「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(1/18分:高世仁の巻)(追記・訂正あり)

Megumi, Come back home to me!
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150406
 エントリタイトルはサザンオールスターズのボーカル桑田佳祐が作った新曲の一節だそうです。
 「めぐみさん生存説*1」「北朝鮮瀬戸際論*2」にたってる点は俺は賛同できないので「何だかな」と思いますが、まあ、桑田の主張は歌詞を見る限り「日朝交渉論」にたったものでさすがに「巣くう会、家族会、拉致議連を手厳しく批判したりはしていません」が、巣くう会、家族会、拉致議連とは一応、一線を画しています。

アカン!! 強引な交渉(マネ)は
話し合いはもっと冷静(おさえ)て
(中略)
相手の懐に飛び込んで
真の狙いが何か引き出そう

ですからねえ。
 でこれを「桑田に同感だ」として

 私は、「イスラム国」による日本人人質事件のさい、「テロに屈しない」というお題目を叫ぶだけで、犯人グループと接触も交渉もしない日本政府のやり方に衝撃を受けた。
 現政権のあまりにも貧しい人権感覚と無能さに深刻な懸念をもったが、対北朝鮮外交でも(注:北朝鮮に屈しないとお題目を叫ぶだけの)同じような事情ではないのか。

などというんだからまあ高世も「面の皮の厚い男」です。「お前、いつから交渉論者になったんだよ」と説教したくなります。
 なお、「桑田が今この時期、こういう歌を作った」ということは興味深いですね。
 彼は「拉致問題がもっとホットなテーマだった頃にはこういう歌は作らなかった」わけです。彼が拉致問題についてどういう考えかは知りませんが彼としては「巣くう会の御用ミュージシャン扱いはされたくなかった」のではないかと思いますね。「巣くう会全盛期に拉致をネタにしたら」そういう危険性は当然あるでしょう。裏返せば彼がこういう歌を今作ったと言う事は「巣くう会はもう怖くない」と彼が認識してると言う事でしょうし確かにその通りだと思います。そしてそうした「巣くう会の政治力の衰退」に伴い「巣くう会万歳だったはずの高世」も「交渉論者ぶる醜態」を今さらすわけです。
 しかし「巣くう会全盛期」に「人気ミュージシャン桑田」が「拉致の歌」をつくったらもう「ワイドショーが大騒ぎのビッグニュース」でしょうが今や全然騒がれないんだから拉致も本当に風化したもんです。「ピースとハイライト」なんかはそれなりに話題になったのにねえ。高世のこの記事を読まなければ多分俺はそんな「拉致の歌」の存在に気付かなかったでしょう。

拉致問題の解決には右も左もない。

 まあ建前はそうですが「解決には九条改憲が必要だ」などとして拉致被害者救出運動を右翼運動化させておいて何を今さらです。
 家族会事務局長の増元が次世代から出馬したり、巣くう会幹部の西岡や島田が右翼運動(河野談話否定論、首相靖国参拝支持論など)に公然とコミットしたりしておきながら何を今さらです。左派や穏健保守が参加しづらい運動にしたのは家族会と巣くう会の方じゃないですか。


■地球上で最も偉大なレースを日本人女性が完走
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150405

翁長知事は本気だ。

 本気も何も安倍政権が今までやってることは「翁長の声なんか聞かねえよ」「翁長が何言おうと基地は作るから」という「力で潰す」路線ですからね。
 基地反対を掲げて当選した知事がそんなことをされて「安倍に唯々諾々と屈服するほどの恥知らず」はできないでしょうよ。安倍が当選直後「翁長知事と対話したい」といい本格的懐柔にでも乗り出せば翁長氏は「基地反対の一点で大同団結」で、共産、社民、沖縄社会大衆党の支持を受けたとはいえ、保守系(元自民)でもあるしまた話は違ったのかも知れませんが。まあ、「野田聖子*3集団的自衛権容認論批判」を嫌って総務会長からおろしたとか、伊吹文明*4の安倍への態度を嫌って衆院議長からおろしたと噂される、つまり自民党幹部すら簡単に切って捨てる安倍に翁長氏との対話だの懐柔だのという神経がないのはある意味当然なんでしょうが。


■イランと欧米がついに「核合意」
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150403

 (注:核開発問題を主たる理由として欧米から)イランは、北朝鮮と並ぶ「問題国」の扱いを受けてきたが、北朝鮮とは権力の構造も体質も全然違っている。
 私が以前取材したとき、選挙で定員の何倍もの人数が立候補することや、マイクを向けた市民が堂々と政府批判をすることに驚いたが、この国には「世論」があり、北朝鮮と違って交渉が可能な国だと感じた。

 いつもながら高世のあほさには「やれやれ」ですね。何で「イラク核問題」で「北朝鮮への悪口雑言」が出るのか。
 しかもこの言い方ではまるで「北朝鮮との間には交渉は成り立たない」かのような物言いですが、「カーター訪朝による米朝核合意」は交渉ではないのか。
 「金丸*5自民党副総裁訪朝による第18富士山丸船長解放」や「小泉*6首相訪朝による拉致被害者帰国」は交渉ではないのか。いやそもそも「交渉が成り立たない」と言って日朝間の諸問題をどう解決する気なのか。
 北朝鮮相手に限らず、交渉を否定したらそこから出てくる答えは「解決をあきらめる」か「力で潰す」かどっちかしかないでしょう。それが適切とか、現実的だとか高世は思ってるのか。
 そして「選挙がある」とはいえ、イランという国は「最高指導者はイスラム教聖職者」「イスラム法が統治の根本」であって、「完全な自由選挙ではない」わけです。革命イラン建国の父「ホメイニ」が作った「イスラム教聖職者が最高指導者」「イスラム法が統治の根本」と言う体制に異論を唱える自由などないわけです。

 イランは、イラク政権の後見人であり、シリアのアサド政権のバック*7でもある。イラク、シリアが破綻国家になったことから、両国が事実上の内戦状態になり、「イスラム国」の台頭を招いた。
 いま「液状化」しているこの地域を、犠牲者を最小限にしながら、なんとか軟着陸させて民生を向上させていくには、存在感を強めるイランとの協調が不可欠である。

 でこういう見方は北朝鮮問題でも重要です。なぜ欧米は高世のような「北朝鮮打倒論」に乗らないか。それは高世の文をもじれば

・ロシアと中国が北朝鮮政権の後見人
北朝鮮問題を解決するにはAIIBなどで存在感を強める中国との強調が不可欠

だからです。ロシアと中国という大国を敵に回してまで北朝鮮打倒論にシフトする動機は欧米にはない。大体、下手に北朝鮮打倒なんかやったら「アフガンやイラク」みたいに「タリバン北部同盟の内戦」「イラク政権とISの内戦」みたいな恐ろしいことになりかねません。

 イランを不倶戴天の敵とみなすイスラエルが、米国内のネオコン勢力と連携して必死に妨害にでるのは目に見えている。驚くような謀略が仕掛けられる可能性もある。
 さらに、シーア派の政治的台頭を許せない(注:非シーア派国家の)サウジなど湾岸アラブ諸国も強烈に反発するだろう。
 サウジは、先月下旬から、隣国イエメンのイスラムシーア派武装組織「フーシ派*8」を空爆しており、近く地上部隊を投入するとの観測が出ている。サウジ対イランの確執は強まっている。

 イランに敵対的な「サウジアラビアイスラエル」に対し「イラン打倒なんて無謀だ」という高世ですがそれなら高世も「無謀な北朝鮮打倒論」をふかすのはやめて欲しいもんです。


■協議をやめるぞと北朝鮮が脅し
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150402
 「マツタケ密輸で会社捜索」ならともかく「直接は会社と関係のない」総連議長の自宅捜索なんて無茶苦茶な事をやればこうなるのは当然でしょう。つうか「交渉潰しが目的の捜索」と疑われても仕方がない。「どっちが脅してるんだ、日本じゃねえのか、逆じゃねえのか」と高世には聞きたくなりますね。
 もちろんウヨの高世はそうは思わないわけですが。

こういう「嫌がらせ*9」は続け、どんどん進化させていくべきだと思う。

 でそれが拉致の解決にどう役立ってるのか。

他方、総連本部をめぐっては、上とは反対の動きが・・・
北朝鮮に対するご機嫌取りにも見える不可思議な事態が起きているのだ。
(つづく)

 「つづく」以降で高世は、荒木和博みたいな「総連はビルから立ち退け」とかバカ抜かすんでしょうね。それがどう拉致の解決に結びつくのか。


極左より左、極右より右
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150401

 猿つかい芸人の村崎太郎さんが、猿の次郎が、他の花には無関心なのに、桜の開花にだけはうれしそうに反応すると言っていたのを思い出した。

 たぶん「日本人のサクラ好き」に影響されてるだけでしょうね。

 勝谷さんは自他ともに認める「右」だが、私は他の「右」の人たちとの付き合いもけっこうある。
 例えば櫻井よし子さんは「きょうの出来事」キャスターのころからの長いお付き合いだ。

 テレビ人の高世なので歴史修正主義右翼とは言え「よしこのようなテレビ人」とつきあいがあるのは仕方がないのでしょう。
 とはいえ問題は単につきあいがあるだけでなく、「高世がよしこらをまともに批判してるようには思えないこと」でしょう。そもそも高世がよしこらをがんがん批判するような人間だったら「よしこのウヨ仲間・勝谷誠彦」は高世をゲストに呼んだりしません。勝谷はそれほど「懐の広い人間」じゃない。
 単につきあいがあるだけではなくて「高世の本性が右翼」なのか、はたまた「商売上の判断」か、「左翼的なこと(例:特定秘密保護法反対)を言って安倍ら政治家を批判しても」つきあいのあるよしこや勝谷らを批判しない、できないあげく「エイズ薬害」云々などと言って、よしこらを称えるところが高世のデタラメきわまりないところです。
 本多勝一氏が批判した「反核を唱えながらウヨの文春から本出したり、芥川賞選考委員を引き受けたりするのは偽善ではないか」という大江健三郎氏批判には「言い過ぎじゃないの?」と思った俺ですが、高世の生き様にははっきりと「よしこらウヨに媚びる偽善の屑」と明言できます。

近年、右翼的なタイトルの本を立て続けに出版してがんばっておられる。かつては特定の政治的立場を出しておらず、私など「櫻井さん、どうしちゃったの」と言いたくもなる。

まあ、俺もよしこには「何がどうなった?」と思いますね。
素直に考えれば
1)ウヨであることを「今日の出来事」時代は隠していたが今は隠してない
2)今もウヨではなく、アレは商売ウヨ。「今日の出来事」キャスター降板後、そういう生き方しかできない無能がよしこ
のどっちかでしかないわけです。どっちでもくだらないですが。

 去年亡くなった岡崎久彦さん。
 私は岡崎さんがタイ大使のころ、バンコクに駐在していて知り合った。
 サンデープロジェクトという日曜朝の番組でよく特集を制作していたころ、田原総一朗さん*10が岡崎さんをスタジオに呼びたいというので、私が出向いて行ってお話をした。岡崎さんの知名度が急上昇したのは、サンプロに出たことがきっかけだったと思う。
 安倍首相のブレーンで「親米保守」の代表格だった。「アングロサクソンについていけば安全なんですよ」という岡崎さんの安全保障の考え方には、私はとてもついて行けなかったが。

・「親米保守」だからこそ岡崎は産経文化人でも「大東亜戦争肯定論」「靖国参拝」「南京事件否定論」「河野談話否定論」などといった「米国が激怒しかねないもの」には距離を置いています。
 まあ、「距離を置いてるだけ」でがんがん批判してる訳じゃないし距離を置く理由は「日米友好」という「アメリカを激怒させたくない」なんて情けない代物ですが。
・「アングロサクソンについていけば安全なんですよ」というのは要するに「日米同盟万歳」です。まあ、俺も「安保廃棄論者」で「共産支持」なので、岡崎の「アングロサクソン」云々には高世同様賛同できません。それに日米同盟を認めるにせよ、それ「何があろうと日米安保堅持」だの「アングロサクソンについて行けばほかの国との関係がどうでもいい」だのというもんでもありませんし。それ戦前の「上がり調子のドイツについて行きさえすればいい」並みに馬鹿げてますよね。
 と同時にアメリカのことを「アングロサクソン」と岡崎が表現したことにも首をかしげます。先ず第一に「黒人大統領オバマ」が誕生したことで分かるように「アメリカ建国時の中心人物たち(初代大統領ワシントンなど)=アングロサクソン」なのでしょうが今の米国はアングロサクソンオンリーの国じゃない。第二に「アングロサクソン」といったら「英国、カナダ」といった「米国以外の国」も含まれてしまいます(ウィキペ「アングロサクソン」参照)。それとももしかして、岡崎の言う「アングロサクソン」にはカナダはともかく「英国」も含まれていて「戦前日英同盟がぽしゃって、あげく日独伊三国同盟をしたのは痛かった」とか思ってるんですかね?
 とはいえ「AIIBへの態度」などでわかるように「米英は必ずしも同意見」ではないですが。

政治には、絶対に正しいという立場はありえず、相対的な正義しかない。

 やれやれですね。「お前北朝鮮拉致問題)やロシア(ウクライナ問題)、中国(チベット)に対して言ってる事と全然違うだろ、高世」と言いたいですね。北朝鮮やロシア、中国を絶対悪みたいに言ってる事は何なのか。「北朝鮮やロシアや中国の主張を一方的に非難し、拉致被害者家族会やウクライナチベットを称えるのはおかしい、北朝鮮やロシアや中国の主張にも一理ある」と言ってからそういうことは言えよと説教したくなります。
 まあ、俺個人の考えを言えば「相対的・絶対的云々」というより「現実主義」ですね。現実問題、「中国や北朝鮮、ロシアを罵倒しても」何がどうなるもんでもないわけです。外交でうまく問題を解決するしかない。
 大体「消費税増税」「AIIB参加論」などならまだしも「河野談話撤回論」「南京事件否定論」「大東亜戦争肯定論」など唱える連中(例:櫻井よしこ)に対して何が「相対的な正義しかない(高世)」なのか。それ事実上、歴史修正主義への荷担じゃないですか。
 高世は「相対的な正義しかないからアパルトヘイトにも一理ある」「相対的な正義しかないからネオナチや在特会にも一理ある」などと言うのか。
 もちろん「価値観の問題」となることも政治には多いですが、一方で「民主主義」「法治主義(反人治主義)」「差別*11反対」「侵略戦争反対」などはもはや「議論の余地のない正義」として世間で扱われてるわけです。「相対的な問題でしかないこと」と「絶対的な正義があること」とをごちゃにしてどうするのか。結局高世がある人物から「お前、櫻井よしことかとつきあって恥ずかしくないの?。お前ああいう連中の主張する南京事件否定論とか河野談話否定論とか支持するのか」と言われて「正義なんて相対的なもんだ」と居直ってるんでしょうが、醜悪なことこの上ない。この高世の理屈だと「ホロコースト否定論のような歴史修正主義」や「移民襲撃のような右翼排外主義」も「相対的な正義しかない」と言うとんでもない話で容認されることになるわけですから。

自分と立場が近い人が言うから賛成、嫌いな立場の人が主張することには反対、というのではなく、自分の頭で考えて、なるべく将来の日本と世界が壊れないような選択をしたいと思う。

 「俺の好きな人だから賛成」という「身びいき」は論外ですが普通は「立場が近いから賛成、遠いから反対」ですよねえ。それ別におかしいことでも何でもない。
 しかしよしこをまともに批判出来ない人間のどこが「なるべく将来の日本と世界が壊れないような選択をしたい」なんですかね。正直に「俺そんな高尚なこと考えてないの。金さえ儲かればそれでいいの」と自白したらどうなんですかね。

敢えて言えば、「極左より左、極右より右」の立場から世の中をひっくり返したいと夢想しているのだが。

ばかばかしいですね。「極左より左、極右より右」て具体的に何なのか?。くだらない言葉遊びしてドヤ顔してんじゃねえよ、と心底呆れます。


■若王子事件 伝説のスクープ
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150331

 サンテレビでの勝谷誠彦さんとの対談に呼ばれた。
 番組は「カツヤマサヒコSHOW」(http://sun-tv.co.jp/katuya/)で、スタジオ内にバーがあり、一緒に酒を飲みながら放談するという趣向。
 勝谷さんといえば、よしもと所属の「ジャーナリスト、コラムニスト、タレント写真家、コメンテーター、記者」。
 ときどき問題発言をして世間を騒がせている。

 「問題発言」と曖昧な書き方で高世はごまかしてますけど、要するに右翼暴言です。
 「テレビ番組出演という商売」を提供してくれるが故に勝谷批判出来ないが、普段「反右翼的言動(例:安倍政権の特定秘密保護法反対など)」をしているがために勝谷の問題発言(右翼暴言)をスルーできず「こういうごまかし」をせざるを得ない高世も実に哀れです。


■ワーカーズハイ?
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150326

NPOの広報ビデオが今月末納品だ。うちはテレビだけでなく、自治体や企業、市民団体向けの映像制作もやっているので、ご用命ください。

 このご時世、テレビドキュメンタリーだけではとても食えないのでしょう。そして高世がこんな事しても商売に役立つか疑問ですが高世も自ブログで「仕事は何でもウエルカム」と言わざるを得ない心情だと。世知辛い世の中です。


■街頭インタビューが一斉に消えた日
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150321
 ■街頭インタビューがいらない理由(http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150320)の続編です。
 小生の個人的意見を言えば「街頭インタビュー」がどうしても必要だとは思いません。実はこれは高世や水島宏明氏なんかも同じじゃないか。
 別に「世論調査」とか「専門家の説明」とかでいっこうに構わない。問題は「ニュースをどう理解すべきか」という情報を視聴者に提供することであって方法はどうでもいい。たとえるなら日本料理(街頭インタビュー)でも中華料理(世論調査)でもフランス料理(専門家の説明)でも美味しければ何でもいい。まずいと問題ですけど。
 問題は「日本料理(街頭インタビュー)を出さない理由って何なの?」て話です。「俺と言う料理人は中華やフレンチの方が得意だから」というのなら別にいい。「クレーマー(自民党)がこんな日本料理出すなと言ってきたから」と言うんじゃお話にならんでしょう。
 それなら「中華やフレンチ、イタリアン」などといった他の料理だって「クレーマーに絡まれないようにしようぜ」ということになるからです。まあ、いつまでもこんな暴挙がまかり通るとはさすがに俺も思っていませんし、「こうした暴挙がまかり通る理由の一つは国民の愚かさにあってメディアだけを批判出来ない」とも思います。
 「思いますが」それにしたってもう少しメディアには頑張って欲しいですよね。


■街頭インタビューがいらない理由
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150320

 きょうは、GALAC(ぎゃらく)という雑誌の座談会に呼ばれて新宿へ。
 この雑誌は、ギャラクシー賞を出しているNPO放送批評懇談会が発行するテレビとラジオの批評誌だ。
http://www.houkon.jp/galac/
 座談会のテーマは「イスラム国」の日本人人質事件とテレビについてで、出席したのは共同通信の原田浩司、フリーでアフガンの米軍従軍取材で知られる横田徹、イラク戦争から現地を取材しつづける綿井健陽*12の各氏。
 私は、ジャーナリスト常岡浩介さん*13の私戦予備陰謀容疑でのガサ入れへの対応、常岡さんのテレビ出演時の政府批判封じ込め、旅券返納命令への屈服などの例をあげて、日本のテレビ局の姿勢はひどすぎると批判したが・・・仕事を干されてしまうかも。
 6月号に掲載予定なので、関心ある方は書店でごらんください。

 まあ、その程度では干されない程度には日本のマスコミも「マスコミに脅しをかけてる安倍政権」もよく言えば「寛大」、悪く言えば「いい加減」なんじゃないですかね。失礼ながら「ぎゃらく」なんて,メジャーな雑誌じゃないですしね。そして高世という人間ははっきりいって「干される恐怖を覚悟して権力と戦える」ほどのたまじゃないでしょう。何せ巣くう会に媚びるようなゲスですから。

 座談会のあと、司会の水島宏明さん*14も交えて近くの「塚田農場」*15で飲んだ。
(中略)
 先日、某テレビ局のあるニュース番組のスタッフに聞いた驚くべき話を披露した。
 去年7月1日、安倍内閣集団的自衛権行使容認を決めた日のこと。
 いつものように、30人のスタッフを集めて打ち合わせがあった。
 そこで番組の責任者が「きょうは『街録』(街頭録音)はやらなくていい」と言ったという。
(中略)
(注:番組の責任者曰く)
「おれたち共産党じゃないよな」
さらに、「街録で答えたヤツが共産党員でないか、証明できるのか?」
その場にいたスタッフは沈黙したまま打ち合わせは終り、その日、集団的自衛権行使容認のニュースに、街録は流れなかったという。

 日本のマスコミには以前からあまり期待していませんが、この話が本当なら呆れて物も言えませんね。説明する必要もない気もしますが、一応説明しておけば、呆れる理由は以下の通りです。
1)街録に共産党員・支持者が答える可能性は低い
 まあ、これは共産党の支持率を考えれば普通に分かる話です。「世論調査に寄れば日本人の4割が共産を支持しています」なんてことはないんですから。可能性が高いのは自民や民主の党員・支持者でしょう。まあ、共産支持率が非常に高ければ「回答者に共産党員が入る可能性は当然高くなります」がその場合は逆に「それだけメジャーなら回答者に入って問題ないだろ」てことになります。
2)世論調査によれば、集団的自衛権容認論批判者は自民党員・支持者の中にすらいる
 まあ、野中広務*16河野洋平*17加藤紘一*18など自民党重鎮連の中にもそういう人はいますし、集団的自衛権否定論が長年の政府見解なんだから当然の話です。
3)世論調査からは「集団的自衛権反対派」はかなりのパーセンテージいることが分かっている。
 調査によっては「賛成派より多い場合」もあります。もちろん共産党の支持率から考えて「反対派全員が共産党員・支持者」なんてことはあり得ません。
4)以上より「番組責任者」の「共産云々」は本気ではないことが明白。「政権にびびってる」のか「政権支持の御用マスコミ人」かはともかく単に政権批判派に共産党のレッテルを貼ってるに過ぎない。
 しかもこういう言い訳をする理由は「過去の世論調査から街録回答に反対論が入ることが確実」だから。
 まあ、とはいえ街録をした上で「賛成論だけ流す」なんてゲスでないだけ「まだマシ」なのかもしれません(以上の文章は半分皮肉ですが)
5)また「共産党」だったら何が悪いのか、こうした考えは「過去、及び現在の独裁的国家」での「反体制派抑圧と何が違う」のか。こんなことでたとえば「ナチスドイツ」「イラクフセイン政権」「ロシ・プーチン政権」「北朝鮮金正恩政権」だのを批判出来るのか
てことですね。
 自民党員ですら批判意見のある、国民世論において批判意見がかなりのパーセンテージである集団的自衛権レベルでこれでは「アレフひかりの輪に対する公安調査庁の監視を批判する奴はオウム残党」「朝鮮学校無償化除外や北朝鮮制裁論を批判する奴は北朝鮮関係者」だのなるんですかね。うんざりします。まあ、「朝鮮学校無償化除外反対」についていえば俺は、id:noharraとか言う低能に「その種の誹謗」をされたことがありますけどね。


■ぞっとする話―米軍が沖縄部隊に核攻撃を命令
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150316

キューバ危機で米軍誤命令」『沖縄部隊 核攻撃を』「現場が回避判断」
 きのうの共同の記事には震えが来そうになった。
《冷戦下の一九六二年、米ソが全面戦争の瀬戸際に至ったキューバ危機の際、米軍内でソ連極東地域などを標的とする沖縄のミサイル部隊に核攻撃命令が誤って出され、現場の発射指揮官の判断で発射が回避されていたことが十四日、同部隊の元技師らの証言で分かった。
 キューバ危機で、核戦争寸前の事態が沖縄でもあったことが明らかになったのは初めて。ミサイルは、核搭載の地対地巡航ミサイル「メースB」で、六二年初めに米国施政下の沖縄に配備された。運用した米空軍第八七三戦術ミサイル中隊の元技師ジョン・ボードン氏(73)=ペンシルベニア州ブレイクスリー=が証言した。別の元米兵も取材に応じ、誤った発射命令が出たことを認めた。
(中略)
 しかし、(中略)米軍の五段階の「デフコン(防衛準備態勢)」が1(戦争突入)でなく2(準戦時)のままだった。不審に思った発射指揮官が、発射作業を停止させた。後に命令は誤りと分かったという。
 誤った命令が出た経緯は不明だが、二十八日(米東部時間二十七日)はキューバ上空で米軍偵察機が撃墜され、緊張が最も高まった時期で、米軍内に混乱があったとみられる。 (共同)》
 こんなとんでもないことが本当にあったのか!?
 信じがたいが、事実なのだろう。

 まあ、事実なんでしょうね。過去にも「現場司令官から戦局打開のため核兵器の使用が具申された(朝鮮戦争ベトナム戦争*19」なんてことが発覚してますから一時期の米国というのは核使用にそれほどためらいはないのかもしれない。
 とにかく、ここから分かることの一つは「沖縄の米軍基地は日本防衛用でも沖縄防衛用でもない」ということです。と同時に「核廃絶」の必要性を痛感しますね。

今朝の紙面には、ロシアの危ない話が載っている。
プーチンが去年2月に核戦争の準備を指示したというのだ。
《ロシアのプーチン*20大統領は、国営テレビで15日に放映された特別番組「クリミア、祖国への道」のインタビューで、ウクライナで昨年2月に親ロシアのヤヌコビッチ*21政権が崩壊し親欧米派が政権を掌握した際、核兵器使用の準備をするようロシア軍に指示したことを明らかにした。》

 これはさすがに事実じゃないでしょう。核兵器まで使用する覚悟があったのなら「クリミア併合」なんて生やさしいレベルではなく、「ヤヌコビッチ政権を存続させるため、ヤヌコビッチ政権への本格的軍事支援(ロシア地上軍投入?)、反ヤヌコビッチ派弾圧への協力」にプーチンは踏み切っていたでしょう。また「反ヤヌコビッチ派に核使用の意思をちらつかせ、今回プーチンが放言するまでもなくもっと早い時期に核使用計画による恫喝疑惑が発覚していた」でしょう。
 つうかいくらプーチンでもそうおいそれと核なんか使えるわけがない。
 要するに「フカシ」「はったり」「ブラフ」です。ロシア素人ですので、フカシの動機が「欧米やウクライナへの揺さぶり」なのかはたまた「国内のプーチン支持派へのリップサービス」なのかなんなのかは、そして何故今頃になってそういうフカシをするのかは知りません。またこのプーチンのフカシを「それだけプーチンが追い込まれてる」などとプーチンに否定的に評価すべきなのか、それとも「以前からプーチンとはこういう人間」なのかどうかもよくわかりません。
 もちろん「フカシだから問題ない」と言う話ではない。「いざとなったら核戦争の覚悟もあったんだ!」とふかすことはまともな行為じゃない。こんなフカシ行為は「非常識だ」と非難されて当然です。とはいえ高世のように「明らかなフカシ行為」を「沖縄での核発射命令」のように、事実扱いするのも問題でしょう。高世だって「プーチン発言はフカシ」なんてことは百も承知でしょうし。
 こういうフカシ行為について「非常識だ」と非難すべきなのか、はたまた「フカシだからあえて無視、黙殺すべき(相手するとかえってプーチンが喜ぶから)」なのかどうするのが政治的にベストなのかよくわかりませんが、本当扱いするのは駄目でしょう。

「核は使えない兵器」という識者がいるが、意外にひょんなことから核戦争は始まるのではないか。

 基本的に「核は使えない兵器」でしょう。使ったときの「政治的ダメージ」がでかすぎるからです。
 諸外国から「野蛮な国家」と非難されてしまう。
 戦争というのは「軍事的に勝てばいい」というものではない。
 したがって「プーチンのように核使用をふかす」ことは普通なくてほとんどの核保有国家は「防衛用」を建前にしています。「仮想敵国が核をもってるから防衛用にもってるんだ」てことです。まあ、プーチンの発言はフカシですし、キューバ危機のような事態は今後ないでしょうし、核使用の危険性は極めて低いでしょう。
 だから「核廃絶しなくていい」と言う話では勿論ないわけですが。「核をもっていれば」核兵器使用戦争の可能性はゼロではないからです。

 
■宇宙人いるぞ*22土星に行かずとも
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150313

旅券返納命令は、こういう人に出してほしい。

 ばかばかしいですね。「政治家の外交」について「国益を害するから旅券返納命令を出せ」なんて言ったら例の「命の危険があるとして、某カメラマンに旅券返納命令を出した件」を論理上、批判出来ないでしょうが。実際、旅券返納じゃないですけど過去には政治家の海外渡航に旅券が出なかった「帆足計事件」なんてのがありますしね(詳しくはウィキペ「帆足計事件」でも見てください。帆足氏については『中日交友録:道を拓いた帆足計氏』(http://www.peoplechina.com.cn/maindoc/html/zhongri/200108/200108-left.htm)を紹介しておきます)。
 そして仮に「鳩山氏の訪露」が国益を害するとして一回そんなことをやったら当然ながら「政府の気にくわない外交=旅券返納命令」になりますよ(実際高世みたいなバカに煽られて鳩山氏相手にそれをやり、その後どんどんエスカレートさせかねないのが安倍ですし)。それに対して「鳩山訪露は国益を害するから命令は正当だが、A議員の外交は国益を害さなかいから不当だ」なんて言っても説得力は皆無です。
 鳩山訪露に高世が問題を感じてるとしても、そして仮に冗談や皮肉だとしても言ってはいけない発言「旅券返納命令希望」を平然と言える高世には本当に呆れます。こういうのはまともな批判とは全く言いませんよ。結局「お前、例のカメラマンの旅券返納の件で安倍批判してたのって、周囲のメディア人に調子あわせただけか?」「それとも手前の仕事に支障が出るからか?」「全然まともな批判じゃねえな」と呆れます。まあ、高世がこういう事言うのは「高世がプーチンと鳩山氏が嫌いだから」て個人的感情が大きいんじゃないか。
 高世みたいなバカは「フィリピンの4人のガンマン」とやらに蜂の巣にされて内臓や脳みそでも道路にぶちまけて死んだ方が世間のためだったと思いますね(http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150312参照)。石橋湛山*23が「山県有朋*24の死去時にはいた言葉」を借りれば「死もまた社会奉仕」て奴です。
 「え、お前の高世死亡期待発言も非常識だ?」。
 「まあ、相手がゲスで屑で生きる価値のない高世」ですし、誰も俺の発言で「高世を殺しにいったりしない」でしょうから大目に見ていただければ(苦笑)。
 なお、小生個人は「鳩山訪露の意味」については「鳩山氏には失礼ながら」少なくとも現時点では疑問視しますが一方で「訪露で何をしたかではなく訪露それ自体を否定する物言い」「ただ対露制裁してればそれでいいかのような物言い」「クリミア併合が撤回できるかのような物言い」などには疑問を感じますね。
 おそらくいずれロシア、ウクライナEU三者会談(場合によってはそれプラス米国か?)あたりで落としどころをみつけるしかないでしょう。
 その場合、もう「クリミア併合」は既成事実として認めるしかないでしょう。ロシアはクリミア併合は絶対に撤回する気ないでしょうから。現実は直視しないといけない。そして日本の立場(北方領土問題)を考えればただただ欧米に調子を合わせて対露制裁する事はいいことなのか。「鳩山訪露」の是非はともかく俺個人は「日本の政治家の訪露」は否定しません。
 ウクライナ問題なり、北方領土問題なりでいい結果さえ出れば何の問題もないでしょう。


■何となく戦争になっちまったんだよ
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150311

「なぜ戦争を阻止できなかったのか」と亡き母に聞いてみたら、「それがねぇ、何となく知らないうちになっちまったんだよ。
(中略)
東京の下町で、暮らしに追われていた人はこうなのだろうな、と印象に残る言葉だった。

「何となく」で戦争にはなりませんが「生活に追われているかどうか」はともかく「政治に無関心だと」何となくになるんでしょう。もちろん「積極的に戦争を支持した人間」も一方ではいるわけです。


■空襲犠牲者は補償されない日本
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150310
 3/10は「東京大空襲の日」です。高世の主張とほぼ同じ事は赤旗も書いてますので参考までに紹介しておきましょう。
赤旗
■主張『戦後70年と大空襲、被害解決へ国は責任を果たせ』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-03-10/2015031001_05_1.html
■『平和の尊さ伝えたい、東京大空襲「時忘れじの集い」、市田・吉良両氏が出席』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-03-10/2015031001_04_1.html


■知らなかったですむとは知らなかった
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150306

 こういう話がある。
 ここは東京都内の一流ホテル。普通の客室が並ぶ中に、企業の経営者らが頻繁に訪れる部屋がある。
 そこを事務所のように使っているS氏は、主だった政治家と太いパイプがある。経営者が来るのは、補助金を依頼するためだ。
 「分かった」と請け負うS氏。そしてこう付け加える。
 「1割5分だよ」と。
 出た補助金の15%をS氏個人にキックバックせよというのだ。このほか、政治家へのお礼も必要となる。
(中略)
 今は、とりあえず、「こんなお話がありますよ」と言っておこう。

 もうちょっと具体的じゃないと「それ、ただの噂話でしょ」「つうか高世さん、あんたが今でっち上げた妄想話じゃないの?」で終わってしまいますよね。


ウクライナチェチェンに罪を着せる陳腐な筋書き
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150305

 かみさんは「反日機運が高まっているようだし、米韓合同演習がはじまるから気を付けるように」と。
 私は「どこの国にもバカはいるから、気にしないように」とメール。
 まあ、どっちも必要なのだろう。

 米国大使襲撃について言えば「日本でのライシャワー*25大使襲撃」と同じで「変な人がいた」てだけでしょう(ライシャワーの場合は精神病者の犯行であって政治的背景ゼロですが)。
 高世のカミさんも変な人です。本気で危ないと思うなら旅行に反対すべきだし「米国大使ほどのビッグネームじゃねえだろ、あんたの娘は。あんたの頭おかしいんじゃねえの」と説教したくなりますよね。カミさんの発言を「我が女房ではあるが、うちのカミさんも少し頭がおかしい人だと思う」と言えない高世も変ですね。必要ないでしょ、高世のカミさんの発言。むしろ気をつけることがあるとしたら「泥棒」とか一般犯罪者でしょうよ。まあ、それ韓国旅行に限らないですけど。


ネムツォフ氏暗殺犯一味に常岡さんが
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150304

 ええっ!常岡浩介さん、ネムツォフ氏暗殺にからんでいた!?
 あのロシアの日刊紙『イズベスチア』が、きょう載せた記事に、こんな仰天情報を載せている。
 http://izvestia.ru/news/583616
 ロシアの野党指導者でプーチン批判の急先鋒だったネムツォフ氏の暗殺を命じたのは、ウクライナ諜報機関であり、実行したのはチェチェン人の「ドゥダエフ部隊」という武装勢力だというシナリオを、捜査当局筋の情報として伝えている。
 このチェチェン人部隊の「司令官の一人が、2001年にイスラム教に改宗した日本人ジャーナリスト、シャミル常岡」だというのだ!
 『イズベスチア』はソ連時代は政府広報紙で、今もロシア政府の御用新聞だ。
 暗殺犯が、ウクライナチェチェン抵抗勢力というプーチン政権の敵二つだとは、政権にとって実に好都合な筋書きだ。
 これ自体、噴飯ものだが、その「犯人」グループの一人が常岡さんだとは・・・絶句。
 しかし、ここまで来ると、冗談ではすまされない。
 日本人までがプーチン政権にとっての重要犯罪人として名指しされたのだ。常岡さんの身に危険が迫る可能性さえある。

 いや迫らないでしょうよ。産経新聞が安倍に近いとは言え「安倍とイコールではない(本音はともかく安倍は建前では産経ほど暴論ははけない)」のと同様、イズベスチヤ紙だって「プーチンとイコールではない(プーチンもこんな暴論は公言できない)」でしょうよ。
 まあ、「ロシアには当分行かない方がいい」かもしれませんが、ロシアに行かない限り危険はないでしょう。まさかこんなことでロシア政府側も「日本政府に常岡の身柄引き渡しを要求」だの「暗殺者を送り込んで常岡を消す」だのするとも思えません。イズベスチヤに抗議しておけばまずは十分じゃないか。


■国家独立を隠さないクルド勢力
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150302
 ただし「本当に独立できるのか」「独立することがいいことか」といったら話が別です。イラク政府はそうしたことを現時点では認めていない。自国にクルド族を抱えるトルコやイランも独立には冷淡だからです。下手したら内戦になる。

 朝9時半ごろ、御茶ノ水駅の聖橋口を出ると、久しぶりに『ビッグイシュー』の売り子が立っていた。
(中略)
 この雑誌は月2回刊。ホームレスが街頭で売ることで、自立を支援する事業だ。
 売り子は価格の350円のうち180円を自分の利益として得ることができる。
 具体的には、住所不定では就活ができないので、まずは住所を持てるようにする。
 第一段階として、1日に20〜25冊売れば、簡易宿泊所(1泊千円前後)などに泊まり、路上生活から脱出でき、第二段階として、25〜30冊売れれば、毎日1,000円程度を貯金し、7〜8ヶ月で敷金をつくって自力でアパートを借りることができる。
 ここで「住所」を持つことができて、第三段階の就職活動へと進んでいく。

 月並みな感想ですがこういう運動は大変いいことだと思いますね。

 きょうは、来日している「クルド自治政府訪問団」の「情勢報告会」に参加するため、13時に衆議院第二議員会館へ。
 団長のクルド人イラク国会議員、セルワン・アブドラ・イスマイル氏は、以下のような報告を行った。
(中略)
 これから中東の台風の目になるのが確実なクルド自治区だが、政治家の参加が少ないのが気になった。
 銀座のホテルで開かれた夜のレセプションには、国会議員は二人しか見なかった。
 一人のクルド人に、「政治家が来てないね」と話しかけると、「そうですね。でもメディアも来ていませんよ」と切り返された。メディア関係者は、私を含めわずか5〜6人。
 政治家もメディアも、もっと中東への関心を高めないと。

 中東というより「外国への関心」が低いんでしょう。そもそも日本国内にもいろいろな政治問題、社会問題があるわけでそれをフォローするだけでも大変です。
 「大新聞の外報部」「外国問題専門のジャーナリスト」「自民、民主と言った大政党の外交族議員」でもないと政治家やメディアもなかなかこういう会合に行く気にならないでしょう。ミニ政党や週刊誌レベルではそれだけの余力が多分ない。票(政治家)とか「部数や視聴率(メディア)」とか言う意味ではメリットないでしょうし。


■戦場より危険なモスクワ
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150301

 そういえば、3年前、外国人の日本ツアーを取材した際、アメリカ人のバックパッカーが、立ち食いそばをよく利用すると言っていたのを思い出した。
「食事を安くすませられるので便利です」。
 何が好きですか?
「何でもおいしいけれど、天ぷらそばは不思議です。」
 どうして?
「天ぷらはクリスピーな(ぱりぱりしている)のがおいしいのに、そばに入れてしまうと汁でべちゃべちゃになってしまいます。なぜですか。」
 私は、かき揚げなどは、そばの下に潜らせてグズグズ、ばらばらにして食べるのが好きなのだが、もっともな疑問だなと印象に残っている。即答できなかったが、はて、どうしてなのだろう?

 まあ、「クリスピーなのが好きな人もいれば、ぐずぐずのほうが好きな人もいる」てだけの話ですよねえ。「なんでぐずぐずが好きか」といっても「味覚の問題」は「理屈で説明のつく話」じゃないですからね。小生は子どもの頃は「カレーやポテトサラダ」にウスターソースかけて食ってましたが今そういうことはしませんからね。味覚が変わったわけですが別にそこには「論理的理由」なんか何もない。

ロシアの表面上の「安定」は、プーチン政権による異分子の物理的抹殺工作で支えられている。

 いやいやネムツォフ元第一副首相暗殺のような暗殺なんてのは「最後の手段」でしょう(まあ、一応お断りしておけば、今回にせよ、過去の暗殺事件にせよ「反プーチン派が暗殺されたので、プーチン派の犯行が疑われる」だけで「間違いなくプーチン派の犯行」と立証されたわけではないですが)。実際には「経済的締め付け」「犯罪容疑での捜査や逮捕」といったもっと穏和(?)な弾圧手段がまず使われるわけです。
 現時点ではネムツォフ氏暗殺の犯人についてはもちろんよく分かりません。「プーチンによる命令かどうかはともかく」プーチン派による犯行かも知れない。一方、そうでないかもしれない。政治家である以上、彼に死んで欲しいと思ってる人間はプーチン派だけじゃないでしょう。
 また「野党が頼りない」「プーチンのメディアコントロール」とかまあ、いろいろな理由があって単純に「プーチンが手放しで支持されてるわけでは勿論ない」ですが、プーチンに一定の支持があることも確かなわけです。高世のように抹殺云々を強調しすぎるのもよろしくないでしょう。プーチンの統治に「暴力的な手法がない」とは言いませんが「単純な独裁ではない」「一定の支持はある」。そこがプーチン体制の厄介なところではあります。

 日本の政界には、プーチンと仲よくしようという声があるが、この政権の恐ろしい闇の深さを知るべきだ。

 高世は何が言いたいんですかね?。隣国である以上ロシアと敵対関係になるわけにもいかないでしょう。そして「プーチン批判派」はロシア国内に、もちろんいますが、今のところプーチンを打倒できる力があるようにも思えない。当面「プーチン政権が続くこと」は幸か不幸か間違いないわけです。
 日露友好を唱える人間にしても、ほとんどの人間は「プーチンに非の打ち所がない」とかそういう事言ってるわけではない。「プーチンは独裁的だからつきあわない」で済めば大変いいですが現実問題、それですまないし、何も独裁的国家はロシアだけじゃないわけです。


■シリアは人口の過半数が避難民に
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150228
 「イスラム国問題を解決するためには遠回りに見えても周辺の問題を解決しないといけない」「イラクやシリアの国内混乱を何とかしないといけない」「イスラム国だけ見ていてはいけない」という高世です。まあ、この高世の認識が適切か分からないのでコメントはしませんが首をかしげるのは北朝鮮問題との主張の違いですね。
 北朝鮮問題だって「北朝鮮だけ見ててはダメ」のわけです。「中国やロシアが北朝鮮崩壊を望まず支援してる」という事実を見ないといけない。そこから出てくる答えは「北朝鮮打倒論など現実的でないから採用しない」か「北朝鮮打倒のためには中国、ロシアの支援をどうやって断ち切るかが問題だ」か二つに一つ*26でしょうが、「北朝鮮は経済が苦しいから倒れるはずだ」の一点張りで「中国、ロシアの支援を無視する」のが巣くう会や高世ですから心底呆れます。


■「不公正」に対する怒りを理解せよ
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150226
 朝鮮学校無償化除外という「不公正」に対する「生徒や保護者らの怒り」を理解するどころか、無視するバカid:takase22の寝言です。「おまえが言うな」と説教したくなります。


■人質事件検証で浮かび上がる政府の無策ぶり
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150224

 「イスラム国」日本人人質事件の検証が進むにつれ、日本政府の対応がいかにおそまつであったかがますます明らかになっている。
 安倍内閣は、だから、検証をやりたくないんだな。
 以下は、今朝の朝日新聞の検証記事から。
(中略)
 この記事で興味深いのは、まず、政府が、後藤さんを捕えているのがIS(イスラム国)だと知ったのは、当初政府が言っていた「(注:動画公開の)1月20日になってから」ではなく、実は「1月初め」だったことが判明したことだ。
 それを知ったうえで、二人の殺害のきっかけとなったと推測される、あの「2億ドル」演説をしたのだ。「知らなかった」という言い訳は通らない。
 私は、あまりにも人命を軽視した、そしてIS(イスラム国)をめぐる情勢にあまりに無頓着な判断として厳しく批判されるべきと思う。
 つぎに、犯行グループとの交渉は最後まで妻まかせだったことがはっきりした。
 記事によると《1月20日以前、犯行グループからの要求は日本政府ではなく後藤さんの妻に向けられていた。このため政府は表には出ず、「身代金の要求に政府は応じられない」とする基本方針を妻に伝えた》という。
 国際テロ組織との交渉を、(注:動画が公開されるまで)被害者の家族任せにする政府がどこにあるのか。「人命第一」が聞いてあきれる。はじめから助ける気がないとしか思えない。
 後藤さんばかりが取りざたされるが、8月に拘束された湯川さんの場合ははじめから犯行グループがIS(イスラム国)であることが明白だった。こちらは家族への連絡がなかったようだ。だから政府は「対策室」を設けただけで、5か月もの間、何もせずに放っておいた。

 ちょっと引用が長くなりましたが。朝日記事が事実なら高世の言うように「安倍政権は論外」でしょう。特に「演説問題」を批判されたくないが為に嘘をついてることは弁解の余地はないでしょう。
 まあ、心配なのは
1)朝日は近年「吉田調書誤報」を起こしているため、これが誤報でないと断言できない
2)仮に誤報でなくても、ウヨメディアや安倍が誤報だと居直った場合に対抗できるのか
3)誤報だと居直るのとは逆に安倍サイドが「捜査機密」などを口実に「ノーコメント」で逃げに入った場合どうするか
といったところです。
 まあ、この報道のうち「1/20以前にISの犯行と認識していたはず」「1/20以前は全て後藤さんの妻が個人的に依頼した交渉屋が交渉して外務省はノータッチ」というのは「後藤さんの妻からの情報」でしょうから誤報ではないとは思いますが。なので「アンチ安倍の俺の願望込みですが」1)はないでしょう。「アンチ安倍の俺の願望込みですが」、2)も後藤さんの妻の反撃の恐れを考えるとできないか。そうすると3)が一番あり得る展開でしょうか。3)を許さないことが大事でしょう。

 首相はじめ政府要人は「テロリストと交渉しない」と偉そうに言うが、テロとの闘いで首相がお手本にしているらしいアメリカやイスラエルなど、テロ組織との人質交換を当然のようにやっている。
 表向きのアピールと「裏」の工作を同時にやるのは常識だろう。
 北朝鮮による拉致被害者奪還にしても、「見返りを与えない」と言いつつ「裏」交渉でまとめるしかない。
 本当に交渉自体をやらないというのは、無策と同義だ。

 太字は俺の強調ですが、太字部分にはびっくり仰天ですね。
 いつから高世は北朝鮮との交渉論者になったのか。今までの強硬論は「表向きのアピールに過ぎなかった」と強弁する気なのか。
 まあ、高世の周囲には「イスラム国問題」で「安倍の強硬策」を「人質無視だ」と批判する人間が多いので高世も「そうだ、そうだ」と調子を合わせてるのでしょう。北朝鮮問題では右翼「巣くう会」とつるむ高世ですが、学生運動経験者で、左派、中道、穏健保守の知り合いが多く「特定秘密保護法批判」など左派的言動(つうか極右批判)も時にしてきたのが高世ですから。
 しかしそうなると一部から俺みたいに「で、高世さんはイスラム国問題でそういうってことは勿論北朝鮮相手に拉致被害者取り戻すためには交渉論だよね、違うの?(毒)」などと突っ込む輩もいるんでしょう。で俺みたいな「無名人」「高世の知人でもなんでもない人間」「高世と利害関係のない人間」なら高世もそういう突っ込みは無視できる。つうか高世に俺はIDコール送ってますから高世は多分俺の存在知ってるはずですけど、今までずっとガン無視です。
 ところがそう高世に聞いた人間の中には俺と違って「有名人」「高世の知り合い」「高世と利害関係のある人」がいたんでしょう。そういう人を無視したら「高世の野郎許さない、縁切りだ(Aさん)→Aさんみたいな人を無礼な態度で怒らせるなんて高世ってろくでもない野郎だな、俺もあいつとは縁切りするわ(Bさん、Cさんなど)」と後が恐ろしい事になりかねない(苦笑)。
 高世としては回答せざるを得ない。
 回答としては
1)そうです、北朝鮮とも交渉すべきです
2)北朝鮮相手には強硬論がいい、イスラム国とは違う
の二者択一ですが、2)を高世も答える気になれなかったんでしょう。だって論理的に説明つかないでしょうよ。一方、拉致は風化しています。巣くう会の政治力も落ちている。荒木や西岡もテレビに全然出なくなった。高世の仕事も「拉致関係」は明らかに減ってる。
 「じゃあ、1)て答えた方がいいだろ、2)て答えて巣くう会や家族会に媚びても仕方ないだろ」というのが高世の判断なのでしょう(とはいえイスラム国メインのエントリに補足的に書いてあまり世間に気付かれないようにするというせこさですが。)。そして「回答1)」では説明がつかなくなる「今まで高世が吐いた対北朝鮮強硬論」については「表向きのアピールに過ぎない」といってごまかすと。どんだけ手前、人として屑なんだよ、安倍批判する資格が手前にあるのか、と高世には呆れます。
 呆れますが、まあ、「対北朝鮮強硬論者だったはずの」高世の口からはっきりと

北朝鮮による拉致被害者奪還にしても、「見返りを与えない」と言いつつ「裏」交渉でまとめるしかない。

と言う言葉が出たことそれ自体は悪いことではないでしょう。高世も「商売で強硬論はいてるだけ」で「巣くう会のようなガチの右翼ではない」からこそ「商売にならない」と思えば簡単に変節できるのでしょう。
 「高世に突っ込んでこの回答を引き出したであろう有名人or高世の知人、GJ」ですね。
 問題は高世がこれを巣くう会や家族会相手に面と向かって言えるかでしょうね。
 しかし傍目八目というか、高世や俺のような部外者が分かる「強硬論はリスキー、交渉論がモアベター」をなんで家族会は理解できないんですかね。


■平和への思いを新たに、と皇太子*27
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150223

 私は、皇室メンバーの近年の言葉は、政治への憂慮がベースにあると感じる。
 きょうの皇太子のお言葉は、安倍ちゃんへの牽制と受け取った。

 まあ、実際どうか分かりません。「不戦の誓い」など、言ってる事は当然の発言でしかない。安倍ですら建前では反対できないことです。
 「皇室は政治に介入できない」以上、当然ながら露骨に安倍批判してる訳でもない。
1)明らかな安倍批判である自民党長老連の批判(例:野中広務*28官房長官
2)「(国旗掲揚、国歌斉唱は)強制にならないことが望ましい」という「強制派」米長邦雄への現天皇の駄目出し
すら無視する連中です。仮に高世の言うとおりだとしても「安倍への牽制」と言う意味ではあまり政治的に意味はないでしょう。
 むしろ問題なのは「皇太子の本心」より「皇太子発言が安倍極右路線への批判に見えてしまう」政治状況でしょう。今の日本は明らかにまともではありません。


■報道されないことは存在しないこと
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150222
 むしろこれを俺が痛感させられるのは高世の言う戦地取材より「冤罪報道」ですね。
 「名張毒ぶどう酒殺人事件」とか「袴田事件」とか報道されなければ「冤罪疑惑はなかったこと」になりかねないわけです。過去の冤罪無罪事件(例:免田事件、足利事件など)も報道の影響は大きかったと言えるでしょう。

 南スーダンの内戦勃発。紛争地に派遣された自衛隊にとっての困難さとは何かを知ることで、自衛隊員の安全確保の課題に取り組めます。(池上彰の文章)

 「え、そういう話なの?」ですね。まあ、「テレビ芸人」池上に期待は別にしていませんが「自衛隊の派遣を当然の前提」にするのはおかしいでしょう。当然ながら「危険だから撤退する(そもそも送るべきでなかった)」という議論も成り立つわけです。


ネトウヨなのか、安倍ちゃん!
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150221
 安倍の例の「日教組」ヤジを「日教組を敵視するところ」といい「以前、野党が安倍首相に飛ばしたヤジを『恥だ』と非難しながら自分がヤジ飛ばすご都合主義」といいまるでネトウヨみたいと言う高世です。
 まあ俺も同感です。安倍なんて「総理がネトウヨ言動してる」というより「ネトウヨが三世政治家だった*29が為に間違って総理になった」ようなもんで日本の恥ですが、いくつか高世には突っ込みたい。
 先ず第一に「ネトウヨのアイドルたち(櫻井よしこ百田尚樹)」を中教審委員(よしこ)やNHK経営委員(百田)にして恥じない時点で安倍はネトウヨも同然です。昨日今日分かったことじゃない。まあ、「ネトウヨヤジを自分で飛ばして恥じないほどのバカ」てのがわかったのは最近のことではありますが。
 第二に安倍がここまで増長するようになった一因は「家族会と巣くう会が安倍を持ち上げ、安倍批判を左翼の言いがかりであるかのように誹謗してきたから」です。もちろん「全要因」ではない。彼らがいなくても「第二次安倍内閣は誕生した」のかもしれない。なので「安倍政権の誕生は全て巣くう会や家族会のせいだ」とは言いません。そこまではいいませんが「安倍をアシストしたこと」は否定できない(なお,小生が巣くう会や家族会、ダライラマを批判する「大きな動機」は「連中が安倍と野合したから」です。アンチ安倍の一人として俺は巣くう会、家族会、ダライを批判せざるを得ない)。
 で高世はそうした巣くう会や家族会の問題発言を批判したのか。批判するどころか、「特定失踪者」などという与太を応援するようなふざけたことをやらかしたのが高世です。
 「今さら安倍批判者ぶってんじゃねえよ、安倍信者の巣窟・巣くう会のダチの癖に」「この偽善者野郎、詐欺師野郎」と高世への怒りがこみ上げてきます。それはともかく「巣くう会とトゥギャザーして恥じないウヨの高世」ですら「あまり巣くう会べったりだと俺の将来がやべえ、拉致は風化しつつあるし、いつまでも安倍政権が続くわけじゃねえし」「俺、産経の阿比留や古森とかと違って別にウヨ業界で食ってけるだけのコネねえし。今後メディアの世界で俺が食ってくとしたら、穏健保守か中道か左派かはともかく、安倍支持の極右路線なんかとったらメシがくえねえ」という「メシの問題」から「多少は安倍批判しとくか」ということになったようです。

 国際報道で優れた成果をあげた記者に贈られる今年度のボーン・上田記念国際記者賞に、朝日新聞国際報道部の杉山正記者(39)が選ばれた。
「杉山記者はアフリカで絶えない紛争の最前線に迫り、人々の怒りや絶望、悲しみ、希望といった思いを読者に伝えてきた。
 11年にナイロビ*30支局に赴任。13年から14年まではヨハネスブルク*31支局長を務めた。
 14年1月に、事実上の内戦状態に陥った南スーダンから、民族同士の憎悪が高まっている様子を報じた。同5月には、イスラム武装勢力ボコ・ハラム」によるテロや若い女性の誘拐が相次いでいたナイジェリアに入国。恐怖が町を支配している状況を伝えた。」(朝日新聞

 まあ「腐っても鯛」ならぬ「腐っても朝日」といったところでしょうか。「アフリカの紛争地取材で賞を受賞」て産経ではなさそうな話です。


報道の自由が他の自由より強く保護されるべき理由
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150220

困ったものだなと思うのは、この措置を支持する人が多いらしいこと。
「危ないところに出かけていって国に迷惑をかける可能性があるのだから、それを止めるには仕方がない」・・と。

「国に迷惑をかける」とは思いません*32が「命の危険がある」のなら一概に旅券返納措置を否定できないんじゃないかと思いますけどね。
もちろん「政府のほうが認識が正しい保障はないから止めるべきではない。むしろジャーナリストの判断を重んじるべきだ(俺:まあ、そりゃ政府の判断が100パー正しい保障はないでしょう)」「報道のためなら死んでもいいという人間を無理して止める必要はない、報道の価値は重要だ」「いやそれどころか、観光目的でも止める必要はない、個人の判断は徹底的に重視されるべきだ」というなら話は別ですがちょっと俺はそういう立場じゃない、て事ですね。もちろん「だから安倍政権が正しい」と言う話でもなくて問題はまずは「自由な議論による検証」ですね。それがないのが問題。

憲法学の立場から、木村草太*33首都大学東京准教授が、「なるほど!」と思わせる論考を書いている。
『なぜ憲法は「取材の自由」を強く保護するのか?』http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150219-00000006-wordleaf-pol&p=1で、取材のための海外渡航は、観光のための海外渡航よりも、強く保護されると主張している。

 で高世は木村氏を支持するそうです。
 まあ、興味のある方は木村氏の文章でも読めばいいでしょう。
 簡単に言えば、「取材に規制がかかると蟻の一穴的にどんどん『権力による取材規制』が強化される恐れが高い(古今東西、権力者はメディアを規制したがる)。が、観光はそうでもないのではないか」
だそうです。
 まあ、俺の価値観を言えば「何だかなあ」ですね。そんなに報道の自由が大事かと。
 「観光なら規制かかる可能性低いと言う根拠は何だ」と反論可能でしょう。まあ、仮に木村氏の主張の正当性を認めるにしても「あるべき法制度」という話(立法論)としか展開できないでしょう。裁判所に出せる話では多分ない。

単なる趣味の観光旅行や、スーパーマーケットの営業を禁じようとすることはあまりないが(禁じても、余計な反感を買うだけで、あまり意味がないだろう)

 いやそれはどうですかね。
 さすがに政府は乗らなかったものの「趣味の観光旅行(サッカー観戦目的の訪朝)を禁じろ」と叫んだ巣くう会、拉致被害者家族会という極右団体がありましたが、「余計な反感なんか買ってましたっけ」?
 またスーパーマーケットの営業禁止は(売った商品で食中毒でも起こさない限り)あまりないでしょうが、「タクシー(料金などの認可)など」許認可のある事業では「役所の規制」の恐怖は決して低くはないでしょう。

 もちろん、取材の自由が憲法の強い保護を受けるからといって、今回の旅券返納命令が絶対違憲だということにはならない。

 それはおっしゃるとおりです。

 しかし、落ち着いた検証をしてみるに越したことはないだろう。政府の側も、疑念を晴らすために、杉本さんの渡航計画の危険性を具体的に証明して行くべきだ。

 これまたその通りです。ただこういう事が言いたい「だけ」なら「報道の自由は何よりも大切だ」なんて異論が出そうなことを言う必要もないんじゃないですかね。


■旅券返納は官邸主導だった
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150219
 小生、アンチ安倍ですが、個人的には「返納については一概に否定する気はありません」。もちろん「これを機に安倍政権が気にくわない取材を潰すために旅券返納を悪用する危険性もあります」がこの件に限れば、そうではなく「後藤さんみたいな誘拐事件がまた起こったら政権が持たなくなるかも」て話でしょうからね。
 保身という党利党略ではあるモノの、「カメラマン杉本氏の命に配慮した」のは事実でしょうし、「命の危険があっても出国を認めるべきだ」と言うのにはちょっと躊躇しますね。むしろ問題は安倍の「旅券返納命令」行為より、「安倍の報復の恐怖」にびびってろくにこの問題を検証しようともしないマスコミの腰抜けぶりでしょう。いや実際、「安倍への批判意見」を紹介しただけで、そのマスコミに逆ギレして何をするか分からない野蛮人が安倍ではありますが。


■危険地に日本のメディアがいない!
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150218
 個人的には「自主的に決定した」のなら「是非はともかく」それは「一つの見識」だと思います。問題は「危険地域にいると日本政府ともめて後で意趣返しされるんじゃないか」というびびりではないかと言う事だと思いますね。


■紛争地はジャーナリストを求めている
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150215
 正確には「紛争地の住民はジャーナリストを通して自分たちのことが知られることを求めてる」ですね。
 まあ、「紛争地」に限りませんよね。「公害病患者」であれ、「冤罪被害者」であれ、何でアレ、多くの弱者は「この状況を何とかしたい」ともがいていて、当然ながら「支援を求めてる」わけです。
 自分一人で何とかしようとするのはきつい。
 ただし「まともな報道でなければ支援にはならない」し「報道相手側のいいなりになることが支援ではない」ことは「拉致被害者家族会のいいなり報道」が拉致の解決に逆行したことで明らかでしょう。
 「拉致被害者報道の惨状」は極端な例ですが「支援となるまともな報道」の実行はそれほど簡単なことではないでしょう。


■大メディアが危険地に行かないからフリーが行く
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150214
 「タイトルで出落ち」ですね。そして「自社社員が死んだら後始末が厄介だ」と危険地域に自社社員を行かせない大メディアも「フリーの持ち込みにいい写真や映像があれば喜んで使う」わけですから、大メディアに「危険地域に行くフリー」を批判する資格はないわけです。

オバマ米大統領は11日、中東の過激派「イスラム国」の掃討に向け、これまで否定してきた地上部隊の派遣に道を開く新たな決議案を議会に提出した。》

 高世が言うようにこれは危惧せざるを得ませんね。オバマが地上軍投入しなかったのは「ソ連のアフガン戦争化」「米国のベトナム戦争化」、つまり「犠牲ばかり出て効果がない→政権もレイムダック」と言うのを恐れていたからです。しかし国内の「派兵しろ」というタカ派の攻勢に抗しきれなくなってきたようです。ただ高世が言うように「空爆でうまくいく保障は勿論ない」ですが一方で「地上軍投入が泥沼化しない保障」もありません。


■湯川さん、後藤さんの家族にお悔みを言ったのか?
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150212
 「タイトルで出落ち」ですね。「メディア報道を見る限り、政府与党関係者はお悔やみを言っていないようだ、単にメディアが報じてないだけならいいが、本当にお悔やみを言ってないのなら、安倍総理以下、政府与党関係者の人間としての良識を疑う」という高世の主張には全く同感です。
 一方「パスポートの返納命令」については俺個人の感想は「微妙」ですね。もちろんこれを契機に「安易にパスポート返納命令が出される危険性」や「パスポート返納命令が取材妨害に使われる危険性」は否定できません。一方で「死の危険性を容認していいのか」と言う問題もある。ただ「パスポート返納命令の是非が充分論じられてるようには思えない現状」「政府を恐れてるかのような現状」は明らかにおかしいと思います。

【追記】

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150213
 きのう、政府は湯川さん、後藤さんに弔意をあらわしていないのでは、と書いたが、「弔意」「哀悼」という言葉は使っていた。
・菅官房長官の2日の記者会見
「非道、卑劣極まりないテロ行為によって尊い命を落とされた2人に対する弔意を表すことに加え、いかなるテロにも屈しない我が国の強い意志を表明する」
・12日の安倍首相の施政方針演説
「衷心より哀悼の誠を捧げるとともに、ご家族に心からお悔やみを申し上げます。非道かつ卑劣極まりないテロ行為を、断固非難します」
 しかし、弔問して直接にお悔みを言ったのか。
 ヨルダンのアブドラ国王は、殺害が判明した翌日に、パイロットの家族をすぐに弔問している。
 日本政府が湯川、後藤両氏の家族を弔問しないのは、あえて避けているからだろう。簡単に会えるのに会わない。(注:首相面会を希望する)翁長沖縄知事を「しかと」するのと同じだ。
 書いているうちに、だんだん義憤がつのってくる。

 全く同感ですね。


■自己責任と国民の保護とは
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150211

【杉田*34
 後藤健二さんに対し、外務省は3回、注意喚起をしていたそうです。ネット上などでは、危険を知りつつ行ったのだから自己責任だ、家族が国家に助けを求めるのはおかしいという言説が根強くあります。
【長谷部*35
 自己責任ではあるでしょう。後藤さん自身もそう言いのこしています。ただし、自己責任であろうと、国民国家は自国民を保護しないといけない。
【杉田】
 火事が起きたら、失火でも放火でも原因に関係なく消防は消火活動をする。それと一緒ですね。
【長谷部】
 そうです。急性アルコール中毒になった人がいたとして、自分の意思で飲んだのだから救急車は出さないという話になるのか。ならないでしょう。
【杉田】
 日本では個人の自由よりも国や組織の都合、理念よりもコストが重視されがちです。オバマ米大統領の声明には「後藤さんは報道を通じ、勇気を持ってシリアの人々の窮状を外部の世界に伝えようとした」とあるが、日本の首相の声明にはその種のくだりはない。自民党高村正彦*36副総裁は「どんなに使命感があったとしても蛮勇というべきもの」と発言しました。
【長谷部】
 危険はあるが、それを上回る何かがあると思うから行く。そう判断するのは個人の自由で、尊重されるべきです。尊重するからこそ、結果については自己責任だと言えます。
【杉田】
 ところがいま、目的はどうあれ、政府が危険と言った所に行くのは悪いという空気が広がっている。日本社会での自己責任とは、自主性の尊重ではなく、個人が勝手に判断すること自体がけしからんと。お上の言う通りに行動し、迷惑をかけるなという点に主眼が置かれています。
・・・・・・・・・・・・
こういう考え方でいいと思う。

 高世のこのエントリを読んで俺が思いついたのは「ヨットの堀江謙一氏のエピソード」ですね。
 小生が堀江氏のエピソードを知ったのは確か本多勝一「冒険と日本人」(1986年、朝日文庫)だったと思いますがウィキペディア堀江謙一」にも簡単に記述されてますので紹介しましょう(なお、ウィキペも参考文献として本多本をあげています)。

堀江謙一(ウィキペ参照)
 1962年、小型ヨット「マーメイド号」による西宮−サンフランシスコ間の太平洋単独横断航海に成功。
 当時はヨットによる出国が「危険だ」として認められずパスポートが出なかったため、「密出国」という形になった。大阪海上保安監部は家族から捜索願が出された時点で全国の海上保安本部へ『消息不明船手配』を出すと共に『不法出国』についても捜査を始め、幹部は当初、取材に対して「堀江君はすぐに身柄を拘束され日本へ強制送還されるだろう」とコメントしていたが、当時のサンフランシスコ市長が「コロンブスもパスポートは省略した」と、尊敬の念をもって名誉市民として受け入れ、1ヶ月間の米国滞在を認めると報道されたところ日本国内のマスコミ及び国民の論調も手のひらを返すように堀江の偉業を称えるものに変化した。その後帰国した堀江は密出国について当局の事情聴取を受けたが、結果起訴猶予となった。

 まあ、日本人ってのは「権威盲従」「長いものに巻かれる」という悪い意味で変わらないんだなと思いますね。最初は「日本政府という権威」に盲従して堀江批判していたのが、「サンフランシスコ市という権威」が堀江氏を賞賛すると英雄扱いするわけです。なお、本多本に寄れば、当初堀江叩きに悪のりして「俺はヨットマンだから分かる、あんなヨットで太平洋単独横断なんかできるわけがない、インチキに決まってる」と放言し、その後、世論の空気が変わると「黙りを決め込んだ卑怯者」が石原慎太郎という男です。

 一昨年1月にアルジェリアで人質事件が起きた。
 アルカイダ武装組織が、天然ガス精製プラントを襲撃し、外国人を含む数百人を拘束。日本人10人を含む8か国37人の外国人が死亡した。
 民間企業はリスク管理をしながら営利を目的として活動するわけで、こういう場合も「自己責任」といえるのではないか。

 もちろん高世は「自己責任だからアルジェリアで被害に遭った日揮の社員は自業自得だ」と言ってるわけではありません。
 『「危険な場所に行くのは蛮勇だ(高村・自民副総裁)」と後藤氏のことをいうなら日揮の社員だって蛮勇だ。日揮の社員は非難しないのに、後藤さんは非難するのはおかしいじゃないか』として後藤氏を擁護しているわけです。「極論すれば」日揮だって別にアルジェリアで商売しないといけない理由はないわけです。あるいは高世が紹介する

1986年のフィリピンで起きた三井物産マニラ支店長誘拐事件*37、そして1989年の三井物産ビエンチャン事務所長拉致事件*38

だって極論すればフィリピンやビエンチャンラオスの首都)で商売しないといけない理由はないわけです。
 じゃあ何故「後藤氏について一部から自己責任論が出るのに、日揮三井物産の社員が拉致されても自己責任だ、危険なところに行く商社マンが悪いとあまり言われないか」と言ったらそれは単に「商社ビジネスを日本政府が否定したくないから」「一方、戦場ジャーナリストなんか別に否定してもいいと思ってるから」でしょう。まともな理由があるわけでは全くない。

*1:桑田の歌詞だと「Megumi, Come back home to me!」

*2:桑田の歌詞だと「後が無いのは向こうさ、瀬戸際の状況さ」。むしろ「拉致被害者家族の高齢化」を考えると「後がないのは日本」でしょう。拉致被害者家族死後でも拉致被害者がかえってくればいいという立場に立てば話は別ですが

*3:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣食品安全担当相など歴任

*4:森内閣国家公安委員長、第一次安倍内閣文科相福田内閣財務相など歴任

*5:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、副総裁(宮沢総裁時代)を歴任

*6:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*7:米国のシリア攻撃に否定的態度を取ったフランス、ロシア、中国なんかも「後見人」つうか「アサド政権崩壊」を望んではないでしょう。そしてISの台頭で、「当初アサド政権打倒を企んだ」米国さえ今やアサド政権崩壊を「IS打倒が実現するまでは」望んでいません。

*8:イランの軍事支援を受けてるのではないかと言われてる

*9:なおリンク先を読めば分かりますが高世の言う「嫌がらせ」には「家宅捜索」だけでなく「核ミサイル発射での安保理非難決議案」なども入ってます。

*10:当時のサンプロ司会

*11:性差別、民族・人種差別、宗教差別、障害者差別などいろいろありますが。

*12:著書『リトルバーズ:戦火のバグダッドから』(2005年、晶文社

*13:著書『ロシア・語られない戦争:チェチェンゲリラ従軍記』(2012年、KADOKAWA)、『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社

*14:著書『内側から見たテレビ:やらせ・捏造・情報操作の構造』(2014年、朝日新書)など

*15:変わった名前ですがもちろん居酒屋です

*16:村山内閣自治相・国家公安委員長小渕内閣官房長官自民党幹事長(森総裁時代)など歴任

*17:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任

*18:中曽根内閣防衛庁長官、宮沢内閣官房長官自民党政務調査会長(河野総裁時代)、幹事長(橋本総裁時代)を歴任

*19:ただし政府・軍上層部に「第三次大戦が起きかねない」「米国の評判が悪くなる」「反核世論が高まる」「通常戦力では勝てないほど戦局が悪いのかと思われるのは政治的に逆効果」などの理由で却下されていますが。

*20:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相などを経て大統領

*21:クシマ政権、ユシチェンコ政権首相を経て大統領

*22:鳩山氏よりもむしろ「中韓との外交を破壊して恥じない」安倍の方が俺にとっては宇宙人ですね。

*23:戦前、東洋経済新報社長、主幹。戦後、政界入りし、吉田内閣蔵相、鳩山内閣通産相を経て首相。一時、立正大学学長も務めた

*24:陸軍卿、内務大臣、司法大臣、首相、枢密院議長、参謀総長などの要職を歴任。元老の一人。

*25:著書『円仁・唐代中国への旅』(1999年、講談社学術文庫)、『ライシャワーの日本史』(2001年、講談社学術文庫)など

*26:俺個人は「打倒論など現実的でない」の立場ですが

*27:立場上仕方がないのでしょうが「日本国民の戦争被害」については触れても「外国国民の戦争被害」に触れないのが皇太子発言の限界でしょう。まあ、「外国人の被害」て要するに「日本の加害」ですからね。

*28:村山内閣自治相・国家公安委員長小渕内閣官房長官自民党幹事長(森総裁時代)を歴任

*29:つい「安倍の両親(父親は安倍晋太郎・元幹事長ですが)はどういう教育していたんだ」と思ってしまいます。

*30:ケニアの首都

*31:南アフリカ共和国ハウテン州の州都。南アフリカ最大の都市。

*32:いやまあ、確かに拉致されれば「迷惑はかかる」わけですがそういう迷惑の処理をするのが国の仕事ですからね。しかも「迷惑」云々といったら「国の意思に逆らうことはつねに迷惑」と言うとんでもない方向に行きかねないので「迷惑」云々という物言いには賛同できません。

*33:個人サイト(http://blog.goo.ne.jp/kimkimlr)。著書『平等なき平等条項論:equal protection条項と憲法14条1項』(2008年、東京大学出版会)、『憲法の創造力』(2013年、NHK出版新書)など

*34:法政大学教授(政治学)。著書『デモクラシーの論じ方』(2001年、ちくま新書)、『政治的思考』(2013年、岩波新書)など

*35:早稲田大学教授(憲法学)。著書『憲法と平和を問いなおす』(2004年、ちくま新書)、『憲法とは何か』(2006年、岩波新書)など

*36:村山内閣経済企画庁長官、小渕、福田内閣外相、森内閣法相、第一次安倍内閣防衛相などを歴任

*37:ウィキペディア三井物産マニラ支店長誘拐事件」曰く「1986年11月15日、当時の三井物産マニラ支店長・若王子信行が、フィリピン共産党の軍事組織、新人民軍(NPA)のメンバーに誘拐された。その後、数回脅迫状が届き、フィリピン政府やカトリック教会が交渉に動いたと報道された後の、1987年3月31日の夜にケソン市内の教会脇で解放された。この事件は政治的な背景はなく、身代金目的の誘拐事件と見られている(NPA中央の声明によると『末端のメンバーが中央に無断で勝手に行ったことで、人質と引き換えに1000万ドルの身代金が支払われた』)」とのこと。

*38:マニラ支店長誘拐事件は知っていますが、この事件は知りませんでした(ウィキペディアにも記述がないようです)。それにしても1989年時点で、「支店ではなくて事務所」とはいえラオス三井物産が進出してるんですね。びっくりです。