以前、本屋だか図書館だか*1で政治関係の雑誌だか本だかを読んで「ふむふむ、そう言う政治家がいたのか、機会があったら調べてみたいな」と知ったのが拙エントリタイトルの「北村徳太郎」である。北村を紹介していた某筆者*2は北村を「忘れられた自民党政治家」だが「再評価されるべき自民党政治家」の一人ではないかとしていた。
彼が何故忘れ去られたかと言うと
1)たいした役職に就いてないから
一応、片山*3内閣運輸相、芦田*4内閣蔵相ではあるのだが、片山、芦田両内閣とも短命に終わった上、その後の北村はそれほどの役職には就けなかった
2)ある種のリベラル性の持ち主だから*5
ウィキペディア「北村徳太郎」にも
1948年以降、日ソ東欧貿易協会会長を長く務め、また日中国交回復にも尽力するなど、対共産圏との関係改善・交流促進に努めた。また世界連邦運動(世界連邦日本国会委員会第3代会長)にも取り組んだ。
という北村のリベラル性を伺わせる記術がある(そもそも片山哲は社会党右派とは言え社会党内閣に運輸相として入閣してる時点で北村はある種のリベラルと言えるだろうが)。
今の安倍自民はあまりにも極右だが北村が活躍したいわゆる「吉田学校時代(吉田*6や『吉田が重用した池田*7、佐藤*8』が首相の時代)」においても、北村のようなリベラル派が活躍できる余地は小さかったのが自民党とは言えるだろう。
まあ、北村的な存在を忘れ去った結果が今の安倍自民かと思うと複雑な気がする。
そして「今の自民党が極右だからこそ」北村のような存在は「過大評価されてもまずい」が、「自民党とは極右政党ではもともとはなかった」ということを「自民党員・支持者」が認識する上で重要なことではないかと思う。今の自民党は決して「自民党の伝統」と呼べるような代物ではない。
つうか北村以外にも
・宇都宮徳馬
・川崎秀二*9
・古井喜実*10
・松村謙三*11
といった「ハト派」「親中派」「リベラル派」と言われた政治家は自民党にいた*12のだが彼らって今、自民党においてどう評価されてるんだろうなと思う。