「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(9/28分:高世仁の巻)(追記・訂正あり)

拉致被害者が帰国して14年
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20161015

今朝テレビを見ていたら、高名な政治評論家*1がタイの国王逝去を評するなかで、「欧米では王制は民主主義に反するとされているが」云々と言っていた。いや、そんなことはないだろう。

 で「ヨーロッパの国でも英国やスペイン、ベルギーやオランダ、デンマークスウェーデン、『霞を食えとは言えない(id:Mukke氏の名言)』ノルウェーなどは王制だ、しかしこれらの国は勿論、反民主主義ではない」と言い出す高世です。
 いやそれ詭弁だろ。王制というのは基本、民主制に反するわけです。ただ「政治的実権を失って象徴化に成功すれば」民主主義の中で「王制が生き残ることも例外的にある」つうだけです。
 国民の反感を受けて、生き残りに失敗すれば、王制は「最近のネパールみたいに」廃止されて消滅する。ヨーロッパの国でも「フランス、ドイツ、オーストリア、イタリア、ポルトガル、ロシア、東欧諸国(他にもあるでしょうが)」なんかは「昔は王制だったが今は王制じゃない」わけです。
 ましてやタイの王制なんか「象徴じゃない」「明らかに政治的実権を持っています」からね。象徴化に今後失敗すれば王制廃止は充分あるでしょう。

もちろん、サウジアラビアあたりの王制がオランダの王制と内実がまったく異なるのはいうまでもない。

 そんなん高世に説明されなくても分かります。「象徴化したオランダ」ならともかく「国家元首で政治的実権を握ってるサウジやタイ」が民主主義に反するのは明白でしょう。そしてオランダにせよ他にせよ「自然に象徴化したわけでは無論なく」、民主主義運動があったわけです。

先週土曜日の8日は「大阪ブルーリボンの会」主催の「大阪府民の集い」で講演してきた。

 いまだに「ブルーリボン=巣くう会=右翼結社」とつきあって金儲けして恥じない高世は本当にバカです。蓮池兄弟はとっくに縁切りしてるというのに。

いま、拉致をめぐる事態が全く動かないように見える。

 水面下で動いてればいいんですけどね。確かに表面的には動きは全く見えません。

北朝鮮にかんするニュースは核・ミサイル一色になっている。何を話すか迷ったが、原点に戻って、そもそも拉致問題とは何か、拉致されることがいかに残酷なことか、どこまで運動は進んできたのかという、そもそも論を話した。

今さらそんな「そもそも論」なんか話して意味があるのか。結局「拉致解決の展望が高世や巣くう会にない」からそうなるんでしょうけど。

集会では、飯塚繁雄さん、飯塚耕一郎さん(田口八重子さんの息子)、有本明弘さん(恵子さんのお父さん)、福山晴海さん(特定失踪者、ちあきさんのお母さん)が、政府に、拉致問題の解決を、核・ミサイルの話とは切り離して進めてくれるよう訴えた。

 拉致でも何でもない特定失踪者なんか呼んで恥じないんだから呆れます。しかもこの福山ちあきさん、「1991年失踪」ですから「1989年の橋本敦議員質問(李恩恵質問)&それに対する宇野*2外相、梶山*3国家公安委員長答弁」を考えれば北朝鮮拉致の可能性などほとんどありません。
 つうかこの「ちあきさん=1973年生まれ」ですから「1991年だと18歳の高校生」ですね(生存してれば小泉訪朝当時が29歳で、現在は43歳)。まあ、未成年失踪が北朝鮮拉致って事はないでしょう。政府認定拉致でもそんなんは確か横田めぐみさんしかありません。
 しかし「拉致問題の解決を、核・ミサイルの話とは切り離して進めてくれるよう訴えた」て拉致が解決しない理由はそうじゃないんですけどね。
 拉致を解決するには「長期的には国交正常化&正常化時の経済支援とのバーター、短期的には国交正常化前の経済支援によるバーター」でしか解決は無理でしょう。小泉総理はそうしたから拉致被害者5人の帰国に成功した。蓮池兄弟も「解決の見込みがあるなら北朝鮮に経済支援すべきだ」と言っている。
 にもかかわらず「経済支援するな」つうバカが家族会です。「お前ら本気で拉致解決する気あるの?。拉致被害者救出する気あるの?。北朝鮮痛めつけたいだけで拉致解決する気がないならはっきりそういえよ!」と怒鳴りつけたくなります。

連休初日にもかかわらず400人もの参加者があり、集会のあと200人が御堂筋をデモ行進した。

400人だの200人だの「小泉訪朝直後の、拉致がブームと化していた頃の拉致集会人数」「戦争法反対や沖縄基地闘争の集会での人数」と比べたら本当にしょっぱい数字ですが「連中初日にも拘わらず」なんて詭弁かます高世です。正直に拉致の風化を認めろよ。

田口八重子さんは、耕一郎さんを産んだ翌年(1978年)に拉致されているが、耕一郎さんはいま39歳。彼は記憶にない母親を「お母さん」ではなく「八重子さん」と呼ぶ。演壇で、耕一郎さんが「八重子さん」という名を言うたびに痛ましく感じた。

 そういう「お涙頂戴の三文芝居、茶番劇」は見飽きたので「拉致解決の展望」を示して下さい。つうか八重子さんと呼ぼうがお母さん(あるいはオフクロ、母ちゃん、ママなど)と呼ぼうが耕一郎の自由でワシら部外者には正直どーでもいいことです。

おととい13日(木)は、Abema PrimeというネットTV*4の『所太郎の今だから言える“真実”』というコーナー(夜10時から)のスタジオで、拉致問題を語る機会があった。スタジオには20歳前後のゲストが4〜5人いて、彼らの質問にも答えたが、いかに若い世代に拉致問題が浸透していないことに驚いた。ただ、私たちの説明には非常に高い関心を示して、一刻も早く救出しなければと強く思う*5と語っていた。もっと啓蒙しなくては。

 「啓蒙するなとは言いませんが」外交問題に啓蒙とか関係ない。
 「外国人差別」「障害者差別」「部落差別」「セクハラ、マタハラ」などその他の人権問題と違い、拉致は啓発がどうこう言う話じゃありません。なぜなら「あなたも知らないウチに外国人や障害者を差別してるかも知れない」「部落差別をなくすために日本社会の精神風土を変えて行こう」とかそう言う話じゃないからです。
 なお、20歳前後のゲストというのはググったところ

http://news-prime.abema.tv/posts/1452655
横山ルリカ(タレント)
中島健(モデル)
まねきケチャ(アイドルグループ)

と言った方々のようです。
 ググったところ、横山ルリカさんが1991年生まれの25歳、中島健さんが1997年生まれの19歳。
 まねきケチャ公式サイト(http://www.maneki-kecak.com/)やウィキペ「まねきケチャ」に寄れば、まねきケチャは5人組のアイドルグループで、メンバーの中で一番年上の中川美優さんが1995年生まれの21歳、一番若い松下玲緒菜さんが1999年生まれの17歳です。
 まあ横山さんは2002年小泉訪朝当時は11歳ですから、当時の拉致報道を覚えてるかも知れませんが、まねきケチャ最年長の中川さん(当時7歳)、モデルの中島さん(当時5歳)、まねきケチャ最年少の松下さん(当時3歳)は覚えてなくても不思議ではないでしょう。
 で、彼らが拉致について知ることは悪くはありませんが、別に彼らが知らないから拉致が解決しないわけでもない。小生のような「拉致を知ってる人間」「小泉訪朝当時、既に20歳以上の人間」だってほとんどの人間は「拉致で俺にできることは何もない、政府に任せるしかない」「家族会の署名運動?。今さらそんな事して何の意味があるの?」「大体当事者じゃねえし興味もあまりねえよ」のわけです。
 ちなみにどうでもいいことですがウィキペ「横山ルリカ」によれば

北海道出身である母方の曾祖父がロシア系という事もあり、生まれつき瞳が茶色く、手足の長さと共にチャームポイント

だそうで、確かに「顔立ちが一寸外人ぽいかな」つう気はします。

 今回は主に、横田めぐみさんを中心に語り、次回(20日)もやはりスタジオ出演して、寺越武志さんのケースを取り上げる。

 寺越さんのケースなんか当人が拉致だと認めてないのに高世とその類友連中(所太郎など)はどれほどバカなのか。


■タイ国王の死*6を悼む
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20161014
 タイの混乱を恐れる高世です。国王暗殺や「若い国王の急病死」ならまだしも「88歳という高齢の国王が病死した」だけで内政混乱が危惧されるとか、タイは時代遅れにも程がありますがそれはさておき。
 北朝鮮については「打倒北朝鮮」と言う高世がタイについては「軍事政権が崩壊しさえすればいい、民主化さえすればいい、多少の犠牲は仕方がない」とは言わないのだからデタラメにも程があります。

 王位継承者、ワチラロンコン王子(64歳)は素行の悪さで知られ、今年もドイツを訪問したさいの写真が欧州のネットに出て、騒ぎになったばかりだ。空港の赤じゅうたんに降り立ったのは、何とも形容しがたい格好の王子と愛人の一人

 「上半身がほぼ裸」の上、背中に「本当に入れたのかタトゥーシールかはともかく」、タトゥーが入っている王子と愛人です。おそらく、タイにおいてもこうした格好は「無問題ではない」のでしょう。つうか人前でそう言う格好になる理由がよく分かりません。

 プラユット氏は皇太子に拝謁後、記者団に皇太子が「国民と共に哀悼する時間を持ちたい」と、即位を遅らせるよう求めたと述べた。チュラロンコン大のチャイワット・カムチュー教授は「悲しみに暮れる国民の感情に反することになるので、王位継承を急がず、時間を置くのはよい判断だ」と話す。
 しかし、王位継承をめぐっては国民に人気の高い次女のシリントン王女(61)を推す声もあったとされる。軍、政府内部は一枚岩とは言えず、別の政治学者は「『シリントン派』を警戒する皇太子周辺にとって王位継承まで空白期間が生じるのは得策ではないはずで、意図が読めない」と言う。

 いや意図は読めると思うんですが。
1)「既成事実をつくっちまえ」で即位するより「反対派をうまくなだめてから即位した方がいい」と判断したか
2)即位したかったが、あまりにも即位反対派の反発が強くて即位できない(今懐柔工作をやってる)
のどっちかでしょう。


■「安全」と言いたいための視察なり
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20161012

今朝の朝日川柳より
オバマ氏に三期やらせてみたくなり (神奈川県 石井彰)

 川柳とは言え全く共感できません。何でオバマに三期やらせたいのかも、ヒラリーではだめなのかも全くわかりません。いや川柳とは言え「ありえないこと」を言っても空しいだけじゃないのか。

 近年、ヒラリーの面相がどんどん悪くなって、権力欲むき出しの「ドヤ顔」*7には辟易させられる

 吹き出しました。荒木和博と交際して恥じないような高世にだけはヒラリーとその支持者もこんなことはいわれたくないでしょう。荒木の「俺は小説書いたんや、読んでや」つうドヤ顔文章の方が「お前の駄小説なんか誰が読むか」とよほどヘキエキさせられます。つうか「ほぼ大統領当選確実の大物政治家」に対して「たかが中小企業経営者のオヤジ」とはいえ、高世も良くこんな悪口が言えるもんです。

 それでも、トランプが大統領になるのだけは勘弁してもらいたい。
 人格的に失格なのは当然として、日米関係はじめ、彼の言う政策はいわゆる「床屋談義」レベルにも及ばない支離滅裂なもの。
 例えば対シリア政策について、アサド政権とロシアを支援すると明言している。米国がロシアとともにアサド政権を支える事態など想像したくない。

 「え、お前がトランプ敵視するの、そこか?」ですね。普通の人間だったらそこよりも「メキシコ・米国国境に壁なんか作れるわけねえだろ」とか別の点に突っ込むでしょう。大体「アサドとロシアとの協調」の何が悪いのか。どうせ「類友の常岡浩介」の「アサド政権打倒論」に調子を合わせてるのでしょうが、「アサド政権を打倒することの是非」以前に「巣くう会の北朝鮮打倒論」なみに「反体制派の軍事力によるアサド打倒」なんかありえない。ロシアが公然と支援してて、軍事的に反体制派と拮抗してるアサド政権をどうやって倒すのか。正直「アサドとロシアとの協調」以外に手はないでしょう。「反アサド派&その支援国(米国、トルコ、サウジなど)」と「アサド&その支援国(ロシア、イランなど)」がお互い譲歩して合意点を見いだすしかないでしょう。ヒラリーが大統領になったとしてもそれ以外に手はないでしょう。
 なお、アサド政権を支援してるのはロシアだけではなく「地域大国イラン」も支援していますが過去に「米国、イラン核合意」を手放しで称えたせいかイランについては何一つ触れない高世です。常岡なんか躊躇なくイランの悪口をツイッターで言ってますが。

 「衝突があったんですね、戦闘ではなかったんですねと聞いている」(民進党 大野元裕*8参院議員)
 「衝突であるという認識をいたしております」(稲田朋美防衛大臣
 稲田大臣、7月の武力衝突は「戦闘」ではなく「衝突」と繰り返し審議は中断。安倍総理が答弁に立ってこう言い放った。
 「戦闘をどう定義づけるかということについては、国会などにおいても定義がないものでありますから、我々は衝突、いわば勢力と勢力がぶつかったという表現を使っているところでございます」(安倍晋三総理大臣)
 武装した勢力と武装した勢力が「衝突」したら「戦闘」じゃないのか?。7月の「衝突」で270人も殺されていて、それでも「戦闘」ではないと?。
 いま、国会でこんな言葉遊びをしている場合ではないのだが。

 高世の言うとおりで安倍政権は詭弁にも程があります。大体「仮に戦闘でないとしても」危険であることには変わりはない。

亡国という言葉が目の前に浮かんできそうなご時世だ。

 「衝突発言」への高世の批判は一応正論ですが、「特定失踪者」などというデマまで持ち出した巣くう会による日朝交渉破壊という「亡国行為に荷担した男」がよくもいえたもんです。


■戦闘状態に決まっているでしょ
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20161005

先日、マインドフルネス瞑想について、ちょっと揶揄するような文章を書いたが

 「え、アレ揶揄だったの?」ですね。最初からおべっか文章、提灯文章だと思っていましたが。まあ、高世なんて素人なんですから

最新の瞑想研究については、おりにふれ、書いていこう

なんてことはすべきではないでしょう。最悪の場合「インチキ医療を紹介して健康被害を生み出す」のがオチです。

 アメリカという国は不思議だ。こうした突出した最先端が躍動するのもアメリカなら(ノーベル賞受賞者もダントツ)、いまだに白人警官が黒人を殺し、大統領候補にとんでもない人物*9が出てくるのもアメリカである。

 「高度な科学技術」と「人種差別(黒人差別)」には何一つ関係ないので不思議でも何でもない。つうか「高度な科学技術」だが「人種差別」なんて「ナチドイツ」とか歴史上いくらでもあると思います。


自衛隊南スーダンから撤退できない
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20161001

 明大での「「駆け付け警護」任務付与で自衛隊はどうなる?」という学習会で伊勢崎さんの話を聞いてきた。
 そこで伊勢崎さん*10は、ほぼ100%が護憲派と思われる聴衆に対して、「PKO派遣5原則があてはまらない事態になっているから自衛隊は今すぐ撤退せよというのには反対だ。撤退していはならない」と言い放ち、会場に困惑が広がった。
(中略) 
 (ボーガス注:国連が撤退しない方針なのに)ここにきて、私たちだけ撤退しますと、危機に瀕した住民を見放す非人道的な行動はとれない。現地が小康状態になったときに、タイミングを逃さず、自衛隊を撤退させる。(ただし、撤退するだけではなく、何らかの貢献策を用意したうえで)

 なお、
■『(ボーガス注:安倍政権が強弁しても南スーダンは停戦が崩壊してPKO5原則に抵触する)戦闘状態に決まっているでしょ』
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20161005
でも高世は同様の記事を書いています。
 おいおいです。小康状態になる保証なんてないし、そんな事を言っていたらいつまで経っても撤退できない恐れがある。「PKO5原則*11で日本が参加してること」なんて国連も分かってることでしょう。PKO5原則を理由に撤退したからと言って国連に非難されるいわれはない。そんな国連を擁護する伊勢崎氏もおかしい。
 今さら「PKO5原則を理由に撤退するな」なんて言うのは詐欺でしかない。だったら伊勢崎氏は何で「南スーダンPKO開始時に『PKO5原則を理由に撤退する事は事実上、無理だから行くべきではない』として反対しなかったのか」つう話です。つうか正直な話、国連もそんな事で日本批判出来ないでしょうよ。何度も書きますが「PKO5原則で参加してる」前提を国連も知っているからです。
 そもそも「南京事件資料ユネスコ世界遺産登録」や「パンギムン総長の『中国の日中戦争勝利記念イベント出席』」への「安倍政権の因縁」という何一つ日本に道理のない話ですら、「批判される問題はないと考えてる」とそれなりの反論はしたものの、それ以上の日本批判を遠慮してる国連です(内心、憤慨してると思いますし、したがって「簡単な反論しかされず、表向き糞味噌に非難されてないから問題ない」つう話でもありませんが)。
 何らかの貢献策というなら経済支援(南スーダンへの非軍事的支援への資金提供)でもすればいいんじゃないか。
 つうか「敢えて暴論かましますが」、クマラスワミ報告書やマクドガル報告書、南京事件資料ユネスコ世界遺産登録、パンギムン総長の『中国の日中戦争勝利記念イベント出席』などに安倍政権が「国連ふざけてる」などと無茶苦茶な因縁つけた以上、今さら、「国連の評価ガー」もないでしょう。そもそも国連は神でも何でもない。「国連を過度に恐れたり美化したりする必要」はどこにもないわけです。
 またこの高世や伊勢崎氏の立場だといわゆる「条約の留保(条約を批准する際、一部の条約の実行について留保すること)」はどう理解されるのか?。「国内事情なんか国際社会相手に持ち出せない」というなら「国内事情を理由にした条約の留保」はそもそも成立しなくなります(日本の行っている具体的な留保が適切かどうかはひとまずおきます)。
 あるいは「国連が人道支援南スーダンPKO)してるのに、PKO5原則という日本の特殊事情持ち出して逃げられない(高世&伊勢崎)」つうなら「国連が加盟各国に協力を呼びかけてる北朝鮮水害支援」はどうなのか。
 「安保理決議で北朝鮮制裁してる国連」ですら「民衆に罪はない」として「不正使用を防ぐモニタリングをした上で」水害支援してますが、高世や伊勢崎氏は「拉致問題」という「日本特殊事情」を持ち出さずに日本の水害支援を主張するのか。
 まあ聞くだけ野暮でほぼ100パー確実に「拉致という日本特殊事情を持ち出して」支援に反対するでしょう。ちなみに韓国の朴政権もそういう態度(北朝鮮の韓国侵攻の恐怖などを持ち出す)で支援を拒否しています。
 あるとき(南スーダンPKO)は「日本の特殊事情(PKO5原則)は持ち出せない」、あるとき(北朝鮮水害支援)は「日本の特殊事情(拉致)を持ち出す」。そう言うのは詐欺と言います*12
 単に「俺は日本の国益(どんな国益か知りませんが)上、南スーダンPKOは撤退すべきでないと思うが北朝鮮水害支援はしたくない」つうだけの話を「南スーダンから撤退したら国連に恨まれる(しかし何故か北朝鮮水害支援を拒否しても国連には恨まれない)」と他人のせいにするなて話です。「北朝鮮水害支援」を日本が拒否したところで「内心憤慨してるかどうかはともかく」、「『支援に賛同して頂けず残念です』位のことは日本相手に言うかどうかはともかく」表向き日本非難しないのと同様、南スーダンから自衛隊が撤退しても国連は日本非難しないでしょう。大体国連が抱えてる問題は南スーダンだけじゃない。「南スーダンから撤退するんですか、残念だけど仕方ないすね。じゃあ別のことで協力してもらえませんか」「自衛隊が撤退してできたた穴は他の国で埋めます」で終わる話でしょう。「とにかく南スーダンPKOに参加しろ」と日本に強要するメリットは国連には恐らくない。
 つうか日本非難するのはむしろ国連より「世界各地への可能な限りの自衛隊海外派兵を強く願っている」米国じゃないのか。伊勢崎氏や高世が本心で恐れてるのも国連よりむしろ米国だろうと俺は疑っています。とにかく以上の理由より俺は伊勢崎氏や高世の「撤退反対論」には全く賛同できません。

その上で、「PKO派遣5原則」の見直しを行う。

 こういう事を言っている時点で伊勢崎氏はいわゆる護憲派ではない。
 おそらく伊勢崎氏は「PKO5原則に価値を認めている」わけではなく、むしろ「公然と5原則違反をするのは適切でないから改正してPKOすればいい」という立場のわけです。
 それがいいとか悪いとかではなく事実の指摘ですが。その意味ではいわゆる護憲派と伊勢崎氏と間には相当のズレがある。なお、そのズレを伊勢崎氏が認識した上で『ズレに気付かないふりをして』長い間、護憲派と同意見のフリをしていたのなら悪質な詐欺師です(その辺りのことは俺には分かりませんが)。
 ちなみに、俺個人はいわゆる護憲派であり見直しには反対の立場です。社民、共産などもそんな見直しに応じる気はないでしょう。

政局にすることなく、与野党が協力しながらやるべきだ。

 政局にするなって「意見が違えば政局にならざるを得ない」。戦争法だって特定秘密保護法だって何だってわざと政局にしてるわけじゃない。
 これは外国だって同じです。たとえばオバマケアは別に「オバマ打倒の為に野党共和党によって政局にされたわけではない」。
 伊勢崎氏も何馬鹿な事を言ってるんでしょうか。「俺の考えに従って見直せば政局にならないから俺に従え」とでも思い上がってるのか。何様のつもりなのか。伊勢崎様か。伊勢崎は頭に乗るなて話です。

 こう語る伊勢崎さんの議論は、根本的な問題提起となっており、非常に説得力があった。私も「自衛隊即時撤退」を引っ込めて考えなおすことにした。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49799?page=4
 なんだよ、意見がコロコロ変わって、と言われそうだが、全然気にしない。より良いものがあればすぐ取り入れる。「ぶれない」ことが美学だとは思っていない。

ではそんな高世先生には

 『いつまでも北朝鮮に制裁しているだけでいいのか、それで拉致が解決するのか』と語る交渉派の指摘は、根本的な問題提起となっており、非常に説得力があった。私も「制裁強化」を引っ込めて考えなおすことにした。
 なんだよ、意見がコロコロ変わって、と言われそうだが、全然気にしない。より良いものがあればすぐ取り入れる。「ぶれない」ことが美学だとは私、蓮池は思っていない。

という認識から「制裁派から交渉派に鞍替えした蓮池透*13」について「以前拉致についての著書を出版したこと」があり「横田夫妻とも親しいらしい」人間としてどう思われるのか、蓮池氏に賛同するのか是非教えて頂ければと思います。「賛同する、その立場から横田夫妻を説得する」のなら大変いいことだと思います(皮肉のつもり)。

交戦権を認めない憲法9条を維持する限り、交戦権を前提にするPKOには参加できない。

 そもそもPKOは交戦を前提にせず、交戦前提はPKFでした。だからPKO5原則ができたし、日本は確かPKFには参加していません。しかし、高世や伊勢崎氏が言うように「昔はともかく、今やそうした違いは形骸化した」のなら護憲派の俺としては「PKOには参加すべきでない」と言う結論しか出てきません。高世や伊勢崎氏はそうではないようですが。善意に理解すれば*14高世や伊勢崎氏は「国連の正義の戦争なら参加していい(ただし米国の不正な戦争に参加すべきではない)」という立場なのでしょうが俺はそう言う立場ではありません。護憲派の多くもそう言う立場ではないでしょう。

 アジア太平洋地区の「国境なき記者団」は去年暮れ、安田純平*15の(ボーガス注:処刑の)カウントダウンが始まったなどというデマ情報でセンセーショナルな報道に火をつけた。

 そんなに「国境なき記者団」のデマ報道*16が許せないなら「特定失踪者」なんてデマを「勿論故意に」垂れ流した救う会や産経の批判でもしたらどうなのか。既に巣くう会ですら『警察発表を否定するわけに行かず』特定失踪者に国内で発見された人間がいることを認めてるのですが?(特に生存者発見ケースでは)。
 また高世はそんなにデマが嫌いなら「常岡氏*17にデマ中傷された」として名誉毀損で常岡を訴えたという西谷文和氏*18に対して何か応答したらどうなのか?
 高世は本当にデマカセと嘘ばかりの糞野郎です。肉親ならともかく「赤の他人」で高世のようなクズとつきあえる人間の気が知れません。まあ、高世としがらみがあるから嫌でもつきあわざるを得ないというならわからんでもないですが。


■ヌスラ戦線、ドイツ人ジャーナリストを解放。安田さんは
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20160930
 「俺たち友人が安田を救う」と放言しながら何もできなかった癖に自分から安田氏について触れるとは随分面の皮の厚い男です。ただし「安田救出挫折」について何一つまともな釈明はありませんが。
 まあ、普通に考えてドイツ人解放は「身代金支払い」でしょう。それ以外には考えられないでしょう。

*1:具体的な名前が出せない辺り高世もせこい男です。

*2:田中内閣防衛庁長官自民党国会対策委員長(三木総裁時代)、福田内閣科学技術庁長官、大平内閣行政管理庁長官、中曽根内閣通産相、竹下内閣外相を経て首相

*3:竹下内閣自治相・国家公安委員長、宇野内閣通産相、海部内閣法相、自民党幹事長(宮沢総裁時代)、橋本内閣官房長官など歴任

*4:今時拉致なんか地上波じゃ放送しないわけです。視聴率が穫れないから。

*5:id:noharraさんじゃあるまいし、「救出しなくていいと思う」なんて言う蛮勇のある人はいません(苦笑)。ましてや相手は人気商売の芸能人でしかも10代後半〜20代の若者です。

*6:産経も含めてこうした海外王族の死去は「崩御」でない点が興味深い。まあ、崩御なんて今時「日本の天皇、皇后」ぐらいしか使われませんし、「薨去(ナントカノ宮など、皇族の死去)」に至っては産経以外使っていませんが

*7:ヒラリーの顔にそれほど注目してませんがそんな事もないと思います。

*8:大野元美・元川口市長の孫という世襲議員。野田内閣で防衛大臣政務官

*9:もちろん共和党のトランプのこと

*10:国際NGO・日本フォスター・プラン協会国際援助部長、笹川平和財団主任研究員、国連東ティモール暫定統治機構上級民政官、国連シエラレオネ派遣団の国連事務総長副特別代表上級顧問兼DDR部長、立教大学教授などを経て現在、東京外国語大学教授。『難民を助ける会(http://www.aarjapan.gr.jp/)』副理事長、『自衛隊を活かす:21世紀の憲法と防衛を考える会(http://kenpou-jieitai.jp/)』呼びかけ人。著書『インドスラム・レポート』(1987年、明石書店)、『NGOとは何か:現場からの声』(1997年、藤原書店)、『東チモール県知事日記』(2001年、藤原書店)、『武装解除』(2004年、講談社現代新書)、『自衛隊国際貢献憲法九条で』(2008年、かもがわ出版)、『日本の国際協力に武力はどこまで必要か』(2008年、高文研)、『アフガン戦争を憲法9条と非武装自衛隊で終わらせる』(2010年、かもがわ出版)、『国際貢献のウソ』(2010年、ちくまプリマー新書)、『紛争屋の外交論』(2011年、NHK出版新書)、『日本人は人を殺しに行くのか:戦場からの集団的自衛権入門』(2014年、朝日新書)、『本当の戦争の話をしよう:世界の「対立」を仕切る』(2015年、朝日新書)、『新国防論』(2015年、毎日新聞出版)など

*11:法で定められた自衛隊PKOを行う際の条件。1)停戦が成立していること、2)紛争当事者がPKO実施に同意していること、3)PKOが中立的立場であること、4)1)〜3)の条件が失われたときは自衛隊を撤収させること、5)武器の使用は正当防衛や緊急避難に限られること。

*12:俺個人は水害支援に賛成の立場ですがここでの話はそう言うことではなく「伊勢崎氏や高世のデタラメなご都合主義」への批判です。

*13:元家族会事務局長。タカ派路線を撤回した後の著書として『拉致:左右の垣根を超えた闘いへ』(2009年、かもがわ出版)、『拉致問題を考えなおす』(和田春樹氏らとの共著、2010年、青灯社)、『13歳からの拉致問題』(2013年、かもがわ出版)、『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社

*14:あくまで善意の理解です。そうした理解が正しい保証はありません。

*15:著書『囚われのイラク:混迷の「戦後復興」』(2004年、現代人文社)、『ルポ・戦場出稼ぎ労働者』(2010年、集英社新書)など

*16:「故意ではなく過失のようなので」誤報、虚報ならともかくデマ報道とまで言っていいかは疑問ですが

*17:著書『ロシア・語られない戦争:チェチェンゲリラ従軍記』(2008年、アスキー新書)、『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社)など

*18:フリーライターイラクの子どもを救う会http://www.nowiraq.com/)代表。著書『報道されなかったイラク戦争』(2007年、せせらぎ出版)、『オバマの戦争:アフガン最前線から平和の仮面を剥ぐ』(2010年、せせらぎ出版)、『戦火の子どもたちに学んだこと:アフガン、イラクから福島までの取材ノート』(2012年、かもがわ出版)、『後藤さんを救えなかったか:政府は何をし、何をしなかったのか?』(2015年、第三書館)、『戦争のリアルと安保法制のウソ』(2015年、日本機関紙出版センター)など