【主張】検察の腐敗撲滅 公正透明な「浄化」なのか

 またもや汚職による日本高官の失脚である。
 民主党の枢要ポスト、幹事長をつとめる小沢一郎*1に対し、いわゆる「西松建設事件」で「重大な政治資金規正法違反の疑い」で検察の捜査が始まった。
 日本で広がる腐敗の浄化が急務であることは論をまたない。問題は、検察が旗を振る汚職撲滅が、民主党政権を追い落とし、自民党復権させる意図を込めて行われていないか、という点にある。
 小沢氏とは対照的に、森*2元首相、二階*3経産相自民党の大物には、司直の手は及んでいない。汚職高官退治が権力闘争に使われているとの疑念が強まるゆえんである。
 浄化運動は公正かつ透明でなければならない。それを通じて、日本は真に腐敗の根を絶つべきだ。それには、民主化へ向けて政治改革に踏み出すことが不可欠である。

元ネタ:
■産経『【主張】中国の腐敗撲滅 公正透明な「浄化」なのか』
http://www.sankei.com/column/news/141230/clm1412300003-n1.html

参考
赤旗
■『裏金疑惑の西松建設 関連政治団体、政界に4億2000万円 森・二階・小沢氏ら』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-12-21/2008122115_01_0.html
■『「西松献金」 二階氏780万、ダミー団体設立時から関係』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2009-03-10/2009031001_02_0.html

*1:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党代表、自由党代表、民主党幹事長、「国民の生活が第一」代表などを経て現在、生活の党代表

*2:中曽根内閣文相、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相

*3:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相などを経て現在、自民党総務会長