今日の産経ニュース(9/1分)(追記・訂正あり)

朝鮮日報
■『朴大統領を閔妃に例えた産経コラムに韓国与野党が反発』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/09/01/2015090100622.html
■『韓国政府 産経新聞に抗議とコラム削除要求へ』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/09/01/2015090101154.html
中央日報産経新聞社説*1の妄言、朴大統領を「暗殺された閔妃」と比喩』
http://japanese.joins.com/article/107/205107.html?servcode=A00§code=A10&cloc=jp
 非常識きわまりないですね。朴大統領を閔妃(明成皇后)に例えて非難すればそれは当然ながら
1)閔妃が暗殺*2されたのは自業自得
2)「閔妃が打倒されたように絶対に朴大統領を打倒する」「法律に触れない限り*3あらゆる手段を使って朴氏を打倒する」「産経前ソウル支局長が検察に告訴された記事ももちろん朴氏打倒が目的だった」
と産経は主張していると認識されても仕方ないでしょう。


■【自民党総裁選】「私の心は『義を見てせざるは勇無きなり』に尽きる」野田聖子*4氏が出馬に意欲 あいさつ全文
http://www.sankei.com/politics/news/150901/plt1509010035-n1.html
 まあ正直何が何だか分かりません。野田が出たければ出ればいいと思いますが問題はその場合「何が旗印か」ということでしょう。それがさっぱりわかりません。「無投票は良くない」では「安倍に頼まれてやらせで出るのか」と疑いたくもなります。
 それにしても、野田のパーティーに出席し、野田に「ありがとうございます」と言われてる石破地方創生担当相*5はやはり「自分は出ないが安倍への揺さぶりとして野田を担ぐこと」を考えてるんですかね。


■拉致再調査、岸田外相「期限設けない」
http://www.sankei.com/politics/news/150901/plt1509010018-n1.html
平成26年夏頃には→ストックホルム合意から1年後(今年の5月末頃)には→拉致調査委員会の設置から1年後(今年の7月末頃)には」と延び延びになっていた回答期限がついに「正式にとっぱらわれました」。 まあ、俺的には予想の範囲内ですけど。
 安倍応援団・産経は批判出来ず「ただの事実報道」ですが「期限がどうしてなくなったんだ!」などと巣くう会や家族会は安倍非難を始めるんでしょうか。
 まあ、安倍も「家族会や巣くう会は俺を非難出来ない」とか「非難されても怖くねえ」とか言う考えからこういう態度なんでしょうが(発言者は岸田外相ですがもちろん安倍の了解があるに決まってる)。
 まあ、実際、その安倍の認識通りでしょうねえ。
 それはともかく、実際問題「当初予定してた期限が過ぎたから」なんて理由で交渉をやめて制裁再開なんて馬鹿なまねはすべきではないでしょう。どれだけ時間がかかろうと交渉するしかない、そう思いますね。


■米高官、相次ぎ訪中 6〜8日にラッセル国務次官補
http://www.sankei.com/world/news/150901/wor1509010023-n1.html

 米国務省は8月31日、ラッセ*6次官補(東アジア・太平洋担当)が9月3〜9日、ミャンマー、中国、モンゴルの順で3カ国を歴訪すると発表した。3〜5日にミャンマーの首都ネピドーとヤンゴンを訪問。アウン・サン・スー・チー氏とも会談する。6〜8日に訪問する北京では「米中2国間の重要な問題」について協議するとしている。オバマ政権はライス*7大統領補佐官を北京に派遣したばかり。

 「アンチ中国」産経は「米中対立」を声高に叫びますが米中関係はそんなに単純じゃないと言う事です。


■【元朝日新聞・植村隆氏インタビュー詳報(4)】「嫁さんとの結婚前から慰安婦取材していた」
http://www.sankei.com/premium/news/150901/prm1509010005-n1.html
 タイトルがまるっきり意味不明です。こんなことはこの話の本筋ではありません。

植村
産経新聞は日本軍に連行されたとはっきり2回も書いているよね、金学順さんのことを。」

この指摘に何も言い返せず醜態をさらす哀れな阿比留です。

阿比留
「それじゃあ、ちょっとまとめますと、(8月19日の記事は)もちろん、遺族会も取材対象だから、いろんな情報はあったかもしれないけども、特権的な取材ではなく、取材対象の一つにすぎなくて、で、特別、今言われているような利害関係者の訴訟に有利なように記事にしたということは違うということですか」
植村
「あー、あの利害関係者の有利になるような記事というのは私の記事のどこの部分が利害関係者の有利になると判断されたんですか。僕はそういうつもりはなかったんですけど」

「金学順氏の訴訟」に関する植村氏の記事について
1)ニュースバリューがあると思うから記事にしただけ
2)原告側と特別なつきあいなどなく、取材において特別な便宜を受けたことはない
3)原告側に有利な記事というならどこが有利か指摘して欲しい
と植村氏に言われ何も言い返せない哀れな阿比留です。
 つうか「仮に有利だとしても」、有利であることイコールデマ記事ではないんですが。今日も阿比留が醜態をさらすだけの展開でした。今後も多分そうなるのでしょう。

*1:一応お断りしておけば社説ではなくコラムです。

*2:暗殺の黒幕は当時の駐朝鮮公使・三浦梧楼です。三浦の犯行が「彼の暴走」か、はたまた「日本政府中央の了解を得ていたのか」は不明です。

*3:さすがの産経も「閔妃のように暗殺しても構わない」とは思ってないでしょう。もちろん「朴大統領打倒」だって1)朴氏が民主的に選ばれた大統領であること、2)朴氏以外の韓国政治家だって安倍のような極右は批判するであろうことを考えれば充分異常ですけど。

*4:小渕内閣郵政相、福田内閣食品安全等担当相、麻生内閣消費者問題等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*5:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政務調査会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)を歴任。

*6:駐大阪・神戸アメリカ総領事、国務省日本部長、国家安全保障会議日本・韓国部長などを経て、現在、国務次官補(東アジア・太平洋担当)。日本関係の職務が長い上、妻が日本人のため知日派と認識されている。

*7:クリントン政権国務次官補(アフリカ担当)、オバマ政権国連大使を経て、現在オバマ政権大統領補佐官(国家安全保障問題担当)