新刊紹介:「前衛」1月号

「前衛」1月号の全体の内容については以下のサイトを参照ください。興味のある内容だけ簡単に触れます。
http://www.jcp.or.jp/web_book/cat458/cat/
■「「国民連合政府」と日本の未来を語る」(小池晃*1
(内容紹介)
 12月号に続き「戦争法廃止の国民連合政府構想」に触れた論文です。赤旗記事の紹介で内容紹介に代替します。

■「戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府」の実現をよびかけます:2015年9月19日、日本共産党中央委員会幹部会委員長 志位和夫
http://www.jcp.or.jp/web_policy/2015/09/20150919-yobikake.html
赤旗
■『「戦争法廃止の国民連合政府」について:志位委員長の会見・記者との一問一答(要旨)』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-09-21/2015092104_01_0.html
■『「国民連合政府」構想 志位委員長、大いに語る、“共産党本気 安倍政権打倒します”、テレビ東京系「週刊ニュース新書」』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-08/2015110802_02_0.html
■『新しい政治への展望をどうやって開くか:「国民連合政府提案」について、BS11、志位委員長が語る』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-12/2015111205_01_1.html
■『政府構想、この道しかない、小池副委員長がラジオ番組出演』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-19/2015111904_05_1.html
■『戦争法に現実的危険性、「国民連合政府」対話集会 山下書記局長語る』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-12-03/2015120302_04_1.html


■「憲法の底力:戦争法「成立後」の課題」(森英樹*2
(内容紹介)
 法は成立したがまだ発動されたわけではないし、「発動の阻止」「発動された場合の違憲訴訟の提起」などいろいろできることはあるということです。
 さて小生は見てないんですが、森氏曰く、NHKの朝ドラ「あさが来た」で次のようなセリフがあったそうです。

http://ameblo.jp/pikataa3/entry-12093410550.html
新次郎)
 相手負かしたろう思て武器持つやろ?。そしたら、相手はそれに負けんようにもっと強い武器持って、そしたらこっちはもっともっと強い武器を、てこら、太古の昔から、アホの男の考えるこっちゃ。
 あさはなにもそない力ずくの男のまねせんかて、あんたなりのやり方があんのと違いますか?

 森氏はこれを「安倍政権への婉曲な批判」「力づくの男=米国、あんたなりのやり方=平和国家としての日本」と見てるようですがどうですかねえ。仮にそうだとして、そうしたNHK内部の批判精神を評価するつもりは大いにありますが、はっきりと政府批判できればもっとありがたい。これではまるで旧ソ連アネクドートですからねえ。
 まあ、いずれにせよ俺個人は「暴力の応酬は避けるべきであり、外交が大事だ」と言う意味では森氏に大いに賛同しますが。


■「憲法研究者は安保法制に対し、何を主張し、どのようにとりくんできたのか」(永山茂樹*3
(内容紹介)
 憲法研究者の主張や取組については以下の赤旗記事を紹介しておきます。永山氏も指摘していますが、小林節氏や長谷部恭男氏など保守派もこの件では安倍批判を行っていると言う事でしょう。そこには法案の問題点だけではなく「自己正当化のために憲法学者への誹謗中傷ないしそれまがいのことをして恥じない安倍政権」に対し保守派すら「知性軽視、蔑視」の危険性を感じているからでしょう。

赤旗
■『戦争法案廃案賛同 憲法学者220人に拡大』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-06-12/2015061201_02_1.html
■『国会前の憲法学者リレートーク、戦争法案廃案まで運動続行、立憲主義踏みにじられる、政府のごまかしを批判』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-07-05/2015070515_01_1.html
■『いまこそ「戦争法廃止の国民連合政府」を、憲法学者小林節さん、志位委員長が大いに語る、ネット番組「とことん共産党」』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-10-01/2015100101_02_0.html
■『戦争法廃止 速やかに、憲法学者がリレートーク、京都』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-10-18/2015101815_02_1.html
■『戦争法の問題点批判、京都 憲法学者・長谷部氏が講演、井上議員あいさつ』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-12-06/2015120613_01_1.html


■「「アベノミクス」で財政は再建できるか:安倍政権の「経済・財政再建計画」の問題点」(垣内亮*4
(内容紹介)
 安倍政権の「経済・財政再建計画」に対する批判です。

参考
赤旗
■『社会保障削り 軍事費最大 15年度政府予算案 閣議決定、大企業に減税 格差拡大』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-15/2015011501_01_1.html
■主張『財政「健全化」計画、「再増税も福祉削減も」が本音』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-05-30/2015053001_05_1.html
■主張『2015「骨太」素案、安倍経済政策の行き詰まりだ』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-06-28/2015062801_05_1.html
■主張『軍事費概算要求、戦争法案先取りの危険な軍拡』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-09-02/2015090201_05_1.html


■「民主主義の国の高校生の政治活動と政治教育」(藤森毅*5
(内容紹介)
 18歳選挙権の実施を前に「高校生の政治活動」や「高校での政治教育」に不当な規制を行うことを画策する政府、自民党への批判。

参考
赤旗
■『18歳選挙権 自民党「提言」、高校生の主権者権利踏みにじるもの』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-08-09/2015080902_02_1.html
■『高校生の政治的活動 禁止・制限を強調、全面禁止は見直し、文科省が新通知』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-10-06/2015100602_01_1.html
■主張『高校生の政治活動、憲法が保障した自由を奪うな』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-10-11/2015101101_05_1.html


■「盗聴法・刑事訴訟法第改悪:日本を監視・密告の社会につくりかえる憲法違反の治安立法」(栫浩一)
(内容紹介)
 政府、自民党がねらう「盗聴法・刑事訴訟法第改悪(盗聴の対象犯罪の拡大、司法取引制度の導入など)」への批判。
参考
赤旗
■主張『「刑事司法改革」、新たな人権侵害を広げる危険』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-07-04/2015070401_05_1.html
■『全事件・証拠開示こそ、刑事訴訟法改定案 参考人が指摘、衆院法務委で清水議員質問』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-07-09/2015070914_01_1.html
■『記録消去 検証できず、盗聴法拡大 畑野議員が追及』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-07-15/2015071504_02_1.html
■『盗聴拡大など導入、共産は反対 改定刑事訴訟法が可決、衆院法務委』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-08-06/2015080602_01_1.html
■『逆行「刑事司法改革」を問う、正体は国民監視立法、日本共産党衆院議員・畑野君枝さんに聞く』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-08-18/2015081812_01_1.html
■主張『刑訴法改悪、参院へ、「国民監視法」は廃案*6しかない』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-08-22/2015082201_05_1.html
■『刑事訴訟法等改定案、仁比議員の質問、参院本会議』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-08-24/2015082404_01_0.html
■『取り調べ全面可視化を、清水議員 証拠の全面開示も要求、衆院委』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-12-05/2015120515_01_1.html

 なお、共産党は、民主党が自公の提出した「本質に変わりはない形だけの修正案」に賛成したことを批判している。


■「鬼怒川水害、被災者の立場にたち生活と生業の再建を」(堀越道男*7
(内容紹介)
赤旗の記事紹介で代替。

赤旗
■『共産議員ら救援・調査 大雨被害の各地で』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-09-12/2015091214_01_1.html
■『茨城水害 住宅・農業補償拡充を、共産党県委が各省庁要請』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-09-18/2015091815_02_1.html
■『豪雨被害「窮状知って」、茨城・常総民集会に100人』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-04/2015110414_01_1.html
■『水害2カ月 避難者250人超、茨城・常総 修理業者不足、資金不安も』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-11/2015111101_02_1.html
■『茨城の豪雨災害 被災者支援制度拡充迫る、塩川議員 住宅再建へ後押し、衆院災害特』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-12-04/2015120404_01_1.html?_tptb=032


シリーズ「格差と貧困はどうすすんだか」
■「歴史の中で生活保護の意義を考える」(尾藤廣喜*8
■「生活扶助基準引き下げの問題点」(森田基彦)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

赤旗
■『生活保護基準 きょうから引き下げ、子育て世代ほど削減額大』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-08-01/2013080101_04_1.html
■『生活保護 住宅扶助、冬季加算、国の削減方針に抗議、「弱者に情け容赦ない不正義」』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-09/2015010915_01_1.html
■『生活保護 家賃扶助減で転居も、44万世帯影響 辰巳議員が撤回要求、参院厚労委』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-04-08/2015040801_03_1.html
■『生活保護充実 25条守れ、日比谷野音 大集会に4千人超』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-10-29/2015102901_04_1.html
■主張『生活保護費カット、「人間らしく」の土台を壊すな』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-05/2015110501_05_1.html
■『「北国の命綱」 生活保護 冬季加算の大幅削減、撤回求め715人審査請求 母子家庭“節約もう限界”』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-12-01/2015120101_01_1.html


シリーズ「いま「大学改革」を考える」12
■「迷走する高大接続「改革」と高校教育の現状:新テスト(基礎・大学入学希望者テスト)は学力を伸ばすのか」(小池由美子)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

赤旗
■『大学入試「改革」 高2から複数回試験、生徒の負担が増す』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-07-31/2014073102_02_1.html
■『3段階の大学入試に、全国学力テスト 高校でも、「改革」の要点』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-10-12/2014101202_01_1.html
■『高校に「学テ」導入、中教審答申 競争主義に拍車』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-12-23/2014122301_03_1.html
■『どう見る 大学入試「改革」案、競争主義に拍車の危険 教育現場「負担と混乱招く」の声も、中央教育審議会が答申』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-12-24/2014122402_01_1.html


特集「TPPとの戦い」
■「「大筋合意」のTPP協定と米日の政治経済戦略:オバマ政権の対外経済政策とTPP批准拒否運動」(萩原伸次郎*9
■「TPP「大筋合意」と安倍政権の暴走:国民の利益と経済主権をアメリカと多国籍企業に売り渡す」(橋本正一)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

赤旗
■主張『TPP「大筋合意」、秘密交渉の結果押し付けるな』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-10-07/2015100701_05_1.html
■『TPP批准拒否・再交渉を、米で労組や市民が要求』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-02/2015110201_04_1.html
■『「大筋合意」 国会決議違反は明白、TPPからの撤退迫る 参院予算委 紙議員が追及』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-12/2015111201_01_1.html
■『TPP 国民裏切り米国いいなり、「大筋合意」は最終でない、参院予算委 紙議員が追及』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-12/2015111203_01_1.html
■『TPP 議会は承認拒否を、米ワシントンで集会・デモ』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-18/2015111801_03_1.html
■主張『TPP「政策大綱」、国民的な中身の検証こそ先決』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-29/2015112901_05_1.html
■『食料安定供給脅かす、衆院連合審査会 畠山氏 TPPからの撤退要求』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-12-04/2015120402_03_1.html


■論点
【有期雇用私立高校教員の労働契約実態調査:改正労働契約法施行から三年目】(永島民男*10
(内容紹介)
赤旗『講師契約5年未満 相次ぐ、私立学校の非常勤を調査、全国私教連』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-11-08/2013110805_01_1.html
 この赤旗記事は2年前の物である。最新の調査についての記事がないか、調べてみたのだがどうもヒットしない。
 結論から言えば2年前の調査で判明した問題点は必ずしも解決されておらず「労働契約法のいわゆる無期転換ルールが適切に適用されてないこと」が改めて判明した。
 「法令のさらなる改正」が求められる。また改正前にも状況を少しでも改善するため、行政の指導や、労組の運動が求められる。


■暮らしの焦点
【不法投棄の有害鉄鋼スラグ撤去を】(伊藤祐司)
(内容紹介)
 赤旗などの記事紹介で代替。

赤旗
■『有害鉄鋼スラグ調査、水資源機構 塩川議員聞き取り、群馬』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-07-17/2014071717_02_1.html
■『有害鉄鋼スラグ対応を、塩川氏 再資材の販売も問題、衆院委』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-11-21/2014112104_02_0.html

 こうした共産党の取組が最近ようやく功を奏したらしい(もちろん共産党だけの手柄ではなく市民運動など各方面との協力による物だろうが)。

http://www.sankei.com/affairs/news/150911/afr1509110034-n1.html
産経新聞『「鉄鋼スラグ」の不正処理で大同特殊鋼を家宅捜索 群馬県警
 鉄鋼メーカー大同特殊鋼名古屋市)の渋川工場(群馬県渋川市)から出た廃棄物を不正に処理した疑いが強まったとして、群馬県警は11日、廃棄物処理法違反の疑いで、本社と渋川工場などを家宅捜索した。
 県警や群馬県によると、大同特殊鋼が有害物質を含む廃棄物「鉄鋼スラグ」を県から許可を受けていない業者と取引した疑いが持たれている。
 県は7日、大同特殊鋼と子会社など3社と関係者を県警に刑事告発していた。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/list/201511/CK2015111402000185.html
東京新聞『鉄鋼スラグ5カ所撤去 有害物質検出で国交省 八ッ場ダム代替地など』
 大同特殊鋼渋川工場(渋川市)で精製時に排出された有害物質を含む副産物「鉄鋼スラグ」の処理問題で、スラグを利用した国土交通省関東地方整備局、県、渋川市の連絡会議が十三日、県庁で開かれた。
 国交省は、八ッ場(やんば)ダム(長野原町)の代替地や水没地で環境基準を超える有害物質が検出された四カ所を含む計五カ所について、スラグを撤去したことを報告した。
 国交省は有害物質が環境基準を超えた他の民有地など五カ所も撤去を進めている。他に環境基準を超えた九カ所のスラグは路盤材などに利用され、今後舗装や盛り土をする。
 渋川市は環境基準を超えた場所のうち、これから九カ所を撤去し、三十二カ所は舗装などを進める。小中学校四校の駐車場などは環境基準を超えていないが、スラグが露出しているため、早急に舗装する。
 撤去などの費用は、問題の責任を認めている大同特殊鋼が負担する方針を既に示している。

 問題は「大同の鉄鋼スラグが使われた場所には一般の建て売り住宅があること」だろう。健康被害が危惧されるが、国交省、県、渋川市は「八ッ場ダムや公立学校」には手をつけても、一般住宅にまでは今のところ手をつけていないらしい。早急な対応が求められる。


【米軍機「空の暴走族」に迫る:四国「オレンジルート」被害】(大野智久)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

赤旗『米軍低空飛行訓練やめよ、党中国・四国ブロック 防衛省に要請』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-10-09/2015100904_05_1.html

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-12-27/2014122701_05_1.html
赤旗・主張『米軍機の低空飛行、この無法を放置していいのか』から一部引用
 高知県香美(かみ)市の女性が今月、米軍機の低空飛行訓練を撮影し、フェイスブックに公開した動画が反響を呼んでいます。文字通りの“わが物顔”の飛行実態を目の当たりにすると、「ここは一体、どこの国なのか」と怒りが込み上げてきます。こうした事態を放置することは、主権国家として絶対に許されません。


■文化の話題
【美術:「武器をアートに」展と「画家たちと戦争」展から】(朽木一)
(内容紹介)
 東京芸術大学美術館で行われた「武器をアートに」展と名古屋市美術館で行われた「画家たちと戦争」展の紹介。

参考

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201510/CK2015102702000158.html
東京新聞「武器を平和のアートに 東京芸大美術館で展示会」から一部引用
 アフリカ・モザンビークの内戦で使われた「武器」を材料にした造形作品を紹介する展示会「武器をアートに−モザンビークにおける平和構築」が東京芸術大美術館(台東区上野公園)で開かれている。(松尾博史)
 一九七五年に独立したモザンビークは九二年まで十七年間も内戦が続き、外国製の大量の武器が出回った。武装解除を進めるため、九五年から現地の非政府組織(NGO)が中心となり、武器を回収した。「銃を鍬(くわ)に」と名付けたプロジェクトでは、武器を農具や自転車、ミシンなどの生活用具と交換した。回収された武器の大部分は爆破処理されたが、一部は細かく解体、切断した上で、平和を訴える造形作品の素材として現地の芸術家が使った。
 展示会では、この取り組みの中で生まれた作品のうち、国立民族学博物館大阪府)と、現地への支援活動に取り組むNPO法人・えひめグローバルネットワーク(愛媛県)が所蔵する計約二十点を並べた。銃に使われた鉄を溶接するなどして、パンを焼いたり、楽器を演奏したり、本を読んだりする人々の姿を表現。内戦が終わり、日常生活や読書、音楽を楽しむことができることへの安堵感や希望が読み取れる。


【演劇:劇団文化座『眼のある風景:夢しぐれ東長崎バイフー寮』】(水村武)
(内容紹介)
 劇団文化座『眼のある風景:夢しぐれ東長崎バイフー寮』の紹介。
 演劇タイトル「眼のある風景」とは洋画家・靉光あいみつ)の代表作であり、「東長崎バイフー(培風)寮」とは、靉が仲間と住んでいたアパートである。おそらく「まんが道」のトキワ莊のようなものを想定すればいいのだろう。もちろん主人公は靉である。

参考

http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-61.html?sp
 原作は、作家で、信濃デッサン館・無言館館主の窪島誠一郎*11さん。
(中略)
 戦前、戦中を通じて戦争を賛美したり、戦意高揚のための絵を描かなかったことから「抵抗の画家」と呼ばれるようになった。また、画壇の主流とは無縁の画家だったため「異端の画家」とも言われるようになった。
 窪島さんは、早くから、短い生涯にもかかわらず観る者の心を不思議な感動で魅了する作品群を残した夭折の画家に傾倒し、その作品の収集に努めてきた。収集した作品を陳列するため、1979年に長野県上田市信濃デッサン館を創設した。『わが愛する夭折画家たち』(講談社現代新書)の著作もある。
(中略)
 公演に先立ち、窪島さんは劇団の機関紙「文化座」に「『靉光』という画家のこと」と題する一文を寄せている。そこには、こうある。
「私にとっての靉光は、戦時下の時局に昂然と胸を張って生きた『抵抗の画家』なんぞではなく、あの時代のなかでひたすら自らに『画家であること』、『自分が自分であること』を強いた自己救済の画家であることが胸にしみたのだった」

http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-68.html
 芝居は、若く貧しい芸術家が夢をかたり理想を追求する青春の物語だ。若い役者達が靉光やその仲間たちの全力で時代に立ち向かった姿をテンポよく演じている。2時間の長さをまったく感じさせない舞台だった。
 靉光は拳を振り上げない、激しいメッセージも発しない。抵抗の画家と言われるけれど、真面目に己の普通を通したにすぎない。ただ、時代のほうがおかしくなって、その普通を許さなかったのだ。劇中、非国民という台詞を何度耳にしただろうか。


■メディア時評
【テレビ:放送法の解釈をめぐる大問題】(沢木啓三)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

BPOによる自民党への批判】
赤旗
■『BPOは見識ある対応、山下書記局長 政権の放送介入批判』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-10/2015111002_02_1.html
■『BPOの「意見」、政権のメディア圧力 厳しく批判、放送界に高まる「言論の自由守れ」の声』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-13/2015111304_01_1.html


【ウヨによるTBSや岸井成格氏への攻撃】
赤旗
■『きょうの潮流』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-29/2015112901_06_0.html
■『岸井氏攻撃許さない、JCJ 意見広告めぐり声明』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-12-06/2015120614_01_1.html


■スポーツ最前線
【ロシアのドーピング問題:「勝つために手段を選ばない文化」の克服を】(和泉民郎)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

赤旗
■『きょうの潮流』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-17/2015111701_06_0.html
■『ロシア陸上界のドーピングって?』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-22/2015112203_03_0.html

*1:参院議員、日本共産党書記局長

*2:名古屋大学名誉教授(憲法学)。著書『国際協力と平和を考える50話』(2004年、岩波ジュニア新書)など

*3:東海大学教授(憲法学)。

*4:著書『消費税が日本をダメにする』(2012年、新日本出版社)など

*5:著書『教育の新しい探究:今こそ「まともなルールを」』(2009年、新日本出版社)、『いじめ解決の政治学』(2013年、新日本出版社)、『教育委員会改革の展望』(2015年、新日本出版社

*6:安保法国会となった前国会では刑訴法改悪案は審議未了で廃案となったが政府は再提出の構えであり、油断できない状況である。

*7:共産党常総市

*8:著書『これが生活保護だ:福祉最前線からの検証(改訂新版)』(共著、2006年、高菅出版)、『生活保護「ヤミの北九州方式」を糾す:国のモデルとしての棄民政策』(共著、2007年、あけび書房)、『生活保護「改革」ここが焦点だ!』(共著、2011年、あけび書房)など

*9:著書『アメリカ経済政策史:戦後「ケインズ連合」の興亡』(1996年、有斐閣)、『通商産業政策』(2003年、日本経済評論社)、『世界経済と企業行動:現代アメリカ経済分析序説』(2005年、大月書店)、『米国はいかにして世界経済を支配したか』(2008年、青灯社)、『日本の構造「改革」とTPP:ワシントン発の経済「改革」』(2011年、新日本出版社)、『オバマの経済政策とアベノミクス:日米の経済政策はなぜこうも違うのか』(2015年、学習の友社)など

*10:全国私立学校教職員組合連合(全国私教連)委員長

*11:著書『わが愛する夭折画家たち』(1992年、講談社現代新書)、『無言館ノオト:戦没画学生へのレクイエム』(2001年、集英社新書)、『「無言館」にいらっしゃい』(2006年、ちくまプリマー新書)、『戦没画家・靉光の生涯:ドロでだって絵は描ける』(2008年、新日本出版社)など