴り込め、成敗しろ」と言うとは思っても見ませんでした。高倉氏も存命だったら荒木のトンチキぶりに呆れているでしょう。さすが荒木はキチガイぶりが半端ではありません。
 「死んでもらいます」とか言って自衛隊金正恩君を暗殺でもするのか。そういうことがしたいなら荒木が救う会のお仲間と一緒に殴り込めばいいんじゃないですかね。ああでもそれだとこの間の北大生みたいに「私戦予備」で逮捕されるのか。


■「言論テレビ」に出演させていただきます
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/post-cfeb.html
 言論テレビてのは公式サイト(http://www.genron.tv/company.html)に寄れば

取締役会長・櫻井よしこ(国家基本問題研究所理事長)

てんだから完全なウヨメディアです。
 過去の出演者も「西岡力・巣くう会会長」「島田洋一・巣くう会副会長」「田久保忠衛・国家基本問題研究所副理事長」「西尾幹二・元つくる会会長」「高橋史朗・元つくる会副会長」「安倍晋三(現首相)」「下村博文(現文科相)」など見事なまでにウヨしかいません。ちなみにこんなウヨテレビに喜んで出て恥じない低能野郎がid:Mukkeさんやid:noharraさんが大好きなダライラマという「オウム麻原から現ナマもらった銭ゲバ坊主」です。こういうのを俗に「坊主まる儲け」というのでしょう。
 それはともかく極右の荒木が出演するにふさわしいテレビとは言えるでしょう。しかも「マルコポーロホロコースト否定記事を載せ、マルコ廃刊、当時の文春社長引責辞任を招き事実上文春から追放」、その後も「ウィルに土井たか子在日説というデマ記事を載せ裁判で惨敗した」花田紀凱が荒木の対談相手というのだから心底呆れます。


■火事場泥棒
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/post-8e8a.html
 「今回の解散劇は消費税問題だけでなく、拉致交渉を解散のどさくさの中で進め、可能ならば投票日直前に『拉致被害者が帰ってきます!』と宣伝することではないか!」と完全に安倍に疑心暗鬼の荒木です。
 ただし荒木の批判対象は何故か外務省だけで

安倍総理もこの解散で財務省だけでなく外務省も成敗してくれないでしょうか。

なんて言ってますが。「成敗」って完全に荒木にとって外務省は「時代劇の悪代官」と同レベルの扱いのようです。
 なお、この解散で安倍ははっきりと「当初予定時期より18ヶ月延期するだけで再延期するつもりはない、最終的には絶対に10%にする」と公言しています。是非はともかく*16そのどこが「財務省成敗」なんでしょうか。
 もちろん「今の日朝交渉は安倍の了解の元にやってるに決まってる」ので「外務省成敗」なんてこともないですし、そんな事は荒木ら救う会一味も分かってるでしょう。
 本気で荒木が今の交渉路線が気にくわないなら「安倍成敗」を口にすべきでしょうがそれが「安倍信者」としてできないから「外務省成敗」になるわけです。

5月末の「再調査」発表以来何度も行われた家族会・救う会・調査会への説明でも遺骨問題についての協議内容はほとんど伝えられていない

 当事者(遺族)じゃない連中に何で説明しないといけないのか。思い上がりと勘違いにも程があります。


■不思議な移動
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/post-91f5.html

 和田佑介さん(当時25歳)は平成14年(2002)5月3日に島根県江津市の実家に帰省し、5月5日専門学校の同級生の結婚式に出席、6日18時頃実家を出て広島のアパートに向かいました。到着後の20時頃、お母さんが電話をし、帰宅を確認しています。
 翌7日、会社の同僚から実家に電話があり無断欠勤しているとのこと。

 さて小泉訪朝は2002年9月です。当然ながら、「荒木が特定失踪者認定する」和田さんが失踪した「小泉訪朝の4ヶ月前の2002年5月」と言えば「北朝鮮拉致疑惑は日本人皆が知ってる常識の一つ」に、もはやなっていました。
 この時期に
1)北朝鮮も日本人拉致しようなどと無謀なことは思わないでしょうし
2)警察も北朝鮮のそうした違法行為を阻止できないほど無能ではないでしょうし
3)和田さんも北朝鮮に拉致されるほどバカでもないでしょう。
 まあ、普通に考えて彼の失踪は北朝鮮拉致ではないでしょう。自発的失踪か、事故か、犯罪かそこまでは分かりませんが。ご家族も「本気で拉致だと思ってるわけではなく」、とにかく「何かやれば情報が集まるんじゃないか」程度の気持ちでの行動ではないか。
 まあ、たとえそうだとしても「拉致じゃない代物で批判される北朝鮮」「拉致じゃない代物を拉致扱いしろと言われる日本警察」にとってこれほど迷惑な話もないでしょうが。
 北朝鮮や日本警察は「いくら何でもこれは酷いじゃないか」と「救う会は勿論ですが」、和田さんの家族(両親など)にも怒りを覚えてるんじゃないか。

 さて、失踪後の和田さんの足取りをカードの記録で辿ると以下のような極めて不可解なものになります。
(5月6日)
 出光興産江津給油所で34.51リッター給油(4348円)
 五日市*17料金所(広島市佐伯区)で1300円支払い
(5月7日)
 出光興産エアポート石見給油所(島根県益田市)で32.1リッター給油(3877円)
 中国自動車道戸河内料金所(広島県山県郡安芸太田町)で2450円支払い
(5月8日)
 広島銀行東城支店(広島県庄原市東城町*18)で8時40分に現金40万円引き出し(監視カメラで本人と確認)
 出光興産帝釈峡パーキングエリア給油所(東城町・中国自動車道上り線)で30.8リッター給油(3590円)
 出光興産名四新桑名給油所(三重県桑名市小貝須)で37リッター給油(4079円ー1222円割引)
 日本道路公団関西支社*19(場所不明)で6400円支払い
 東城料金所(広島県庄原市)で4700円支払い

 何がどう不可解なんですかね。
【5/6】
島根県江津市(実家)→広島県広島市(自分が住んでるアパート)」
【5/7:会社から実家に無断欠勤の連絡】
広島県広島市(自分が住んでるアパート)→島根県益田市広島県安芸太田町
【5/8】
広島県安芸太田町広島県庄原市三重県桑名市広島県庄原市」と3日間にわたり和田さんはかなりドライブしてるようです。でそれの何が不可解なのか。「何故、島根県外の三重県桑名市に行ったか分からない(荒木)」て、幼児ならともかくいい大人がいちいち「僕はこれこれこういう理由で桑名市に行きます」なんて家族に言う理由もないですからね。まあ、不可解な点があるとしたら行った場所ではなく「7日の無断欠勤」それ自体ですよね。自発的失踪にせよ、事故にせよ、犯罪にせよ何で無断欠勤なんて事になったのか。
 なお、仮に荒木が言うように「桑名市に行ったのは和田氏ではない別人」で「その別人が和田氏失踪に関与していたとしても」

和田さんについてはまだ北朝鮮とつながるものはありません

と荒木も渋々ながら認めてるのに何が北朝鮮拉致疑惑なのか。その別人が北朝鮮工作員だと見なすまともな根拠は何一つありません。そもそもそんな別人がいたかどうかすら不明ですが。


■ボタンの掛け違い
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/post-5e64.html
 荒木エントリとは直接関係ありませんが拉致問題での「ボタンの掛け違い」の典型は「蓮池透さん家族会除名劇」でしょう。アレでまともな人間は家族会から距離を置くようになり家族会にはウヨばかりすり寄ってくる今の惨状になったわけです。今からでもまともになれば幸いですが「同じ拉致被害者家族仲間の蓮池氏」すら「北朝鮮の手先扱いする家族会」にはもはや何を言っても無駄な気がします。

藤倉紀代さん・靖浩さん姉弟の失踪

 「中学1年生(紀代さん)と小学6年生(靖浩さん)の失踪」なんて誰が考えたって北朝鮮拉致じゃないでしょう。いや何か「重大な疑惑を感じさせる堅い証拠があれば」、失踪者が小学生、中学生でも話は別です。しかし荒木の場合そうじゃない。そんな堅い証拠はどこにもない。
 「北朝鮮拉致じゃないと断言できなければ北朝鮮拉致と言っていい」と無茶苦茶きわまりない代物です。
 だからこそ山本美保さん、小山修司さんと「特定失踪者認定後国内で遺体発見」なんてとんでもない事が起こるわけです。美保さんの時は「警察の捏造だ」と居直った荒木もさすがに小山さんの時は認定間違いを認めました。それでも「小山さん以外は問題ないと思う」「いや問題があったて構わない。疑われる北朝鮮が悪い」「我々が騒いだおかげで小山さんの遺体が発見された」と居直り続けるんだから呆れます。まともな人間だったら荒木にはつきあいきれませんが家族会はつきあうんだから心底呆れます。

事件としての対応を当初しておらず、後でまずいと思ったのにいまさら事件捜査もできず家出したことにしようとしたものと思われます。

 おいおいですね。両親が「うちの子が犯罪に巻き込まれました!」と騒げば警察もむげにはしないと思いますけどね。結局「両親が家出だと思いすぐには動かなかった」ということでしょう。そう言う意味では別に警察のせいでも何でもない。あえて言えば「両親のせい」でしょう。これは単なる事実の指摘で両親をつるし上げたいわけではありませんが。

しかも同じ警察でも失踪を届ける生活安全課と拉致問題を担当する外事課にはほとんど横の連携がなく、外事の人間が見れば怪しいと思うかも知れない失踪でも大抵は見過ごされてしまいます。

 ばかばかしいですね。荒木は何を根拠に「特定失踪者=外事の人間が見れば怪しいと思うかも知れない失踪」というのか。大体外事だろうが、証拠がなければ動きようがない。一方生活安全課だろうと証拠があればさすがに犯罪として処理するでしょう。

それでも子供の失踪は事件・事故の可能性があるため当初から大抵大規模な捜索をするのが普通ですが、藤倉さん姉弟についてはその形跡がほとんど見られません。

 要するに両親が騒がなかったと言う事でしょう。両親が騒いでるのにそれを警察がガン無視し、しかもそれが何ら問題にならない、警察が非難されないなんて事は普通に考えてないでしょう。
 何故両親が騒がなかったのかさっぱりわかりませんが。

警察は一度結論づけてしまうと、後から間違いだったと分かっても最初の結論が正しいと言い続けることがほとんどで、余程外部から叩かれない限り自らの間違いを認めることはありません。この点は山本美保さんに関わるDNAデータ偽造事件を考えれば分かります

やれやれですね。美保さんの件で「美保さんは北朝鮮で生きてるという最初の結論に固執して」

山形県での遺体発見で後から間違いだったと分かっても最初の結論が正しいと言い続けることがほとんど

なのは荒木ら救う会のほうでしょうに。盗っ人猛々しいというか、何というか。


中国新聞
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/post-6a1a.html

 本日広島での現地調査を終え24回の1万キロ現地調査は無事終了しました。今回の走行距離は公開の失踪者を回ったA班と非公開中心にまわったB班の合計616キロになりました。

走行距離なんか調査の有効性と何の関係があるんでしょうか。

広島の地元紙中国*20新聞を見たところ、記事がみつからず
(中略)
中国新聞は地元広島での(注:荒木の)現地調査にも取材に来ていなかったのでそういう方針なのかも知れません

 つうのは「荒木についての記事」がなかったってことです。「俺様が広島に特定失踪者調査に来たのに記事がないとはどういう事だ」「そもそもあいつら俺の所に取材にも来てなかった」と言い出す荒木ですがなくて当たり前。記事にする新聞(例:産経)の方がおかしい。

その代わりに「政府広報」(意見広告)が載っていました。そこには「日本政府は、北朝鮮に対し全ての拉致被害者を一刻も早く帰国させるよう強く求めています」「12月8日(月)政府主催拉致問題コンサート(入場無料)を東京で開催します」と書かれていました。

で「その広告を載せるなら俺の記事を載せろ、中国新聞!」と荒木が言い出すのは予想の範囲内ですが荒木が
「東京でやるコンサートに中国地方の人はほとんど行かねえよ、そんな広告なんか中国新聞は載せるな」
「そもそも広告掲載を中国新聞に依頼した政府はおかしい、カネの無駄だ」
「いやそもそも中国新聞に限らず全国紙や拉致被害者のいる新潟日報福井新聞であっても新聞広告宣伝すること自体がカネの無駄じゃないの?」
「いやそもそもコンサート自体がカネの無駄じゃないの?」
「野党にはこの件で選挙戦でも国会論戦でも何でもいいので政府を『カネの無駄ではないか?』などと批判して欲しい」などと言い出すのだから唖然です。よほど「外務省官僚の訪朝を認めた安倍にキレてる」ようですがここまで安倍に悪口雑言したら関係が完全に終わるんじゃないかと思いますけどね。つうか場合によったら「安倍との関係を悪化させたくない」巣くう会、家族会が「アレは荒木さんの個人的見解だ、我々は中国新聞その他への広告掲載やコンサート開催でかかる費用が無駄だとは思ってない」「荒木さんについては処分も考える」ということで荒木だけ切り捨てられる可能性すらありますよね。

政府の姿勢は広告でも打たないと伝わらないものなのでしょうか*21。そんなことは北朝鮮に制裁のかけ直しでもしたり、代金の支払われた朝鮮総聯本部ビルから早く総聯を立ち退かせた方がはるかに伝わると思います。

 やれやれですね。そもそも「拉致問題の啓発週間が必要だ」と言ったのは荒木たちなのに今さら「啓発週間なんか必要ない」というのと同義の発言ができるとはどういう神経をしているのか。
 本当に政府が啓発週間をやめてもいいのか?
 また代金が支払われれば所有権は「政府ではなくマルナカに移る」のに政府が何で「立ち退きに関与できる」んでしょうか。つうか立ち退かせたって拉致解決の上では意味ないでしょう。いやそれどころか北朝鮮の反発かって交渉が挫折しかねない。まあ、荒木の目的は「交渉潰し」だからそれでいいんでしょうがこれにつきあう家族会は「本気で拉致を解決する気があるのなら」はっきり言ってバカです。

私たちは厳しい財政状況のなかでやりくりして現地調査をやっています。ご家族も、今回の現地調査に様々な形で協力してくれた皆さんも手弁当です。

 「お前ら救う会や家族会が自分の好きでやってることだろ。嫌ならやめろよ」「誰もお前らにやってくれて頼んでねえよ、現地調査なんて糞の役にも立ってないだろ。頭に乗ってんじゃねえよ、何様だ、ふざけんな」で終わる話です。

 どうせ広告を打つなら中国新聞ではなく中国*22の新聞*23に「金正恩体制を打倒せよ」という意見広告でも出したら良いのではないでしょうか。

 そんな意見広告の掲載はさすがに本気じゃないでしょうができもしないこと、やる気もないことを放言して何が嬉しいんでしょうか。
 だいたい荒木らの建前は「拉致被害者救出」であって「金正恩体制打倒」じゃないでしょうに。


■現地調査2日目
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/2-74cb.html

(写真は昨日夜福山、日本会議福山支部主催の集会。スピーチする増元家族会事務局長)

 やれやれですね。「日本最大の極右団体・日本会議」との友好関係を隠そうともしない増元と荒木には心底呆れます。

前のニュースに書いた岡山県警のホームページの件はマスコミの方も何人か問合せしたようで、いずれも回答にならない回答だったそうです。

 「何で岡山県警ホームページには拉致の疑いのある人について載ってないんですか」なんて荒木並みのアホなメディアがあったんですかねえ?。産経?。「ないからないんです」としか言いようがないでしょうに。
 「疑いがあれば」嫌でも載せますよ。

田辺真理子さん(平成8年9月27日失踪)は今日が46歳の誕生日です。

・「平成8年失踪」て「拉致被害者家族会の結成が平成9年」「小泉訪朝が平成12年」ですからね。どう見ても北朝鮮拉致ではないですが荒木ら巣くう会は「小泉訪朝後の失踪」すら特定失踪者認定してますから心底呆れます。
・なお、田辺さんとほぼ同年齢の人間としては「巨人の桑田」「広島→阪神の金本」がいます。田辺さん失踪時は現役プロ野球選手だった彼らも今は引退。時の流れの無情さを感じますね。

それにしても平成になってからの失踪者は比較的最近のことと思っていたのですが、それでも長い時が経っていることを実感します。

 そりゃ小泉訪朝から12年経ってますからね。当時15歳の中学生(?)ウンギョンさんも成人して人妻になり子どもも生まれました。
 「その頃は今は30代の俺も20代で若かったんだよなあ」と思うとげんなりします。いやまだ独身なんで時々親が「お前と同じ世代の人はもう子どもがいるのに」とか言われてげんなり。


■本日から岡山・広島現地調査
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/post-535e.html

 岡山は日本のほとんどの県警ホームページにある「拉致の可能性を排除できない方々*24」のない珍しい県(あとは滋賀県警だけ)で、何もないはずはありませんから、逆に考えればかなり眠っている情報があるように思います。

ばかばかしい。むしろ「こじつけで特定失踪者をでっちあげる荒木の方が異常」です。しかしあの荒木ですら「現時点では」滋賀と岡山には特定失踪者をでっちあげられないようです。今後必死にでっち上げるのかも知れませんけど。

ところで、私は出張して宿泊したホテルの部屋のビデオで「外事警察」という映画があるとつい見てしまいます。何度も見ているのですが何となく気になる映画です。これはかつての市川雷蔵主演の「陸軍中野学校」シリーズ同様、かなり事実を踏まえた映画だと聞いています。

 娯楽映画はあくまで娯楽映画としてみるべきであって、荒木のような見方はばかばかしいだけでしょう。

日本はその是非はともかく*25近代以来世界中のほとんどの大国と戦い、負けた相手は実質上米国だけです。世界から孤立し国民を食わせるどころか甚だしい人権弾圧でかろうじて体制を維持している国、骨董品で武装した「先軍政治」の北朝鮮に翻弄されていること自体が後世考えれば滑稽な話とされるでしょう。

・滑稽なのは「戦争での強さ」と「外交の巧拙」と言う関係ない物を無理矢理こじつける荒木の方でしょう。
 また「ほとんどの大国と戦い」て「ロシアと闘った日露戦争」「英米と闘った第二次大戦(太平洋戦争)を除けば」日本はあまり大国(軍事強国)とは闘っておらず、ほとんど「対中国、対韓国の植民地戦争(日清戦争、韓国義兵闘争弾圧、義和団事変鎮圧、日中戦争など)」しかやってないですけどね。
 第一次大戦でドイツとやった戦争は「第一次大戦(ヨーロッパ戦線)で中国に手が回らない事を見越してドイツの軍事基地がある中国・青島攻撃」という火事場泥棒的なものですし。
 それどころか日清戦争の三国干渉ではさすがに「ドイツ、フランス、ロシア」と戦争などできず遼東半島を返すことになるわけです。
 また「負けた相手は実質上米国」て「シベリア出兵の失敗」「ノモンハン事件でのソ連への敗戦」「インパール作戦*26での英国への敗戦」など都合の悪いことはなかったことにするのが荒木のようです。
・「骨董品で武装した」てそこまで酷くないでしょう。荒木は「天安撃沈事件」「ヨンビョン島砲撃事件」をどう理解してるんですかね。


■常在戦場
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/post-83e7.html
 年内解散論について触れる荒木ですが「拉致議連の皆さんに当選して欲しい」というだけで「解散した場合は安倍首相の自民党に健闘して欲しい」と言わない点が、あるいは「拉致問題について政治空白を作らないために解散しないで欲しい」と言わない点が実に興味深いですね。荒木は既に「安倍には期待してない」のでしょう。
 そして荒木が「過去の衆院選では拉致なんか争点にならなかった」「今回もならないだろう」とぼやいてるのが皮肉ですね。小泉郵政選挙とかあるいは自民党が下野した選挙(沖縄基地問題や消費税問題が争点か?)、あるいは安倍が復権した選挙(アベノミクス)では荒木が言うように拉致なんか何の争点にもならなかったわけです。また増元照明が2004年参院選に東京選挙区から出馬したことがありますがこのときも
1)希望していた自民の公認はとれず無所属で出馬
2)見事な敗戦(落選)。それも「当選した自民、公明、民主の候補に肉薄する」どころか「落選した青島前都知事共産党の後塵を拝し」7位という見事なまでの惨敗だったわけです。
 「拉致は票にならない」ということが露呈された事件であり、この後増元は選挙出馬をあきらめます。「拉致の安倍」でも「拉致なんか選挙戦の争点にしない」というのは皮肉な話です。もちろんこの皮肉な話について家族会も巣くう会も何もできませんし、実際何もしません。


ベルリンの壁
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/post-2353.html

朝鮮半島の統一はほとんど絶望的だと言わざるを得ません。

 荒木の言う統一とはおそらく「韓国軍による武力統一という無茶苦茶な代物」であることを指摘しておきます。まあ、確かにそんなもんは「絶望的」でしょう。そんなもんに希望があったらその方が恐ろしい。俺がヨーロッパ辺りに住んでれば「朝鮮半島で戦争が起きようが知ったことではありません」が日本人ですからね。
 巻き添え食らってはたまったモンではありません。その種の恐怖が荒木にないことは理解できません。
 なお、本気で統一する気があるのならそれは平和統一でしかあり得ない。結果として「戦乱で統一」ならともかく「韓国政府自ら武力統一を目指す」なんて論外でしょう。
 先ず第一に「北朝鮮経済の立て直し」が必要でしょう。今の北朝鮮経済で統一したら韓国経済が沈没しかねません。
 要するに太陽政策であり開城工業団地です。
 第二に中国、ロシアへの働きかけです。おそらく両国は「統一韓国が今の中朝国境や中露国境に米軍基地でも置いたらかなわんな、統一がうちのメリットにならんのやったら賛成なんかするかいな。いやむしろ反対した方がええのと違うか」と思ってる。要するに「統一は中露にもメリットですよ」と韓国が両国を説得する必要があるでしょう。
 第三に中露だけでなく北朝鮮もうまく説得したい。一国二制度なんかいいのかもしれない。またあえて「金正恩体制についてチリのピノチェトとか東ドイツのホーネッカーのようには裁判がどうとか言うことはしない」と言うことも必要ではないか。
 ただ今あげたことはどれ一つとして荒木は賛成しませんが。

過去の不確かなことで大騒ぎする割には北朝鮮の人権問題には冷たいのが韓国です。

 「過去の不確かなこと=慰安婦問題」です。さすが河野談話否定派の荒木です。つうか救う会は西岡会長も島田副会長も河野談話否定派ですし拉致議連会長の平沼赳夫河野談話否定派です。拉致運動界隈は完全に極右に乗っ取られてるわけです。いわゆる「拉致の風化」「拉致敗戦」もこうした惨状を黙認した家族会の自業自得でしょう。こうした状況に「拉致被害者救出運動が右翼運動化してる」と危惧の念を表明し、あえて「左とのつきあい」を始めた蓮池透さんは「裏切り者認定」され家族会を追放されました。

もう一つ言えばそもそも今、慰安婦として出ている女性たちも大部分は利用されているだけで、彼女たちの本当の意味の人権など、運動をしている人間にとっては何の価値もないのだと思います

 やれやれです。当事者の人権など全く考えず政治利用しているのは「横田夫妻拉致被害者家族を北朝鮮叩きのネタにしている荒木ら救う会」「チベット問題を中国叩きのネタにしている産経ら日本ウヨ」でしょう。自分らが「当事者を政治利用して恥じないクズ*27」だからといって、他人までそうだと思わないで欲しい。
 大体「河野談話支持者のマイク・ホンダ氏や吉見義明氏など」が「韓国の運動に一定の批判を行う」ならまだしも「河野談話否定派のデマゴーグ・荒木」が批判を行っても何の説得力もありません。

しかし将来、東アジアのパワーバランスが崩れたとき、あるいは北朝鮮の内部で金正恩暗殺のような急変事態がおきたとき、当事者の意志にかかわらず休戦ラインは崩壊し、なし崩し的な統一が訪れるのだろうと思います。

 そういう物騒な事態を俺は望んでいませんが、さすがアンチ北朝鮮極右の荒木です。

 今日本が先頭に立って包括的な北朝鮮人権問題改善の先頭に立つことは、その後の朝鮮半島における反日を分断していく意味でも間違いなく寄与します。
 日本人拉致問題に限っても様々なメリットがあり、米中韓の妨害も抑え、消極的ではあっても協力せざるを得ないような状況を作ることができるはずです。

 「包括的な北朝鮮人権問題改善の先頭に立つこと」て何の意味でしょうか。「米中韓の妨害」とやらが予想されるとは「武力統一論」の意味でしょうか?。支持するしない以前に理解することすら困難な文です。まあ、荒木の文章の意味がわからなくても「米中韓の妨害」とやらが予想されるような危ない手法を「拉致を解決するまともな手法」と思う人はいないでしょう。少なくとも俺は,まともな手法だとは思いません。


■コンサート
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/post-4a51.html

今年も12月10日から16日の「北朝鮮人権問題啓発週間」がやってきます。

ぶっちゃけ「俺のような巣くう会ウオッチャーの奇人変人」でもない限り誰も知らない「啓発週間」でしょう。時間とカネの無駄だから止めたらどうかと思います。

ところでこの週間にあわせ政府の拉致問題対策本部では「拉致問題啓発コンサート」というのを実施するそうです。
http://www.rachi.go.jp/jp/archives/2014/1104gyoji.html
 根本的にはこの期に及んで政府が啓発活動でもないと思う

 「お前らが啓発週間つくれって言ったんだろうが、ふざけんな!(怒)」「じゃあ来年からこんな啓発週間は止めていいんだな、文句言うなよ」と呆れますね。
 ちなみにリンク先を見て「トランペット・笹野高史」というのにはびっくりしました。笹野さんについては「釣りバカの運転手やってた、さえない薄毛のオッサン」てイメージしか俺にはなかったんですけどね。

 ですが、やるのであればせめて意味のあるものにすべきです。今回は宇崎竜童・阿木燿子夫妻が司会をして森昌子さんとか日野皓正さんらが出演とのこと。失礼ながらそれらの方々が全員ボランティアで参加するとは思えず、渋谷のオーチャードホールを借りてこれを各地でパブリック・ビューイングやインターネット放送するというのですからおそらく膨大な予算がかかるはずです。
 拉致をテーマにした歌は全国で作られており、民間で熱心に広めてくれている方々が多数おられます。啓発活動でやるならそういう方々でも全国から呼んで安い公会堂ででもやった方が余程効果があるはずです。今の企画では何のためにやるのか全く分からず、税金の無駄遣い以外の何者でもありません。

 ばかばかしい。「無名のアマチュア合唱団が安い公会堂でやったって」ほとんどの人間はそんな歌は聴きに行かないでしょう。要するに広報効果ゼロ。
 広報効果という意味では「森昌子(歌手)、日野皓正(ジャズ・トランペット奏者)ら有名音楽家」によるコンサートの方がずっと広報効果はあるでしょう。まあ、「今さら広報の必要もない」「広報したところで拉致は解決しない」と言う意味ではそんなカネかけることは馬鹿げてますけどね。
 そもそも拉致問題てのは一般の人権問題とは性格が違うでしょう。啓発したから問題が解決するってもんじゃない。
 これがたとえば「部落差別問題」なら映画「橋のない川」上映会をやることにはそれなりの意味があるでしょう。
 「ハンセン病問題」なら入門として映画「砂の器」上映会をやることにはそれなりの意味があるでしょう。
 「冤罪問題」なら「村木厚子厚労事務次官講演会」をやることにはそれなりの意味があるでしょう。
 「慰安婦問題」なら「河野洋平官房長官講演会」をやることにはそれなりの意味があるでしょう。
 拉致はそういう問題じゃないでしょう。

この企画は内閣改造前に決まっていたもので、山谷大臣はタッチしていませんでしたから、ペナルティ*28を払ってでも中止して企画を考えなおすべきだと思います。

 山谷はタッチしてないでしょうが前任者の古屋はタッチしていて、安倍もゴーサインを出したであろう企画を山谷が駄目出しできるわけないでしょう。

失礼ながら安倍政権はとんでもない勘違いをしているのではないかとすら思えます。

 安倍が巣くう会の反対を無視して「外務官僚を訪朝させたこと」によほど憤慨してるのでしょう。
 たぶん「安倍の裏切り」にむかついて悪口雑言してるだけで、たぶん「外務官僚訪朝」がなければコンサートに荒木が悪口雑言吐く事もなかったでしょう。


朝鮮総聯
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/post-d5d1.html

今後どうなるか分かりませんが、うまくいけば本丸落城になり総聯組織への打撃は計り知れないものになります。

 交渉パイプの一つである総連に打撃与えてどうするんだて話ですよね。拉致解決の意味ではむしろそういうことはすべきじゃないでしょう。ただ荒木らは「拉致なんか解決しなくていい」「北朝鮮や関連団体を痛めつけたい」としか思ってないからこういう事言うわけです。
 まあ、以前も書きましたが、俺はマルナカによる総連立ち退き要求なんか望んでいません。また立ち退きの場合総連のダメージゼロというわけにも行かないでしょう。ただ最悪立ち退きの場合でも何とか総連には頑張って「新本部で」活動を続けて欲しいとは思います。「在日の皆さんの権利保護」と言う意味は勿論ですが拉致解決の意味でもそうあってほしい。何度も言いますが北朝鮮大使館がない以上、総連は極めて重要な交渉パイプでしょう。このパイプがなくなったら「総連以外の団体、個人」か「北朝鮮との直接交渉」以外パイプがなくなってしまいますがそれがいいとはとても思えません。
 まあ、荒木らウヨは交渉を否定していますからそれでもいいんでしょうが。

ただ、政府は総聯本部の建物を北朝鮮との交渉の取引材料に使おうとしてきました*29から、さらに転売して裏から機密費でも入れて最後は総聯の居残りという可能性もないとは言えません。

 あれほど安倍を万歳してきた荒木がここまで安倍に否定的なことを言うとはね。よほど日朝交渉再開と「その前提としての一部制裁解除」がショックだったんでしょう。巣くう会の「外務官僚訪朝反対」も無視されて訪朝されたし荒木の「安倍首相に裏切られた」という安倍への不満は相当のもんなんでしょう。

何でこの時代に朝鮮総聯などという組織が世の中に存在しているのか、考えてみれば不思議です。

全然不思議じゃないですよね。在日朝鮮・韓国人差別はなくなった訳じゃないし。在日朝鮮・韓国人の皆が皆、「民団」だの「総連以外の団体」に入る義務もないわけです。つうか在日でもない部外者の荒木が余計な事言うなって話です。むしろ「荒木らのウヨ団体*30」のほうが未だに存在することが不思議です。何せ「大東亜戦争は聖戦」とか国際社会に通用しない事言ってるわけですから。日本人として本当に恥ずかしい。

朝鮮総聯幹部がやってきた違法行為は山ほどあるはずです。

と荒木が言う根拠は何もありません。大体そんなに「山ほどある」のだったら警察が摘発してるでしょうが「山梨県警が山本美保さんのDNA鑑定を捏造した」と放言する荒木は「警察は故意に摘発しないのだ」と暴論を吐くのでしょう。警察がどれほど救う会や家族会に反感感じてるかと思うと背筋が寒くなります。俺が家族会会員だったら「DNA鑑定捏造説」唱えた時点で「俺、警察に恨まれるの嫌だよ。拉致解決に協力してもらえなくなるかもしれないジャン。大体世話になってる組織を誹謗中傷とか人としておかしいだろ」と思うところですが「蓮池透さんを除いて」そういう異論、批判がでないんだから家族会もどうしようもない組織です。

(注:総連が立ち退けば)面白いものが色々出てきそうな気がします。ひょっとしたら総聯からカネをもらった与野党政治家のリストなんかも。

 ばかばかしいですね。根拠レスで妄想を語るのもいい加減にしたらどうなのか。


■10年目
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/10-2aa6.html
 「しおかぜ」放送から「10年目」て、それ普通に考えて「放送が役に立ってない」て事だと思うんですけどね。でも「カネの無駄だから止めろ」と言われたら「お前は北朝鮮の手先か」とか言って怒り出すんだろうなあ。ただ、そういうウヨ連中がどこまで「しおかぜ放送の有効性」とやらを信じてるかは疑問ですが。内心では自分らも「無意味なこと」はわかってるんじゃないか。無駄だとは「わかっちゃいるけどやめられない」てことでしょう、面子が潰れるから。


■傾いた写真
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/post-0305.html
 金正恩君の写真が傾いてることについて普通なら「単なるミス」と思うところでしょうが何の根拠もなく「特別の理由」「政権の矛盾」とやらを妄想する荒木です。いつもながらどうしようもない男です。
 つうか荒木が紹介してる写真を見れば分かりますが、荒木が言うほど傾いてはおらず俺みたいな性格がアバウトで感覚が鈍い人間には「いわれてみれば少し傾いてるかな」程度の傾きでしかないので「何抜かしてるんだ、荒木のバカは」という感想しかないですね。まあ担当の労働新聞記者が俺同様、「よほどすさまじい傾きでない限り大して気にしないアバウトな人間」と考えれば終わる話だと思います。

日本政府の代表団が行っているときに知らん顔をしているのは、日本政府の言っていることとうらはらに、拉致問題が重要だと思っていないという意思表示だと思います。

 いやさすがに重要だと思ってるでしょうね。つうか「重要=労働新聞記事に載せる」という荒木の理解も無茶苦茶ですよね。そんな論理がどうして成立するのか。まあ、荒木も本気で言ってるわけでなくてとにかく北朝鮮に因縁つけて交渉潰ししたいだけでしょうが。ただ少なくとも年内は安倍もその種の交渉潰しき同調はしないんじゃないか。俺の願望込みですけど。

その矛盾は意外と簡単に突き崩せるものではないかと最近常々思っています。

 やれやれですね。「簡単に突き崩せる」というなら「やれるものならやってみな(大和田常務)」と言いたくなりますね。しかし改めて思うけど半沢て「企業ドラマ」というより「ギャグまみれの勧善懲悪物」だよなあ。例の「倍返し」だって明らかにギャグになってるし。

参考
youtube動画「やれるものならやってみな(大和田常務)」
https://www.youtube.com/watch?v=5bW3AQVBhfY

前にも書きましたが、私たちは北朝鮮を余りにも過大評価し過ぎたのではないでしょうか。

「前にも書きましたが」荒木ら巣くう会のウヨはむしろ「制裁すればすぐに崩壊する」と過小評価しすぎてたと思いますけどね。どこが過大評価なのか。

すくなくともそんな国に頭を下げて行って「お会いできて嬉しいです」と言う必要はないはずです。

 通常の社交辞令に因縁つけるとは荒木も本当にどうしようもないバカです。


■予備役ブルーリボンの会*31シンポジウム
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/11/post-73ca.html
 シンポジウムのテーマは「拉致被害者救出と自衛隊」だそうです。いつもの「自衛隊北朝鮮突入」ネタでしょう。そんなもんできるわけがない。「憲法上の問題」「周辺諸国中韓露)の非難」「第二次朝鮮戦争の危険性」と言った問題もありますがそれ以前に拉致被害者の居場所も分からないのに一体どこに突っ込むのか。大体、当事者の自衛隊無視して何馬鹿な事抜かしてるのか。


■異次元
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/10/post-d3e7.html

黒田日銀総裁*32の「追加の金融緩和」のニュースが流れて「異次元*33」という言葉を思い出しましたが、今日あらためて拉致問題も「異次元」でやらなければならないと痛感しました。

 何が「異次元の拉致問題対応」だかさっぱりわからないエントリ内容ですがたぶん「自衛隊北朝鮮に突っ込め」ということでしょう。自分の主張があまりにも非常識なことは荒木本人も自覚してるようで「異次元」の内容を詳しくは書けないようです。

 山谷大臣は今回の代表団について「一定の成果」と言ったそうですが、おそらく総理も含めて安倍政権の誰も、このやり方でうまくいくとは思っていないはずです。しかし一方で失敗を認めたら誰かが責任を取らなければならない。政局になるかも知れないといった、本筋と異なる理由がブレーキをかけることを許さないのでしょう。

 荒木が安倍の交渉路線に鬱憤ためてる事は分かってますがついにここまで言いますか。ただこういう荒木の悪口に「安倍万歳の」救う会や家族会がどこまでつきあうかは分かりません。
 なお、

誰も、このやり方でうまくいくとは思っていないはずです。しかし一方で失敗を認めたら誰かが責任を取らなければならない。本筋と異なる理由がブレーキをかけることを許さないのでしょう。

のはむしろ「失敗が既に明白な荒木ら巣くう会の制裁路線」でしょう。

*1:拓殖大学海外事情研究所教授、国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授、国家基本問題研究所客員研究員。元時事通信社外信部長。著書『独裁者プーチン』(2012年、文春新書)、『クレムリン秘密文書は語る:闇の日ソ関係史』(2014年、中公新書)。ちなみに父親は古株の右翼活動家として知られる名越二荒之助。

*2:ただしググると「ウクライナ介入」と表現するメディアが多いので「欧州侵略」という名越氏の表現は乱暴すぎるかも知れない。ただそれでもイスラム国やエボラと並べるとはオバマプーチンに随分敵対的ですが。

*3:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相などを経て大統領。

*4:もちろん批判するのは「コンサートに問題があるから」ではなく「交渉路線に突入し巣くう会と離反した安倍が許せない」からコンサートに因縁つけてるだけです。今も安倍が制裁路線なら荒木はコンサートを大絶賛したでしょう。

*5:緒方拳

*6:加藤嘉

*7:加藤剛

*8:いわゆる小泉第二次訪朝について、増元らが「姉るみ子が帰ってこないなんて無意味な訪朝だ」などと暴言を吐いた事に対し、当時の世論が「ジェンキンス氏ら拉致被害者家族の日本帰国を全く評価しないなんておかしい」と家族会を非難したこと

*9:まあ結果的には追う必要は全くなかったわけですが

*10:まあその可能性が高いわけですが

*11:この事件後いわゆる工作船の活動は当然減ります、いやなくなったと見ていいのかな?

*12:つうか良くそんな深夜の外出を家族も許したなって気がしますが。俺の家だったらまず確実に「会社を休んでる日に深夜遊びに行くなんて非常識だ」「こんな深夜にでてくとかお前は何考えてるんだ、明日じゃ駄目なのか」「どこに行くんだか言ってみろ、言えないような所なのか」「でてくのなら鍵を持っていけ、俺はもう寝るから」とかオヤジに言われると思いますけどね。

*13:「渉れ」は「わたれ」とよみ、意味としては「渡れ」と同じです。

*14:1976年9月の毛沢東中国共産党主席の死とそれに続く10月の江青・四人組逮捕で文革終結しました。1977年7月にトウ小平が副首相、党副主席、党中央軍事委員会副主席、人民解放軍総参謀長として復権。翌1978年から改革開放が本格的に開始されます。

*15:中国編は張芸謀チャン・イーモウ)監督

*16:俺は消費税増税反対派として是としませんが

*17:五日市は「五日市町」だったが1985年に市町村合併広島市佐伯区になっている

*18:東城町は2005年に市町村合併庄原市になった

*19:道路公団民営化(2005年)で誕生した西日本高速道路株式会社の前身

*20:この場合の中国は「中国地方(鳥取、岡山、広島、島根、山口県)」です。

*21:これいったら拉致に限らず政府広報の全否定ですよね(苦笑)。

*22:もちろんこの中国は「中華人民共和国」です。

*23:人民日報とか?

*24:いわゆる特定失踪者のこと

*25:さすがの荒木も正当化はできないようです。

*26:兵站無視の作戦だったため餓死者が続出した。

*27:ただし政治利用される側も愚かだと俺は思っています。Mukke氏のように「チベットはかわいそうだから仕方がない」なんて甘いことを言う気は俺にはありません。

*28:楽家やコンサートホールへのキャンセル料のことでしょう

*29:俺個人はそういう取引材料としての競売問題の政治利用には「下劣な行為」「民族差別行為」として反対の考えですが荒木の言う「総連を潰すために立ち退きを」と言う主張よりはよほどマシだとは思います。潰したって拉致解決に役立つどころか交渉パイプが減って解決に逆行する危険性が高いのに対し、そうした政治利用は「交渉を前進させる可能性がある」からです。

*30:日本会議など

*31:荒木が代表、田母神が顧問の右翼団体

*32:大蔵省財務官、アジア開発銀行総裁などを経て現職。著書『財政金融政策の成功と失敗』(2005年、日本評論社)、『通貨の興亡:円、ドル、ユーロ、人民元の行方』(2005年、中央公論新社)など

*33:なお、「異次元」なのは金融緩和にぶち込むお金の額であって金融緩和自体は普通の政策です。従来「むやみにぶちこむと弊害がある」とされ一定の枠があったのを「弊害なんかない」あるいは「弊害は小さい」と言う理屈で枠を取っ払ったのが「異次元緩和」です。当然、批判があります。