「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(7/22分:荒木和博の巻)(追記・訂正あり)

■益田に関する追加情報
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/09/post-0468.html

 松江で報道関係者への説明が行われます。調査会役員は参加しませんが報道関係の方でご関心があればぜひご参集下さい。
日程:9月29日(月) 14:10〜
場所:松江テルサ レンタルルーム4
参加者:情報提供者女性、野村直道氏*1(元開星高校美術教諭)
内容:
 工作員侵入の翌年(昭和56(1981)年)、現場近くの益田市遠田海岸で遊んでいたとき、不審な木造船と2人の男を目撃し、そのうちの1人が上陸して追いかけてきた。その男と同一人物と思われる男をその6〜7年後に益田駅前で見かけた。
 野村直道さん*2は画家で島根県警の警察学校でも似顔絵の講師をしたことがある方です。今回証言をもとに似顔絵を描いて下さったのでそれを披露します。

 ばかばかしいですね。その似顔絵披露とやらが何か意味があるのか。
 不審な男とやらが北朝鮮工作員の保障もないし、「6〜7年後に益田駅前で見かけた男=不審な男」と言う保障もないし、写真ならともかく「時間の経過であやふやになった女性の記憶を元に野村氏が描く似顔絵」では「実際の男とどこまで似てるか」も何の保障もないわけです。俺だったらこんな馬鹿げた説明会には絶対に行きません。

【追記:後で書き換えました】
 さて荒木の言う「野村氏」はやはり「野々村氏」だったわけですが野々村氏の酷さが分かる文章が見つかったので紹介しておきましょう。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120930/plc12093017030011-n1.htm
産経新聞【私と憲法】(7)元開星高校野球部監督・野々村直通氏*3
 全校集会での生徒指導で「お前らには人権はない。それはお前らにまだ人格がないからだ」という話をしたことがある。

 やれやれですね。高校生相手に「人格がない」だの「人権がない」だの正気なんでしょうか。高校生なら既に人格はあるでしょう。いや幼稚園児だってそれなりの人格はあるんじゃないか。そして人格があるかどうかと人権があるかどうかと関係ないでしょう。じゃあ人格があるか微妙な重度の痴呆老人には人権がないのか。そう言う考えは「人格のないゴミは殺してもいい」というナチス的優生思想と何がどう違うのか。
 それにしても「全校集会の生徒指導」でこれとは野々村氏も酷いですが校長ら学校経営陣も正気じゃないですな。保護者もよくこんな異常な生徒指導を容認できるもんです。

そう説明すれば子供たちも「なるほど」と納得するものだ。

 たぶん納得はしてないでしょう。俺が高校生ならこんなふざけた物言いには絶対に納得できません。
 「君らはまだ人格が未熟だから大人と違って人権がある程度制約されることがあるのも仕方ないと思う」「もちろんだからといって君らの人権無視は論外だし、制約するにはそれ相応の理屈が必要だが」といったまともな物言いならともかく、これ人権全否定ですからね。
 大体ここまで酷い教師には俺は小中高と幸いにして出会ったこともありません。まあ出会わない人の方が多いと思いますが。
 でも「納得できません」て言っても野々村氏のような分からず屋がそれこそ生徒の抗議に納得するわけがない。怒鳴られるのが関の山です。下手したら野々村氏のようなスポ根バカは抗議した生徒を「愛のムチ」といって殴るかも知れない。
 しかも保護者や校長は愚かにも野々村氏を容認してる。
 生徒としては「3年間の我慢だ」と思って「納得した振りをする」しかないわけです。そうすれば野々村氏のようなバカは増長することは目に見えてますが。「納得したふり」が嫌なら退学覚悟で抗議するか、実際に退学するか、親が退学を認めないなら抗議の意志で登校拒否するか、などという「究極の選択」をするしかないわけです。

韓国の若者が強いのは、何だかんだ言っても兵役の義務があるから。

 この種のスポ根右翼オヤジにありがちな「徴兵制万能論」です。バカも大概にして欲しい。徴兵制のない日本が「WBCワールド・ベースボール・クラシック)」で徴兵制のある韓国を破って優勝したことは野々村氏にはどう理解されてるんですかね。


■八百屋に行って鰻を求める
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/09/post-0490.html
 「金権政党・自民党に政治倫理を求めるのは八百屋に行って野菜ではなく魚や肉を求めるようなものだ」という発言が今から20年ほど前の「政治改革ブームの頃」だったでしょうか、それとももっと昔の「ロッキード事件」の頃だったでしょうか、大昔にありました。「自民党関係者の居直り、自嘲」だったのか、「野党やマスコミの自民党批判」だったのかは良く覚えていません。
 でそれはともかく。荒木の言う「八百屋に行って鰻を求める」てのも「相手は自民党ではない」し「表現も微妙に違います」がまあ、言ってる事は同じです。タイトルだけで「普段の荒木の論調から」主張内容が分かる方も多いでしょう。
 荒木の主張について触れる前に、一応背景を説明すれば、当初「9月中にも拉致再調査で北朝鮮の初回答がされると思う(菅官房長官)」と言っていたのが「9月中に回答してもいいけど途中経過しかでないけどそれでもいい?(北朝鮮)→じゃあいいです、回答が遅れてもいいので、もっとちゃんとしたのを出して下さい(安倍政権)」となったらしいと言う話です。
 まあ、正直何が何だか分からない。まあこれからいろいろとマスコミ報道とかでわかるでしょう。
 で荒木曰く「北朝鮮の再調査に期待するのは八百屋に行って鰻を求めるのと同じだ」。そんな事言ったって再調査に期待する以外どうしろと言うのか。小泉訪朝後12年経済制裁しても意味がなかったわけです。もちろん自衛隊レンジャー部隊で救出なんてのは夢物語に過ぎません。
 なお、むしろ「拉致問題で巣くう会に期待すること」の方がよほど「八百屋に行って鰻を求める」行為だと思いますね。

総理の頭の中には12年前の国際関係、つまり中朝・米朝関係が悪く北朝鮮が日本に擦り寄らざるを得なかったという認識があるのだと思います。

 12年前は「悪の枢軸論のブッシュ」ですから「米朝関係が悪い」というのは間違いではないでしょう。今があの時代ほど「米朝関係が悪いのかどうか」は知りませんけど。 
 しかし「中朝関係が悪い」てのはどういう意味なんでしょうか?。そんな事実は12年前にないと思いますが。つうか今だって巣くう会が言うほどには仲は悪くないですよね。まあ、「北朝鮮に行く前に習主席が韓国に行ったこと」で関係は多少微妙かも知れませんけど。「それが原因で安倍にすり寄った」てほどの関係悪化じゃないでしょう。むしろすり寄ったのは「一部制裁解除に応じた安倍」の方でしょう。

当時と決定的に違うのは米国で、12年前ブッシュ*4政権は今にも北朝鮮空爆しかねないような勢い*5でした。だからこそ恐怖にかられて北朝鮮は日本に助けを求めたのです。

 どうですかねえ?。まあ、そうだとしても「平壌宣言で経済支援を約束したことでわかるように」そのチャンスを的確に捉えた小泉外交の勝利であって「ブッシュが脅したから日本にすり寄った、日本は何もしなくても良かった」てほど単純な話じゃないでしょう。

オバマ政権にそんな雰囲気はつゆほどもありません。

 そりゃ今のオバマにとっては北朝鮮より「ウクライナ問題」「イスラム国問題」の方が大事でしょうからねえ。ウクライナでは内戦が起きかねないし、イスラム国はイラク政権を転覆しかねない。そこまでの危機は朝鮮半島にはないでしょう。
 ウクライナイスラム国の問題が片付かないうちに北朝鮮軍事攻撃なんかできるわけないでしょう。
「ブッシュはタカ派オバマハト派」と言う問題じゃなくて今がブッシュ政権でも北朝鮮攻撃なんかしないでしょう。

その役割は日本が担わなければならないはずです。

自衛隊北朝鮮空爆しろとでも?

根本的な進展のためには北朝鮮が強い反発をする位の圧力が必要であり、それには例えば日本国内で拉致の実行犯や工作員を次々摘発していくなどの対応が必要です。

 何で北朝鮮が反発すると拉致が解決するのかさっぱり分かりませんがそれはともかく。
 証拠がないから摘発できないだけの話でしょう。何故か荒木は「政治的配慮で摘発しない」と勘違いしてるようですが。

安倍政権を支持している方にもぜひお願いしたいのですが、今のやり方を続けていけば絶対に安倍政権の汚点になります(ちなみに私は支持でも不支持でもありません)。

 ついに荒木も安倍批判を「おそるおそる」始めたようです。しかしどう見ても安倍支持者の荒木が「私は支持でも不支持でもない」ってんだから呆れますね。


■特定失踪者データ訂正
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/09/post-83f5.html

 特定失踪者リストのホームページの情報が一部誤っていましたのでお詫びして訂正します。既にホームページは訂正済みです。
・仲桝忠吉(なかます・ちゅうきち)さん
 失踪時年齢 51歳 →50歳
・崎山実さん(さきやま・みのる)さん
 失踪時期 昭和63(1988)年11月24日 → 平成元(1989)年11月24日

 こんなデタラメな団体を信用する気には俺はとてもなりませんね。なお、「1989年」という失踪時期は「北朝鮮拉致」とは考えがたいと思いますね。共産党の橋本敦参院議員の質問に「北朝鮮拉致疑惑」を公式に日本政府が認めたのが1988年3月ですから(拙エントリ『共産党の「北朝鮮拉致問題追及」のすばらしさをしんぶん赤旗で学ぼう』(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20071015/1307052595)参照)。


■1万キロ現地調査第23回終了
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/09/123-54ac.html

途中かなり蚊の襲撃を受けて苦労しましたが

一般的生活でそんなに蚊の襲撃を受けることもないでしょうから「拉致現場の調査」とかいって藪の中にわざわざ突撃していったんでしょうか。仮に本当に拉致だとしても、素人探偵の荒木が「事件発生から何年も経ってから」調査とやらをやっても何もでないでしょうに、蚊に刺されながらそういう無意味なことをやるんですからその脳内構造はさっぱり理解できません。

今回の対象となった失踪は賀上大助さんのように2000年以降のものもあれば中野政二さん*6や安達恵美子さんのように昭和30年代のものもあり

 「拉致は昭和40年代に始まった」が通説的見解ですから「昭和30年代」だの「2000年以降」だのが拉致の可能性はほとんどありません(昭和30年代だの2000年以降だのの政府認定拉致被害者はいません)。
 特に酷いのが「2000年以降の特定失踪者」ですね。小泉訪朝が「2002年9月」ですから、荒木の言ってる事は「小泉訪朝直前(2年前)」「小泉訪朝後」にも拉致があると言ってるわけでそんなことはあるわけもないでしょう。
 2000年には既に家族会もとっくにできてるし、横田夫妻も著書『めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる』(草思社)を出版しています(いずれも1990年代後半のこと)。メディアでも1990年代後半から拉致疑惑は報じられてる。そんな状況で「北朝鮮も拉致をするほど無謀でもなければ」「北朝鮮拉致を阻止できないほど警察もバカではないし」「賀上さんもやすやすと拉致されるほどバカではない」でしょう。また「2001年12月」にはいわゆる「九州南西海域工作船事件北朝鮮工作船と見られる船を海保が銃撃戦の末、撃沈)」が発生し、北朝鮮工作船を日本に向けて出すことは誰が見ても難しいことになっています。まあそれ以前だってどれほど工作船を工作活動に実質的に利用できていたかは疑問に思いますけど(ウィキペ「九州南西海域工作船事件」参照)。
 小泉訪朝後については説明する必要もないでしょう。「拉致を今後も実行するつもり」なら拉致を認め蓮池一家、地村一家、曽我一家を帰国させる必要はないわけです。


■脱北帰国者のお話から考えたこと
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/09/post-e236.html

「帰国者は騙されたと行ってもとりあえず自分の足では北朝鮮に行っている。その帰国者も辛い思いをしたのだから、拉致被害者の気持ちはどのようなものだったのだろうかと思う」と言っておられた

 やれやれですね。もちろん「横田めぐみさん」のような暴力的連行もありますが、有本恵子さんや、松木薫さんは「自分の足で北朝鮮に行っている」んですが。この荒木が紹介する「脱北帰国者(榊原洋子さん)のお話」では彼女が「拉致=暴力的連行」と誤解している疑いがあります。そんな「拉致に無知な人」の発言を紹介する荒木の馬鹿さにはげんなりしますね。

 山谷大臣が前に言っておられましたが、拉致議連の代表として米国に行ったとき、米国の議員は、日本が当然特殊部隊でも出して救出に行って、それがうまくいかないので協力を求めてきていると思っていたとのこと。

 それ山谷のデマじゃなくて事実だとしても、単にその米国議員が極右なだけでしょうに。過去に米国人が「諸事情から北朝鮮に身柄拘束されたことがありました」がその場合、米国は「外交交渉で取り戻してきました」。人質を取られて、そうそう軍事的オプションなんてリスキーなまねなんかできるわけがない。
 ましてや「米軍に北朝鮮に出動して欲しい」なんて日本が要請する、要請できるわけがないでしょう。自国民の拉致でもないのにどういう理屈で米国政府が米軍を出すのか。

確かに例えば米国民がキューバに拉致でもされていて、米国の家族や国会議員が協力の要請に日本に来たとすれば私たちもそう思うでしょう。

 俺はそんな馬鹿な事は思いませんね。「自衛隊キューバに出して欲しい」なんて言っても、日本政府に出せるわけもないし、向こうも常識があればそんなことはわかるでしょう。

 日本人拉致だけでアピールするのではなく、「拉致の被害を受けている日本は北朝鮮の人権問題について最も理解している。だから先頭に立ってその改善を目指し、政治犯収容所や公開処刑脱北者の問題などに取り組んでいく、もちろんその過程で私たちの努力によって拉致被害者も救出するが、北朝鮮の民衆を救うためにもぜひ国際的な協力をお願いしたい」という方がはるかに効果があると思います。

 全然効果はないでしょうね。「拉致と政治犯の問題」は全く関係ないからです。かつ「自分に被害が及びかねない核・ミサイル問題」ならまだしも、拉致だの政治犯だのは所詮、世界の国々にとって他人事です*7。特に政治犯なんてのは中国やミャンマーなど他の国にもいるし別に北朝鮮限定でもない。
 結局、荒木が
1)拉致と関係ない問題を持ち出して北朝鮮にとってのハードルを高くして日朝交渉を潰したい
2)拉致が風化してきたので他の問題で話題作りしてる
てだけの話でしょう。

北朝鮮の人権状況の根本的な改善=体制の転換を実現しなければ全ての拉致被害者の帰国はあり得ません。

 やれやれですね。結局「体制転換=政権転覆」と言う無茶苦茶な話が前面に出るわけです。そんなことはできるわけもなければすべきでもないでしょう。拉致被害者が今もまだあの国にいると仮定しての話ですがそんなことをしたら彼らの命が危険にさらされるだけです。

米国や韓国の中には日本が拉致問題に取り組むことに批判的な動きもありますが、「北朝鮮の人権問題全体をやっていく」と言えば表向き批判はしにくいはずです。

 ばかばかしいですね。どこに「拉致への取組に批判的な動き」があるのか。
 あるのは「拉致を口実に核、ミサイル問題での交渉を妨害する救う会への批判」です。
 そんなことをすれば「拉致がそんなに大事か!、核・ミサイル問題はどうでもいいのか!」「そもそもその態度で拉致は解決するのか!」「お前ら北朝鮮を打倒したいから日朝国交正常化につながりそうな動きを潰してるだけじゃないのか!、拉致を解決する気が本当にあるのか!」などという批判が出るのは当然です。
 しかも荒木の言う「北朝鮮の人権問題全体をやっていく=北朝鮮政権転覆」なのですから「批判はしにくい」どころか、「政権転覆なんてリスキーすぎて現実的じゃない」とがんがん批判が出るでしょう。


日経ビジネスオンライン『韓国から静かに離れる米国;「米韓連合師団」を読者と考える』(鈴置高史)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140916/271306/?n_cid=nbpnbo_bv_ru&rt=nocnt
 「米韓連合師団」を「在韓米軍削減の前段階」という鈴置氏です。実際どうかわかりませんが「でそれがどうかしたの?」て話でしょう。仮にそれが事実だとしても「北朝鮮の経済的停滞と韓国の経済成長により北朝鮮の脅威は小さくなり」、一方、「米国財政は厳しい」のですからある意味合理性はあります。

 米国が下手に動くと、韓国人の背中を中国に向けて押すことになります。「韓国から出て行く米国」よりも「力を付け頼りになる中国」に国の安全を託そうと韓国人が考えるのは、ある意味で当然です。

 毎度毎度言ってる事が本当にトンチキです。「米韓同盟が破棄されれば*8」話も別でしょうが、単なる「米軍削減」では「中韓同盟する理由」はどこにもないでしょう。
 そして中国は隣国で経済大国なんだから韓国が「つきあいをそれなりに深める」のはある意味当然でしょう。冷戦も終了し「中国による韓国共産化」なんて可能性もありませんし。まあ、だからといって「安易につきあいを深めると中国に足下すくわれる危険性」はあるでしょうが、そのあたりは韓国も警戒してるでしょう。

70年代、ニクソン*9、カーター*10両政権は在韓米軍を削減しました。

 だから削減するかも知れない、その場合は中韓接近の可能性*11が、とする鈴置氏ですが、「で1970年代以降、韓国は中国に接近したの?」て話ですよねえ。1980年代は全斗煥軍事独裁政権のわけだし、むしろ「1970年代の削減」は「削減イコール米韓離反ではない」と言うことの証明じゃないんでしょうか。なお、「在韓米軍の削減」という鈴置説が正しいとするならば
1)米国は北朝鮮の大規模軍事攻撃を想定していない
2)米国の方も大規模軍事攻撃を仕掛ける気はほとんどない
ってことでしょう。


拓殖大学海外事情研究所『北朝鮮を訪問して』(武貞秀士*12
http://www.kaiken.takushoku-u.ac.jp/column.html

 中朝関係悪化報道が世界で盛んですが、北朝鮮みやげの定番の切手帳は、なぜか「中朝友好記念」のものだけが並んでいます。「中国が原油輸出停止してガソリン価格が高騰」という話がありますが、この1年、ガソリン価格は上昇していないそうです。
 ホテル、板門店、人民学習堂*13など、どこに行っても中国人観光客が目立ちます

 「中国の習*14国家主席北朝鮮訪問もしていないのに韓国訪問したこと」などを理由とした中朝関係悪化説は「拓殖大学教員で自称北朝鮮通の荒木」も主張していますが「同じ拓殖大学教員で北朝鮮通の武貞氏」は面白いことに「悪化説には懐疑的」なようです。

 プロレス大会の休憩時間にアントニオ猪木・(注:プロレス大会)共同実行委員長から貴賓室に呼ばれました。このイベントの北朝鮮側代表である張雄(チャン・ウン)・共同実行委員長らが懇談をしているところでした。張雄委員は北朝鮮IOC委員でもあり、2020年東京五輪実現に向けて尽力した人物です。
 「武貞さんの朝鮮語はソウルの訛りがないですね」と張委員。その次の言葉に驚きました。
 「武貞さん。共和国*15を支持する文章を書いていただく必要はありません。ただ客観的に書いていただければよい*16のです」。
 未来指向の日朝関係への期待を静かに語る張委員の目は真剣でした。

 これが荒木と同じ拓殖大学教員の文章かと思うほど、荒木に比べたらずっとまともです。
 まあ、荒木だと「アントニオ猪木と親しいなんて武貞は恥さらしだ」とか言い出すんでしょうけど。

 経済、対外関係、観光事業の現場など、いま北朝鮮は急速に変化しつつあります。北東アジアで不足しているのは、変化しつつあり改革を実行しつつある北朝鮮とどう関わるかという姿勢ではないでしょうか。
(中略)
「木を見て森を見ず」という姿勢に戻っては、「木」も「森」も枯らしてしまうことにならないでしょうか。

 「木」てのが拉致問題、「森」てのが「改革開放を目指す北朝鮮」てところでしょうか。「木」ばかりにこだわっては「森」が駄目になってしまう恐れがあるし、ひいては「木」も駄目になるんじゃないかということでしょう。武貞氏の意見に全く同感です。ただこういう事を言うと救う会や家族会からは間違いなく北朝鮮シンパ認定されます。


■1万キロ現地調査23回(京都・大阪)
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/09/123-a298.html

先日宋日昊が何かほざいてました

 「大使」という肩書きもつけずに呼び捨てにしたあげく単に「主張した」「言った」「発言した」とでも書けばいいところを「ほざいた」ねえ。敵対心丸出しだな(苦笑)。まあ、俺も荒木や島田洋一相手には平気で「バカが寝言ほざくな」「味噌汁で顔でも洗ってこい」と自ブログに悪口を書くのであまり人のこと言えませんけど(苦笑)。

それに恐れをなしたのか外務省が警察にクレームを付けたとかいう話があります。「拉致の可能性が排除できない失踪者を23人追加したので交渉が難しくなった*17」とか。真偽の程は分かりませんが

 本当に「真偽の程が分からない」のだったら「真偽が分かってから記事にすればいい話」であってこんなことは「真偽不明段階」で公にすべき話じゃありません。外務省に失礼です。
 つまりは
1)「荒木が真実だと思って外務省を敵視してる」or「デマだと思ってるが外務省の悪口を家族会に吹き込んで家族会に外務省攻撃させたい」
2)しかし外務省から「証拠があるのか!」と反撃されたときに「証拠が出せない」ので、それに備えて「真偽不明と断った」と言い訳するという汚い算段
なのでしょう。真偽不明と断ったってデマ中傷すれば名誉毀損はもちろん成立します。真偽不明なら何も言わなきゃいい話ですから。
 で「真偽不明と断った(荒木)」の後には「そういう噂話がでるのは疑われる外務省にも非がある」とか言い出すんでしょうねえ、荒木は。「山本美保さんの件で言いがかりつけられてる」警察といい、今回言いがかりつけられてる外務省といい彼らは内心、荒木ら救う会には「怒りや憎しみ」といった負の感情しかないでしょう。よくもまあ家族会も救う会に「金魚の糞や下駄の雪」みたいについていけるもんです。まあその結果「拉致の風化」ですから「愚行のつけを今家族会は支払わされてる」といっていいと思います。

偉そうなことをいっても向こうは尻に火が付いている

むしろ尻に火がついてるのは「高齢化が進む家族会」と「拉致の風化でメディアにさっぱり取り上げられずその結果政治力も落ちてきた救う会」じゃないんですかね。向こうは「貧乏国家」ではありますが「中国、ロシアの支援」がありますし「尻に火がついてる」てほどじゃないでしょう。

向こうを見習って「敢えて飛びかかってくるなら百千倍にして報復し、たたきつぶさずにはおかないだろう」とか言った方が向こうは話し合いに乗ってくるでしょう。

 本気じゃなくてさすがに冗談でしょうが荒木が馬鹿すぎて二の句が継げませんね。

(4)鈴木清江(すずき・きよえ)さん
失踪日:昭和57(1982)年2月5日
最終失踪関連地点:静岡県袋井市
失踪状況:
(前略)
 昭和51(1976)年3月から54(1979)年3月まで京都西陣で染物屋に勤務していたが、この社長が総聯系の大物であり、失踪に関連があるのではないかとの疑惑も持たれている。

 いつもながら荒木は酷いですね。失踪場所が静岡県袋井市で失踪時期が1982年、つまり「京都の西陣織染物屋で働いていた頃(1976〜1979)とは失踪の時期も場所も大分違う」のに「在日朝鮮人朝鮮総連とも関係がある」てだけで「染物屋の社長が拉致事件の犯人じゃないか」と言っちゃうわけですからね。名誉毀損で訴えられても文句言えないでしょう。


■9月14日朝日新聞
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/09/914-a93d.html
 特定失踪者なんて与太を報じるのはやめて欲しいと思いますが、こと拉致問題になると読売、産経といった右派メディアだけでなく朝日にも与太記事が載るから呆れます。巣くう会とは菊タブー(皇室タブー)並みの「新たなメディアタブー」なのか、それとも「北朝鮮への偏見の産物&北朝鮮に抗議されても痛くないという居直り」なのか、はたまたその両方か。


北朝鮮、韓国からのビラに音を上げる
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/09/post-3ee6.html
なお、「韓国からのビラ」についての韓国政府の釈明は以下の通りです。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2014/09/15/0900000000AJP20140915001800882.HTML
聯合ニュース『韓国政府 北朝鮮へのビラ散布関与をあらためて否定』
 韓国国防部は15日、韓国政府が軍を動員し北朝鮮を誹謗(ひぼう)中傷するビラを飛ばしているとする北朝鮮の主張をあらためて否定した。
 国防部の金萊ソク(キム・ミンソク)報道官は同日の定例記者会見で「北はまるで韓国政府や軍が北朝鮮に向けビラを散布しているかのような談話を発表したが、韓国軍は2000年6月の南北共同宣言の後続措置として04年6月15日以降、対北心理作戦を中断している状態だ」と述べた。

ここで重要なのは
1)民間のビラ飛ばしをあらゆる手段を使って阻止するとはしていないものの
2)「政府としてはビラ飛ばしはしていない、ビラ飛ばしをしているのは民間であり非難されるいわれはない」と釈明していることでしょう。
 これが荒木だと「政府のビラ飛ばしでなくても」、「政府のビラ飛ばしだとして何が悪い」「今までしていなかったがこれを機会に政府としてもビラを飛ばしたい」と北朝鮮相手に挑発発言しかねませんが韓国政府はそこまで乱暴じゃないわけです。

北朝鮮は「敵対行為はやめよ」と言いながら、韓国では親北勢力を使って様々な謀略行為を繰り広げています。

ばかばかしいですね。荒木が具体的な説明をしないので荒木の言う「親北勢力」「謀略」の意味がわかりませんが単に「ビラ配布のような敵対行為はしない方がいいんじゃね?」レベルの「太陽政策論」「対北朝鮮宥和外交論」に因縁つけてるだけの疑いがあると思いますね。もちろんそうした言動は「正しいかどうか」、「親北朝鮮かどうか」はともかく、少なくとも「謀略」ではないわけです。むしろ荒木の与太話「山本美保さんは生きてる」のほうがよほど謀略的です。

日本でももはや「親北勢力」と言えるほどの勢力はありませんが、様々なルートを使って謀略をやっていることに違いはありません。この間「横田めぐみさんは亡くなっている」と叙勲*18の祝賀会で公言した元国家公安委員長*19あたりもそのルートの一つでしょう。

ばかばかしいですね。何を根拠に石井氏を北朝鮮の手先呼ばわりするのか。石井氏に名誉毀損で訴えられても文句の言えない発言でしょう。つうか石井氏の発言は誰でも思いつく話です。俺だって「もう死んでるんだろう」と思っています。それで「北朝鮮シンパ」呼ばわりしたいなら勝手にしろって話です。まあ、皮肉なことに拉致の風化で石井発言は「メディアや安倍政権に支持もされないかわりに大して非難もされてない」んですよね。荒木は非難して欲しいのでしょうが。

相手の嫌がることをやってこそ北朝鮮は話し合いに応じるのだと思います。

・ばかばかしいですね。むしろ北朝鮮が反発して対話が成り立たなくなるんじゃないか。
 というと荒木は無条件で「北朝鮮シンパ認定」でしょうが。本当にばかばかしい。別に北朝鮮に限らず相手の反発することをやれば対話が破綻しかねないなんてのは当然のことでしょう。
 まあ、荒木の場合「拉致が解決したい」わけでもなければ「対話したい」わけでもなく、「北朝鮮を打倒したい」と言うのがあるから嫌がらせを正当化するわけですが。
・つうか「相手の嫌がることをやると対話できる」のなら「米国内で慰安婦銅像慰安婦決議を推進する韓国系住民」は「安倍が嫌がることをやってる」のだから全く正しいことをやってることになるわけです。ロシアのウクライナへの対応も全く正しいことになるでしょう。
 まあ、そういうことを言うと今度は「お前は韓国やロシアの手先か」と言い出すのが荒木でしょうが。
・なお、お断りしておきますが「韓国系住民」「ロシア」云々の指摘は荒木に対する勿論俺の皮肉です。
 本気で「ああいう事をすれば対話できる」とは俺は思ってませんし、韓国系住民もロシアも「安倍やウクライナと対話したいわけではない」でしょう(いやロシアは対話したいのかな?)。彼らは「安倍が慰安婦をなかったことにしようとしても絶対に許さない」とか「ウクライナの対ロシア外交には異議がある」などという意思表示をしているわけです。


山梨日日新聞
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/09/post-e8cf.html
 山梨日日が山本美保さんの件で社説を書いたそうです。斜め読みしましたがさすがに荒木の「故意の鑑定捏造」だの「美保さんは明らかに北朝鮮拉致」だのといった寝言は書いていません。
 あくまで書いてることは「遺族が鑑定結果に疑念を抱いてる*20のなら警察は全力で解消すべきだろう」「日弁連も勧告してるし、鑑定書データをコピーして遺族に渡したらどうか」に過ぎません。
 まあ、一部「何故鑑定を間違いないとしながら特定失踪者に美保さんを入れてるのか*21」など「バカか、山梨日日」て部分もありますがまあ、全体的にはまともだと思います。


■拉致濃厚
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/09/post-0e78.html

最近拉致に関わった記者さんなどから「拉致濃厚にしている基準は何ですか」と聞かれるのでそのことについてちょっと触れておきます。

 やれやれです。記者の質問動機*22がよく分かりませんが荒木では「ベテラン刑事の勘だ」レベルのデタラメしか言わないことがすぐに想像つきます(後で見るように実際そうですが)。でその種のベテラン刑事が往々にして「思い込み捜査で冤罪やらかす」ように荒木も「特定失踪者という与太話」でっちあげてるわけです。

結論から言えば拉致濃厚とするのは「総合的に判断した」ということであり明確な基準があるわけではありません。例えば目撃証言を何ポイントとか、同様の事件が何件起きているから何ポイントとして合計何ポイントを超えたら拉致濃厚というようなことではないのです。

 やれやれですね。「明確な基準がない」ということは「恣意的な判断をしている疑いがある」「本当に認定が正しいかどうか分からない」「少なくとも荒木には本当だと説明できない」ってことです。
 「ベテラン刑事の俺の勘を信じろ」レベルの発言を俺はとても信じる気にはなりません。実際「小山修司さん、山本美保さん」なんぞは国内で遺体が発見されており明らかに拉致ではありません。
 つうかよくもまあ荒木もこんな馬鹿な事が言えたもんです。荒木なんぞとつるめる川人博高世仁、三浦小太郎なんぞと言った連中は全くもって理解の範囲外です。

例えば北朝鮮が12年前曽我さんを出していなくて、曽我さんが特定失踪者としてリストに入っていたら、おそらくまだ「拉致濃厚」にはなっていなかったと思います。

そこからは「特定失踪者の基準がいい加減で全く信用に値しない」という結論しか出ないでしょうが、荒木は「我々の特定失踪者認定したのは間違いなく拉致」「特定失踪者認定してない人にも拉致がいるかも知れない」と「拉致被害者数を増やす方向に無理矢理解釈する」んだから呆れて言葉もないですね。

政府の認定未認定も含め日本国内での区別には大した意味はない

 そんな無茶苦茶を言ってるのは巣くう会及び「巣くう会とつるむウヨ連中(拉致議連、安倍一派など)」だけです。政府拉致認定被害者ならともかくそれ以外など本来交渉の席に出せる代物じゃありません。首相の安倍がバカだから出してるのであってまともな人間はそんなことはしません。


■家族懇談会/1万キロ現地調査
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/09/1-b396.html
 興味深いのは拉致被害者家族会からの参加者が増元だけって事ですね。もちろん「時間がとれない」「体調がすぐれない」て理由もあるでしょうがやはり大きいのは「特定失踪者なんて自分らに関係ない怪しい代物にまでつきあってられない」でしょうね。その点、つきあう増元は実に異常です。
 いっぽう特定失踪者家族とやらはうんざりするほどこの調査に沢山参加するわけです。


ジュネーブ報告(2)
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/09/2-a4f1.html
 特定失踪者なんて与太訴えたって「ええ?。だったら何で拉致認定しないの?、うさんくせえなあ(国際社会)」で終わりじゃないですかね。

間違いなくこの会場に北朝鮮工作員が潜入し必ず内容は届けられているはずです。

 ばかばかしいですね。別に「工作員」じゃなくて「正式な外交官」が出席してるんじゃないですかね。かつ国連の方も「こういうイベントがあった」って情報ぐらいは北朝鮮に通知してるでしょう。まあ、少なくとも特定失踪者なんて与太を北朝鮮も相手にする気はないでしょうね。


ジュネーブ報告/山谷大臣への要請
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/09/post-106c.html

少し遅くなりましたが、去る8日、新任の山谷えり子*23拉致問題担当大臣に家族会・救う会の方々とお会いしました。
 この席で代表荒木から山谷大臣にお願いした内容は主に次の3点でした。
・山本美保さんに関わるDNAデータ偽造事件について、日弁連が要請よりさらに強い「勧告」を行った。早急に鑑定書の謄写を認めるよう政治決断をお願いしたい。

 いつまで「偽造事件」なんて与太飛ばしてれば気が済むんですかね。前任者の古屋も「偽造」なんてこんな馬鹿話は事実上「無視していました」が、山谷だって態度はおそらく同じでしょう。まあ、「謄写」位なら「日弁連も勧告を出したし、遺族の謄写要求に応じてあげなさい」と「国家公安委員長」山谷が警察に指示するかも知れません。
 がそれは「ご遺族が鑑定に疑念を抱いてる以上、あらゆる手段を使って疑念を晴らすべき」で説明つく話であって、「故意の捏造」だの「北朝鮮拉致」だのという荒木の与太話とは関係ありません。

また、すでに要請はしているが、総理と特定失踪者家族の面会についてもお取り計らいいただきたい

つまり「首相就任から一年以上経つ」のに、「巣くう会から要請されても」未だに安倍は「特定失踪者家族」とは会わないわけです。さすがの安倍も「特定失踪者なんて与太にはつきあえない」と思ってるのでしょうか。
そしてほかの首相なら「何故特定失踪者家族に首相は会わない!」と糞味噌でしょうが安倍相手にはそういう態度を荒木は取らないわけです。


■共和国*24創建記念日
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/09/post-c49e.html

私は大学の授業で学生によくこう話しています。
北朝鮮の公式文献や発表を読むときのコツがある。書かれているのはすべてウソだと思うこと。そう思って『なぜこういうウソをつくのだろう』と考えると、北朝鮮の意図は意外と正直に分かる」

 ばかばかしいですね。もちろん「公式発表が嘘」と言うケースはあるでしょう。しかし「根拠もないのに嘘扱いすること」はまともな行為じゃありません。
 まともな人間なら「北朝鮮はAと発表したがこれについて韓国、中国、ロシアといった周辺国の政府は何と言ってるだろうか?」「北朝鮮ウオッチャー(大学教員、ジャーナリストなど)は何と言ってるだろうか?」「Aという発表は過去の北朝鮮の発表と矛盾しないだろうか?」など様々な情報収集をしてから「嘘か嘘でないか」判断するでしょう。荒木がまともな教員なら「その場合の情報収集の仕方」を学生に教えるでしょうね。
 たとえばこの荒木の理屈だと「金日成は公式発表では病死だが嘘に違いない、実は金正日による暗殺だ」などと根拠もないのに勝手に妄想すること*25もOKになるでしょうが、そんな馬鹿な話はないわけです。
 朝鮮戦争南侵説(通説)にしたって「ソ連機密文書の公開」などそれなりの根拠があるわけで、荒木のような与太ではありません。
 まともな学生ならこんな指導を本当にされたら呆れて絶句でしょう。つうかまともな大学なら荒木なんか教員にしませんが。

もし仮に正しいことを書いていたとすれば逆に「なぜ正しいことを書くのだろう」と思って読めば良いのです。

 おいおいですね。「北朝鮮の公式発表は間違ってる、嘘だと思って読め、そうすれば意図が分かる」と言ったその直後に「たまに正しいときもあるがその場合は何故正しいのかと思って読めば意図が分かる」って、言ってる事があまりにもデタラメすぎて言葉もないですね。そんないい加減な話で意図が分かるわけないでしょう。


拉致被害者家族、特定失踪者家族の気持ちが分からない
 まあ、「横田夫妻とめぐみさん」「曽我ひとみさんとお母さん」なんかは分かるかなあと思います。親子関係ってのは重いかも知れない。俺も「両親てのは重い」かな。
 よくわかんないのは、「山本美保さんと森本美砂さん」「増元るみ子さんと増元照明」みたいな兄弟姉妹で拉致だ、特定失踪者だ、で騒ぐってのはさっぱりわからないですね。正直小生もきょうだいがいますけど「あそこまでの愛情」はたぶんないですよ。向こうも俺にそこまでの愛情はないんじゃないか。いや愛情がないわけではないけど「山形であなたのきょうだいの遺体が発見された」といわれたら美砂さんと違って俺は「まあ、警察がそういうんなら悲しいけどたぶんそうなんだろうな」「まあ無縁仏のママで終わるよりは良かったな」「俺も仕事があるし、いくら兄弟姉妹でもいちいち成人した人間のことまで構ってられんがな、発展途上国じゃあるまいし日本の警察なら遺体が間違ってるとかないやろ、間違いないやろ、俺その程度には警察信じてるし」てたぶん遺体発見を事実として受け入れますね。
 また、増元みたいに仕事止めてまで兄弟姉妹の失踪なんかにのめり込んだりたぶんしない。まあ、仕事止めたら経済的に生活が出来なくなりますしね。せいぜい土日が限度でしょう。
 「大人になったら兄弟姉妹は赤の他人」ていいません?。TBSドラマ「渡る世間は鬼ばかり」なんかわかりやすいですけど。まあ、「美砂さんや増元みたいにあそこまで愛情が強い方がまとも」で「俺なんか人として冷たい」のかもしれませんけど。


拓殖大学海外事情研究所『東南アジアで映画を観る』(吉野文雄*26
http://www.kaiken.takushoku-u.ac.jp/column.html

印象的*27だったのは、タイでは本編上映の前に、プミポン国王の画像を映し出しながら国歌演奏があったことです。観客は起立しました。

 たぶん起立しないと不敬罪で引っ張られかねないんでしょうね。国歌演奏も国王画像上映もおそらく「映画館に対する法的義務」ないし「事実上法的義務のようなもの」で拒否は出来ないのでしょう。
 戦前日本を連想させるおぞましい話ではあります(戦後日本ではこんなことは「ウヨ御用達の映画館」ならともかくもちろん「普通の商業映画館」ではやってない)。タイは「こういう事を否定しない限り」まともな民主国家とは言えないでしょう。
 なお、タイが未だにこういう「王制国家」だからこそ「王の権威に挑戦している」と見なされた*28タクシン派は王と癒着する軍部によって打倒されたのでしょう。


産経新聞『特定失踪者・山本美保さん鑑定書 日弁連、謄写認めるよう警察庁に勧告』
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140903/crm14090318300014-n1.htm
 まあ予想の範囲内ではありますね。以前も「荒木の言うように捏造とか、拉致で北朝鮮で生きてるとか思わないんだけどさ、誤鑑定って可能性はあるんじゃないかな?」「まあ、誤鑑定って可能性はなくても、再鑑定とかで遺族の疑念が晴れるんならええやん」という意味で、警察に何か日弁連が要請することはあり得るかなとは思ってましたのでね。
 まあ、問題は
1)警察がこれに応じるかどうか
2)応じたとしてどんな結果が出るのか
3)当面、荒木が何というか
ですね。
 1)で警察が応じて、2)でまあ、「やはり鑑定は正しかったと言う事で遺族の疑念が晴れる*29なり」逆に「誤鑑定と分かる*30なり」すればそれはもちろんいいことです。
 ただ1)で警察が応じないとまあ話はややこしくなります。別に日弁連の勧告に応じる義務はない。
 その場合「鑑定書の公開を求める行政訴訟」を起こせば話はシンプルでいい*31んですが、それをご遺族側がやるかどうか。
 3)はもう今から「捏造と認めた」「北朝鮮拉致と認めた」と荒木がデマる事が危惧されますね。
 まあ、デマらなければそれまでですが、デマった時に日弁連がきちんと駄目出しできるのか、それが危惧されますね。ただ産経の記事読めば分かりますが日弁連はそんな事言ってないということは産経記事ですら書いています。日弁連が言ってる事は鑑定書をきちんと情報公開しなさい、謄写して遺族に渡しなさい(まあ、謄写ってのはコピーですね、最近使わない言葉ですけど)てことです。荒木も産経記事を見る限りでは「鑑定書の公開が認められて良かった」とは言ってますがさすがに「生存が認められた」「北朝鮮拉致と認められた」とまではいってませんね。まあ、荒木が「生存が認められた」「北朝鮮拉致が認められた」とまでデマったがさすがに産経ですらそれを書くのに躊躇しただけかもしれませんけど。なお、この産経記事が掲載された「2014年9/3の18:30」現在では荒木ブログにはこの件について特に説明はありません。いずれあがるでしょうが意外ですね。てっきり産経記事よりも早くエントリをアップするかと思ってました。


■6日甲府での集会(山梨日日新聞
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/09/6-7215.html

それにしても警察が頑なに鑑定書の謄写を拒否してきた裏にはよほど見られたくないものがあるのではないでしょうか。

 まあこれは「荒木に批判的な人間」「美保さんは北朝鮮拉致じゃないと思う人間」でも「何で公開しないんやろ」と不審に、あるいは不快に思うでしょう。正直な話、「警察には失礼ながら」俺はそうです。
 当然ながら「実は美保さんの鑑定は誤鑑定だったのか」とか「美保さんの鑑定は誤鑑定じゃないが他に誤鑑定の疑いのある鑑定*32があってそれに飛び火するのを恐れてるのか」とか警察が疑われるのも仕方ないでしょう。正直、警察にはとっとと遺族の要請に応じるべきは応じて疑念を晴らしていただきたいところです。


■国井えり子さんのお父さん逝去
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/09/post-5b16.html
 まあかわいそうだとは思いますが、特定失踪者ですからね。北朝鮮拉致なんて可能性はまずないわけです。


益田市の浸透地点を確認
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/09/post-0630.html
 益田市ってのは島根県です。浸透地点てのはこの場合「北朝鮮工作員密入国地点」です。
 「浸透地点」とか分かりづらい言葉使うなって思いますけどね。「浸透」といった場合、俺なんか「水がタオルに浸透」とかそういう使い方(液体が何かにしみこむ)しかしませんし。
 で問題は「益田市の浸透地点を確認」がどう拉致解決に役立つのかですが、荒木の文章を読んでも役立ってるとは到底思えません。


■9月4日付読売山梨版
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/09/94-bd78.html

 警察は大分追い詰められている

 勿論全然追い詰められてないですね。日弁連勧告には従う法的義務ないですから。本当に何で行政訴訟を起こさないのかさっぱり分かりません。また荒木が紹介する記事が「山梨版」ということで「読売全国版」にはおそらくベタ記事しか載らなかったことが予想できます。大して話題になってないわけです。
 まあ、仮に警察が「日弁連勧告に従ったとしても」それが追い詰められてるかどうかは疑問です。
 日弁連は「鑑定書のコピーを遺族に渡すよう言っただけ」ですから。当然ながら「渡した結果」、「官邸は正しかった」となって遺族の疑念が晴れると言う事もあり得るわけです。まあ、仮に誤鑑定だとしても荒木の言う「故意の捏造」とか「北朝鮮拉致」とかはあり得ませんが。

なお、10年前の当事者である県警警備1課長は事件の後、拉致問題は世論に関係なく警察の努力によって進展したと語ったという話があります。確認はしていませんが

 「確認はしてない」ってんだからデマでしょう。そもそもそう言う事を言って拉致被害者家族に無意味な喧嘩売る動機もないでしょう。荒木の無茶苦茶なデマ中傷には警察側もマジで怒ってるんじゃないか。


日弁連警察庁に鑑定書開示を勧告
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/09/post-ebae.html

 勧告書の文面は日弁連のホームページで見ることができます。
 http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/opinion/hr_case/data/2014/complaint_140903.pdf
 なお、ホームページでは個人名が伏せられていますが実際の勧告書には次のようになっています。
 甲さん=山本美保さん
 乙さん=山本文子さん*33
 丙さん=森本美砂さん*34

 当事者ががんがん宣伝してるんだし伏せる必要ないと思いますけどね。
 しかし荒木の声明が今回は前回の「日弁連勧告」でのブログエントリと違って驚くほどまともですね。いや「美保さんは北朝鮮で生きてるはずだ!、そう私は信じる」てのはもちろんまともじゃないですよ。
 ただ前回は「拉致の可能性が否定できない」程度の勧告を「拉致濃厚と認めてくれた」と酷いデマ飛ばしてましたからね。
 今回は「勧告に従って鑑定書を謄写して欲しい」「そうすれば遺体鑑定が誤鑑定だとはっきりすると信じる」レベルですからね。今回は「鑑定が間違いと認められた」「鑑定が故意の捏造と認められた」「美保さんが北朝鮮で生きてると認められた」とはデマってないわけです。前回との違いがよく分かりませんが「自ブログエントリ(前回)」と「巣くう会公式声明(今回)」の違いですかね。
 はたまた前回デマをかっ飛ばしたことに日弁連サイドが相当心証を害して、表だった荒木批判はしなかった物の、「何ですか、アレは?」「口が滑ったにしても限度ってもんがあるでしょう」「日弁連が言ってもいないことを言ったことにしないで下さい」「今回は大目に見ますがこんな事がまたあったら、2回目は正式に抗議記者会見しますよ」などと何らかの形で荒木に不満を表明し、それに荒木もさすがにびびったんでしょうか。
 まあ、「誤鑑定かどうか」はともかく荒木の主張「これは警察の故意の捏造」「美保さんは北朝鮮拉致で今も北朝鮮で生きてる」はあまりにも怪しい話でしかも「内閣改造があったから」荒木発表はほとんど報じられずにジエンドでしょうね。で荒木は以前から放言してるように「9/3受け取りは警察の嫌がらせ*35だ、この日じゃなきゃもっと報じられた」とでもいうんでしょう。
 しかし、ニュースバリューがあれば9/3でも報じられますし、こんな内容、受取日がいつでも大して報じられないんじゃないですかね。誤鑑定と判明した訳じゃありませんから。DNA誤鑑定を理由にしたまともな再審請求(足利事件)だって当初はそんなに報じられませんもんねえ。「再審開始決定」が出れば大々的に報じられますけど。


■本日の対応について(報道関係各位)
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/09/post-b5de.html

 本日山本美保さんに関わるDNAデータ偽造事件について、日弁連が執行(勧告書の伝達)します。その後14時からの定例記者会見でその内容について発表しますが、この会見にご家族が参加することは認められませんでした。

 「下手に同席させて滅茶苦茶な事言われても責任とれん」(日弁連)て話なんでしょうか。


■記者会見のお知らせ
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/09/post-1891.html

 9月3日に山本美保さんに関わるDNAデータ偽造事件*36について、日弁連に行っていた人権救済申立の執行(警察庁への勧告)が行われます。日弁連では14時からの定例記者会見でその内容を発表する予定ですが、調査会では以下の通りその後記者会見を行います。

まあ「勝手にすれば?」て話です。メディアもこんな与太話をまともには扱わず荒木が「9/3に警察が受け取ったから内閣改造報道に埋没したんだ!。警察のせいだ」と警察に悪口雑言することが今から予想できます。

今日DNA鑑定で(注:婦女暴行*37で)有罪が確定した中部地方*38の男性が、鑑定をやり直した結果、犯人と一致しない可能性があるという結論が出たことが分かり、裁判所に再審請求を行ったというニュースがありました。

 結論が出たって言っても現時点ではそれ、再審請求してる弁護側の言い分でしかないんですけど。
 荒木が弁護側と親しくて詳しい情報を得ていて「確実に間違いない」と認識してるとかそういう話ではおそらくないでしょうし、言ってる事が無茶苦茶です。荒木は「美保さんの鑑定が間違い」と警察が認めない限り*39、再審請求など警察批判は何でも「また警察がこんな不祥事を!」と飛びつくんでしょうね。
 なお、これについては例えば
NHK『再審請求で弁護団 「DNA鑑定の検証を」』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140901/k10014257261000.html
朝日新聞『「DNA、他人の可能性」 20年前の事件で再審請求』
http://www.asahi.com/articles/ASG915WF9G91UTIL03G.html
読売新聞『20年前の婦女暴行再審請求「DNA鑑定誤り」』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140901-OYT1T50062.html
産経新聞『「DNA型鑑定に誤り」 中部地方の男性が再審を請求』
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140901/trl14090119290003-n1.htm
時事通信『「DNA型、犯人と一致せず」=20年前の婦女暴行で再審請求』
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014090100800
を紹介しておきます。
 ちなみに記事には

http://www.yomiuri.co.jp/national/20140901-OYT1T50062.html
 この鑑定は当時、「MCT118型」と呼ばれる検査法で実施されたが、今年になって男性の口内の粘膜を最新の検査法で鑑定したところ、DNA型が犯人と異なる可能性が明らかになったという。MCT118型の鑑定は精度が低く、再審無罪が確定した足利事件でも捜査時に使われて、再審請求後に誤りが判明した。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140901/trl14090119290003-n1.htm
 男性の有罪の決め手となった鑑定方法は「MCT118型」。足利事件の捜査でも使用されたが、再審請求後に誤りが発覚して(注:足利事件の再審)無罪が確定するなど、最新の手法に比べてはるかに精度が低い。

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014090100800
 佐藤博史弁護士によると、確定判決は、女性の着衣に残された体液と男性のDNA型を「MCT118」と呼ばれる方法で鑑定し、いずれも「17−29型」だったことを、有罪の根拠としていた。
 男性は既に服役を終えたが、一貫して無罪を主張。今年に入り、改めて男性の型を鑑定したところ、「17−28型」だったことが判明したという。

と書いてあるんだからここで荒木が

実は美保さんの鑑定も、鑑定方法は読売や産経、時事通信の記事で批判されてる「MCT118型」なんです!。再審無罪となった足利事件と同じ鑑定方法なんです!。

とでも書けば多少は説得力が出てくるんですが、まあ、荒木に「美保さんの鑑定方法ってなんですか?、やっぱ読売や産経、時事通信の記事が批判するMCT118型ですか?」と聞いても何も答えられないでしょうね。答えられるようなら

実は美保さんの鑑定も、鑑定方法は読売や産経、時事通信の記事で批判されてる「MCT118型」なんです!
再審無罪となった足利事件と同じ鑑定方法なんです!。

と書いてるでしょうから。
・そして仮にこの事件が「足利事件のように誤鑑定で冤罪」だったとしてもそれは荒木の「美保さん鑑定捏造論」とは全く関係ない。
 こんなんで「美保さんの鑑定も捏造かも?」といっていいなら「めぐみさんの遺骨鑑定」だって「やったのは同じ日本政府だし捏造かも?。本当はめぐみさんの遺骨かも?」といっていいことになるでしょう。ま、そういったら「お前は北朝鮮の手先か」とか訳分からないこと言い出すのが荒木の訳ですが。

 代表荒木の座り込み*40終了後、面会した警察庁外事課の幹部は「DNAが一致する以外に何が必要なんですか」と言っていました。

 正論ですね。「誤鑑定の疑い」という問題をとりあえずオミットすれば、「DNAが一致すれば」間違いなく美保さんの訳です。それ以上何も必要ないわけです。つうか美保さんのような肉眼で判別不能な腐乱死体で身元確認ってDNA鑑定以外に何があるんですか?。腐乱死体で指紋なんか採れるわけないし、腐乱して歯が全部抜けてたから「歯の治療痕*41」も使えないし。


■860人の外
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/09/860-49f0.html
 エントリタイトルだけで勘のいい人は気づくでしょうが「現在860人の特定失踪者以外にも拉致被害者はいるはずだ、今後も我々巣くう会や特定失踪者問題調査会はそれを発掘して、北朝鮮に返せと要求していくつもりです」という与太話です。本当にいい加減にして欲しい。何人、特定失踪者をでっち上げれば気が済むのか。


北前船
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/08/post-31ef.html

同じ拓殖大学の教員で、竹島問題の第一人者、下條正男*42教授にばったり会いました。

 下條以前にも研究者は勿論います。たとえばウィキペ「竹島」が紹介する川上健三(著書『竹島の歴史地理学的研究』(1966年、古今書院))がそうです。
 下條は第一人者(草分け的存在、開拓者)でも何でもありません。下條が「第一人者」だなんて言ったら呆れられるでしょう。
 荒木のウヨ仲間だから下條を持ち上げてるだけです。荒木だの下條だの、藤岡信勝だの、なくなった遠藤浩一だのウヨ教員がごろごろいるんだから拓殖も本当にろくでもないウヨ大学です。
 ちなみに、下條(竹島日本領土説)と違う論者としては俺が知ってる方では、内藤正中*43(韓国領土説)、池内敏氏*44(日韓両国の主張とも根拠薄弱であり現時点ではどちらとも決しがたい)がいます。
 なお、ググったところ、岩下明裕*45北方領土竹島尖閣、これが解決策』(2013年、朝日新書)という本が見つかりました。アマゾンレビューに寄れば

著者*46の(注:北方領土竹島尖閣といった領土問題での)基本戦略は、3つにまとめることができる。「第1に国境問題を歴史問題から切り離し、第2に空間利用の観点からフィフティ・フィフティに基づき、双方の利益を重視し、法的解釈をも乗り越える方策を考える。そして第3に、国家間の利益調整だけではなく、境界の現場に暮らす住民たちの利益を最大限尊重する」。

とのことです。つまり「北方領土が日本のもんだって言っても今更あそこのロシア人をどかせられないだろ、現実主義で行こうぜ、北方領土返還を望むなら彼らを日本のロシア系移民として受け入れる必要があるし、その覚悟がないなら返還なんて言うべきじゃないんだよ」「歴史的経緯とかロシアの行為は侵略だ、とかある意味どうでもいいんだよ」「北方領土のロシア住民が飲む案じゃなきゃ駄目なんだよ」というのが岩下氏の考えのようです。
 でそうした考えは竹島尖閣でも適用されると。「中国や韓国が飲める案じゃないと話にならないんだよ(特に韓国が実効支配する竹島は)。隣国ともめてどうするんだよ、ましてや靖国参拝とか余計なコトして、中韓と敵対する安倍なんか論外だ」と。まあ、その通りだと思います。俺の考えでは北朝鮮拉致問題でもそうで「北朝鮮が飲める案じゃないと駄目」なんですよ。「お前らの行為は犯罪だ」とか言っても何がどうなるもんでもないじゃないですか。
 拉致被害者が帰ってくるわけじゃない。
 俺の考えではチベットだってそうで「中国の行為は侵略だ」「歴史的にチベットは独立国だ」とか言っても何がどうなるもんでもない。ダライがチベットに帰れるわけでも何でもない。また、今更「チベットに移住した漢民族の方達」に「チベットから出てってくれ」というわけにもいかない。現実を直視して現実と理想を折り合いつけることが大事なわけです。まあ、難しい事だし、それは往々にしてうまく折り合いがつかずに「非現実的で過激な原理主義」や、逆に「現実的だが単に現実追認してるだけの無為無策」になる危険性もありますけど、「現実を無視して理想を声高に叫んだって」それで何がどうなるもんじゃない。とかいうとまあ、Mukkeさんとか怒り出すんでしょうけどね。 

立ち話をしていたら下條先生から「北前船の寄港地と拉致の現場に関係があるのではないか」との話がありました。

荒木のウヨ仲間らしいとんちんかんぶりです。もちろん何かまともな根拠があるわけではないでしょう。

ネットで調べてみると(中略)「新潟文化物語*47というところには北前船の港として江差松前・十三湊*48能代・秋田・酒田・岩船・新潟・小木(佐渡)・寺泊・出雲崎・柏崎・今町(直江津)・伏木・輪島・福浦・三国・小浜・境・石見・下関・尾道・大阪・江戸と書かれています。

 ばかばかしい。荒木があげる「北前船の地名」のうち「拉致現場*49」は「曽我ひとみさん、横田めぐみさん、蓮池夫妻が拉致された新潟」と「地村夫妻が拉致された小浜(福井県)」だけじゃないですか。一体いつ「江差松前(北海道)」、「十三湊(青森県)」、「能代、秋田(秋田県)」、「酒田(山形県)」、「石見(島根県)」、「下関(山口県)」、「尾道広島県)」で拉致が確認されたのか。もちろん「荒木の言う特定失踪者」なんて怪しい者は話になりません。
 一方荒木があげる「北前船の地名」には「市川修一さん、増元るみ子さんが拉致された鹿児島県」は入ってないわけです。まあ、北前船と拉致には何の関係もないから当たり前の話ですけど。

 DNAデータ偽造事件に対する警察の対応は他の特定失踪者の問題はもちろん、拉致問題全体の隠蔽にも関わることであり、おそらく隠していることはこれだけではないはずです。その意味でも絶対に許せないと、座り込みながらあらためて心に刻んだ次第です。

警察の方こそ荒木を「絶対に許せない」と思ってることでしょう。DNA鑑定捏造呼ばわりだけでも許せないでしょうが「他にも隠蔽や捏造があるはずだ」というのだから荒木の馬鹿さには呆れて物も言えません。


■座り込み3日目
http://araki.way-nifty.com/araki/2014/08/3-8d67.html
 どうも「たった3日」で座り込みは終了した模様です。「大山鳴動してネズミ一匹」というか全くお粗末な話です。しかもそのたった3日も「夜は警察庁前で寝袋ではなくホテルに撤退」なんですからヘタレなことこの上ない。

 (注:古屋拉致担当相・国家公安委員長には)続投してもらいたいとは思いますが、そのときは(注:山本美保さんの)DNAデータ偽造事件についても結論を出していただく必要があります。

 ばかばかしい。安倍政権が「2012年12月」に誕生してから1年半以上たっています。まあ、こんな政権が1年半以上も続くことはアンチ安倍として俺は不愉快ですがそれはさておき。
 安倍政権誕生と同時に古屋は拉致担当相・国家公安委員長(以下、拉致担当相と呼ぶ)になっています。つまり拉致担当相になってから1年半経ってるわけで荒木の主張に道理があると思えばとっくに「DNA鑑定結果の撤回」という方向で動いてるでしょう。つまりは古屋は「荒木の主張なんかとても採用できない」と判断したと言う事です。ただ荒木とガチバトルしたくないので、適当にごまかしてる。俗に言う「官僚答弁の善処」と言う奴です。善処してるわけではなくて単に「先延ばし、棚上げ」にして、「誰も騒がなくなった頃」に「そんな問題はなかったことにしてしまう」という奴です。
 でそんなことは荒木もよーく分かってる。そうした古屋の態度が「古屋個人のもの」ではなく「安倍政権全体のものであること」、つまり古屋が仮に退任して新しい人間が大臣になっても「鑑定結果撤回などあり得ないこと」もよーくわかってる。
 アンチ北朝鮮の安倍ですらそれだから「安倍以外の人間が首相になっても」状況は全く変わらないこともよーくわかってる。ただ安倍信者としてそれを認められないから「いずれ安倍政権がこの件で動くと信じてる」と言い続けるわけです。

一昨日警察庁長官宛の要請文書を届けたとき、応対した外事課の課長補佐*50は9月3日という日弁連執行の日付は日弁連が押しつけてきたもので、警察の側に選択の余地はなかったと言っていました。

「押しつけてきた」というのはあくまでも荒木の表現であって実際にはこんな日弁連に対して無礼な事は警察も言ってないでしょう。
 警察が言ったのは
1)9/3を提示したのは日弁連で警察が9/3にしてくれといったわけじゃない
2)警察としては断る理由もないのでその日でOKした
3)それなのに何で警察を荒木は非難するのか、日弁連非難しないと筋が通らないんじゃないの?
ということでしょう。
 それが荒木にかかると「日弁連が押しつけてきたもの」と乱暴な表現になるのだから警察も荒木に対しては呆れかつ怒ってるでしょう。

去年の人権救済申立のときは総理・担当大臣の執行は9月3日、警察だけが9日でした。日弁連がそんな日程設定をするとは思えず、どういうやり方をしているのか分かりませんが警察の意志と関係なく決まったとはとても思えません。

 ばかばかしい。これがまだ「警察の要請でその日にしたと日弁連の責任ある立場の人間が荒木にはっきり語った」というならともかく「日弁連がそうしたと思えない」「警察の意思で決まったと思える」などというあやふやな話では話になりません。
 大体発表の日が9/3だとなんだというのか。荒木らの主張にニュースバリューがあると思えば9/3(内閣改造を安倍が予告してる日)だろうとメディアは報道するでしょう。正直「9/3より前だろうと」、「9/3より後だろうと」、いつ発表しようと荒木の主張が好意的に報道されるとはとても思えません。それはもちろん「ニュースバリューがないから」です。
 で「発表時期」を言い訳に出来ないときは荒木は「警察が『お前の会社だけ警察の協力が得られず、ネタ落ちしてもいいのか?』などとメディアを恫喝してきた、だからメディアは報じないんだ」などと「根拠レス」で言うんでしょうから話になりません。正直荒木につきあえる家族会は理解できません。警察サイドも荒木に対しては心底呆れ怒ってることでしょう。

*1:「野村直道(のむらなおみち)」「開星高校」でググったら「ウィキペディア・野々村直通(ののむらなおみち)」がヒットしました。なお、ウィキペ「野々村直通」曰く野々村氏は「教員時代の担当科目は美術科。島根県警鑑識課で似顔絵の特別講師をつとめた」とのことなので、荒木の言う「野村氏」とは「野々村氏」の誤記かも知れません。なお、この野々村氏、『2010年の第82回選抜高等学校野球大会開星高校野球部を監督として率いたが初戦で21世紀枠和歌山県立向陽高校に1-2で敗れた。試合後のインタビューで「21世紀枠に負けたのは末代までの恥」と発言したことが、向陽高校に非礼だと批判され監督を辞任』ということで荒木並みに人間性に問題がある御仁です。【追記】後で見たら「野々村直通」に荒木は訂正していました。やはり誤記だったわけです。野々村氏本人から指摘でもあったんでしょうか。そうだとして野々村氏は「ワシの名前を随分豪快に間違えたもんや」と呆れてるでしょう。「直通→直道」は「なおみち」の漢字変換ミスだとしても「野々村→野村」は言い訳できないでしょう。

*2:「野々村直通」の誤記ですが荒木のアホさを示すネタとして、「最初の記述」のママにしておきます。以下全て荒木の「最初の記述」のママです。

*3:http://search.yoshimoto.co.jp/culture_prf/details.html?id=3476に寄れば今は吉本興業所属の芸能人(?)らしい

*4:テキサス州知事を経て大統領。父ブッシュはレーガン政権副大統領を経て大統領、弟ブッシュは元フロリダ州知事という政治家一族。

*5:当初はそうだったかも知れませんが、米国にとって北朝鮮より優先順位が高かったらしいアフガン、イラクに本格的軍事介入したあげく泥沼の内戦状態にしてしまったため、到底北朝鮮に手が回らなくなります。また当時の金大中政権は太陽政策であって、そんな軍事タカ派路線を認める気がないことにも注意が必要でしょう。

*6:ググったところ「漁船員。漁船操業中に他の乗組員と一緒に漁船ごと行方不明」ですから拉致と考えるより通常の海難事故でしょう。海難事故でないと荒木が見なす根拠はおそらく何もないでしょう。

*7:まあ、核・ミサイル問題だって北朝鮮から遠く離れてて、おそらく敵対関係にもない南米やアフリカの国々なんかにとっては他人事でしょうが。北朝鮮が核をアピールしてるのは「ほぼ6カ国協議参加国(米露中日韓)限定」といっていいんじゃないか。

*8:鈴置氏は「現状(朴政権&オバマ政権)でも」破棄の可能性があると考えてるようですがまあ、「韓国野党が政権を奪取するか(その場合でも、段階的破棄であって即時破棄ではないでしょうが)」「よほど韓米関係が異常なまでに悪化するか」よほど現状から大きな変化でもない限り破棄はないでしょう。朴氏が破棄を考えてるようにはとても見えません。

*9:アイゼンハワー政権副大統領をへて大統領

*10:ジョージア州知事を経て大統領。2002年ノーベル平和賞受賞者。

*11:もちろんアンチ中国の鈴置氏はそれを望んでいません。

*12:著書『恐るべき戦略家・金正日』(2001年、PHP研究所)、『金正恩北朝鮮・独裁の深層』(共著、2013年、角川ワンテーマ21)など

*13:ウィキペ「人民大学習堂」によれば国立図書館のこと。

*14:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て国家主席、党総書記、国家中央軍事委員会主席、党中央軍事委員会主席

*15:朝鮮民主主義人民「共和国」、つまり北朝鮮のこと。

*16:荒木の特定失踪者とかデマが多すぎですからね。向こうも「どうせ好意的文は書かないだろ。もうデマさえ書かなきゃいいから」という心境になってるんでしょう。

*17:外務省が何考えてるかはもちろん部外者の俺は知りませんが、一般論として「間違いなく拉致と言える政府認定拉致被害者以外(つまりいわゆる特定失踪者)を交渉に持ち出すこと」は道理が通らないし、交渉を挫折させる危険性を高めるだけでしょう。まあ、荒木は挫折させたいんでしょうけど。

*18:これが安倍政権以外なら「首相は石井から勲章を剥奪しろ」位のことを平気で言ってるでしょうが安倍相手には言えないわけです

*19:羽田内閣自治相・国家公安委員長を務めた石井一氏のこと。石井氏の名前を出したくないのか?

*20:俺は言いがかりだと思いますが

*21:何故て安倍がごり押しするからでしょうが。「無理が通れば道理が引っ込む」「石が浮かんで木の葉が沈む」て奴です。その程度の事も山梨日日にはわからないのか

*22:可能性としては「1)荒木がまともな基準を持ってると思ってる」「2)まともな基準があるとは思えないが何か基準か知らないのも無責任かと思い一応聞いてみた」「3)聞かないと荒木が不機嫌になるので媚びで聞いた」のどれかでしょうか?。1)なんて人間がいるとも思えませんが1)だったら荒木のアホ発言「基準はない」にさぞやがっかりしたことでしょう。

*23:第一次安倍内閣首相補佐官教育再生担当)、教育再生会議事務局長

*24:前後の文脈で分かるがもちろん「朝鮮民主主義人民共和国北朝鮮)」のこと。

*25:というか萩原遼は著書などでそう放言してるようですが。

*26:著書『東アジア共同体は本当に必要なのか』(2006年、北星堂書店)、『ASEANAPEC:東アジアの経済統合』(2007年、鳳書房)、『東南アジアと中国・華僑』(共著、2012年、成文堂)、『週イチ映画館主義』(2014年、ブックボウル)など

*27:印象的とだけ書いて好意的に評価していないと言う事はさすがに吉野氏もびっくりし呆れたのだろう。荒木や島田だと「日本でもやるべきだ」といいそうだが。

*28:実際どうかは別問題です。王制派がタクシン派をそのように認識してると言う事です。

*29:といいんですが、意固地になってるので何をしても晴れない危険性はあります。

*30:まあその場合でも捏造とか、美保さんが北朝鮮拉致とかあり得ませんが

*31:つうか10年間も「公開しろ(荒木とご遺族)」「機密情報だからしません(警察)」をやってるんだったら訴訟を起こせよと思いますけどね。別に訴訟と同時並行で警察と交渉して、交渉に進展があれば訴訟を取り止めてもいいし。訴訟が起こせない事情があるかといったらそんなものはないでしょう。もちろん敗訴の可能性はゼロではないですが、荒木も自信満々で「鑑定は捏造だ」というなら訴訟をおこすくらいの度胸はあって当然でしょう。また、「敗訴=公開する法的義務はない」というだけで「公開したら違法」というわけじゃないんですから敗訴したって「法的に公開義務はなくてもご遺族の疑念を晴らすのが筋ではないか」として交渉は可能なわけです。

*32:もちろん遺体鑑定に限りません。足利事件のようなケースもあるでしょう。

*33:美保さんの母

*34:美保さんの妹。結婚で姓が変わっている

*35:そもそも受取期日決定時に、内閣改造予定日が分かってないと「嫌がらせ論」は成立しませんがそんな事実あるんですかね

*36:何度も指摘しますが「疑惑」ならまだしも「事件」といいきる辺りが荒木は異常です。

*37:マスコミの表現のママ。法的には「強姦」「強制わいせつ」に当たる事件でしょうし刑法では「暴行」というと「殴る蹴る(つうか日常用語でも殴る蹴るでしょうが)」なのでいい加減「婦女暴行」という変な言葉はやめて欲しいと個人的には思う。

*38:愛知県、岐阜県などと具体的でないのは、記事に寄れば、現時点では男性が「再審の可能性があるか分からないのに下手に情報公開して、取材攻勢を受けたり、周囲から差別でもされたら、かなわん」と「詳細な」情報公開には消極的だからのようです。

*39:つうか過去の対応を考えるに、基本的には何があろうと認めないでしょうけど。少なくとも荒木の言いがかりレベルで認めないでしょうね。足利事件再審のように「確かにこれは誤鑑定ではないか」という疑いが濃厚になれば話は別ですが、荒木はそんな事に成功してないですよね?

*40:参加者は荒木一人だけ、たった3日間、しかも夜はホテル宿泊というしょぼい代物でした。当然マスコミは報じてないし警察も完全に無視してたわけです。

*41:美保さんに治療痕があるのか知りませんが。

*42:著書『竹島は日韓どちらのものか』(2004年、文春新書)など

*43:著書『竹島鬱陵島)をめぐる日朝関係史』(2000年、多賀出版)、『竹島=独島問題入門:日本外務省「竹島」批判』(2008年、新幹社)など

*44:著書『竹島問題とは何か』(2012年、名古屋大学出版会)

*45:著書『北方領土問題:4でも0でも、2でもなく』(2005年、中公新書)など

*46:岩下氏のこと

*47:http://www.n-story.jp/special/35/page1.html参照

*48:今の青森県五所川原市に当たる

*49:もちろん話を政府認定拉致被害者に限っています。

*50:荒木のことですからおそらく「何で補佐なんだ、補佐のつかない課長呼んでこい、俺を誰だと思ってるんだ」位思い上がってるんじゃないか。まあ、「補佐が対応」というのが「荒木の政治力の衰退の証拠」なら大変いいことです。個人的には補佐でも優遇のしすぎで、係長以下の対応でいいと思いますけど。