今日の産経ニュース(1/10分)(追記・訂正あり)

■【井上和彦氏講演会詳報】タイ、インド、台湾…「アジアの声」は日本の戦いを高く評価している
http://www.sankei.com/west/news/160110/wst1601100056-n1.html
 色々と突っ込み所はあるかとは思いますがオレ流に突っ込んでみます。

 一昨年9月、インドのモディ首相が来日して安倍首相と会談しましたが、その翌日の、とある会談がインドで大ニュース*1となりました。モディ首相は、日本とともに英国と戦ったインド独立の英雄チャンドラ・ボース*2の同僚であった三角佐一郎氏と面会し、ひざまずいて手を握ったのです。

 「アジアは日本に感謝している」と言いながら、井上が持ち出せる有名人は「モディ首相」のみです(そのモディ氏にしてもウヨに適当に調子を合わせてるだけでしょう。そもそもインドの主流は連合国側にたった初代首相ネールやガンジーですから。しかし、正直こういうウヨへの媚びはモディ氏にはやめて欲しいですね)。
 たとえばフィリピンでは

画家のダニエル・ディソンさんという方が「神風特別攻撃隊」について、自らの命を犠牲にしてアジアのために戦ったと高く評価しています。

として「無名の画家」しか持ち出せないわけです。実に滑稽です。

 第一次大戦で日本は戦勝国だったということを忘れてはならない。皆さん、平成30年、2018年は第一次大戦の戦勝100周年です。

 「はあ?」ですね。そんな事を言って何か自慢になるのか。第一次大戦で日本がしたことは「ドイツから植民地を奪ったこと」でしかないんですが。


■「中国開発で氷河消失が加速」チベット亡命政府首相インタビュー ダライ・ラマ制度は「必ず存続」
http://www.sankei.com/world/news/160109/wor1601090044-n1.html

 センゲ氏は、ダライ・ラマの輪廻転生制度について「14世は今も健康で長生きするが、実際にはその死後、チベット人が15世を探し出すことになる」と廃止を明確に否定。

 あれほどダライが「廃止したい意思」をむき出しにしてるので「まあダライ制度をどうするかは今後の検討課題ですわ、チベットの中でも色々な考えがあるし。ワシ以外の政治家とか、ダライ猊下ほか高僧のご意見とか聞いた上で判断せんと」「今ワシが首相だからと言うてワシが辞めるとか続けるとか上から物言える立場と違いますわ、ワシも死ぬまで首相やるわけと違うし」と曖昧な言葉で逃げるかと思いきや「絶対存続」だそうです。ちょっと意外です。

 センゲ氏は中国が経済力を背景に各国指導者にダライ・ラマと面会しないよう圧力を強めていることに対して(中略)「ダライ・ラマは(独立ではなく)高度な自治を求める中道路線を取っており、それは(ボーガス注:中国政府が主張する)『ひとつの中国』論に挑戦するものではない」とし、ダライ・ラマとの面会は各国の指導者にとって正しい行為だと主張した。

 チベット独立論なんか唱えたら確実に「各国の指導者」に会ってもらえないのでこうなるわけです。こういう状況下でid:Mukke某のように独立論を唱えることがいかにくだらないか言うまでもないでしょう。

【追記】
■毎日『「生まれ変わる場所は亡命の地」センゲ首相』
http://mainichi.jp/articles/20160110/k00/00m/030/107000c
 まあこういうのは「お約束」であるわけですが当然ながら「中国に転生しない」というのは単に「そうでないと亡命政府に都合が悪いこと」に過ぎないわけです。まあ、転生なんて当然フィクションですから。

*1:あくまでも井上の発言ですので真偽は不明です。

*2:自由インド仮政府国家主席インド国民軍最高司令官